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郡千景の編集履歴

2024-01-24 15:58:30 バージョン

郡千景

こおりちかげ

『勇者であるシリーズ』第3弾のイラストノベル『乃木若葉は勇者である』に登場するキャラクター。

概要

「私は…価値のある存在ですか…?」


「勇者」の一人。過去、内気な性格に目をつけられていじめられていた。家庭内も両親が不和であったことも災いし、友達もいなかったが、勇者に選ばれてからは周囲の目が一変。彼女の心境に変化が起こる。明るい高嶋友奈の人柄に惹かれて心を開くが、若葉や球子の事は、どうにも好きになれない様子。

(『乃木若葉は勇者である』キャラクター紹介)


プロフィール


人物像

勇者の中で唯一の中学3年生で、乃木若葉達の先輩に当たるがある理由から先輩らしく振る舞う事はなく、年下から敬語を使われる事もあまりない。他者の事は基本的に苗字呼び。

プロフィールでは苗字の「郡」をよく「群」と間違えられる模様。故に高嶋友奈には「ぐんちゃん」と呼ばれている(関係は不明だが、彼女の故郷の奈良県には郡高(ぐんこう)と略される奈良県立郡山高等学校がある)。


内気な性格で、家庭環境も両親が不和、離婚しようとしても互いに親権を押し付け合うほど邪険に扱われていたことも災いし、過去にそれが原因で目をつけられ、周囲にいじめられていた(耳にはその時にできた傷跡がある)。友達もいなかったが、勇者に選ばれてからは周囲の目が一変(アニメでは髪型などを真似する「千景ニスト」という存在がいる事が語られている)、彼女の心境に変化が起こる事になった。

「自分は勇者だからこそ価値がある、がんばればもっとみんなが好きになってくれる」という承認欲求で行動している、シリーズに登場する勇者の中でも異質な存在。そのため若葉などから危うさを心配されていたが、本人は気付いていない。

このような経緯から他の仲間達とは距離を置く一匹狼気質な一方で、友奈の明るさと優しさには救われた部分も多く、心を開いた数少ない人物となっている。

結城友奈は勇者であるちゅるっと!』9話は、千景の過去とそれから現在に至る経緯が1分半という短い時間に凝縮されているので、ファン必見のエピソードとなっている。


一方、原作ではあまり触れられていないものの、容姿についてはある人物が「神か天使かと思うほど美しかった」と評したり、友奈も(特に髪に関して)べた褒めする事が多かったり、アニメではネットの書き込みに「アイドルでいなかった?」とあったりと、かなりの美人扱いされている。


長い事一人でテレビゲームを遊ぶ日々を過ごしていただけあり、さまざまなジャンルのゲームに強いゲーマーである。とあるゲームでは「Cシャドウ」というハンドルネームを使っており、それなりに名が知られている。ジャンルにこだわりはなく、若干だが恋愛ゲームもやっていたため、『花結いのきらめき』の『乃木若葉の章』追加シナリオでは恋愛小説好きのに恋愛ゲームを貸した結果意気投合した事もある。


海水浴に行った事が無く、水着を着る事に抵抗があるらしい(泳げないわけではない)。一同で入浴した時も彼女だけタオルで体を隠しており、水浴びの時も他のメンバーが入り終わった後に一人で入っている。

その理由は『花結いのきらめき』の海水浴イベントで明らかになっており、身体に傷があるから(理由は不明だが過去に受けたいじめによるものか、バーテックスと戦った時に出来たものと思われる。ただし後者なら全員怪我を負った事があるのでやはり前者なのだろう。さすがにアレすぎるからか『大満開の章』OPのとあるシーンでは傷は描かれなかった)。最終的には犬吠埼風の気遣いで水着を買いに行くことになり、傷が見えないデザインの水着を選んでもらうことになるのだが…


インドア派らしく寒さもダメな模様。クリスマスイベントではめっきり寒くなってしまったため、終始ガタガタと震えており、台詞にも震えている効果音が混じる始末。誰かぐんちゃんに暖房を…!


『新米勇者のおしながき』では、朝が苦手なタイプである事も判明している。朝食を食べる事も乗り気ではなかったが、「太りにくくなる」と聞くとすぐ乗り気になった。

またインドア派らしく体力もなく、トレーニングや力仕事には同じインドア派の杏と揃って音を上げてしまっている。


勇者として

郡千景七人御先
通常時切り札使用時

勇者衣装のモチーフは「彼岸花」で、戦闘時の武器は巨大なデスサイズである「大葉刈」。

見た目によらずごり押し上等のインファイターであり、腕前は若葉にも劣らない一面を見せている。

精霊七人御先。纏うとフードが付いた装束になり、7人に分身する。ただの分身ではなく、7人同時に殺されない限り死ぬ事はないという強力な能力である。その分広範囲攻撃には弱く、獅子座型(レオ・バーテックス)の火炎球攻撃には、一気に6人が消滅させられてしまった。


花結いのきらめき』では

『花結いのきらめき』でもプレイアブルで使える。

入手はガチャのみだが、性能的には範囲攻撃型であり最大の長所は圧倒的な攻撃速度。

範囲型でも最も手数が多くさらに範囲型の特性も加わり雑魚を叩き潰す切り込み隊長になれる。

難点はその代わりともいうべきかそれ以外の点が非常に低い。HP、攻撃力は低く防御も紙ペラ。移動速度、吹っ飛び耐性、CT率も最低ランク。ボス相手には火力不足、雑魚には取り囲まれると下手をすると逆に袋にされることがあると実は最も運用を考えないといけない一人。

理想は囲まれないように彼女を中列に配置し後の列には接近戦型のキャラを置くと大群に囲まれるのを防げ彼女の手数が光るようになる。

当初は攻撃速度はあるがそれ以外がどうしようもなく評価は最低ランクだったがSSRで火力不足を払拭し必殺を使ったり一定の段数まで昇格すると火力が一気に上がるようになり現在の評価はトップレベルに上がった。

ちなみにとある高難易度クエストで敵が200体も沸く超物量戦があるが実はSSRの彼女を前線に置いておくだけであとはほとんど放置で勝てる(ボスは必殺Lv15以上まで上げていれば必殺でワンパン)という意外な戦法が見つかったのも評価見直しの原因になっている。

流石に最近は、攻撃力以外のステータスが基本上位互換となっている同じ範囲型の乃木園子(中)の存在や、単体の強敵が出現するステージの増加、雑魚のステータスのインフレ、URの勇者の実装などに追い付けず、未だに物量戦においては評価は最高クラスなものの、全体的な評価は相応に落ち着いた。


が、2020年7月21日。同じ西暦組で友奈、若葉、球子に続き、ついに待望のUR実装。イラストは神花解放前は高嶋友奈とゲームをしている様子。神花解放後は七人御先の切り札を用いた姿が描かれている。

肝心の性能はというと、早い話が現環境最強キャラの一角を為すUR乃木園子(中)の互換性能。すなわち最強キャラの仲間入りである。

しかもUR乃木園子(中)の数少ない難点でもあった必殺技ゲージと攻撃力を補う性能となっており、お互いの能力を邪魔しない関係。

編成に困ったらとりあえずUR乃木園子(中)を入れておけ、と言われていたのと同様、編成に困ったらとりあえずURの乃木園子(中)と郡千景を入れればそこそこの高難易度も雑に勝てる、とまで言われるようになった。

ちなみにちゃっかりリーダースキルがUR犬吠埼風の完全上位互換。地味に単純な効果量も高いため、リーダー適性も勇者部部長を差し置いて最高クラスとなっている。犬吠埼風は泣いていい。

現在は他の人物のURも多く登場し、上位互換性能は無くとも使い分けが重要となり、評価は本来の大軍性能に長けた在り方に落ち着いた。依然としてURならではのハイスペックと固有の殲滅能力により、イベントなどの普段使いにはかなり強力な性能であり好む人も多い。


また大満開の章の放送と連動しての特別なURも実装。アニメ連動のURは芽吹に続いて2枚目で、URで2枚目以降の特別なURが登場したのは、結城友奈、若葉、高嶋友奈、芽吹に続き5枚目である。まさかの半数のわゆ組。ちなみに特別なURとしては初の青属性である。


勇者達は戦闘において本編では友奈以外特に使わなかった「必殺技」を駆使して戦うことになるのだが、千景の必殺技名は何故か中二病っぽい。

因みにこの「必殺技」はシナリオに反映されてはいない(あくまで戦闘システム上のものとだけ処理されている)のだが、ある時に「みんなで必殺技名をつけてみよう」と友奈や風が話題に出した際、話が転がった末、風・棗・千景の中学三年組で中二病合戦が始まってしまい、結果は千景が勝利。

勝ちたければゲームを100本はプレイしてからにしてちょうだい」と勝ち誇って、園子に「中二病センスナンバーワン」と評された。千景自身「昔少しこじらせていた」と語ったあたり自覚はある様子。


調理大成功にならないと普通のかけうどんが作れない数少ない人物の一人(もう一人は犬吠埼樹)。彼女の調理成功時に出てくるものはなんと「インスタントうどん」。どこからどう見てもカップ麺なので、キャラの反応も様々。2020年2月3日からは、開催中のコラボに合わせてどん兵衛を出すようになった。しかも大成功でも変わらない。期間は3月26日まで。

『花結いの章』7話では「買った方がおいしいのにわざわざ手作りなんて」とつぶやいており、手料理には自信がなさそうな様子も見せた。もっとも境遇が境遇なので料理できなくても仕方がない所はある。

『花結いの章』11話ではこの点が掘り下げられており、コンロの火がつかない(恐らく元栓が閉まっている事に気付いていない)という理由だけでインスタントうどんを作っていた。とはいえ料理の腕そのものが壊滅的という訳ではなく、しっかり教わった末に普通のうどんを作れている。

しかし『花結いの章』12話エキスパートシナリオでは、よりによって樹の弁当作りに巻き込まれてしまい…


ちなみに、園子さんからは「ちーちゃん」、もう一人の友奈からも「ぐんちゃん」と呼ばれている。

センシティブな作品


シナリオにおいては登場当初、樹海で遭遇した勇者部メンバーに警戒心を露わにするなど、一歩引いた立ち位置を保っていたものの、やがて打ち解けていく。

Chikage, Gin, Itsuki: Gaming

花結いの章20話辺りになると微笑みを浮かべていることが多くなり、声も優しく柔らかくなる場面も増えた(花結いの章序盤の追加日常イベントでは冷めたような調子の声を出しているので、明らかにシナリオ上の時間軸で中の人の演技が変わっている)。


12月の誕生日イベント「対決!国防四天王」では、乃木園子(中)が始めた(一応)誕生日イベントに、面白そうと参加を決めた高嶋友奈に引き込まれる形で参加。悪役を演じた。園子に付けられた役名は「デスクィーン千景」。この際、バトルパートでも千景の他高嶋・結城・東郷・園子(中)が本当に敵として出現し連続戦闘を行う(この5人は出撃不可。ただし、フレンドやゲスト枠はOK)ようになっている。戦闘が終了すると、悪役らしく断末魔の台詞を言うのだが、その台詞がやけに気合いの入った演技なのが印象的。


「の、農業王ハイパー…恐るべ……しぼあっ!


お正月イベントでは高嶋友奈と共に振り袖を着せてもらったり(着物は中学生園子の私物、着付けは東郷。着付けを担当した東郷曰く、黒髪が綺麗だったとか)、誕生日イベントにてドレスを着せてもらったりしている。これらの出来事を踏まえると、体の傷を仲間達に見せることもすっかり抵抗がなくなっているようだ。

赤嶺友奈の精神攻撃を受けた際にも、この世界で出会った仲間達との交流で精神的な成長を遂げていることが言及されている。

やがて周りの仲間達を「眩しいくらい真っ直ぐ」と認めた上で自分の事を「イレギュラー」と称するという、自分が異質な勇者だという自覚を持ち始めるようになり、終盤では「元の世界に帰れば私の事を勇者ともてはやすだろうけど、この世界では郡千景として認めてくれる」とまで語っている。

そして、かつて自分を見出した花本美佳と再会した際は、「価値ある人間だと認めてくれているのに視線が眩しく感じるなんて本当に贅沢」という戸惑いさえ抱き、仲間達からアドバイスを受けつつ手探りで美佳との関係を築いていった。

昨日徹夜した千景

数々の出会いを経て人間関係は大きく広がり、のわゆ本編では見せなかった「お姉さん」としての側面も見せるようになっており、21話に至っては自発的に高嶋友奈と別行動を取ってわすゆ組に混ざっている。

本編では距離を置いていた若葉や球子との関係も好転しており、若葉に対して珍しくひなたと別行動していたところを「もしかして喧嘩したのだろうか」と気遣ったり(写生大会イベント)、「表情が柔らかくなった」「眉間のシワが取れた」と軽口を叩き合う(一周年記念イベント)など気安く接する姿が散見される。

球子も雨の日になると千景の部屋に入り浸って一緒にゲームで遊んでいる様子。

境遇による内気さに隠れていたが、ぐんちゃんもまた他の勇者達と同じ純粋で優しい性格なのだ


「思えば以前の私は、許容範囲が狭くて、事ある毎に頑なな態度をみんなにとっていた」

「なのに、みんなはそんな私を見捨てもせず。それどころか、私の周りの厚い氷を溶かしてくれて……」

「やっと私は、自分でも知らなかった自分に、出会う事ができたのよ」

「ただみんなが私を待って……。ただ、そばにいてくれたから。だから……」

「これからだってみんなは、同じように誰の事も見守ってくれると、私は信じているわ」

(4周年イベント「祝4周年!あたたかな奇跡」より)


そしてそれは、高嶋友奈にはしっかり理解されていた。


高嶋「ぐんちゃんは、前からとっても優しいよ?結城ちゃん達と一緒に過ごしてて、それが誰の目からもわかるようになっただけだと思う。私はずーっと前からわかってたけどね」

(UR『堅い友情 高嶋友奈』の台詞より)


また、お花見イベントにてその手のマニア達に負けず劣らず日本の城に詳しい事が判明している。高嶋友奈曰く、ゲームに出てくる城の事が気になって調べていたらしい。

さらに写生大会イベントでは、アニメ風にデフォルメしたキャラのイラストが得意である事が判明。描いてみせた一同のイラストは特徴を捉えていると評判だった。文化祭イベント(2回目)では高嶋友奈の似顔絵を描いており、シナリオ中の一枚絵でそれを見る事ができるが…

郡千景は似顔絵の達人である

ちなみにこの絵、『ちゅるっと』10話でまさかのテレビデビューを果たした。


とはいえ、高嶋友奈に引っ張られるのは相変わらず。

また、高嶋友奈禁断症状があるのは勇者部の愛が重いスナイパーと同じ。学年が違うため林間学校イベントでは留守番担当になったのだが、その間は友奈が帰ってくるまでの秒数をカウントするなど、やはり暴走しかけていた。幸い、犬吠埼姉妹の気遣いで無事に乗り切り、「名誉姉妹」として扱われることになった。


アイドルイベントにてアイドル役をやって楽しむダブル友奈を見て「私もやればよかったかしら」とつぶやいた事も。

しかしその後、文化祭イベント3年目でバンドのベース役に抜擢される事に。ベースの演奏経験はないが音ゲーの経験を活かして意外とうまく演奏できていた。


なお、原作でスタイルの良さについては特に言及されていないが、本作では高嶋友奈に「手足が長くてスタイル抜群」と評されている。実際『大満開の章』OPを見ればわかるように、スレンダーな体型である。


余談

高嶋友奈の酒呑童子、乃木若葉の大天狗と並び日本三大悪妖怪とも称される玉藻前の精霊は読者からも登場が期待されており、千景にピッタリではあったが本編では出せなかったと『乃木若葉は勇者である』下巻の対談企画で語られている。

このため、pixivではイラスト・小説を問わず玉藻前を纏った姿が想像で描かれる事も。

また逢う日を楽しみに玉藻の前千景

2018年現在、様々なメディアミックスが行われてはいるものの、果たして玉藻前を纏った姿は見られるようになるのだろうか…?


pixiv内では、彼女の薄幸さやいろいろな意味で人間臭い一面に惹かれるものがあったのか、のわゆの登場人物内では主人公である乃木若葉を差し置いて一番作品数が多い。同時に他の登場人物の作品よりもシリアスであったり百合恋愛ものが多かったりと作品数に違わぬ多彩さなので、イラスト・小説を問わず閲覧する際は注意しよう。


大満開の章が放送された際、主役級である若葉や友奈、アニメ特有のタグを差し置いて、愛称のぐんちゃんでトレンド入り。しかも三度。愛称でトレンド入りしたのは、三文字の言葉(単語)はトレンドに入らないという仕様故で、実際のツイート数はもっと多い。何気に凄い人気である。


のわゆ本編ではあまり発揮されることがなかったが、地味にかなりのハイスペック。

若干の偏りこそあれど様々な知識を有し、ゲーム由来の状況把握力や判断能力、ゆゆゆい内での描写から面倒見もそれなりにいい、デフォルメという人やキャラの特徴をしっかり捉える必要のある絵を短時間で描けるなど。

というより西暦組どころかシリーズの勇者や防人全体で見ても素の能力の高さはトップクラス。性格や環境に隠れ、かつ勇者に向いた能力ではないというだけで、人としてはかなり高い能力を有している。

実際、前述の切り札である七人御先は、自分が七人になるという強力なものだが、その分高い連携力・統率力も求められるものである。仮に処理する情報量などもそのまま七人分となるならば、切り札を用いたことによる穢れなど関係無しに常人ならば倒れているレベルの情報量であり、七人同時に倒されなければ問題ないという点も、普通に考えて自分の死を最低でも七回味わう事になり、常人ならば発狂している。しかし彼女はそれを難なく劇中で用いているため、それほどの情報を処理できる能力や精神力を保有しているという事になる。

仮に切り札自体である程度自動操作や負荷軽減が行われているとしても、それに即興で合わせ続けるのは通常至難の業。様々な要素を差し引いても、中々な高スペック人間なのは間違いないだろう。


シリーズに登場した勇者の中では古波蔵棗と共に一番の先輩に当たるキャラクターである。


関連人物

乃木若葉の章

心の許した唯一の友達。ゆゆゆいではその振る舞いを「聖人」「神」とも評している。

普段は内気な千景でも、彼女にせがまれたり彼女の事が絡むと断れず、千景が渋る→友奈が千景を誘う→「やるわ」「高嶋さんがそう言うなら」の流れがテンプレとなってきている(完成型勇者と並ぶ第2のちょろイン勇者の爆誕である)。ただ、彼女と関係については「私が勝手に決める事じゃない」という一歩下がった姿勢をとっている。そのため彼女をちやほやする相手に嫉妬を爆発させそうになる事はあれど怒りの矛先が彼女に向く事はない。

心の支えになっていた存在故、彼女と関われなくなった後半では…

どうにも好きになれない人・その1。

彼女に対する目は冷たいが、実は…(わかちか

どうにも好きになれない人・その2。

押しが強い面や、空気を読まずに冗談を言ったりしているため苦手意識を持っている。しかし、後半では彼女に対する「ある言葉」が千景をたぎらせることとなったので、仲間意識はあった様子。また『演武披露』の際は、(今回ばかりは)彼女の意見に支持していた。もっとも、実は彼女から気遣われていた事には気付いていない。

ただドラマCDで一緒に遊ぶよう言われた際は、最初は迷惑そうにしていたものの、ゲームセンターで勝負を挑まれ嬉々としたり、仲が好転した『花結いのきらめき』では雨の日には部屋で一緒にゲームで遊んだりと、一緒に楽しくゲームする場面がある。

しかしハロウィンイベント2年目では、球子が高嶋にイタズラを仕掛けようとした際に(高嶋の天然ぶりに翻弄されてイタズラしてもらえなかった鬱憤が溜まっていたとはいえ)変身して鎌で脅している

本編での絡みは少ないが、前述したようにゲームで意気投合したり、(作中でまともな卒業式ができなかったので)手製の卒業証書を渡されたりと、意外と関係は良好。

『花結いのきらめき』では誕生日イベントで、どう反応をすればよいか戸惑っている際に相談してくれるように言われたり、高嶋友奈との関係を密かに応援されてたりと気遣われている。

バレンタインイベントでは戦闘の指示で助かっているからと彼女にチョコを渡している。


花結いのきらめき

世話焼きで面倒見のいい部長である彼女のことはリーダーとして評価しており、「風のようなリーダーがいて勇者部は幸せね」と語っている(それに対し彼女は「今は千景も勇者部部員」と返している)。

彼女からの気配りは勇者部一同と距離を縮める切っ掛けになることが多く、海水浴イベントで西暦の仲間にも黙っていた体の傷のことを打ち明けるなどした結果、SSRカード「思いやりの心 郡千景」では風に対して「自分たちの時代にもいてくれたら」「貴方には感謝しているの……本当よ」とまで心情を吐露している。

彼女の誕生日祝いにも「お世話になっているし」と積極的な姿勢を見せ、印象を聞かれた際も「大黒柱みたいな頼もしさ」と認めている。

なお、彼女の事は苗字呼びだが、彼女の妹の事は区別のため名前で呼んでいる。

もう一人の友奈のパートナー。

同じく友奈のパートナーとして気が合いそう、と思われたが当初の絡みは意外に少なく、むしろ『勇者の部屋。』で共演した際は高嶋を取られるのではないかと露骨に警戒していた。また『勇者GP』では、ギスギスとした空気になっていた。(その後は、マシになったが)

『花結いのきらめき』でも2人の友奈に対する発言を聞いてドン引きしたり(曰く「最初のイメージと違う」。風曰く「残念なことにこれがデフォ」)、高嶋に手製のぼた餅を気に入られたのを見て対抗心を燃やし風に料理を教えてもらったりしており、東郷自身とは微妙に距離を取っている。

……しかし、SRカード『高嶋さん! 郡千景』および対になるSRカード『友奈ちゃん! 東郷美森』において「友奈談義」を交わしている様子が描かれた。300年隔てた世界で何故二人はあれほど似通っているのかという真面目な話をする傍ら、「自分のところの友奈こそ可愛い」と言い合っている。どうやら本人らの前では控えているだけのようだ

石紡ぎの章7話では、他の女子生徒にちやほやされる高嶋を見て嫉妬で暴走しそうになる一方、同じく暴走しそうになっていた東郷を逆になだめた所か、その女子生徒達とダブル友奈について語り合った結果2人揃って意気投合してしまった。

一周年記念イベントでドレスを選ぶ際にも、東郷に対して「応援している」と意味深な激励をしていた。そして四周年記念イベントでは球子に「最近東郷に似てきた」と指摘されて困惑する場面もあった。

また、彼女および過去の彼女である鷲尾須美からは、共に「長い黒髪が綺麗」と評されている。

「誰に対してもまんべんなくツンデレ」と評している。

もっとも、ツンデレについては「お前が言うな(要約)」と彼女から指摘されているのだが。

ゲームでよく遊ぶ間柄。

描写こそ少ないが、それなりに気遣っている様子が見て取れ、軽く冗談を言った事もある。

銀が「銀影隊」というコンビ名を提案したのに対し、千景は「三千世界の使者」という(どこか中二っぽい)コンビ名を提案している。

人見知りする性格同士、意外と馬が合う様子。

須美から「長い黒髪が綺麗」「大和撫子の象徴」と髪を褒められて照れたり、その須美を(美森を引き合いに)「成長したらもっと綺麗になる」と褒め返したりしている。『勇者部びより』では軍艦の話で盛り上がっていた。

もう一人の友奈。

「似てるけど別人」と評してはいるが、なんだかんだで満更でもないようで、2人の友奈が東郷と一緒にいるのを見て拗ねたり、2人とゲームショップに行く際に喜ぶ場面もあった。

三人目の友奈。

やはり別人である事を見抜き、「ダークサイドキャラって事でいいのかしら」と推測していた。

出身地が同じ同級生。

出会って早々家の事について聞かれた事には嫌悪を示したものの、これまでの経験で成長していた事もあって、割とすぐに和解した。

ちなみにこの時「カツオの事は嫌いではないわ」と語り、彼女のカツオのたたきを食べる時も「私も好きよ…カツオ」とコメントしているが、これはのわゆ本編でもある所で語られていたものである。

似た境遇を持つ者であるが故、通じるもの(「陰の気」と称した)を感じ、「あなたみたいな人間は一人じゃない」「他の人に話しにくい事も私に話してくれて構わない」とアドバイスした。

その他

『勇者史外典 上里ひなたは巫女である』にて判明した、千景を見出した同郷の巫女。

『花結いのきらめき』に登場した際に(お互い人と話すのが苦手だったため)ほとんど話していないという関係だった事が判明し、当初は何かと自分に尽くそうとする彼女の態度に戸惑っていた。

しかしこれまでの経験で成長していただけあって、緊張気味の彼女を「もっと楽にしていいから」となだめ、名前の読み方についてもきちんとフォローしていた。

詳細はネタバレになるので伏せるが、友奈と接点がある点も含め、ある意味同類。


関連タグ

乃木若葉は勇者である

乃木若葉 上里ひなた 高嶋友奈 土居球子 伊予島杏

勇者であるシリーズ 香川県 四国 うどん 七人ミサキ



ネタバレ注意























































































全部なくした、奪われた

なぜ褒めてくれないの

なぜ讃えてくれないの

なぜ愛してくれないの

私の価値を認めてくれないなら

私を愛してくれないなら――


球子と杏を失って以降勇者達が苦戦を強いられるようになると、人々から手の平を返され、千景は切り札を使った反動で心を蝕まれ、次第に人間不信に陥っていく。

しかも、心の拠り所であった友奈は入院中で面会も叶わなかった上に、自分を差し置いて友奈と面会していた若葉に嫉妬を募らせる。

郡千景は勇者である

大社(神世紀の大赦)の指令で実家に帰った際、一度は見直していた親からも罵倒されてしまう。

実家には勇者≒千景への不満が罵詈雑言となって書かれた紙が無数に投げ込まれており、その中に千景はあってはならない言葉を見つけてしまった。



土居と伊予島は無能。税金返せ。勇者なんて無価値!



散った2人を槍玉に挙げて勇者の存在価値を否定された(原作では「球子と杏はこんな事を言われる為に戦ってきたのか」という一文や「土居さんと伊予島さんは命を落としてまで絶望的な化け物に立ち向かった」という台詞もあり、より心情が深く掘り下げられている)事で遂に彼女の人間不信は頂点に達し勇者を酷評していた一般人を手にかけようとしてしまう

すんでの所で若葉が駆け付けた事で最悪の事態は回避できたものの、大社により勇者システムを剥奪され謹慎処罰を受ける。

アニメ『大満開の章』ではこの経緯がより陰湿に描かれた上、明確に一般人をいたぶるように傷つけ、一線を超えてしまっている


だがこれによって、ますます人々に敬われる上に自分を差し置いて友奈を見舞って親しげに話す若葉への嫉妬を募らせた千景は、急遽謹慎を解除され若葉と共にバーテックス討伐に向かった際、「勇者が自分だけになればみんなは自分に頼るしかなくなる」と宣言して若葉に襲い掛かる(アニメではさらに「高嶋さんを取らないで!」とも訴えている)。

その結果、千景は神樹に見放され勇者の力を失ってしまう。

バーテックスに殺されそうになるが、若葉は千景を守った。殺されそうになったにもかかわらず「仲間」という理由だけで自身を助けた若葉を見た千景は自分の心の弱さに気づき、若葉に憧れていたことを自覚した。



最期は若葉を庇い瀕死の重傷を負った彼女は、仲間が勇者の力やバーテックスとの戦いに関係なく自分を友達として愛してくれた事を悟り


どうして私は気づかなかったのかしら

全部失ったと勝手に思って

取り戻そうと躍起になって

本当は何もなくしてなんかいなかったのに…

仲間は友達として私を愛してくれていたのに…

(漫画版より)


友奈への感謝の気持ちと若葉への憧れを伝え死亡した。


高嶋さんに…伝えて…今までずっと、ありがとうって

乃木さん…私は…あなたのことが嫌いよ…

でも、嫌いなのと同じくらい…あなたに、憧れて…

あなたのことが、好きだったわ…


後に若葉達が千景の部屋に入った時、荒らされた部屋の中でたった一つだけ壊せなかったものがあった。それは、仲間達からもらった手作りの卒業証書だった。


本人は最後まで「郡千景という名の勇者」を覚えてほしいと願い、若葉も後に演説で「郡千景は紛れもなく勇者だった」と語ったが、上記のような暴走が原因で、『勇者御記』には彼女に関する事柄は検閲によって抹消されてしまっている(当初は若葉やひなた、友奈の訴えで一時保留だったが、『託されたバトン』にて彼女を援護すると大赦内での行動に支障が出るためやむなく抹消した)。また、千景の葬儀は実家で行われることになったが、そのあと遺体は公式には行方不明となってしまった(父は夜逃げで失踪し、天空恐怖症候群を発症していた母は病院に保護されていた)。後に、実はある人物(リンク先ネタバレ注意)が独断で持ち出していた事が『上里ひなたは巫女である』にて語られている。


さらに、『鷲尾須美は勇者である』で語られたところによれば、瀬戸大橋跡地の石碑にも千景の家名は記されていない(鷲尾三ノ輪白鳥伊予島上里土居高嶋は存在することが明らかになっている。映像からはさらにもう一つ、「赤嶺」という家の名が刻まれた石碑があることがわかる。並びは右から白鳥→鷲尾→伊予島→上里→乃木→土居→高嶋→三ノ輪→赤嶺→白鳥に戻る)。


『結城友奈は勇者である 勇者の章』のOPに登場する西暦勇者の絵にも、やはり千景の姿だけ抜け落ちている(代わりに、「C」と書かれているように見える部分がある)。


最終的に勝利できなかったがために、勇者達にとって更なる信用失墜につながりかねない汚点と化してしまい、もし公になれば最悪四国を守れる唯一の存在を失いかねなかった当時の状況を踏まえれば、千景の行いを存在ごと隠蔽するのはやむを得ない事だったと言えるだろう。


しかし、『楠芽吹は勇者である』によると、神世紀300年時点でゴールドタワーが大赦内で「千景殿(せんけいでん)」という名称で呼ばれており、上里家の尽力で今後正式にこの名称に改称される予定であることが語られている。さらに「千景砲」という霊的エネルギー砲も備えられている(とはいえ、あまりにもそのまんますぎるネーミングは一部ファンの間でネタにされているが)。


その「親に恵まれず、周囲から虐げられながら育った結果、自分の軸を持てなかった」という生い立ちは、「良家に生まれ、恵まれた環境で育った結果、自分の軸を持った」若葉とは正反対であり、千景はある意味若葉の影と言えるダークヒロイン的な立ち位置にある。


千景は若葉が嫌いだ。

彼女はいつも正しくて、強くて、自分に自信があって、みんなの中心にいる。

彼女の正しさが、強さが、人気が、自信が、千景は妬ましかった。

結局、千景は若葉に憧れていたのだ。

千景がなりたい自分を、そのまま体現した存在が乃木若葉だった。


また、「『友奈』という人物に特別な感情を抱き、紆余曲折の末本来守るべき存在に手を出そうとしてしまう」のは東郷美森と共通している。


とはいえ、記録には残らずとも勇者としてバーテックスと戦った一人であることには間違いなく、最終話では英霊としてかつての仲間たちと共に東郷美森を助けに現れた。

さらに、千景砲は天の神襲来時に使用され星屑をまとめて薙ぎ払いつつ天の神に命中させる事に成功したばかりでなく、原作では使用のために外界から隔離された国土亜耶の五穀化を防ぐ事に成功している。奇しくも、勇者として存在を抹消された者の力が勇者になれなかった者達に力を貸す構図になった。


  • 補足

上記の事情故か、千景は確かにのわゆ内では作品数も多いトップクラスの人気キャラではあるものの、非常に評価の分かれやすいキャラにもなっている。

勘違いされやすいが、彼女自身は純粋で優しい存在である。一般人を襲う凶行に走ったのも散った仲間を侮辱されたのが引き金であり、決して自分のためだけに行動したわけではない(事実、環境が閉塞的でないゆゆゆい内では良いお姉さんとしての側面も見せている)。アニメでは自分を含む家族への罵詈雑言を見ても慣れきってしまっていたのか表情を変える様子はなく、仲間に向けられた侮辱に怒りを抱いたのがわかりやすくなっている。


ならばなぜそんな彼女が凶行に走ってしまったかというと、これは精霊の切り札を用いることによる副作用の影響が非常に大きいというのが現在における考察である。

精霊の切り札を用いたことによる反動が積もりに積もって、それが仲間への侮辱で爆発してしまったが故の凶行である、とゆゆゆい内での彼女の描写もあってファンの間では認識されている(若葉は精霊の影響を知っていたからこそ、千景が暴走しても彼女を信じられたといえる)。ましてや彼女の生い立ちを踏まえれば、猶更不安定で暴走しやすい状態だったと言える(他の仲間達が千景の生い立ちをどれだけ知っていたのかは不明)。

虐待や虐めなどの環境の中で、そんな自分とは正反対の環境に生きる者たちと触れ合い人並みの幸福を知るも、非情にも過酷な戦闘で打ち砕かれ、極めつけに帰りたくもない故郷に帰った上(美佳は帰らせることに反対していた)に、親しかった友人二人の死を侮辱されたとなれば、精神が絶望や怒りに染まるのは何らおかしなことではない。

周囲からの悪意によって歪められたという点では、千景もまた被害者なのだ。


人として当然の精神状態であり、むしろそれである程度冷静に物事を判断できている若葉が異常な方である。

アニメでは球子と杏の死に対する反応がわかりやすく描写されており、知らされた瞬間から動揺を隠せずにいた上、それでも尚「心折れる訳には行かない」と気丈に振る舞った若葉の態度に引いてしまっていた。

その後世間の反応も知って「わかってない…あなたも、世間も」と言い放つも、そんな事など知らない若葉から「褒美や尊敬が欲しくてやっている事じゃない。たとえ人々からどんな事を言われようと関係ない。私達の目的は敵を倒す事だ。使命を見誤るな」と千景の思いを真っ向から否定する正論を返されてしまった事で、「仲間の事を消費する戦力としか考えていない人でなし」と思い込んでしまうというすれ違いが描かれた(逆に言えば、球子達に無自覚ながら仲間意識を抱いていた事の証明にもなっている)。


千景は「勇者や巫女だって良くも悪くも1人の人間でしかなく、心の弱さも持っている」事を体現した人物と言えるだろう。作中に登場した一般市民達のように相手の事情も考えずに自分の理想を押し付け、うまく行かなかっただけで糾弾するのはただの身勝手なのだ。

またその結末は、「ヒーローはなぜ正体を隠して活動しなければならないのか」という疑問に対する一つの回答とも言えよう。

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