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ストライカーパックシステムの編集履歴

2024-02-14 02:42:38 バージョン

ストライカーパックシステム

すとらいかーぱっくしすてむ

ストライカーパックシステムは、TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』に登場する架空の武装換装システム。

概要

C.E.においては原初の戦闘用MSであるジンの段階でマニピュレーターとハードポイントを用いた普遍的な換装システムが導入されていた。ヘリオポリスで開発された第1期GAT-Xシリーズ、とりわけその基本形となる100系列機種においてはフレームを共有し、外装や装備類、エクステリアを変更する事で用途ごとに個別のMSを導入出来ただけでなく、後々の機体に前型機の技術をフィードバック、機体そのもののアップデートも容易な仕様と成っていた。

その第1期GAT-Xシリーズ中最後発の機体であった「ストライク」ではバックパックを外付け式とし、換装する事でマルチロールが可能なストライカーパックシステム(ストライカーウェポンシステムと記載される事もある)が導入された。


この措置は第1期GAT-Xシリーズが部隊運用試験を前提としていた為、ストライクには状況に応じた装備変更で他機の戦闘レンジを相互補完する必要が有った事と、同計画が後の制式機のトライアルを兼ねていた事から、ストライクには装備変更によって他機の性能を再現出来る必要性があった事に起因する。その一方で、開発初期段階においてはストライカーパックそのもののコンペティションも行われ、P.M.P社が提出した万能型の統合兵装パック(IWSP)と、モルゲンレーテ社が提出した単機能型パック(エール、ソード、ランチャー)の内、後者が本採用と成る。

P.M.P社案はパック単独での万能化を目指したものであったが、操縦性・整備性とエネルギー消費の問題を解決出来ず、モルゲンレーテ社の案は刻一刻と変化する戦況に対応するサポートに負担が発生したものの、装備が限定されている故の軽量さや、前線で電力の再供給を行い易い利点が存在したのだ。

以後、万能型と単機能型のパックは姿を変えて幾度も開発されていく事となる。


このパックの特徴は、「戦場に合わせて換装する」のではなく「戦闘中の戦術に応じて換装する」点である。その為、戦場にストライカーパックを輸送するメカニックも充実しており、本システムを運用する上でサポートするスカイグラスパーコスモグラスパーと言った支援機も登場している。

更に同支援機は、支援機のままの状態でもストライカーパックの使用を可能としている。

特にアークエンジェル隊のオーブ海沖でのザフトザラ隊との戦闘では、一戦の間にランチャー→エール→ソードと三種全てのストライカーパックを次々と状況に応じて換装して完勝するという荒業まで成し遂げている。


元々は地球連合軍大西洋連邦)によって開発された機構であるが、後に技術漏洩によってザフトでは「テスタメント」が開発され、ウィザードシステムやシルエットシステムへと発展。また、前期GAT-Xの技術を元に開発されたオーブ国防軍におけるプロトタイプ・アストレイシリーズではアプローチの異なった換装機構が導入された他、アカツキはストライカーパックとの互換性を有している。


ストライカーパックの多くは型式番号が割り振られており、地球連合軍が開発した物(初期型にはモルゲンレーテ社も参加)は「AQM/E」で統一されている(例外はライトニングストライカー、アナザートライアルシリーズ、マルチストライカー)。

他は連合軍以外で製造された物となる。


因みに、TVアニメ放送中に発売されたPGではない1/60ストライクガンダムの初期ストライカーパック三種セットでは、名称が定まっていなかったのか商品名が「ストライカーウェポンシステム」名義になっていた。


地球連合軍製ストライカーパック

初期型ストライカーパック

ストライクガンダム3形態(エール・ソード・ランチャー)

ストライクに採用された初期型のストライカーシステムでは、バックパックは元より肩部や腕部のハードポイントをも利用した編制をとっている。このタイプは105ダガーまで標準対応していた。しかし、それ以後の機体ではバックパックのみの接続に対応した機種が主流と成りつつある(後続の機体でも肩アーマー等を装備する事は可能であるが、その場合はアダプター等が必要とされた)。

初期型パックも、新型機の開発と同時期に肩部の装備をストライカー側の搭載や他のオプション化にするアナザートライアルシリーズとして改良する計画も行われている。


AQM/E-X01 エールストライカー

巨大なスラスターと主翼が目を引く、高機動戦闘用のストライカーパック。

そのコンセプトはメビウスやイージスで培われた可変式スラスターバインダーの技術が導入されており、大推力による直線的機動能力はMS本体の持つ姿勢制御能力と合わさり高い運動性をもたらす。

ストライクが恐らく、最も使用したであろうパックで、ストライク以外の機体でも使用されたストライカーという意味でも最も使用されている。

と言うかぶっちゃけエールがあれば他の2つは要らないのでは?と言う汎用性を誇る(他の2つが、有効な状況が限定される、というのもある)。


AQM/E-X02 ソードストライカー

アンカー付きの小型シールドとMS本体の身長に匹敵する大剣を装備した、白兵戦用ストライカーパック。

ブリッツの装備構成を元に、対艦戦闘能力やMS同士の白兵戦を想定を重視した構成をとる。


AQM/E-X03 ランチャーストライカー

バスターの流れをくむ砲撃戦用のストライカーパックで、重武装故に機動力は低下するが(重量はエールよりは軽いが、その重量を動かすだけの推力を持ち合わせていない為に機動力が低い)、ストライカーパックの中でも屈指の大火力を誇る。


関連動画

アナザートライアルシリーズ

ストライクEの開発と並行して製作された、初期型ストライカーパックの仕様変更品。

何れも肩部に有していた装備を、腕部やバックパックに集約する方式を採っている。

「アナザーストライカー」とも呼ばれる。


ストライクEと並行で開発

詳細はストライクEを参照。

アナザートライアルソードストライカー

両腕にマイダスメッサーを移植したパンツァーアイゼンを装備したもの。

アナザートライアルランチャーストライカー

コンボウェポンポッドを背部ランチャーストライカー基部に移植、肩部ブースタへの干渉を避けた。


ライゴウと並行されて開発

詳細はライゴウを参照。

スペキュラムストライカー

高機動戦闘用ストライカーパック。エールストライカーの発展系にあたるもの。

キャリバーンストライカー

格闘戦用ストライカーパック。此方はソードストライカーの発展系にあたる。

サムブリットストライカー

砲撃、後方支援用ストライカーパック。ランチャーストライカーの発展系にあたる。


その他の地球連合軍製ストライカーパック

AQM/E-M1 I.W.S.P.

GAT-X105E ストライクE+IWSP

統合兵装ストライカーパック(Integrated Weapons Striker Pack)。ストライク初期開発時に作られた万能型パックで、エール・ソード・ランチャーのコンセプトを一纏めにしている。重量の増加による機体バランスの悪化、火器管制の複雑化、消費電力、コスト等の問題をクリア出来ず、お蔵入りと成った幻のストライカーパック。

C.E.73年(DESTINYの時代)には諸々の問題がクリア、少数が生産された。

だが装備の充実に反比例して、そのバランスの悪さから実戦での評価は芳しくなかった。

一方で万能型のパックというコンセプトそのものは利便性もある為、ノワールストライカーと言った改良型が開発されている。

オーブ連合首長国に流出した物は、P202QX I.W.S.P.として開発されている。


武装は115mmレールガン、単装砲、試製9.1m対艦刀、更にはコンバインシールドにガトリング砲とビームブーメランを搭載した、贅沢な仕様になっている。

だが、先に言った通り重心が大きなバックパックと左腕に装備したコンバインシールドの影響で左後ろに偏るため非常に扱いづらい。


AQM/E-YM-1 マルチプルアサルトストライカー

エール、ソード、ランチャーの3つのストライカーパックの機能の同時運用を取った統合兵装型ストライカーパックの試作型。

エールユニットの後部には電力不足を補う為の白いバッテリーが増設されている。

詳細はパーフェクトストライクを参照。


AQM/E-X09S ノワールストライカー

本機を象徴する黒い翼のストライカーパック。

AQM/E-M1 I.W.S.P.から発展した装備であり、元に比べてコンパクトな作りと成っている。

詳細はストライクノワールを参照。


AQM/E-M11 ドッペルホルン連装無反動砲

大型の実弾砲塔を備えた対艦攻撃用のストライカーパック。

ランチャーストライカーとは異なりマニピュレーターを用いない装備である。


AQM/E-A4E1 ジェットストライカー

大気圏内用の高機動空戦型のストライカーパック。

エールストライカーとは異なり、装着する事で戦闘機の様に自在の飛行が可能。


マルチランチャー

大型のミサイルコンテナを2基搭載したシンプルなストライカーパック。

コンテナ内には様々な弾種のミサイルを装填する事が出来る。


AQM/E-X04 ガンバレルストライカー

量産機でもがんばれr(ry

有線式のガンバレルユニットを四基装備したストライカーパック。

ガンバレルにはGAU-758Sレールガン1門とM70AMSATミサイル2発を装備している。

パーツが干渉するせいで支援用戦闘機への接続が不可能である為、パック単独でメビウスゼロを思わせる有人MAへの可変機構を有する。MA形態時の機首にはM58E4ガトリング機関砲(METALBUILD版では新規設定されたレールガンに換装可能)を装備しており、パック単独での戦闘も可能。MSへの接続時にデッドウェイトと成る機首は分離機能を持つ。これはボアズ攻防戦にて複数のガンバレルストライカーを交換し続けて戦う為に重宝されたが、レイダー制式仕様との戦闘では本体側からガンバレルストライカーを操作して離脱している。尚、初期の登場媒体ではガンバレルをビームとしたケースもあり、プラモデルではレールガンとしている(原型となったメビウスゼロも放送初期ではビームとされていたが、劇中にて実弾に変更されており、同様の錯綜が見受けられる)。後にVSアストレイにてビーム仕様の後期型ガンバレルストライカーが存在する設定となっている。


AQM/E-X05 ディバインストライカー

テスタメントが装備するストライカーパック。

鹵獲された後に地球連合軍で追加装備されたもの。

通常は高機動スラスターやフライト・ユニットとして機能するが、巨大な隠し腕に変形する機能を持っており、敵機の一部や武器を掴むなど格闘戦に威力を発揮する。

詳細はテスタメントガンダムを参照。


オーブ製のストライカーパック

P202QX I.W.S.P.

連合軍製のAQM/E-M1 I.W.S.P.のモルゲンレーテ社仕様。オーブ連合首長国に流出した際に開発されたが、複雑な火器管制から実戦投入が見送られている。

此方もオオトリと言った改良型が開発されている。


武装は連合軍製と共通。


P204QX ライトニングストライカー

I.W.S.P.と同様に要求されたスペックを満たせずに連合軍でお蔵入りと成った、長距離狙撃用のストライカーパック。武装は70-31式電磁加農砲(レールガン)のみだが、大型のパワーパックを搭載しており、他のストライカーパックよりも長期間の作戦行動が可能である事に加え、友軍機にエネルギーを供給する事も出来る。

詳細はライトニングストライクガンダムを参照。


他のストライカーパックと異なり、背中だけでなく腰のジョイントも使用し、胸部前面も覆う特殊な仕様である為、ストライカーパックには珍しく対応機の中でも一部機体にしか装備出来ない。


EW454F オオトリ

製造開発はモルゲンレーテ社が担当。PMP社から開発を引き継いだP202QX I.W.S.P.をベースとして、ストライカー本体はシンプルなX字可変翼による素体構造に改変し、ストライカーパックの各種装備を積載可能な分散構造を採った。

詳細はオオトリ(ガンダムSEED)を参照。


エクリプス用のストライカーパック

EW452HM マニューバストライカー

高機動型のストライカーパック。4基のブースターを備えており、分離時は単独飛行形態として運用する事が出来る。


EW453R ライジンストライカー

長射程攻撃用のストライカーパック。ライトニングストライカーのコンセプトを活かし、これに自律飛行機能を加えて再設計したストライカー。

武装は高性能の大型バッテリーとミラージュコロイド制御能力を活かして、ビームを曲射出来る『71-XX式曲射型ビーム砲』。しかし本来のスペックに達していない試作のテスト装備である。

装着時にストライカーパック側から頭部を覆うカバーが被さる仕様がある。



その他のストライカーパック

ライブラリアン製ストライカーパック

シールドストライカー

ゲイルストライクガンダムに装備されているストライカーパック。エールストライカーをベースに、ビームサーベルを肩部に移設してメインスラスターとバッテリーパックを上下反転させ、バッテリーパックの基部から小型バーニアを備えた可動アームで対ビームシールドを装備している。

カラーリングはゲイルストライクガンダム同様の青と白、オレンジがメイン。


バズーカストライカー

レーゲンデュエルガンダムに装備されているストライカーパック。ランチャーストライカーをベースに、アグニをデュエルガンダム用の『350mmレールバズーカ ゲイボルグ』に変更したもの。ゲイボルグはアグニやバスターガンダムの『350mmガンランチャー』や『94mm高エネルギー収束火線ライフル』に換装する事も可能。

コンボウェポンポッドは付属しない。


バスターストライカー

ヘイルバスターガンダムに装備されているストライカーパック。バスターガンダムの上述の装備をストライカーパック化した様なもので、装備も全く同じ。

ストライカーパックの中央ユニットには弾倉とビーム用エネルギーパックが内蔵されている。

バスターガンダムに搭載されていた合体機構はオミットされているとする資料も存在するが、劇中では合体させている描写がある。

カラーリングはヘイルバスターガンダムと同様、緑色の部分が黒に変更されている。


マガノイクタチストライカー

ネブラブリッツガンダムに装備されているストライカーパック。ガンダムアストレイゴールドフレーム天ミナの背部ユニット『マガノイクタチ』と『マガノシラホコ』をストライカーパック化したもの。武装の詳細は該当記事を参照。

カラーリングはネブラブリッツガンダムと同様の赤メインに変更されている。


ドラグーンストライカー

ニクスプロヴィデンスガンダムに装備されているストライカーパック。

その名の通りドラグーンシステムの機能を有するが、ストライカーパック本体が分離してドラグーンシステムと成る。推力が非常に高く、大気圏内でも飛行可能。

分離した際には『MA-M221 ユーキディウム・ビームライフル』を主砲として接続する。

なお接続ジョイントには、他の装備を接続する事も可能。

カラーリングは二クスプロヴィデンスガンダムと同様のライトグレーがメイン。



ドッキングが可能な装備・機体

リジェネレイト コア・ユニット

コア・ユニットに可変プラグを備えており、外部接続用コネクターを有する機体であればドッキングする事が可能と成っている。

詳細はリジェネレイトガンダムを参照。


デスティニーRシルエット

統合兵装型シルエットモジュール「デスティニーシルエット」をベースに、民間企業が引き継いで改良を加えたシルエットモジュール。

詳細はデスティニーインパルスRを参照。


フライトユニット

アストレイレッドフレーム用の飛行装備(基礎はM1アストレイのバックパック)にストライカーシステム用のプラグを増設した改良型。詳細は不明。


その他の換装システム

プロトアストレイ

第1期GAT-Xシリーズの技術を取り入れて開発されたプロトアストレイ(MBF-P01~05)においてもバックパック換装システムが導入されている。ストライカーとは接続規格が異なるもので、最大の相違点はバックパックのスライド機構によって他のパックを装着している際であっても元の基本型パック(ビームサーベルとスラスターから成る)を携行出来る点にある。但し、後続の換装・改造機ではパーツ干渉の問題からこの基本パックを取り外すケースも見られた。

プロトアストレイと背面構造を共有するシビリアンアストレイにも、同様の機構が引き継がれている。

ジャスティス

ジャスティスには装備換装機構が採用されたものの、ファトゥム-00とミーティアを除いて追加装備が製作される事は無かった。また、ミーティアは他のファーストステージシリーズと共用するオプション装備と成った。

ドレッドノート

ドレッドノートのバックパックは円筒形のスラスターユニットに装備を挿入出来る方式を採っているものの、ザフトで設計された純正品はドラグーンシステム対応型のχユニットのみと成る。後に同規格の対応装備として、ジャンク屋組合の独自製造品であるΗユニットも製作された。

ウィザードシステム

テスタメントによって検証されたストライカーパックの技術を踏襲した、ザフトにおける換装システム。C.E.73年の主力機であるザクシリーズや一部機体(バクゥハウンドドムトルーパー等)に導入されたもので、その構成は装備変更において多様な戦況に対応したストライクのものに類似する。

シルエットシステム

ウィザードシステム同様にザフトで検証されたストライカーパックの流れをくむが、此方の直系の前駆はファーストステージシリーズの追加装備であったミーティアと成る。ユニウス条約の締結によって技術に制約が発生した事から、高機動・格闘戦・砲撃能力の特化機能を分割する事でこれを補完する形と成った。後にはそれらを統合したパックも作られている。

グフシリーズ

ザクウォーリアの競合機であったグフシリーズ(グフイグナイテッド)にも手足を換装する機構が導入されている。バックパック一元化のウィザードよりもきめ細かに対応出来るウリが有ったものの、パーツ点数増加に伴うコスト高から、現状では閉所戦闘用のクラッシャー以外の交換装備が確認されていない。


関連項目

機動戦士ガンダムSEED ストライクガンダム スカイグラスパー

第1期GAT-Xシリーズ GATシリーズ 105ダガー ダガーL

ウィンダム(ガンダム) スローターダガー テスタメントガンダム

エクリプスガンダム インパルスガンダム

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