「おのれソニック! 今に見ておれ!」
曖昧さ回避
- 『半熟英雄』に登場するキャラクター達→エッグマン
- 『ソニックアドベンチャー』以前のDr.エッグマン→クラシックエッグマン
- 『ソニック・ザ・ムービー』に登場するDr.エッグマン→ドクター・ロボトニック
プロフィール
本名 | イーヴォ・ロボトニック |
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通称 | Dr.エッグマン |
英名 | Dr.Eggman |
性別 | 男 |
種別 | 人間 |
年齢 | 推定50歳以下【韓国ソニックイベントにて質問コーナーで言及あり。】 |
身長 | 185cm |
体重 | 128kg |
血液型 | B型 |
好きなもの | メカ・エッグマンランドの建設・世界征服の野望、フライドチキン※ |
嫌いなもの | ソニック |
能力 | IQ300の優れた頭脳 |
※ソニックステーションLIVE!(2020.12.23放送回)より。
概要
自称「悪の天才科学者」で、世界を自らの理想郷である「エッグマンランド」に変えようと企み、ソニックにいつも邪魔されている。
名前の通りタマゴのようにふっくらとした体格と飛び出たヒゲや、「ホーッホッホッホッホッホ!」と高笑いするのが特徴的。一人称は「ワシ」。普段は傲慢な老人口調で話す。
また悪役らしく自分で「Dr.エッグマン様」と様付けしたり、自分の顔を模したシンボルマークや兵器を造る事から、ナルシストであることが窺える。
なお現在自他共に使っている「エッグマン」の名前は、元々ソニックが彼のタマゴ体型をからかう為に考えたあだ名でバカにされる前にあえて自分から名乗ってやろうとした結果、本気で気に入ってしまったらしく、自ら名乗るようになっている。
『ソニックライダーズ』シリーズでは彼がエクストリームギア開発のために経営している会社名(同じくエッグマンが経営するメテオテック社とは別会社と思われる)としても使用していた。
実際、海外版では初期の頃から「Dr.Robotnik」と呼ばれたが、『アドベンチャー』以降は日本国内と同じくエッグマンと呼称された(しかし『ジェネレーションズ』の英語版では、クラシックテイルスがクラシックエッグマンをその名で叫ぶシーンがあり、アメコミと英国版コミック〈後述〉では現在でも使用し続けている)。
元々はソニック同様、アレックスキッドに代わるセガの看板キャラクターの候補として企画されていたキャラクターの1人。「パジャマを着たセオドア・ルーズベルト」がモチーフとされていた。
人物
かつて世界最高位の頭脳と謳われた科学者ジェラルド・ロボトニックを祖父に持ち、エッグマン自身もIQ300を誇る頭脳をもっている。
いとこは50年前に亡くなった少女マリア・ロボトニックで、子孫にエッグマンネガがいる。
この高い知能・知識力によってロボット・機械工学の造詣はかなり深く、小動物型から等身大の戦闘用メカ、巨大戦艦を率いる大艦隊、挙句には巨大な衛星型宇宙ステーションまでを一人(もしくは建設ロボットとの随伴)で造る事が出来る。
アニメ『ソニックX』ではエクリプスキャノンによって半壊させた月を、たった10分で機械化して修復するという驚異的な科学力をテレビで披露した。しかも人工衛星のごとく軌道すらコントロール可能であったが、これは後にエッグマン本人による悪用が発覚した事で、ナックルズによって動力部のアンテナを破壊され機能を停止している。
ただし自身の頭脳を過信しすぎて計画に詰めが甘く、ソニックに勝負を挑んでは負けている。
ただ、負けても負けても立ち上がり、その根気はある意味しぶとく執念深いともいえる。ソニックもその点は呆れつつも評価している。
なお資金や素材調達はどこからきているのかは謎(『ソニックヒーローズ』にて、エッグマン艦隊を見たベクターが「すっげぇ金持ちなんだろうなぁ」と呟いた事も)で、一部ゲーム作品では会社を立ち上げたり、金稼ぎをしている描写はあるが明確な収入源には至っておらず、リングを盗んでいるような発言もしている。
それどころか昨今の作品では「ロボットの修復には金がかかる」など、かなり世知辛いことを言うようになった。
性格
シリーズ作品によって違ったりするが共通して「優れた科学力を持ちながらも、自分勝手でワガママな悪ガキのような面をもつ」ということと「三度の飯よりメカ弄りと悪事が働くことが好き」ということぐらい。調子に乗りやすく、その結果詰めが甘くなって計画失敗というパターンが多い。また、おだてには弱く、他の悪党に利用されることが多い。
IQに見合った知略派であり、かなりずる賢いところがあり、自分の野望の達成のためなら周りの迷惑を顧みない。
一方であくまでも「世界征服」が野望のため、普段は不必要な街の破壊や惑星の壊滅、殺人行為といった行き過ぎた手法や、相手の心を傷付ける事は滅多に行わず、むしろ「征服する地盤が無くなる」と、行使する相手を全力で止めに掛かる程。この点はソニックからも認められている。
メカに対しても横柄で役に立たないメカがあるとすぐ分解して作り直したり、廃棄処分する所があり、これがガンマが寝返る要因となった。
一方でメタルソニックやガンマなど思い入れの強いメカは大事にするところがあり、後継のロボットの一部はガンマによく似た姿をしている個体もいる他(代表的なものは同じEシリーズであるE-123オメガ)、特にメタルソニックに関してはソニックを倒したいが為に勝手な行動をしても、憤りはするが処分せずに改良と改造を続け、自身の最高傑作と豪語するなど大切にしている。
『ソニックフロンティア』では新たに作ったセージには彼女の行動や発言に戸惑いながらもメタルソニックと匹敵する最高傑作だと豪語し、彼女の無事を信じたり、消え去った際、落ち込み、基地に戻って彼女を復活した際、優しく語りかけるなど父親のように接していた。
また皮肉や余計なことを言ったり、自分に対して不満を抱いているオーボットやキューボットも元々暇つぶしで作った為、ぞんざいに扱ったり、いつかクビにすると言いながらも本気で見捨てず助けたり、廃棄処分しないなど部下として良くも悪くもそれなりに特別扱いしている節がある。
エミーを人質に取った際ソニックから「悪役が板についてきたじゃないか、ドクター」と敵として見直されていたが、本来の彼は憎めない点もあれど立派な極悪人である。
『ソニックアドベンチャー2』や『新ソニ』では世界全体や大国に向けて脅迫行為(前者に至ってはシャドウに唆されたとはいえ、見せしめとして月をエクリスプキャノンで半壊させ、世界中の人々を恐怖に陥れた)を行っている。『ソニックジェネレーションズ』では世界が滅びることに何の躊躇いを見せなかった。更に『ソニックカラーズ』では(発言はコミカルだが)ウィスプという種族を改造して兵器に使う、『ソニックフォース』ではインフィニットを使って市街地を壊滅させつつ反抗する住人達を宇宙に監禁しているなど、
これらの作品では子孫のエッグマンネガのような正に悪役と言うべき行動を取るエッグマンを見ることができる。
ただし『カラーズ アルティメット』発売記念に制作されたアニメ『Rise of the Wisps』では、エッグマンの悪事は人類の洗脳ではなく、ウィスプのパワーで最強のロボットを作り上げることに変更されており、
ネガ化されて悲惨な姿となっていたウィスプも、シンプルにパワーを吸い取られた姿に変更されるなど若干マイルドになっている。
なお『ソニックアドベンチャー2』ではラストエピソードにて復讐の為に人類を滅ぼそうとする祖父に憤りを見せたり、ソニックを始末しようと画策して周囲の誰もがソニックが死んだと思っていた中で彼の無事を知ると「やはり生きておったか」と発言したり、かつて自分も(まだ善良だった頃の)祖父のような科学者になりたかったと自身の夢を語るなど、
大胆な悪事を働いた人物とは思えない意外な一面も見せており、何故現在のような悪党になったのか不明である。
基本的に人騒がせな人物として描かれ、特に『ソニックワールドアドベンチャー』や『ソニックカラーズ』ではその仕草から憎めない愛嬌あるオッサンとも言えるべき性格にされており、『ソニックロストワールド』では惑星のエネルギーを吸収する際に惑星を破壊しないよう細心の注意を払っている。
特にカラーズにおける遊園地の場内アナウンスは抱腹絶倒間違いなしである。
ちなみに世界征服の目的については現時点では不明であり、ソニック公式YouTubeチャンネルの『テイルスチューブ』という公式番組でゲストに呼ばれたオーボットから「目的は様々だが、とにかく目立って注目されたい」や「自分の思い通りにしたいのでは?」と語られたが、
いずれもエッグマン本人からは特に語られておらず、上記の2つもオーボットの推測である。
デザインの変遷
ソニックチームが手がけた公式作品では、大まかに3度デザインが変更されている(海外版や『ソニックトゥーン』のエッグマンについては後述)。
メガドライブ時代の旧作品(クラシックエッグマン)
文字通り「卵に手足が生えている」と言っても過言ではない容姿をしており、アニメ『ソニックOVA』ではこちらのデザインで登場した。このアニメでは時折サングラスの下から眼をのぞかせる事がままあり、非常にコミカルなキャラクターとして描写された。
自身が作ったロボットの動力源に動物を使用する、罠だらけの島に閉じ込める等やってる事はえげつないのだが、見た目で大分助かっている所がある。
『ジェネレーションズ』では過去の人物として再登場したが、『ソニックマニア』では後述のモダンエッグマンとは別人だと示唆された体裁をとっている。
詳細は『クラシックエッグマン』を参照。
現在のデザイン(モダンエッグマン)
ドリームキャストで発売された『ソニックアドベンチャー』からデザインが変更され、卵のようなフォルムであることに変わりは無いものの、比較的人間の骨格に近い体格になった。瞳の色や頭身が上がるなど細かな変更に収まったソニック達とは違い、頭身が上げられるなどは同じもののそれに加え四つの四角い装飾(そのうちの一つはジェットパックや録音機能の作動スイッチになっている)が付きファスナーのような網目が施されているスーツのような上着やゴーグルの着用など服装面の変更や、ヒゲの形がよりとげとげしくなったりするなどが行われている。
余談だが近年の作品では技術の進化によって衣服の細かなディティールも描写されるようになり、『ワールドアドベンチャー』のオープニングムービーで見られる彼のヒゲは美麗の一言。
リアルエッグマン
『新ソニ』では作品の方向性によって、世界観に合わせたリアル志向、リアルな造形になった。服装こそモダンエッグマンとほぼ同じなものの、服装のディティールが細かくなったりヒゲの形がクラシックエッグマンと似たようなすらっとしたものになっていた。口調が紳士的でシリアスな雰囲気かつ、従来のエッグマンらしかぬ行動が目立ち、一部のファンからは「エッグマンネガが変装した姿なんじゃないか」と言われる程。
上記の悪人として描かれたエッグマンに近いがラストエピソードではテイルス達と共にメフィレスが作り上げた異次元空間に閉じ込められ、メフィレスに殺されたソニックを見て悲痛な表情を浮かべ、シルバーの発案でソニック復活に協力した。
『ソニックOVA』と同じく、ムービーによってはサングラスの間から眼が見える事があり、いとこのマリアと同じく碧眼なイケオジである事が確認できる。
この作品以降は元のモダンデザインに軌道修正され、現在はそちらのデザインや性格で定着している。
アニメ『ソニックX』
「ホーホッホッホッホッホ! 浅はか〜 普通のアニメと一緒にするんじゃないよ」
異世界である人間世界(しかしエッグマンはこの世界の出身であった事が明かされている)を征服してエッグマン帝国を作ろうと企み、性格はゲーム版以上に間抜けで、その言動はタイムボカンシリーズでお馴染みの悪役とほぼ近く口調もコロコロ変わる。
一度だけ世界を壊滅してエッグマンランドに作り替えようとしたことがしたが、それ以外はいつも通りで時にはソニックのことを気遣ったり寂しがったり助けたり、エッグマン基地に侵入してきたルージュに寛容な態度を取る。……第二期(日本では地上波未放送)の最終話では、セクハラ発言をして蹴られたりしていたが。
アニメの中でメタ発言が最も多いキャラクターであり、カートゥーン第1弾と同じようにギャグセンス満載で、非常に憎めない人物となっている。
「……これだからさ、マンガは嫌だよな。(あんな攻撃を受けたら)普通生きてないよな?」
また人質を取った際、ナックルズから「卑怯だぞ!」に対して「悪党なんだから卑怯に決まっているでしょう」と言い返したり、エミーから「人の迷惑考えなさいよ!」と指摘された際も「人の迷惑考えて悪党ができるか」と悪党としてはもっともらしいような屁理屈を言い返した。
基本的には悪の美学を追求しており、自己の利益のために卑怯な手も辞さない一方、1期最終話ではテイルスにホーミングミサイルを打った際、十分こらしめたので命中してしまう前に自壊させるよう指示を出すなど、ただ闇雲にソニックらを傷付けたりましてや命を奪うことはしていない。
(月を一瞬で直せるような本作の高い技術力があるのならば、戦闘以前に容易に勝利できそうである。)
征服さえ出来れば無駄な破壊や殺戮は良しとせず、ソニックとは追いかけっこを楽しむような戦友であり強敵(とも)と言える。
実際にソニックチームを相手に対戦した野球回などでは楽しく(?)奇っ怪な野球の試合を満喫している。
なおこのアニメにおける彼の特筆すべき内容として、第1期の終盤、ソニック達を元の世界に返す計画を聞いてしまった少年クリスは、依存心からソニックといつまでも一緒にいたいと我を通し、その原因は全てエッグマンの企みのせいにして本人に突撃するが、
「甘えるのもいい加減にしなさい! 今回の事、ワシは無関係じゃ!」
「……いつまで甘えておるか! この大バカ者!」
「これまでソニック共々、ワシの邪魔をしくさって」
「少しは骨のある奴だと思っていたが」
「……とんだメガネ違いじゃったわい」
「何でもかんでも人を頼りにしたり、人のせいにしたり……」
「そんなこといつまでも出来ると思ったら大間違いじゃ!!」
「聞けば、『ソニックといたかっただけ』だと?」
「……お前はそれで満足じゃろう」
「しかし、そんなことだけにこだわっておっては……」
「お前はいつまでも『ちっぽけなお前』のまんまじゃ!!それが解らんのか!!」
と、普段の子供のような振る舞いから打って変わり人生の先輩、大人として本気の説教をする、その後出て行ったクリスを追おうとしたデコーとボコーを引き留め「そっとしておいてあげなさい」と気遣うなど、悪役とは思えないような行動を取ることもあった。(なお、この時に彼はメカの製作に取り掛かっていたが、これは後にソニックの世界へ繋ぐ転送ゲートに用いる重要なパーツである事が判明、完成後に密かにソニックを通してテイルス・チャックらに提供している)
第2期ではその傾向がより顕著に出ており、終盤に見せるエッグマンの言動の数々は非常に意味深なものとなっている。なお、敵として付き合いの長いソニックのみ彼の行った行動の真意に気付いているなどある種の信頼が描かれていた。
アニメ『ソニックトゥーン』
「なあソニック、ここだけの話……エミーとはどうなんじゃ?」
ソニック達のキャラクターデザインが変わっているが彼も例外では無く、軍服のような服を着た逆三角形寄りで恰幅のいい体型のキャラクターになっている。
ソニックから「エッグヘッド」・「エッグフェイス」という蔑称をつけられており、そのたびに「エッグマンじゃ」と怒鳴り散らしている(英語のスラングでいう「◯◯頭」や「◯◯野郎」といったニュアンスの呼び方が吹替にそのまま用いられたため)。
自身を邪悪で卑劣な悪人だと自称するも、カートゥーン版や『ソニックX』のようにコミカルなシーンが非常に多く、
- (作戦だったとはいえ)ソニック達の家に居候をしてくつろぐ。
- 寝巻きはベビー服のようなピンク色のタイツ(本人曰く、邪悪なパジャマ)。
- 「お母さ〜ん!」と喚く。
- 子供や女の子向けのボードゲームに没頭し、エミーと仲良くなる。
- スランプになり、やる気をなくしてニート化。
- ソニック達をもてなし、手作りココアとクッキー(ガーリック入り)を用意する。また、作戦のためにトマトソースを作りソニックから絶賛されるなど、意外と料理上手。ただし、従来のシリーズやソニックXでは下手であった。
- テイルスとゾーイの恋路を色々言いながらも応援する。
- 自分が主役の自作映画を観て涙する。
- ソニックと入れ替わって悪事を働こうとした際、エミー達と遊ぶことを優先し、悪事を後回しにする。
- ソニックとの対決のために、彼に都合のいいスケジュールをわざわざ聞く。
- ソニック達の家に悪事をやるからすぐに来いと留守番電話を何度もしつこく残すが、無視されたために不貞腐れ、悪事をやめてソニックの家に上がりこんで攻めてくる。
- テクノロジーに頼った生活を捨て、バター作りに勤しむ。
- ソニック達が賞を貰ったのが気に入らず、あらゆる賞に挑戦する(いずれも失敗に終わり、特に歌声もお世辞も言えないほど上手くはない)
- 第2シーズンではお世話係のママボットに頭が上がらない。
と、こちらでも憎めない悪役となっており、ソニック達とは敵同士であり、『ソニックX』とは違い、ソニックにすら嫌われているが回によっては仲良くなったり意気投合することもあり、共通の敵が出現した時は共闘することもある。
おだてられると好意的な態度を示すため、一時期エッグマンに憧れていたデイブを部下としてインターン採用していたり、悪党集団のライトニングボルトクラブにも何かと世話を焼いてやったりしている(時には利用することもあるが)。
ストーリーブックシリーズのエッグマン
「えーい誰か! この青いトゲトゲをひっ捕らえい!」
『ソニックと秘密のリング』ではアラビアンナイトの生みの親であるシャフリアール王として登場した。外観や大きな態度はエッグマンそっくりだが、悪党ではなく、絵本の世界の住民であるため全くの別人。
イレイザー・ジンの侵略から身を守るために壷の中に隠れていたが、その後翼竜に捕らわれ、空から落とされてしまう。(エッグマン以上に横柄な態度を取ったためか)ソニックは片足で彼の服を引っ掛けさせて文字通りに救出するも、あまりに乱暴な助け方だったなど、散々な扱いをされ、「王様なんだからエレガントに助けないかと」と憤った。
海外版エッグマン(ロボトニック)
「I Hate That Hedgehog!!(あのハリネズミ大嫌いだ!!)」
当初の海外版でのエッグマンもといロボトニックのデザインは現在のような丸いシンプルなデザインではなく、赤黒目で尖がり頭、脂肪溢れし肥満体質なデザインに仕上げられていた。
そのデザインはカートゥーン第1弾である『アドベンチャー・オブ・ソニック・ザ・ヘッジホッグ』と、それを舞台にしたぷよぷよの海外版『ドクターエッグマンのミーンビーンマシーン』にも使用された。CVはミュージシャンとしても知られるロング・ジョン・ボルドリー。
性格は非常に間抜けで、何度もソニックやテイルスを倒そうと様々なメカや罠を仕掛けるが、ソニック達によって繰り広げられるギャグセンス満載の行為で失敗し、しまいには上記の捨て名台詞を毎回発しながら逃げ去る。
また、異様に罵倒台詞のバリエーションが豊富。
しかし、カートゥーン第2弾と第3弾、そして現在Archie Comics連載中のアメコミシリーズでは、前回のデザインを少しずつ残し、更にサイボーグ化された左腕と黄色いマントが追加された。性格は同じく間抜けだが、前回とは違って残忍さが加わっている。
第50話では核エネルギーを浴びた事で消滅してしまったが、『アドベンチャー』発売を記念して現在に至るエッグマンの姿として復活し、その代わり前回からあった間抜けさは取り除かれ、ゲーム版とは違って正真正銘の悪人と言う設定に変更されており、これが後の『カラーズ』や『フォース』など一部の作品に反映された。
ちなみにソニックが住む惑星モビウスとは平行世界である『Anti-Moebius(アンチモビウス)』では、心優しい医者として登場している。当初は白衣姿だったが、現在は痩せた姿となっている。この世界のエッグマンは『Ovi Kintobor(オヴィ・キントバー)』と表記されている。
他にもプロレスに長けていて、プロレスラーに変装しながら数多くの対戦相手に勝ち抜いた経験を持ち、ステーションスクエアのヒーローとなっており、本人も実は気に入っていたとのこと。また、お手伝いさんのエラに惚れている。
実写版エッグマン(ドクター・ロボトニック)
「機械は実に素晴らしい。言われた通りにする! プログラムに従って動く! 飲んで酔っ払ったり遊んだりする時間も必要なぁい!」
実写映画『ソニック・ザ・ムービー』シリーズでは高度なドローン技術で知られるアメリカ人工学者として登場。
自らの命令に忠実な機械を愛し全幅の信頼を置いているのに対し、本家のエッグマン以上に「世界一賢い人間の辛さは周りがみんな馬鹿に見える事」とばかりに他者を信用せず馬鹿にしている。そのため米軍からは技術こそ認められつつも言動が問題視されて煙たがられている。
一方で側近のエージェント・ストーンに対しては、粗末に扱いながらも屈折した愛着を抱いている様子。
劇中では本名のロボトニックで呼ばれ続けていたが、終盤になって卵型の飛空艇に乗る様子を「空飛ぶ卵」と揶揄した流れで、ソニックは彼を「エッグマン」と呼び始めている。
主な発明品
エッグマンが移動の際によく搭乗している乗り物。かなり拡張性があり、初代の頃から追加武装を施されたり大型メカのコアユニットとして利用されたりしている。
詳細は個別記事を参照。
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』のステージの1つでもある、エッグマンの顔を模した衛生型巨大宇宙ステーション。小さな星ほどの大きさがあり、クラシックソニック作品を中心にエッグマンの本拠地として登場する。
エッグマンを模した巨大ロボで、初登場の『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』ではリングの配置されていないエリアでラスボスとして君臨する(=どんな攻撃でも受けると即死、当時の開発スタッフによれば配置し忘れた人為的なミスだったらしい)ため、当時遊んでいたプレイヤーにとってはトラウマとなった。
ロケットパンチや爆弾、ジェット噴射など多彩な兵器を搭載し、当作以降もデザインをリメイクしながら度々登場し、その際はロケットパンチではなくアーム式の攻撃に切り替わっている。
『ソニックフォース』ではモノトーン配色・モノアイ型で目から巨大レーザーを放射する量産型デスエッグロボや、多腕で巨大な体躯でかつ、通常兵器では倒せないタイプ(メガデスエッグロボ)も見られた。
ビッグアーム
「3」のラストボス。エッグモービルに、トゲのついた強固な装甲と巨大な腕を取り付けた戦闘兵器で、『Launch Base Zone』の最後の相手として登場する。
戦闘では突進を繰り返したり、上空から掴みかかってくるなどして攻撃を仕掛けてくるが、その腕を生かしたパンチなどの格闘技は一切行わない(容量や、当時の技術の限界も起因していると思われるが、なぜ殆ど使いもしない腕をエッグマンは取り付けたのだろうか...)。当時の一部の攻略本では「未完成の兵器」という表記もあったので、ソニックと戦うまでに調整が間に合わなかったのかも知れない。
「ジェネレーションズ」では『青の冒険』のボスの一体として再登場を果たす。今作では「3」の攻撃に加え、先述した、巨大な腕を駆使したパンチや張り手で攻撃してくる。
エッグドラグーン
『ソニックワールドアドベンチャー』でダークガイアのエネルギーを利用した「スーパーウルトラプロトタイプ第一号」。
右腕には変形レーザーガトリング砲、左腕には射出可能なドリルランスを装備し、出力を上げると背面のユニットから翼のようなエネルギーが展開されるなど、エッグマンが造ったにしてはかなりスタイリッシュなデザインで、「エッグマンのメカでは一番かっこいい」とファンからも好評でソニックもエッグマンのメカの中で印象に残っているのをこれだと語っていた。
そのためか、以降の作品にも2号や改良型など度々登場している。
または「エッグマンロボ」。初登場は「ソニック&ナックルズ」。
詳細は該当記事を参照されたし。
初登場『ソニックCD』以降、たびたびソニックのライバルとしていろんな形で登場するソニックにそっくりなロボット。エッグマン本人曰く「最高傑作」。
詳細は個別記事を参照。
『ソニックフロンティア』に登場した少女。元々はエッグマンの開発したAIだったのだが、電脳空間にアクセスしたことで人間の様な姿を得た。メタルソニック同様、エッグマン本人曰く「最高傑作」。
エッグブラスター
正確にはソニック本編には出てないが、同じセガ作品であるPSOシリーズで出てくる。
ぼかしてはいるが説明に「世界征服を企む某科学者が開発した武器」と表記されており、
デザインもエッグマンのメカらしいゴテっとした感じでしっかりエッグマンマークも付いてる。
PSOではライフル系だが、PSO2ではツインマシンガンになっている。
エッグマンの部下
ゲーム版
CV:岩田光央
『ソニックカラーズ』から初登場した赤い球状の側近ロボット。
エッグマンの前では敬語で話すほど忠実。実は横柄な彼の事を快く思っていない上に面倒くさがり屋なのだが、呆れながらも面倒を見たり、毒舌を言いながらもクビになるのを嫌がるなど、一応産みの親として見ている様子。
詳細は「オーボット」の項目を参照。
CV:高木渉
オーボットと同じく『ソニックカラーズ』から初登場した黄色い四角形の側近ロボット。
エッグマンを敬愛しているが、実は頭の悪いうっかり屋で不満がないわけではないので余計なことを言って怒らせたり、隙あらばエッグマンをやっつけようとするなどほとんどオーボット変わらない。しかし、エッグマンがメタルソニックばかり大切にしていることに強い不満を抱いていた。
音声機能を切り替える事によって口調だけでなく性格までも変更されるようになっている。
詳細は「キューボット」の項目を参照。
アニメ版
CV:山口健
『ソニックX』に登場するエッグマンの側近ロボット。長身に黄金色のカラーリングをしている他、名古屋弁で話し、ボコーとはコンビとして行動する。名前の由来は「凸」から。
詳細はデコーの項目を参照。
CV:島田敏
『ソニックX』に登場するエッグマンの側近ロボット。小柄に銀色のカラーリングをしている他、博多弁で話す。デコーとはコンビとして行動する。名前の由来は「凹」から。
詳細はボコーの項目を参照。
ボックン
CV:小林由美子
『ソニックX』に登場するエッグマンのメッセンジャーロボット。小悪魔のような姿をしていて、背中に付いているロケットで空を飛ぶ。
彼が送るエッグマンのメッセージは、大抵自爆するように設定されているため、簡単に言えば爆弾魔である。自爆以外にもエッグマンの「なおこのメカは自動的に◯◯する」という前振りに従って様々なコミカルな行動を取ることがある。
基本的には悪戯好きで口も悪く、悪ガキっぽいキャラクター。しかし、逆に誰にも相手されない場合は泣いてしまうほど寂しがりでもある。
甘いものが大好きで、ソーンダイク邸の家政婦エラの作るアップルパイがお気に入りの様子。それにつられて一時的ではあるがエッグマンを裏切ったこともあるものの、その後何事もなかったかのように彼と行動している。
アメコミ版では糖分の高いお菓子を食べ過ぎたせいで暴走し、世界征服を企んでいたが、ソニックとエッグマンの連携で阻止された。
海外版
ココナッツ
カートゥーン第1弾のみに登場する猿型ロボット。頭に付いている電球が特徴的で、側近ロボットとは言えど準レギュラーであり、普段は基地の掃除当番として働いている雑用である。
自分の立場にとても不満を抱いているが、エピソードによってはスクラッチやグラウンダーと供に行動している事もある。アメコミの第2話に登場したが、ソニックとテイルスの活躍により倒されてしまう。しかし現在は復活し、エッグマンから離れた今はマンモス・モギュールの部下として、カジノナイトで働いている。
モデルは、デザインは全く違うがソニック2の『アイアイ』で、ココナッツもそれの海外名だった。『ミーンビーンマシーン』では第4ステージのボスキャラとして登場した。
スクラッチ
カートゥーン第1弾のみに登場する鶏型ロボット。長身でずる賢く、ココナッツとグラウンダーのリーダー的存在。よくグラウンダーとコンビで行動し、共にソニックを捕まえようと様々なメカや罠を仕掛けるが、何度もコテンパンにやられて失敗する。以降はココナッツと共に復活し、今はエッグマンから離れてマンモス・モギュールの部下としてカジノナイトで働いている。
『ミーンビーンマシーン』では第12ステージのボスキャラとして登場している他、ソニックスピンボールではボーナスステージの障害物としても登場した。
グラウンダー
カートゥーン第1弾のみに登場するドリルロボット。頭が悪いが、スクラッチの相棒で、よく一緒に行動する。たまにケンカする事もあるが、実際は仲良し。スクラッチと供に何度もソニックを捕まえるために様々なメカや罠を仕掛けるが、何度もコテンパンにやられて失敗する。両手のドリルには開閉機能があり、そこから色んな道具が出て来るようになっている(もちろん安全着地に落下傘も装備)。
更に見た目は重そうなのに意外と速い。スクラッチと同じく現在は復活し、今はエッグマンから離れ、マンモス・モギュールの部下として、カジノナイトの料理人として働いている。
『ミーンビーンマシーン』では第8ステージのボスキャラとして登場している。ちなみにモデルはソニック2の『ハンドリル』だが、相違点としては青いカラーリングに顔が付いている他、名前もそれの海外名からである。
スニブリー
カートゥーン第2弾とアメコミ版のみに登場するエッグマンの甥で、側近の人間。
背は小さく、鼻も長くて髪の毛も少ない。エッグマンの事を忠実に慕っているのだが、実は彼の事を激しく憎んでおり、いつか彼を退けて自分が世界征服をする事を望んでいる。
クラブミート
アメコミ版のみ、スニブリーが登場する以前にエッグマンの側近として登場していた蟹型のロボット。よくソニックやエッグマンに壊されてしまう哀れ役。スニブリーが登場してからいなくなってしまった。
モデルはソニック1のガニガニで、名前もそれの海外名からである。
人物関係
エッグマンはソニックを自身の最大のライバル・宿敵だと思っており、躍起になって打倒しようとしているが、ソニックからしてみれば退屈しのぎ・暇潰しの相手くらいにしか認識されていない。そのためソニック自身はよくエッグマンのことをからかうが、彼を嫌ってはいない様子。
もっとも『アドベンチャー』以降から『ワールドアドベンチャー』までの作品では、自分が利用しようとしたものが自分の手を離れたり新たな敵勢力が出現することが多く、「エッグマン帝国(エッグマンランド)を築く土台が無くなってしまう」という名目でソニック達と一時休戦して、共同戦線を張る事もしばしばあり、お互い信頼している節があり、エッグマンもソニックを倒そうとしながらもどこか想っている節がたびたび見せている。
同じく機械いじりが得意なテイルスのことは「子ギツネ」と見下し、彼の方も敵対心・対抗心を露にしており、ある意味エッグマンの本当の宿敵であるが、彼の持つ技術や腕前はエッグマンもある程度評価している様子。実際、機械好き同士何か通じるものがあるのか『アドベンチャー2』のラストでは2人で語り合い、『ソニッククロニクル』でテイルスとタッグを組むことができてお互い嬉しそうにしていた。
またアニメ『ソニックX』の第2期の最終盤ではある決断を迫られるも躊躇うテイルスに対して、語りかけるように真面目に活を入れるという、普段の2人の関係からは想像出来ない珍しいシーンも見られる。
『ソニックロストワールド』では仲の悪さが強調され、テイルスからは「仲良くなるなんて無理」と言われ、エッグマン自身も「こんな奴等と行動する羽目になるとは」と嫌がっており、テイルスチューブでは「IQが300もあるなら必要とされてないことぐらい気付けると思うのに」と呆れられるなどこの世から居なくなって欲しいと語っていたが『マリオ&ソニックATソチオリンピック』ではテイルスと優勝を分ち合うなど、内心は仲が良い様子。
『ソニックアドベンチャー2』では祖父が遺した遺産を手に入れるために、連邦政府「GUN」の監獄の奥でコールドスリープ状態になっていたシャドウを目覚めさせた。当初は世界征服に利用するつもりが人類への復讐を企むシャドウに利用されていたが、ラストで大気圏に突入する時にメカ(恐らくメタルソニック)に救出させたり(『シャドゲ』での発言より)、協力するなど彼に対して妙な信頼関係がある。
声優
モダンエッグマンの声優は以下の通り。クラシックエッグマンなどの声優については該当項目を参照。
- 大塚周夫(『ソニックアドベンチャー』〜『ソニックトゥーン 太古の秘宝』)
- 中村浩太郎(『マリオ&ソニックATリオオリンピック』以降)
- かぬか光明(ソニックプライムシーズン3、中村の代役)
余談
- かつてはソニックシリーズ皆勤賞であったが、『ソニックと暗黒の騎士』でその記録がストップしてしまった。ただし彼のシンボルやエッグマンのメカ達が登場していたりするので、どう解釈するかだろう。
- 『ドクター・エッグマンのミーンビーンマシーン(ジェネシス版ぷよぷよ)』や、ディズニー映画『シュガー・ラッシュ』にて、クッパ、ザンギエフ、ベガなど、他の著名なゲームの悪役と共に声無しのカメオ出演をした。なお、同映画にはソニックもちょっとだけ出演し、ゲームのキャラクターに注意喚起する案内役になっている。
- なお海外ファンの間では、初期カートゥーン版『アドベンチャー・オブ・ソニック・ザ・ヘッジホッグ』から発せられた「PINGAS」の台詞がよくネタにされ、本来上記のシーンにてエッグマンは「Snooping as usual I see」と言っているのだが、ここからpingとasの部分を切り取ったのが上記の「PINGAS」になり、意味はスペイン語にて男性に付いてるナニの事。「Touch my PINGAS」といった派生ワードまで発生しているが、もちろん本来の台詞にはそのような意味は含まれていない、一種の言葉遊びである。
- ちなみにエッグマンだけだと『半熟英雄』のあのキャラになるので注意。しかし、アプリ版で本当にコラボする事になり、Dr.エッグマンが半熟英雄のエッグモンスターとして登場。
関連イラスト
ネタ絵や女体化も多い
関連タグ
ソニック・ザ・ヘッジホッグ ソニック(ゲーム) マッドサイエンティスト 悪役
アルバート・W・ワイリー 青いヒーローと戦うマッドサイエンティストキャラ繋がりだがこちらのほうが残忍さがある。
スマブラでささやかな形で共演した。