「勝負は 勝つか 負けるか! 料理は 辛いか 辛くないか!」
概要
学年は1年生で、リーグ部のスグリとは部活だけでなくクラスも同じ。
イッシュ地方のタチワキシティ出身で、学園にはシアノにスカウトされて入学している。
実家は食堂を経営しており、本人も将来は家業を継ぐことを希望している。もちろん料理が大好きな辛党で、他の生徒にも振る舞うことがあるらしい熱血漢。
勉強はあまり得意ではないらしいが、料理についての情熱は強く、「いつでも炒め物ができる」「護身用になる」という理由で常にフライパンを持ち歩いている上、バトルの時にもボールをフライパンで炒めるようなアクションをはさんだり、テラスタル時にもテラスタルオーブをフライパンの上で起動させたりという珍妙なモーションがある。
真っ直ぐな性根を表したかのようなキラキラと輝く瞳が印象的で、幼げで中性的な顔立ちも重なり「話してみるまで性別がどちらかわからなかった」「ボーイッシュな少女かと思った」というプレイヤーもいるようだ。
専門タイプはほのお。また「迅速に料理する」姿勢の表れか、クイックボールを愛用している。
やや空気の読めないところがあり、主人公とスグリの決着後は、敗北に絶望するスグリの様子に一切気づかず「どっちもがんばった!感動した!」と盛大に両者の健闘を称えたため、タロから窘められた。
ただし、スグリの対処に回りくどい手段を用いるカキツバタに対し「言いたいことあるなら、直接言えっての!やれっての!」と発言し、本人にも「何か企むなら、仲間に相談しろ」と窘めるなど、裏表がない真っ直ぐすぎる素直な性格に共感するユーザーの声も多い(近年のポケモンは小難しい思想や手段でヘイトを集めやすい人物が多いのも要因だが)。
四天王チャレンジ
チャレンジの内容は『激辛サンドウィッチを作り、高評価を得ること』。ただし、既に所持している食材は使用できず、アカマツの周りにいるリーグ部員と駆け引きしてサンドウィッチの食材を入手しなければならない。
食材が揃ったら通常のピクニックと同じようにサンドウィッチを作成し、成功すればポケモンバトルに挑戦できる。ただし、食材選びを間違えたり料理に失敗するとやり直しになる(失敗しても食材は消費されないので、やり直しは可能)。
食材選びさえ合っていれば投入量は多少少なくてもクリアできるので、パンに乗せるのがどうしても苦手なら1つ減らすのも手。なお辛い食材を全て乗せきった場合と1つ削った場合では、食後のアカマツの台詞が異なる。
ちなみにアカマツがサンドウィッチを食べるシーンが挿入されるが、何故か背景で一匹しかいない筈のブーバーンが6匹登場する。審査員要員としてもう5体持っているという事だろうか?
なお、サンドウィッチ作りでパンを捨てると……?
…一見嫌味や皮肉と取れなくもないが、彼の性格上本当にそう思い込んでいる可能性もある(パルデアの名誉のために補足するが、パンを捨てるのはプレイヤーだけであり、ペパーやサンドウィッチ屋は上のパンをしっかり乗せている。……具材のバランスのために上のパンを捨ててもデメリットがない仕様のせいでもあるが)。
というか、これに限らず、ユーザーがやりそうなことを想定した特殊会話を仕込む開発陣も凄いが。
手持ちポケモン
「強火で燃えて テラスタル! 赤く染まれ バシャーモー!」
ダイヤモンド•パール•プラチナのオーバ、X•Yのパキラに続くシリーズ3人目のほのお四天王。
偶然かオーバ同様完全な統一パではなく、弱点補完としてナッシーを投入している。
テラスタルは相棒のブーバーンではなくバシャーモに使用する。
ブルーベリー四天王の中では最弱のランク5位とされているが、本編どころか歴代のほのお使いの中でも屈指のガチ構築であり、スカウト入学で1年生ながら四天王を努める才能は伊達ではない。
内容はいわゆる晴れパであり、
- 素早さにものを言わせて先手で「にほんばれ」を撃ち、「はねやすめ」で粘りつつ反動技で殴るファイアロー
- 「ゴツゴツメット」に加えてHBに基礎ポイントを入れ、「10まんボルト」でみずタイプを潰すヒートロトム
- にほんばれの影響下で溜めなし「ソーラービーム」をぶっ放しつつ「しゅうかく」でオボンのみを回収しながら居座るナッシー
- イトケのみでみず技を防ぎつつ、じめん技でいわタイプを対策するバクーダ
- 時間切れになった「にほんばれ」を再展開しつつ、「ねっぷう」でまとめて削ってあわよくば火傷付与も狙うブーバーン
- 「かそく」で素早さを補強しつつ、「ストーンエッジ」でひこうを、「きあいだま」でいわタイプを牽制しつつ、命中不安を逆用して『前のターンに技を外していると威力が倍になる』「やけっぱち」で殴って来るバシャーモ
と、本人の印象とは裏腹にとんでもない耐久構成。
初手で繰り出すファイアローはほのおのからだを持ち、ヒートロトムはおにびを覚えているので、この2匹に限って言えば火傷をさせて火力を落とす要素まである。
おまけに天候変化を特性ではなく技で行うことにより、より確実ににほんばれを維持して来る。しかも、
- みずタイプに対して「にほんばれ」で全員共通の弱点であるみず技を弱め、ロトムで牽制する
- ロトムを警戒していわタイプやじめんタイプを出すとナッシーやバクーダで落としに来る
- ひこう複合のファイアローと「ふゆう」を持つロトムでじめん技を、じめん複合のバクーダでいわ技を、くさタイプのナッシーでみず技を受けることで弱点の一貫を切る
と徹底して弱点をフォローする構築になっており、まともにぶつかると苦戦必至である。
対策としては対天候パ定番、屋台骨である天候を奪い返してしまうこと。
晴れ天候さえなくなればほのお技強化が消え、ソーラービーム連射も出来なくなるためかなり楽になる。
代表的な天候始動役としてはバンギラスやペリッパー等が該当するが、ファイアローとブーバーンが「にほんばれ」で天候を変えてくるので特性で奪うのは難しいか。
ここはいっそこちらも「あまごい」等の天候技を覚えさせ、技での奪い合いを挑んでみてもいい。
その場合はファイアローより遅くロトムより早いポケモンを先発天候要員として準備できると尚良し。
もしくは、天候の奪い合いを諦めてこちらも晴れパに寄せてしまうのも一考の余地がある。向こうの「にほんばれ」は「ようりょくそ」や「こだいかっせい」等の特性の発動に利用させてもらうと良い。
こちらの場合は「ハイドロスチーム」以外のみず技が弱体化するので他のタイプで攻めたいところだが、向こうの先発にじめん技がまったく効かない事には注意。「いわなだれ」等の高火力のいわ技を用意しておきたい。
また、切り札のバシャーモも「いえき」「なやみのタネ」「スキルスワップ」等で「かそく」を取り上げる、出した直後にガブリアス等のすばやさが高いポケモンで一撃で倒す等、「かそく」さえさせなければその脅威度は大きく下がるので、どうしても勝てない場合には検討の余地がある。
中盤の山場となるナッシーはむし技が4倍で通るため、「であいがしら」や「シザークロス」等で迅速に仕留めてしまいたい。
繰り返しになるが、アカマツ本人の幼い顔立ちに反して火力増強と耐久重視を両立したテクニカルな構成となっており、最弱という肩書きになめてかかると痛い目を見ることになる。注意しよう。
余談
他のメンバーと共に浮上していた「ブルベリーグ四天王=アカデミーを去ったいじめの加害者達」説では料理が得意で生活面において自立している少年という点から御曹司であるオルティガとの確執が疑われていた。
名前の由来はマツ属のアカマツと思われる。偶然か意図したものかは不明だが、アオキとは「青と赤」「中年と少年」「食べる方と作る方」という形で対比されている。
なお、彼の出身であるタチワキシティにはタチワキコンビナートという場所があり、ブラック2限定だがブビィが出現する。
実質的な相棒としてブーバーンがやたら出てくる所を見るに、そこで出会い共に成長したポケモンとも考えられる。
クリア後には先輩であるタロに話しかけたもののしどろもどろになって有耶無耶になったり、タロに好きな人がいるのかを気にしている様子が見られる。
部室における特殊会話を見るに、好意は不明だがタロからの印象は(全体的に当たりが強いカキツバタに比べると)良い方である(上述のチャンピオン戦でのタロの注意の仕方も仲の良い友人に対するソレである)。
主人公がチャンピオンとなったことで、このままスグリが2位となる場合、彼は6位となり四天王から都落ちしてしまうとタロから言われ、自身の立場(スクエアを自由に使えなくなる)を知り慌てていたが、一方で、本人の性格上リーグ部が以前の楽しい雰囲気に戻ることの方が嬉しいとも思っていた模様。
だが、スグリがランキングを降りて休学したことや、(恐らく交換留学生がチャンピオンになるというイレギュラーな事態故に)ランキングの上下可変が一時的にストップし、制度協議が行われることとなったため、彼は四天王の座を追われることを辛うじて免れた。後に復学したスグリが自主的にブルベリーグを除名したため、正式に都落ちは無くなった。
クラスメイトだからか普段からスグリとの仲も良いことが、特殊会話で判明している。なお、除名時にスグリもアカマツの都落ちの事を心配していたことを明かしている。
主人公がスグリに勝った際に彼が投げかけた台詞は、横綱貴乃花関が優勝した際に、小泉純一郎首相(当時)が表彰式で発した「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!」という発言が元になっているのではないかという説がある。
また、番外編での仲の良さから、単純に全力で戦いあったかつて仲が良かった同級生に善意から労いの言葉をかけたと考えることができる(空気は読めてなかったが、白けて主人公にすら称賛の声をあげずに帰った周囲の生徒よりは、まだいい方の反応ではある)。
なお元々スカウト入学ということもあり、ポケモンバトルへの熱意も本業の料理ほどではなかった(先述の通り四天王ポジションへの未練も、スクエアを自由に使える権利が一番の理由だった)が、この戦いに触発されてバトルへの情熱を高めており、まだ1年生ということもありこれから大きく伸びるトレーナーとなる事は想像に難くない。
関連タグ
他のほのおタイプの使い手
※:同作品に登場するほのおタイプの使い手で、同じく手持ちにクイックボールを使っている。