「オタカラァァ…!」
データ
属性/鳥獣型モンスター
分類/ギャングラー目グリフォン科
身長/185cm
体重/272kg
分布/お宝の在処
経験値/940
概要
クレオンが偶然鉢合わせた、異世界犯罪者集団ギャングラーの残党であるギャングラー怪人、ガニマ・ノシアガルダから生み出した、幻獣「グリフォン」の伝説を司り、その風貌を得たマイナソー。
毛むくじゃらの紫色の猛獣が灰色の猛禽類の皮を被った様な姿で、両腕は機関銃が内蔵された剣になっているのが特徴。両肩にかけては弾帯と掛け合わせた様な翼を生やしている。
横から見るとギャングラーのエンブレムにも似ているが、全体や両腕の機関銃の様な腕と弾帯の様な翼を見てみると、ゴーシュ・ル・メドゥの要素も垣間見せる。
宿主のガニマはかつてゴーシュの実験台にされて牢獄に拘束されており、自力で脱出できず、唯一居場所を知っているゴーシュも既に死んでいる事も知らず、「長い間、牢獄に幽閉されていた」という怒りを募らせたマイナス感情を持った事で、彼を偶然見つけたクレオンに目を付けられてマイナソーを生み出すに至った。
人間ではない異世界人であるガニマらギャングラーその物が自由を尊び、犯罪行為に喜びを感じているマイナスな感情を持たない気質である為か、生命エネルギーを取り込んで成長する場面は見られない。
モチーフなだけに飛行能力を持ち、空から相手を奇襲する戦法が得意。伸縮自在の両腕から繰り出す攻撃でリュウソウゴールドやパトレン3号と互角に戦える程の高い戦闘力を持つ。
また、ルパンコレクションを感知する程嗅覚が優れている様で、ガニマの金庫の中に閉じ込められた騎士竜達を解放しようとするリュウソウジャー、ルパンレンジャーとパトレンジャー達を妨害する為に「オタカラー!」と鳴きながら、ルパンレンジャーが持つダイヤルファイターを強奪しようと襲い掛かる。
活躍
ドルイドン族の幹部陣に見つからない自分だけの隠れ家としての洞窟を見つけたクレオンが、偶然にも幽閉されたガニマを発見し、ガニマがマイナス感情を抱いている事からクレオンが処置を施し誕生させた。
クレオンによって牢獄から脱出したガニマと共に、コウと仲違いしたティラミーゴを強襲してガニマの金庫にティラミーゴを閉じ込める事に成功させたが、ティラミーゴの叫び声を聞いて駆けつけてきたコウらリュウソウジャーと、ノエルが駆けつけてきたので交戦開始。
一通り追い詰めた後、ガニマがパキガルーの力でリュウソウジャーを退けたので、ギャングラーに寝返ったクレオンと共にその場を後にする。
だが、戦いの最中にガニマの金庫の解錠方法をノエルに特定されたので、彼の命令でクレオンと共にルパンレンジャーの持つダイヤルファイターを強奪する為に活動を開始。
手始めにノエルの連絡を受けた魁利とコウを強襲し、彼の持つダイヤルファイターを強奪しようとするも魁利の放ったVSチェンジャーで怯んで逃走を許し、すぐさま飛行で奇襲しながら襲い掛かるもコウがカクレソウルの力で魁利共々姿を隠したので見失い、そのまま飛び去っていった。
今度は、レストラン『Un de plus』で鉢合わせした透真とつかさの持つダイヤルファイターに惹かれて上空から天井を突き破って強襲するも、つかさとお茶をするつもりだったカナロ/リュウソウゴールドもその場におり、彼がリュウソウチェンジして向かってきたので交戦。
途中、つかさがパトレン3号に警察チェンジして乱入してきても意に介さず圧倒したが、徐々に押されて来たので上空へ飛び去り逃亡、結局は戦隊側からダイヤルファイターを奪う事は出来ず終いだった。
日を跨ぎ、前日に「ステイタス・クインティプル・ゴールド」へとパワーアップしたガニマと共に地球を壊滅させようとするも、リュウソウジャーの6人が駆けつけて必殺技を叩き込まれ掛けたが、ガニマに閉じ込められた騎士竜達の事を思って気持ちが揺らいだ所をガニマと共に反撃、変身解除させる。だが間髪入れずルパンレンジャーとパトレンジャーの面々が駆けつけ、その流れから3大戦隊全員がそれぞれチェンジ、計13人の戦士が揃い踏みする場面を目撃。
ガニマが嗾けたポーダマンとドルン兵を蹴散らされ、クレオンの指示でVSビークルを強奪する為に襲い掛かるも返り討ちにされてしまう。
最期は金庫を開けられて騎士竜達を開放されたガニマと纏められた所へ3大スーパー戦隊の合体技『イチゲキソウルストライク』を喰らって「オタカラァァァッ!!」と鳴きつつ爆散。宿主諸共撃破された。
因みにクレオンは、両者が止めを刺される寸前でギャングラーを辞める事を宣言、一目散にその場から逃げ出した。
余談
経験値の合計数の由来はそのまま「グリフォン」の語呂合わせ。ドルイドン族の幹部の経験値を含めるとデュラハンマイナソーに続いての高経験値である。
スーツはクラーケンマイナソーの改造。顔と両足の造形が異なる事以外は、クラーケンマイナソーそのままであるが、頭部のエンペラが鳥類の翼に見える様に工夫されている。
デザインを担当した久正人氏によると、ギャングラー怪人であるガニマから生み出された為、幹部クラスのギャングラー怪人と戦闘員のポーダマンに似たパーツを取り入れてデザインされている。
上記のゴーシュの要素だけでなく、頭のトサカはドグラニオ・ヤーブンの帽子、鼻にデストラ・マッジョのボディの様な凹凸、両腕の銃はポーダマンの使うハンドガンの様な形状になっている等随所にその特徴が現れている。
また、明言されている訳ではないが、二丁の銃を持っている様な姿が二丁拳銃の使い手であるザミーゴ・デルマ、紫色の猛獣という姿がライモン・ガオルファングを思わせ、猛禽類の皮を被った猛獣という姿も、ギャングラー怪人が人間に化ける為に使う「化けの皮」を彷彿とさせる。
動物のキメラの様な姿のガニマと同じくギャングラーのキメラと言っても過言ではない存在であると同時に、マイナソーが『宿主の心理より姿と特性を獲得する』設定を活かしたデザインでもある。
また、モチーフのグリフォンは鷲とライオンの要素を持つ怪物であるが、とある動物戦隊をモチーフにしたガニマのモチーフにない動物の鷲とライオンをモチーフにしたグリフォンマイナソーが生まれた事で、モチーフの補完が出来ている。
だが、久氏によるとあくまでグリフォンモチーフになったのは比較的オーソドックスな幻獣から選ばれた為であり、その後に決定したガニマのモチーフが補完できていたのは「完全な偶然」との事。
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グリム・リーパーマイナソー:成長する特性を持たないマイナソー繋がり。こちらは宿主がプラス感情に満たされた状態で、クレオンが誤って自身の体液を飲ませてしまい誕生した。
グリフォーザー(ネオグリフォーザー):同じく恐竜スーパー戦隊に登場するグリフォン怪人。
戦隊VSシリーズ敵キャラリンク
リルス・リピッグ/ドン・アルカゲ←グリフォンマイナソー/ガニマ・ノシアガルダ→ムービー邪面/カントクマイナソー