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お頼み申し上げまする――


覚悟はよろしいか。王の名は、呪文にて。

プロフィール編集

真名ツタンカーメン(トゥト・アンク・アメン)
クラスアーチャー
性別男性
身長118cm(第1、2再臨)/ 174cm(第3再臨)
体重22kg(第1、2再臨)/ 63kg(第3再臨)
出典史実
地域エジプト
属性秩序・善・人
好きなものゲームと名の付く物全て(第1、2再臨)、狩り(第3再臨)
嫌いなもの生者に害なす死者(第1、2再臨)、今の体に慣れすぎる事(第3再臨)
設定担当三輪清宗
ILLUSTYOCO_N(LASENGLE)
CV阿部里果

即位当時の肉体での現界。本人曰く「これが全盛期」とのこと。


概要編集

Fate/GrandOrder』に登場するアーチャークラスサーヴァント。レアリティは☆5。

期間限定イベント『ミステリーハウス・クラフターズ』において、初登場・実装された。

霊基第3段階・宝具名・スキル名は、霊基解放クエストをクリアしなければ解禁されない。


真名編集

古代エジプト第18王朝の第12代目ファラオにして、呪いの少年王、ツタンカーメン

宰相アイ、将軍ホルエムヘブの実権の下に、8歳か9歳の時に即位しファラオとなった少年王。アテン信仰時代のエジプトにおいてアメン信仰を説き、アメン信仰の再興をすることで混乱の世に平定をもたらした。しかし、9年間に渡る治世の末に、16〜19歳の若さでこの世を去ってしまった。


それから治世の短さに加えて王名表から名前が削除されていたことから知名度はほとんどなかったが、1922年に考古学者のハワード・カーターが発掘調査を行ったところ、ほぼ無傷に近い形でツタンカーメンの王墓が発見されたことで、世界中に名が知られることとなった。現代においても、ツタンカーメンの墓から出土した黄金のマスクは、ツタンカーメンのシンボルとして知られている。


人物編集

一人称は「己(うぬ)」

5つある名前の内、有名な「トゥト・アンク・アメン=ツタンカーメン」の名前で呼ぶ事を伝えており、自らの愛称を『ツタン』と呼称する場合も。英霊として現界する全盛期はわずか9歳でファラオになった時だが、その経緯に見合い、年齢やファラオに似つかわしくないほど、極めて温和で献身的で聡明な合理主義者で、少年故に脆弱だが内面は10歳手前とは思えないほどに老成している。

 

身分や関係性に拘らず恭しく接し、相手を否定せず、相手を立て、相手のために動く。特に現在はサーヴァントとして召喚された事もあり、王ではなく仕える者と定義してマスターへと接する。


その利他精神は、自分というリソースを使い切って得られる最高効率によって、いかに人や世界のために奉仕するかを常に考えているレベルであり、その結果として、独断と独力で勝手に事件を解決したり、裏から手を回して露見する前に問題を解消する等の手段を選ぶこともしばしばである。


その一方、子供の様に遊べる時間が殆ど無かった反動か、ゲームと名のつくものなら何でも好きと語るなど、終生出せなかった童心も確かに有している。また真面目な性格であるが故に笑いの沸点も低く、ゴッホのしょうもないギャグで笑ってしまう事も。聖杯に『妻と子が平穏に天寿を全うしたもしも』を願うが、何があったか「万能」の限界を悟っており、不可能な願いと諦めている。


生者が世の中を変えていくことに関しては肯定的だが、死者が世の中を変えようとする事については否定的で、そのようなことがあったら全力で阻止しようとする。後世に無駄な影響を与えないよう(父親の件だろうか)、己が名を人類史から消す措置をして人生を終えた程だったが、完璧に死蔵したが故に他のファラオより明瞭な形で物証が保たれてしまい、裏目に出たと本人は凹んでいる。


霊基第3段階では晩年の青年期に成長するが、本当の当時は病の末期で死にかけだったらしく、厳密には健康体で成長した結果「神の似姿」として完成したあり得ざるIFの姿。英霊と化す事で実現した形態といえるが、プロフィールにある通り、ツタン自身はあまり浮かれないよう自戒している。


能力編集

ドン・キホーテ同様に、知名度に見合った功績やスペックは持たない英霊であるが、その聡明さと知性と価値観により、裏で暗躍する策略を得意とする。肉弾戦には向かないものの、エジプト式の魔術も扱え、特に有名な「ツタンカーメンの呪い」を由来として、呪いを操ることに長けている。


本来の適性クラスは、人類史最強の呪いの使い手だけにキャスターとファラオらしくライダー。アーチャークラスのツタンカーメンは、乏しい機動性を宝具と魔術で、不安定な魔力運用を様々な小細工で補い、さらにあえて「死者」に近い在り方を選ぶことで、稼動力と奥の手(宝具『過分なる神秘の心臓』のこと)の威力を確保している。非常にピーキーな霊基特性といえるが、単独行動が可能なクラスであることは彼の性格に合っており、総合的には活躍できる可能性を秘めている。


イベント中では、特異点の性質によって飢餓の概念が付与されたゴッホが力を奮う為に「ツタンごはん」というアイテムを消費するが、これは保有する『蔵』に素材を投入して作っていることが語られている。この蔵は少なくとも、どこぞの英雄王のような規格外の容量ではない模様である。


モーション中では、宝具『神々の中、顔美しき者』を用いた戦闘(上に掴まりビームを発射する、散弾を連射する、大波を巻き起こす、頭に被って錐揉みアタックする)の他、黄金のスカラベから呪いの球を投下する、王家の紋章を発生させる、玉座に座って光線を撃ち出すなどをしている。


第3再臨では、弓から光の矢を撃ち出す、ホルス型のエネルギーを纏った矢を飛ばす、大鎌で斬り付ける、縦笛を吹いて拡散する光線を発射する、背中のユニットから誘導弾を発射する、セベクの化身を召喚して噛み付かせる、マスクを被って金色の光線で吹き飛ばすなどの攻撃に変化している。


ステータス編集

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
藤丸立香E+E+B+B+EXB++

保有スキル編集

対魔力(A−)アーチャーのクラススキル。魔力に対する抵抗力。A−ランクならば、Aランク以下の魔術をほぼ無効化可能となる。事実上、現代の魔術師でツタンカーメンに傷を付ける事は難しい。マイナスなのは病弱だからか。
単独行動(カノポス)(C+)『単独行動』の変種スキル。詳細不明。
神性(C)神霊適正を持つかどうか。ファラオとは古代エジプトの民を統べ地に君臨する支配者であると同時に、神へと至る者でもある。王である以上に神なのである。なお、彼は死後に復活の神・オシリスと同一視された。
少年王の呪い(EX)彼の王の墓が暴かれた時、様々な不吉や凶事が起き呪いと恐れられた背景がスキルとなったもの。本人は単なる偶然と否定しているが、結果として英霊の彼は強力な呪力を有してしまった。隠し事を暴露させる。
王家の谷(B)詳細不明。ナイル川沿岸の遺跡群を意味する。
掃滅のアマルナ(EX)詳細不明。父親のアマルナ文化を滅した逸話が由来と思しい。
幻なる日の出の翼(B)第3再臨そのものであり、史実にはあり得ない異境の神からの恩恵により、ファラオに相応しい肉体を得る。魔力運用の改善・安定化に伴い、宝具『過分なる神秘の心臓』の安定的で継続的な運用が可能となる。

宝具編集

過分なる神秘の心臓(イヴァイヤー・ウェントゥ・ネベデト・ゲレク)編集

  • ランク:B++
  • 種別:対人宝具
  • レンジ:0
  • 最大補足:1人


「ツタンカーメンの呪いをご存じなりや?」

「此度己以て贖うは、己が形、己が夢。即ち己が呪いにて。いざや獣の腹の中……」


「躊躇いは、無用にて。」

「己が心臓、己が母……有り得ざるこの玉体に、過分なる神秘を込めよ!而(しか)して導け、勝利の先へ!『過分なる神秘の心臓(イヴァイヤー・ウェントゥ・ネベデト・ゲレク)』!!」


ツタンカーメンが永遠の眠りに着く際抉り出し、ミイラから発見されなかった彼の心臓そのもの。真名封鎖状態の宝具としてステータス隠蔽がかかっており、マスターが一方的に知る事は不可能。


自らの霊核を身体から切り離してから、心臓を模したスカラベの護符に宿すことによって使用可能となる。この宝具を消費することと引き換えに、Bランク相当の神秘を購うことができ、もし購おうとする神秘が「心臓を生贄として受け取る怪物や神」であるならばランクは大きく向上する。


強力な魔力増幅装置としてのポテンシャルもあるが、幼く脆弱な本来の肉体ではその真価を発揮できず、使用は霊核の消滅を意味し退去を免れない自爆宝具同然の代物。故にツタンカーメンは使用に極めて慎重で、マスターに「慎重に」と警告している。善良ではないマスターにはそもそも開示しないし、彼の意に反する形での使用には強く抵抗するだろう。大人時では、全力使用が可能。


第一再臨&第二再臨時のカットインの表情差分が

  • 普通の表情
  • 怒った表情
  • 目を閉じる(動画参照。第三再臨時も閉じるときがある)
  • ゲスい目で見下した表情

の4パターンある。


神々の中、顔美しき者(ネフェル・ハル・イミイ・ネチェルウ)編集

  • ランク:B
  • 種別:対軍宝具
  • レンジ:1~30
  • 最大補足:20人

世に名高き、ツタンカーメンの黄金のマスク。敵対するものを自動的に罰する魔術的防衛装置。

浮遊して、ある程度の速度で飛行することが可能。また1~2名であれば搭乗することもできる。


ツタンカーメンの意志により、被って突撃したり、遠隔操作することもできるが、基本的には自律的に動作し、彼の敵とみなした対象を、陽光の概念を有する呪いの矢により撃滅しようとする。


高い攻撃性を持つが本質的には防具であり、狙撃よりは迎撃に力を発揮する。装備すれば強固な防御力を与えるが、攻防一体の弊害で、飽和攻撃時には対魔力が半減する。アーチャーのツタンカーメンは常時発動型の宝具として所有し、該当する『FGO』では、通常武器として使用している。


因みに『過分なる神秘の心臓』展開時、第一再臨&第二再臨時は動画を見ての通り、一般的の見た目の黄金のマスクが登場。一方、心臓のフルパワーを引き出せる第三再臨時では、マスクから更に身体が出てきて巨大ロボット状態になり某武器のように胸から呪いのビームを発射している。


ゲーム上での性能編集

最大HP14,295(Lv.90)
最大ATK11,276(Lv.90)
コマンドカードQuick:1/Arts:3/Buster:1
宝具カードArts
スキル1王家の谷(B)/味方全体のNPを増やす&味方全体の宝具威力をアップ(3T)+自身に「ガッツ発動時にスターを大量獲得する状態」を付与&「自身の死亡時にスターを大量獲得する状態」を付与(各3T)
スキル2掃滅のアマルナ(EX)/自身のArtsカード性能をアップ(3T)&自身に「攻撃時に敵単体に呪い状態(5T)を付与する状態」を付与&自身のNPを増やす
スキル3幻なる日の出の翼(B)/自身にガッツ状態を付与(1回・3T)&自身に弱体無効状態を付与(3T)&自身のNPを増やす
アペンド3アサシン攻撃適性
宝具自身の宝具威力をアップ(1T)<OCで効果アップ>+敵単体に超強力な〔魔性〕特攻攻撃&敵単体に呪い状態を付与(5T)&敵単体に呪厄状態を付与(5T)&敵単体に高確率で即死効果を付与+自身に即死効果を付与【デメリット】

敵も殺すが自身も死ぬ、そしてデバフやサポートも可能な「器用な宝死茶」。ガッツで復活も可能だが、スキルCTが長い事に加え他のガッツとの重複はできないため、宝具連発の場合は工夫が必要。


関連人物編集

生前編集

アメンホテプ4世

実の父親にして、先々代(10代目)のファラオ。俗に「アクエンアテン」の別名で知られる。

従来のエジプト神話を否定し、唯一神を崇めるなど問題行動が多く、死後に存在を抹消された。


スメンクカーラー

実の叔父にして、先代(11代目)のファラオ。あまり記録は残っていない。

ツタンの宝具『神々の中、顔美しき者』は彼から受け継いだ物であるらしい。


Fate/Grand Order編集

藤丸立香

契約したマスター。何かあると身を犠牲にしようとするので彼/彼女から止められる。

彼/彼女の旅路が終わるその時まで、出来る限り長く仕え続けるために精進している。


オジマンディアス

自身の数代後の後継者たるファラオ。つまり後輩なのだが、ツタン自身は「最も敬うべき素晴らしき王」として尊敬を向け、憧れている。彼からは「セネト・ゲーム」は嗜むかと問われていた。


ニトクリス

先達者としても、エジプト魔術の師としても尊敬しているファラオ。

あちらからは、死者の在り方をしている事に思うところがある模様。


クレオパトラ

遥かに後輩だが、混迷極まる時代を生きたファラオとして尊敬している。

ツタンカーメンがひ弱な事を気にしてかトレーニングを行ってくるらしい。


ガイウス・ユリウス・カエサル

彼の弁舌と陰謀の手腕を、自身が思い描く理想の君主像であるとしている。

イベントでは死にかけていた自身を、事前準備と弁舌により助けてくれた。


シェヘラザード

自爆攻撃をしてくる王という、彼女の地雷を二重に踏んでいるため避けられている。

ツタン本人はそれを気にしているが、すぐに理由を察して悲しげな表情をしていた。


ジェームズ・モリアーティ(弓)

実装イベントの黒幕に協力していた陰謀家で、それを見抜いて押しかけた。

その結果、半ば無理矢理に押し切る形で陰謀の弟子入りをする事になった。


ヴァン・ゴッホ〔マイナー〕

実装イベントにおいて共演した相手。本人曰く、生前くそまじめだった為に笑いの沸点が低く、ゴッホのDランクのジョークは新鮮らしく、聞く度に爆発を起こして死霊を引き寄せてしまう。

笑いすぎ!


諸葛孔明

自身と同じく、少年期と成人期の2つの姿を持つサーヴァント。

少年期の姿について質問すると、はぐらかされてしまうらしい。


太歳星君

自身と同じく、少年期と青年期の2つの姿を持つ呪術使いサーヴァント。

少年体の彼と良く遊んでいるようで、青年体とも会いたいと思っている。


プトレマイオス

後輩のファラオの1人で、再臨で歳をとるアーチャークラス繋がり。

彼の経歴に闇が潜んでいる事を察しており、恐ろしさを感じている。


イスカンダル

後輩のファラオの1人で、ホルス名である「ジェアマー」名義で呼ぶ。

結果論だとは言え、侵略先の民を暴政から解放した事を評価している。


伊吹童子

自身と同じく、未熟な姿と成長した姿を併せ持つサーヴァント。

彼女と関わると色々な意味で危ないと、面識を避けている模様。


アビゲイル・ウィリアムズ

マスターとはまた別種の、異質な使命を背負っている事に感づく。

自身と同じく多くの姿を持つサーヴァントだと言っているが……?


アステリオス

初出イベントのエピローグにおいて、ツタンがよそ見してしまい、ぶつかってしまった。当のアステリオスは「(イベントの件に対し)やっぱり、だいじょうぶだったね」と一言喋っただけで立ち去ったため、カルデアに召喚されたばかりのツタンは、アステリオスがカルデアのサーヴァントだと気付かず怯えていた。


余談編集

  • 実装前はユーザーから『呪いを使うキャスター』と予想されていた為、アーチャークラスでの実装に驚いた人が大勢いた。そしてそれと同時にとうとうアーチャークラスの飛び道具に『呪い』が新しく追加されたのであった(第3再臨において弓も使うが)。因みに実装イベントではとある番組で相方の1人を勤めている織田信長が登場しているが、こちらのクラスもアーチャークラスである。
  • 公式動画において、川澄綾子氏、アニプレックス・金沢氏、バスター石倉氏、開発D・カノウ氏でツタンの推しポイントについて語ったあとにPU召喚をした。
  • ラジオのMC大久保瑠美はツタン召喚の触媒にとあるファラオ出てくる作品を挙げていた。
    • 初めは「ある作品」と伏せて話していたが、のちに「逆三角形のアイテム」と言ったため知っていたら筒抜け状態になった。

関連イラスト編集

ツタンカーメンツタンカーメン

ツタンカーメンツタンカーメン


関連タグ編集

Fate/GrandOrder ミステリーハウス・クラフターズ

サーヴァント アーチャー(Fate)

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