A-train
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えーとれいん
日立製作所が開発した鉄道車両製造技術の呼称。(メイン画像は採用車のひとつである東京メトロ10000系)
鉄道車両のモジュール生産システムの名称。"A"は、"Advance"(先進)、Amenity(快適)、Ability(性能)、それから車両構体の材質である"Aluminum"(アルミニウム)の頭文字をとっている。
アルミニウム押し出し材採用によるダブルスキン構造
アルミ車を鋼製車と同じシングルスキン構造で製造すると溶接箇所が多く、アルミニウムはその熱伝導のよさと融点の低さにより溶接が困難で車両価格の上昇につながるため、押し出し材(※1)を接合して溶接箇所を減らしたダブルスキン構造を採用。この構造により遮音や軽量化(※2)、車体強度の向上がなされ、また押し出し材が車体サイズであるため部品点数が減り製造価格が低減できる。
※1・・・目的の形状の孔の開いた型から押し出して製造する型材。身近なところではマカロニやアルミサッシが押し出し材と同じ原理の方法で製造されている。
※2・・・同じ板厚の場合、実はシングルスキン構造のほうが若干軽い。が、ダブルスキン構造はそれを上回る利点を多く持っているため近年はアルミ車に多く採用されている。