概要
大気中の水素原子と酸素原子を集めて大量の水を作り、猛スピードで放つ技。
作中ではペスターが起こした大火災を数十秒で消火し、水の苦手なジャミラへ引導を引き渡した技として有名(後者は『トリビアの泉』でも紹介され、この技の知名度を一気に挙げた)。前者では腕をクロスさせて指先から放ち、後者では掌を十字に合わせてその隙間から発射していた。
久々に使用した『UGF運命の衝突』ではアブソリューティアンの兵士相手に使用し、顔面にかけて視界を奪った後すぐさま惑星ブリザードゆえに凍っている地面に向けて放ち相手を滑らせるという玄人染みた使用方法を見せていた。
ゲームなどでも貴重な属性攻撃として再現されることが多い。
派生作品においても、『ウルトラ怪獣かっとび!ランド』では真夏に飲料水にしたり、冬場に水道が凍結した時に使うシーンがあった。『ウルトラ忍法帖』ではマンとセブンが海で溺れた時にデブになる位飲んでしまった海水を口から放出した時や、火事を消すためにマンが放水を行った時もウルトラ水流と呼んでいた(担当編集者は本当のウルトラ水流はこんな変な技じゃないと憤慨していた。マンは原典通り手からの放水も一応できるが)。
備考
スペシウム光線と同じく習得はさほど難しくないようで、ウルトラの星では火事が起こり次第に住民がウルトラ水流で立ちどころに鎮火させてしまうため、消防制度が存在しないらしい。
ウルトラセブンは誕生30周年記念3部作でのみウルトラ水流を使用しているほか、ウルトラマンオーブも、初代ウルトラマンの能力を受け継いだ形態:スペシウムゼペリオンで「オーブ水流」という同様の技を使用可能。
ウルトラマンエースとウルトラマンタロウはほぼ同様の技「ウルトラシャワー」を使っていた(エースは溶解液を放ち全身をバラバラにして攻撃をすり抜けるユニタングを滅ぼし、タロウはストリウム光線を弾くアリンドウの装甲を洗浄し「ファイヤーダッシュ」で焼き尽くす布石にした他、バードンの「ボルヤニックファイヤー」で炎上したウルフ777に閉じ込められた健一を救出した他、落書きから生まれたゴンゴロスを倒す際にも使用した)。
また、ウルトラマンジャックとゾフィーはこれを進化させた(という設定の)冷凍液を発射する技「ウルトラフロスト」が使える。
このように「指先から液体的なものを放出し冷却もしくは空気を遮って火災を消し止める」行為の他、ウルトラマンパワードはペスターの発生させたコンビナート火災を気合一発で消し止めた。
別宇宙のウルトラマンでも、ウルトラマンダイナが自然をコントロールする「ネイチャーコントロール」を、ウルトラマンガイアが冷凍光線「ガイアブリザード」を消火に使用している。ウルトラマンブルは基本形態であるブルアクアの技の1つとして、手のひらから水流を放つ「アクアジェットブラスト」を持っており、こちらは現段階では消火には使用していないものの、負傷していたロッソフレイムの傷口に浴びせて痛みを和らげるという変わった使い方をしている。
闘うばかりがウルトラマンの力ではないのだ。
余談
柳田理科雄氏の著作『空想科学読本』では、マン自身の水分を放出していた場合60秒でミイラになる、もしくは大気中の水分を集めていたのだとしたら竜巻と極寒の天変地異が発生するとネタにされていた。