ファイアーエムブレム無双
ふぁいあーえむぶれむむそう
概要
2017年1月13日に行われた“Nintendo Switch プレゼンテーション 2017”の場で、発表されたタイトル。
『ゼルダ無双』に続く任天堂と無双シリーズのコラボレーション企画として登場した。
開発は『ゼルダ無双』同様オメガフォースとTeamNINJAとの混成チーム。
Nintendo SwitchとNewニンテンドー3DS(Newのみ、通常の3DSではプレイ不可)の2機種で2017年9月28日に発売された。
特徴
三すくみやペガサスナイトへの特効、倒れると出撃できなくなるクラシックモード、ダブルなどシリーズおなじみのシステムは健在。ソシアルナイトなどの騎兵は馬から降りずそのまま戦う。全パートフルボイスで仲間同士の絆を深める支援会話を元にした「絆会話」が用意されている(ただし結婚はしない)。
プレイヤーは4人まで選択可能。任意で交代可能。操作していないメンバーは味方として登場し、指示も出せる。無双シリーズの味方NPCといえばあまり役に立たないことが多いが今回は三すくみで相性がいいと短時間で攻め落としてくれる。そのため一人で敵陣に突っ込んで敵を倒すといった単純なものではなく、敵の進軍に応じて適度にキャラを切り替えたり、細かく指示を出すなどファイアーエムブレムらしい戦略的な攻略が鍵になっている。
ストーリー
ある日、何の前触れもなく「異界の門」がアイトリス国に現れる。そこから現れた強力な魔物たちにより、王城はあっけなく陥落してしまう。
王城から逃れた王女リアン、王子シオンの双子の姉弟は母ユアナから託された「炎の盾」を携え、異界から現れた伝説の英雄たちと共に、闇に覆われた国を取り戻すための戦いに身を投じていく。
登場キャラクター
オリジナルキャラクター
アイトリス国王子でリアンの双子の弟。活発で前向きな性格で、考えるよりも先に体が動くタイプ。
アイトリス国王女でシオンの双子の姉。気弱だが王族の立場を重んじ、優等生として振舞うタイプ。
シオンが騎士として前線に立つ事を望み、リアンが女王に向いていないと考えているので、互いが王位を押し付け合おうと考えている状態である。
ちなみにこの2人は中の人も姉と弟である。(これまでは幼なじみや雄馬が兄・真礼が妹を演じる作品はあったが、双子かつ本当に姉弟役は今回が初めて。そして性別の異なるプロ声優のきょうだいによるダブル主演は本作が初のケース)。
アイトリス国の隣国グストン王国の王子。シオンに剣術、リアンに学問を教える師匠であり、2人にとっては兄のような存在。
アイトリス国王妃でリアンとシオンの母。夫の国王は病死している。王位を継承したがらない2人に困りつつも、優しく成長を見守っている。
歴代キャラクター
歴代作品からは基本的に「新・暗黒竜と光の剣」「覚醒」「if」の3作品から参戦。
参戦作品を絞ったのは全作品から満遍なく選出すると必然的に剣士ばかりになってしまうため(とはいえ製作決定時から発売まではユーザーの一部からは今の世代に烈火や聖戦などSFCとGBA作品を知らない人が多いのでは?と声も出ていた。)
クラスが同じキャラの通常モーションは流用されたものが多いが、奥義などはそれぞれ個別になっている。
またDLCとして「新・暗黒竜と光の剣」「覚醒」「if」から各3人が追加されることが発表されている。なお、それ以外の作品(封印の剣のロイや蒼炎/暁のアイクなど)からは今回は追加されないとのこと。
ちなみに、少し紛らわしいがマルスらの出典はFC版ではなく、DSのリメイク版である。そのためかマルスは生足ではないし、シーダはファルコンナイトになるし、ガーネフもより禍々しい見た目となっている。
新・暗黒竜と光の剣
NPC
覚醒
NPC
if
- カムイ(CV:佐藤聡美、島﨑信長)
- リョウマ(CV:中村悠一)
- マークス(CV:小西克幸)
- ヒノカ(CV:名塚佳織)
- カミラ(CV:沢城みゆき)
- タクミ(CV:梶裕貴)
- レオン(CV:宮野真守)
- サクラ(CV:金元寿子)
- エリーゼ(CV:諏訪彩花)
NPC
追加キャラクター
※1:2017年12月21日配信の追加パック購入でプレイアブルになる。
その他
システム
基本的なシステムは無双シリーズと同じ(一部はゼルダ無双とほぼ同じ)だが、ファイアーエムブレムを彷彿とさせる以下のようなシステムが実装されている。
3すくみ
先述の通り、剣・槍・斧の三すくみが存在し、
有利な武器で攻撃することでより効率的にダメージが与えられる。
逆に、不利な武器だとこちらの攻撃でスタンゲージを表示させられなかったりする。
これにより、バランス良く編成を組むことでより効率的に戦うことが可能。
また、三すくみを逆転させたり、三すくみによるプラス補正を強化したりする武器特性もある(ただし三すくみ反転の武器の入手はクリア後となる)。
斧縛りのバトルで剣使いが敵で出てくることもあるが、無双ではよくあることである。
特攻
こちらも原作のFE同様実装。
ペガサスナイトに弓、マムクートにファルシオンなど、
特攻を持った武器で攻撃すると強烈なヒットストップがかかり、面白いくらいに大ダメージを与えることができる。
だが、特攻はこちらにも発生するので、ペガサスナイトやドラゴンナイト、カムイなどの竜系ユニットは相手ユニットの武器に十分に気をつける必要がある。
ダブル
FE覚醒から実装。
互いに近づいた時に前衛と後衛に別れ、以下の恩恵を受けられる。
- 前衛の能力値が上昇。上昇する能力はユニットによる。
- 相手のガードを崩したり、スタンゲージを表示させるデュアルアタックが使用可能。
- 相手の攻撃を1度だけ防ぐデュアルガードが使用可能。
- 前衛・後衛ともにゲージが溜まっている際にデュアル奥義が使用できる。
ダブル時に効果がある武器特性やスキルもあるので、戦況に応じてダブルを組むか組まないかをよく考えよう。
アーマーブレイク
アップデートにより追加。
追加されたヒストリーモードで手に入る新しい武器特性「破鎧の一撃」を武器にセットすることで、「アーマーブレイク」ができるようになる。
必殺の一撃(ないし連撃)を与えると、相手をアーマーブレイク状態にして防御・魔防を低下させられる。
逆に相手の強攻撃を受けるとこちらがブレイクされてしまうので要注意。
余談
2015年10月にファミ通で『コラボしてほしい無双のタイトルは?』というアンケートを行った所、ファイアーエムブレムは3位であった。
2017年6月発売のファミ通によるとこのアンケートが行われた時点ですでに開発が決定していたという。コーエー側から話を持ちかけたところどうせなら新機種で出したいという話になり、Nintendo Switchでの開発となった。
ちなみに一位が刀剣乱舞で二位がTYPE-MOONシリーズである。しかし刀剣乱舞は会社の都合上、お子様にはどうも難しいとの声も出ている。そもそもアクション向きのゲームではないため。TYPE-MOONは既に無双ゲームに近い作品を出しているため今更無双シリーズに出してもどうかと声も出ている(それに任天堂ハード機の移植も出ている)。
pixiv上では、過去に無双風で投稿された物で予言者となったイラストが存在する。まさか、本当にリリースされるとは夢にも思わなかったに違いない。
関連動画
関連タグ
コーエーテクモ オメガフォース TeamNINJA インテリジェントシステムズ
似たような作品の組み合わせ
- スーパーロボット大戦シリーズ(SRPG)×Another Century's Episodeシリーズ(アクション):共にロボットアニメのクロスオーバー作品
- ファミコンウォーズ(戦術級ウォーSLG)×突撃!!ファミコンウォーズ(アクションまたはリアルタイムストラテジー):共に製作はファイアーエムブレムと同じインテリジェントシステムズ