「ゴンバヂバサゼ ボソゲバギゾパ ダグバ」(そんな力では、ダグバは殺せないぞ)
データ
概要
ゲリザギバスゲゲル(セミファイナルゲーム)の開始のために東京に召集されたグロンギ怪人。
ゴ集団最強3人衆の一人でリーダー格。3人衆の中でも別格の強さを誇る。未確認生命体第46号、人間体はB群11号。カブトムシ種怪人。
ファンからの愛称は「ガドル閣下」。実質的な専用BGMは「追撃」となっている。
自らを「ザバギンバシグラ(破壊のカリスマ)」と称する、プライドの高い戦士。
常に威圧感と強さを漂わせている。ゴ集団の中でも他のメンバーからは一歩引いて彼らのゲゲルを見守るような立場をとっており、リント=現代人に対してもバルバの「リントは変わった」という意見に同調している。ただし、本質では他のゴ集団同様に、自身の実力に絶対的な自信を持っており、バルバとは違ってリントの事は少し手強くなった獲物として再認識しているだけである。その冷酷かつ傲慢な点は何も変わっておらず、それは下記のゲゲルの内容にも現れており、バグンダダを破壊してドルドを退けた一条の事もあくまで「獲物として仕留めてみたいものだ」と発言していた。
形態
ガドルはクウガ、ジャーザ、バベルと同じくフォームチェンジ能力を持っている。
クウガと同じフォーム数を持ち、状況に応じて的確に使いこなす。胸の装飾はフォームに応じてさまざまな武器に変化する。
さらに、クウガのライジングフォームの秘密を知り、ゲゲルの開始前に自身に膨大な電力(その量たるや、各地で電力不足がニュースとなる程)を浴びせ、体内の鉱石に吸収させることで電撃体まで手に入れた。
各形態は目と腕の宝玉の色が異なり、電撃体は電撃を模した装飾が入り、頭部の形状などにも若干の変化がみられる。
設定上は肩の飾りを変形させた盾を持っているが、本編中で使用される事は無かった。
クワガタがモチーフであるクウガに対してもカブトムシ、ここで述べたフォームチェンジの要素から、(凄まじき戦士とダグバとは別の意味で)クウガと対を成す存在としてデザインされている事もわかる。
格闘体
身長 | 209.0cm |
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体重 | 238.0kg |
特色/力 | 形態の変化、格闘術 |
基本形態。目の色は赤。クウガのマイティフォームに相当する。
ザザルとゴオマとのいさかいを仲裁するために変身したのが初出となる。
ザザルと互角に戦い、クウガのあらゆる攻撃をはねのけたズ・ゴオマ・グ強化体を一蹴するほどの強さを誇る。
対未確認生命体用の神経断裂弾もダメージを受け一度は倒れたものの、すぐに立ち上がる恐るべき体力を持つ。
俊敏体
身長 | 209.0cm |
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体重 | 229.0kg |
特色/力 | 形態の変化、優れた瞬発力と跳躍力、胸の装飾品を変化させたロッド |
素早さを強化した形態。目の色は青。クウガのドラゴンフォームに相当する。槍「ガドルロッド」を武器とする。
ドルドの動きの素早さに対抗して変身。その動きを見切り、翼をむしり取るほどの反応の速さを持つ。
クウガとの戦いでは唯一見せていない姿である。
射撃体
身長 | 209.0cm |
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体重 | 238.0kg |
特色/力 | 形態の変化、強化された感覚、胸の装飾品を変化させたボウガン |
遠距離攻撃に特化し、感覚神経を強化した形態。目の色は緑。クウガのペガサスフォームに相当する。ボウガン「ガドルボウガン」を武器とする。
素早さに長けたドラゴンフォームに命中させるほどの精密さを誇るほか、威力も相当高いようで、タイタンフォームでも命中した際は(耐えきる事自体はできたが)かなりのけ反っていた。タイタンフォームと化したクウガに接近を許したため、剛力体へと変化を遂げる。
剛力体
身長 | 209.0cm |
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体重 | 247.0kg |
特色/力 | 形態の変化、強化された筋力と防御力、胸の装飾品を変化させた大剣 |
防御力・攻撃力を強化した形態。目の色は紫。クウガのタイタンフォームに相当する。剣「ガドルソード」を武器とする。
西多摩署でゲゲルを開始する際には、この形態に変化したうえに電撃体の力を使ったのかガドルソードの形も変化していた。
嘘予告で知られる43話の予告では地面に剣を突き立て電撃を放つという技を披露していたがこちらは実際に使えるのかどうかは不明。
クウガから背中にブラストペガサスを撃ち込まれるがすぐに無効化し、射撃体に変化を遂げる。
その後、再びこの形態に変化しタイタンフォームのカラミティタイタンを腹部に受けるが封印エネルギーすら流れず、突き刺さった武器・タイタンソードを自らの剣に変化させ、その生体装甲をズタズタに斬り裂く。
マイティキックで剣を叩き落とされ、更に成功すれば周囲6㎞を吹き飛ばすほどの爆発を起こすライジングマイティキックを撃ち込まれるが無効化し、電撃体へと変化を遂げる。
電撃体
身長 | 209.0cm |
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体重 | 252.0kg |
特色/力 | 形態の変化、強化武器の使用(電撃剣、電撃ボウガン、電撃ロッド)、必殺キック |
ガドルが各地の発電所から、大量の電気を自らの体内にある魔石ゲブロンへ吸収させ、新しく手に入れた形態。目の色は金色。体には電撃を模した装飾が入り、頭部の形状が変化、全体的に金色となる。
クウガの各ライジングフォームに相当する。ゲゲルでは剛力体の剣をライジングタイタンソード同様、金色のパーツで強化したものを使用しており、劇中の描写から、他の各形態の武器も使用出来ると思われる。
必殺技は電撃を込めた錐揉みドロップキックゼンゲビ・ビブブ(電撃キック)で、70tの破壊力を持つ。
この技で、半径3㎞の爆発にも耐えるライジングマイティクウガをたった一撃で変身解除させ瀕死に追いやってしまうほどの強さを誇る。
なお放送終了後に発売されたソフトビニール人形では「ライジング ゴ・ガドル・バ」という名称になっていた。
余談ではあるが、高圧電線から電流を浴びてパワーアップするという流れは『人造人間キカイダー』第35話でクロガラスに敗れたキカイダーが同様の手段を取っている。
活躍
ゴ集団メンバーのゲゲルと敗北を見届けた後、長時間かけて電撃体を手に入れたガドルは遂にゲリザギバスゲゲルを開始した。
戦うリント(=警察官)の男性のみを標的とするゲゲル(クリア人数は不明)を実行する為、各警察署を襲撃(10分足らずで100人以上殺していた)。弱者ばかりを狙い着実に点数を稼ごうとするジャーザなどとは真逆のストイックな発想ともとれるが、クウガのストーリー終盤では警察もグロンギに対しかなりの抵抗力を持っていた為、ゲゲルと同時にその排除も行えるという意味では非常に合理的である。またゴ上級組はルールの縛りの中で大量に殺人を犯さなければならない為、立っているだけでターゲットが大量に集まってくるという攻略において手間をかける必要が少なく非常に効率が良い。
また、ガドルはゲリザギバスゲゲルそのものをザギバスゲゲルの為の肩慣らしとして認識しており、自身が得た電撃体の力を試す実験台としてリントやクウガを利用しようと考えていた為、より強いリントの方が都合が良かったようである(ガドル自身は電撃体の力については、あくまでザギバスゲゲルでのダグバとの戦いの為に得た力だと明言している)。
途中でクウガと交戦するも、あらゆる必殺技をものともせずに圧倒的な力で完封勝利を飾る。
クウガ=五代雄介は重体になり関東医大病院に搬送された。
しかしこの戦いでラ・ドルド・グが一条薫に銃撃され、バグンダダ(ゲゲルにおける殺害人数を数える算盤状の道具)を破壊されてしまい、ゲゲルはやり直しとなってしまう。世田谷区内の屋内競技場・セントラルアリーナのスケートリンクにて、ガドルはその責としてドルドの処刑の為の戦いを要求し、ドルドもそれを受け入れた。
ドルドとの戦いは最初は動きに翻弄されたが、俊敏体に変化した事により次第に優勢へと持っていく。しかし、翼をもぎ取られ不利になったドルドは逃走してしまった。
その後スケートリンクに戻っていると潜んでいた一条が訪れる。彼を襲って階段に突き落とすも、落下の過程で神経断裂弾を三発受けてしまう。
しかし数分気絶しただけで耐えきり再び活動を再開。その別格な強さを見せ、一条の首を絞めかけてスケートリンクに突き落とし、肩の飾りを剣に変形させてとどめを刺そうとするものの、ビートチェイサー2000に乗った五代が到着。
ビートチェイサーの体当たりで妨害され、復活したばかりかライジングフォームを永続使用できるようになったクウガに直接ライジングマイティに変身される(一条は追い込みポイントをクウガに伝えた後、周辺の避難を徹底させるためアリーナから撤退)。
追い込みポイントである近辺の雑木林まで移動させられ、「ゴラゲダヂグ、ヅブダダヂバサゼ……」(お前達が、造った力 (電撃体を得るために使った電気) で…) 「ボソギデジャス!!」(殺してやる!!)と電撃体に変貌。その気迫でクウガを後ずさりさせるも、クウガはアメイジングマイティとなって立ち向かう。
アメイジングマイティキックと、ガドルのゼンゲビ・ビブブの打ち合いとなった。
倒れこむ両者。先に立ち上がったのはガドルだったが、突如腹部を抑えて苦しみ出す。腹部には二つの封印エネルギー。アメイジングマイティキックにより、封印エネルギーが二つ打ち込まれていたのだった。打ち消そうとするも耐えきれず、エネルギーが魔石ゲブロンに届いたことで遂に爆発四散した。
その爆発たるや、林一面が焦土と化し、巨大な火柱が立ち上り、夜の街が昼間のように明るく照らされるほどだった。
ガドルの死によってゲゲルは勝者不在で完全に終了し、ン・ダグバ・ゼバによる究極の闇が開始された。
てれびくん版
たなかてつおによる漫画では、彼が最後の敵を務めた。
「さ、さすがだな。だがオレを倒しても。ダグバが支配する究極の闇が待っている。」
「勝つさ!!」
______________2001年2月号掲載
『仮面ライダーディケイド』
劇場映画オールライダー対大ショッカーにて大ショッカーの怪人として電撃体が登場。
ZXと対決し、崖から落とされた。
漫画版
「相手の力を測れぬとは―― 未熟……!」
「今がゲゲルでないことを 喜ぶがいい」
「ダグバに会う事があれば伝えて欲しい 私は必ずゲゲルを完遂する そして 真の『ン』の座を賭けてお前(ダグバ)の挑戦を待っている――と」
原作同様、軍服風のような衣装の男が人間態で、肩にかけられたサッシュも健在。髪型はカブトムシのように真ん中が突き出たポンパドールになっている。
馬車を移動手段としており、後述の五代との交渉やゲゲルの際に使用している。
ブウロが次代のバルバを連れ去り、それを追う五代の前に現れ、「お前が立ち去れば あの女は無傷で返す」と交渉を試みる。
五代は本能的に彼が嘘をついていないと感じ取るも、引き下がれず戦闘を選んだため、人間態の状態でクウガを一撃でKOする。
その圧倒的な戦闘力から五代は彼のことを『ン』ではないかと疑っている。
その後、EPISODE 88にて、暫定の『ン』の座(ダグバが不在の為)を手に入れるために、まだ残るゴ集団達を差し置いてゲリザギバス・ゲゲルに挑戦。
ゲゲルのターゲットは原作同様にこの国の戦部≒リントの戦士であるが、こちらでは自衛隊も対象となっている。
装着変身
装着変身シリーズでは貴重な敵フィギュアの元祖。
「装着変身6仮面ライダークウガアルティメットフォーム」にクウガと同サイズの立ちポーズフィギュア(腕のみ可動)が付属している。
パッケージ裏には両者を並べた写真と共に「劇中のシーンを再現」とのコピーがあるが、TV本編がアルティメットフォームの登場を渋ったため、嘘予告となってしまった。
余談
モチーフは日本のカブトムシ。デザイナー曰く、ゴ・バダー・バが1号モチーフだったので、こちらにもストロンガー要素を入れた方がいいか悩んだそうだ。
関連イラスト
ゴン ヂバサ パボグヅバゲ(その力は、こう使え!)
関連タグ
仮面ライダークウガ 怪人 ライダー怪人 未確認生命体 グロンギ グロンギ語
ゴ集団 ゴ集団最強3人衆 最強3人衆 ゲリザギバスゲゲル カブトムシ
関連・類似項目
- ゴ・ライオ・ダ:小説版に登場したグロンギ。ガドルと互角かそれ以上の力を持つとされる。
- ストロンガー、仮面ライダーブレイド:雷の力を操るカブトムシ。
- コーカサスビートルアンデッド:同じくカブトムシモチーフのライダー怪人。「幹部級」「人間体をもつ」「主役ライダーの中間フォームを打ち負かした」「倒されたことによって物語に大きな変化を呼び起こした」といった多くの共通点がある。
- キリエロイドⅡ - 平成最初の特撮ヒーロー番組に登場した、主役ヒーローと同様のフォームチェンジ能力を持つ敵繋がり。
未確認生命体第○号
ゴ・バベル・ダ(45号) → ゴ・ガドル・バ(46号) → ラ・ドルド・グ(47号)
ゴ・ジャーザ・ギ(B群10号) → ゴ・ガドル・バ(B群11号) → ゴ・バベル・ダ(B群12号)
外部リンク
Web archive「仮面ライダークウガ」公式サイト kuuga dimension GURONGI