「ウマ娘の人生は一遍の物語…。ですか?ふふっ、素敵な発想ですね。」
プロフィール
キャッチコピー | いつか英雄譚を。想像力豊かな読書家 |
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誕生日 | 3月27日 |
身長 | 140cm |
体重 | 増減なし |
スリーサイズ | B89・W56・H78 |
靴のサイズ | - |
学年 | 中等部 |
所属寮 | 美浦寮 |
得意なこと | - |
苦手なこと | - |
耳のこと | - |
尻尾のこと | - |
家族のこと | - |
ヒミツ | ①牛に好かれやすい / ②洋酒の香りがするお菓子が好き |
自己紹介 | ゼンノロブロイと申します。その…こんな私ですが、英雄譚に憧れていまして…いつかレースの中で、私の物語を描きたいです…! |
CV | 照井春佳 |
トレセン学園の図書委員を務める愛書家。物静かだが、胸の内には英雄譚の主人公になりたいという熱い想いがある。
何事も器用にこなすものの目立たないタイプだったが、野良レースで勝った際に「ロブ・ロイのような英雄になりたい」という小さな夢が萌芽した。
(公式ポータルサイトより)
(リニューアル前)
おとなしい性格の文学少女ウマ娘で、とにかく本を読むのが大好き。
引っ込み思案な性格で、レースに対しても弱気に考えがち。
本好きな子を見かけたら仲間意識が生まれるらしく、饒舌になる。
概要
メディアミックス作品『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。実在した競走馬である『ゼンノロブロイ』をモチーフとする。
美浦寮所属で同室はライスシャワー。
猫背気味かつ文学少女然とした立ち振る舞いから目立たないが、身長140cmでB89(!?)というとんでもないトランジスタグラマーであり、カップ計算だとメイショウドトウと並ぶ最大。
ゲーム版では2021年4月26日にウマ娘名鑑に登録されたが、ロブロイも中等部であることが判明した(同室のライスは高等部)。
アニメ版
Season2
第1話にてスイープトウショウと共に初登場。図書館で本を読んでいる。
ゲーム版
2021年4月26日にSR・Rサポートカードとして実装。こちらでもスイープトウショウとの絡みがある。レースでは、エイシンフラッシュのシナリオにおいて、NPCとして初めて登場している(おそらく子のペルーサの代理)。
勝負服は、原案では黒のセーラー服にカーディガンを羽織りタータンチェックのスカートを履いた格好だったが、ゲームでは上下共に元ネタの勝負服の色合いをモチーフにした緑と黄色を基調に、スコットランドの民族衣装キルト風に仕立てられたものに刷新されている。
リニューアル前
リニューアル後
育成ウマ娘
- ☆3[Heroic Author]ゼンノロブロイ
スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ |
---|---|---|---|---|
+-% | +-% | +-% | +-% | +-% |
バ場適性 | 芝 | ダート | ||
距離適性 | 短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 |
脚質適性 | 逃げ | 先行 | 差し | 追込 |
サポートカード
- SR[おすすめ本、あります!]ゼンノロブロイ
2021/4/26にメインストーリー第3章の追加とともに登場したSRサポート。タイプはスタミナ。
スキルラインナップはポジショニングに特化している。ポジショニング系スキルを取るとバ群に呑まれにくくなるため非常に強力。一応は先行・差し向けカードではあるものの、汎用スキルが多いので扱い易い。
レアリティSR、スタミナ系の癖にスタミナ回復系皆無、加速系2つのみと非常に地味だが先行・差しで育成するならとりあえず入れておいて損はないくらい強力なカードという、ある意味史実を再現した性能になっている。完凸(最大強化)すると強力なスキル群をLv4(スキルPt消費量-35%)で貰えるのも嬉しい。
なお連続イベントで入手できるスキルヒントは上記スキル群とは異質のデバフスキル「鋭い眼光」。実馬の威厳ある気質(後述)を反映させたものか、あるいはただの眼鏡いじりかもしれない。
- SSR[魔力授かりし英雄]ゼンノロブロイ
ストーリーイベント「Make up in Halloween!」の開催とともに登場したSSRサポート。得意練習がスタミナからスピードになったことで編成しやすくなったほか、イベントで「右回り◯」・「左回り◯」のヒントを選択式で獲得できるなど中々地味だがやはり汎用性が高いサポカである。
唯一とも言える欠点はレースボーナスが無いことで、TS全盛期は斜陽の時代を迎えていた。
- SSR[ロードナイトと夢の石]ゼンノロブロイ
ストーリーイベント「シーク・ソルヴ・サマーウォーク!」にて報酬での配布として登場したSSRサポート。タイプはスタミナ。
SRスタミナやSSRスピードのロブロイの強味であった優秀なスキルヒント群が「テンポアップ」や「束縛」など中距離スキル中心の構成に変更されているほか、やや扱いづらい中距離専用の金スキル「千里眼」、SRスタミナに劣る練習効率と得意率、補正の低すぎるレースボーナスなど、なんとも中途半端な性能にまとまってしまっている。
一応、本サポカの登場でアオハル杯に頼らずとも「開眼者」の称号を簡単に取れるようにはなった。
競走馬「ゼンノロブロイ」
王道の覇者。
その秋、黒鹿毛の大器は、王道を制覇した。
すべてに参戦することさえも困難で過酷な、古馬中長距離3冠。
王道の覇者、ゼンノロブロイ。
その揺らぎ無き強さは、伝説の英雄の名にふさわしい。
- 《ヒーロー列伝No.59より》
成就への橋
あまりに流れは急だった
ならば石をひとつずつ
積み上げていくとしよう
強固な橋が完成したとき
手足のたくましさが
増していることに気づく
瞳に自信を宿らせて
さあ胸を張って渡ろう
対岸に待つのは
まさしく大願である
《「名馬の肖像」2022年天皇賞(秋)》
2000年生まれの黒鹿毛の牡馬。父サンデーサイレンス、母ローミンミイチェル、母父マイニングという血統。
調教師は数多くの名馬を手掛けた名伯楽として知られる藤沢和雄(美浦トレセン所属)。ウマ娘化された競走馬ではタイキシャトルやシンボリクリスエスを手掛けた他、調教助手時代にはシンボリルドルフ(野平裕二厩舎所属)を担当していた人物である。
馬名はオーナーであった大迫忍(地図会社「ゼンリン」社長)の冠名「ゼンノ」に、英雄として知られるスコットランドの義賊ロバート・ロイ・マグレガーの通称「ロブロイ」を組み合わせたもの。
後述するようにかなり優秀な成績を残した競走馬だが、世間からは忘れられがちな存在であり、総じて「地味」という評価に収まりやすい不運な馬でもある。
というのも、ゼンノロブロイの活躍した時代はよりにもよって『世紀末覇王』ことテイエムオペラオーの年間無敗と『日本近代競馬の結晶』ことディープインパクトの活躍期の間で、運が悪いことにこの時期は第二次競馬ブームの収束により日本競馬自体の人気が斜陽化しつつあった時期でもあった。加えてこの2頭の成績を鑑みれば、ロブロイはどうしても霞んでしまう。こればかりは時代が悪かったとしか言いようがないだろう。加えて好位からの差しや先行抜け出しといった印象に残りにくい勝ち方が多かったのも少なからず影響したと思われる。
それでもウマ娘化されたことによる知名度の向上に加え、古馬王道GⅠ路線を完走する競走馬自体が珍しくなったことから、2022年現在では再評価する声もちらほら見られるようになっている。
セレクトセールにて9000万円で購入された本馬は評判馬ではあったが体質が弱く、デビューは2003年2月の3歳新馬戦にまでずれ込むことになった。皐月賞には間に合わず、初重賞勝利は横山典弘を背にしたダービートライアル青葉賞(GⅡ)だった。続けて3番人気で迎えた第70回日本ダービーはネオユニヴァースに敗れて2着。
秋は菊花賞を目指して前哨戦の神戸新聞杯(GⅡ)を勝利するも、本番の菊花賞は4着に敗れた。
続いて有馬記念に出走するが3着に敗れる。勝ったのは同じ藤沢厩舎のシンボリクリスエスだった(シンボリクリスエスはこの有馬記念を最後に引退)。
年が明けて2004年。春は日経賞(GⅡ)が2着、天皇賞(春)も2着、宝塚記念が4着、秋初戦の京都大賞典でも2着と勝ちきれなかったが、続く秋古馬路線にて、菊花賞でコンビを組んだオリビエ・ペリエに代わると覚醒。天皇賞秋・ジャパンカップ・有馬記念(2022年現在もレコード)を立て続けに勝利し、テイエムオペラオー以来2頭目の秋古馬三冠を達成。同年の年度代表馬に上り詰めた。
サンデーサイレンス産駒で年度代表馬を受賞したのはゼンノロブロイのほかはディープインパクトのみである。
しかし、三冠の代償は大きかったのか、2005年の5歳初戦は春最後の宝塚記念にまでずれ込み3着。勝ったのはスイープトウショウで、2着はハーツクライ。
夏は武豊とともにコンビを組んでイギリスに遠征し、インターナショナルステークスに出走。慣れないイギリスの芝に苦しみながらも、エレクトロキューショニストに次ぐ大健闘の2着。
日本に帰国すると前年と同じく秋古馬路線を選択。日本ダービー以来久々にコンビを組んだ横山と共に挑み、天皇賞(秋)で2着。ジャパンカップはアルカセット(2018年にアーモンドアイに破られるまでレコード)の3着。有馬記念はハーツクライがディープインパクトを破った陰で生涯初めて掲示板を外す8着に終わり、これを最後に競走馬を引退した。
種牡馬としては、2010年の優駿牝馬(オークス)でアパパネと同着優勝したサンテミリオンや、2010年の青葉賞を制して同年のクラシック戦線を賑わせ、5年3ヶ月8日後となる2015年の札幌日経オープンにて当時のJRA史上最長間隔での勝利をあげたペルーサ、2010年のジャパンダートダービーを制したマグニフィカなどを輩出した。
社台スタリオンステーション、ブリーダーズスタリオンステーションを経て、2020年以降は北海道新冠町にある村上欽哉牧場にてプライベート種牡馬として繫養されていた。
大人しい文学少女であるウマ娘のゼンノロブロイと同様に、馬の方のゼンノロブロイも落ち着いた性格の持ち主だった(実際に担当厩務員であった川越靖幸氏からも、「おとなしくて、無駄なことをしない馬」であり、「頭が良いので、変に頑張らないところがあった」との発言がある)。
その一方で、史実のゼンノロブロイ号は落ち着いたところよりもむしろ威厳を感じさせる馬であり、上記の記事でも川越氏からも一瞬見せるエネルギーの爆発はすさましいものがあったといわれている。イギリス遠征の際も、初めは動物を見るたびにびくびくしていたがすぐに環境に慣れ、犬に吠え掛かられた際は全く動じることがなかったというエピソードがある。
また、ゼンノロブロイ号はイギリス遠征の際は現地で元気一杯だった一方で、イギリスの馬は大人しかったので初めの頃は調教の先導役となった(日を経つごとに落ち着いたらしい)。友情トレーニング時の「わ、私が先導します!」もこれが由来なのかもしれない。
訃報
細々と種牡馬として過ごしていたゼンノロブロイ号だったが、2022年8月に入り歩様の乱れが出ていたことからエコー検査を実施したところ、加齢により心臓の動きが低下していると診断されるなど健康状態が悪化していた。同年9月1日夜に普通に横になって眠ったものの、翌9月2日朝には起き上がることができず、村上欽哉牧場の関係者が見守る中静かに息を引き取った(参考)。22歳没。同年8月にはタイキシャトル号も息を引き取っており、藤沢厩舎を代表する名馬が次々と天国へ旅立つことになった。
馬主の大迫久美子氏は「突然のことで驚いています。大迫家にとってたくさんの夢と幸せを与えてくれた馬なので、ただただ感謝しかありません。」、藤沢和雄調教師は「天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念という難しいローテーションで2年連続頑張り、2004年には3つとも勝たせてもらい、イギリスでもクビ差負けでしたが善戦してくれた素晴らしい馬でした。本当に残念です。ご冥福をお祈りします。」とコメントしている(参考)。
史実で対戦経験のあるウマ娘
※強調はゼンノロブロイが先着したレース。
- 02世代(1つ上)
※同期(03世代)のウマ娘はいない。
関連イラスト
関連項目
テイエムオペラオー(ウマ娘):秋古馬三冠を達成。
スペシャルウィーク(ウマ娘):三宅正治アナの「日本総大将」実況(JCゴール時)繋がり。
タイキシャトル(ウマ娘)、シンボリクリスエス(ウマ娘):藤沢和雄厩舎つながり。特に1年先輩となるクリスエスとは、クラシック期に青葉賞勝利からダービー挑戦で2着となり秋の神戸新聞杯で優勝、古馬となって以降に天皇賞(秋)、有馬記念(いずれもクリスエス連覇後にロブロイが同一厩舎による3連覇達成)を制覇するなど、共通点が多い。
イクノディクタス(ウマ娘)、ビワハヤヒデ(ウマ娘):眼鏡をかけたウマ娘。また読書家という共通項もある。なおウェリントンフレームのロブロイに対して、イクノは丸眼鏡、ハヤヒデはスクエアアンダーリム(と鼻眼鏡)と、それぞれ印象が異なるものを着用している。なお衣装違いでは私服のシンボリルドルフとアストンマーチャンがハーフリム、スチームパンク衣装のナリタタイシンがモノクルを着用。
ビート板勢:スタミナトレーニングを行うとビート板を使用するウマ娘の一人。