「芸術とは 破壊と 創造! 養分に ならぬよう あがくことだ!」
概要
キャッチコピーは『ネイチャーアーティスト』。
ポケモン勝負を作品としてとらえて芸術性を見出しており、ジムテストでトレーナーの審美眼を試しているらしい。
一人称は「ワタシ」で、二人称は「キサマ」。口癖は「アヴァンギャルド!!」。
見た目だけでは暗い印象を受けるが、実際は情緒不安定ともとれるハイテンションな人物で、芸術家として激しい浮き沈みを経験して来た経歴に由来している。
そんな彼の代表作は愛くるしいキマワリを物憂げに表現した『投げやりのキマワリ』。その作品に込められた背景やメッセージは、識者の間で議論されている。
しかし本人に言わせればスランプに陥り文字通り「投げやり」になった勢いで作りあげたのだという。
四天王兼アカデミーの美術教師であるハッサクとは旧知の仲であり、上記のように「投げやり」になった頃に出会い、面倒を見て貰って立ち直った経緯から強く慕っており「ハッさん」と呼んで親しくしている。美術の授業ではハッサクに呼び出されて駆けつけることも。
ボウルジムのジムテストはキマワリ集め。町中に散らばったキマワリを探して10匹集め、広場に送り込むことで達成となる。
キマワリはあちこちにひっそり隠れているため、探すのは意外と難しい。
中には逃げるキマワリをバトルして大人しくさせることもあるが、バトルに勝つとたいようのいしをドロップする。
初登場はなんと風車の羽根の上。
主人公がジムテストを受けている最中ずっとそこから様子を観察しており、合格した主人公がバトルフィールドにやってくるとそのまま颯爽と飛び降りてスーパーヒーロー着地するという中々に衝撃的な登場を見せてくれる。
歴代作品で散々ネタにされてきた、ポケモン世界の人間の身体能力の異常さにまた新たな1ページが加わった。
また、藍の円盤にて彼を特別講師として招くことができ、意外な面子との特殊会話を聞くことができる。
カエデの作るスイーツを賞賛し、くさポケモンをモチーフに菓子を作ってもらえないかと依頼する。
だが、ナンジャモの動画出演に関しては拒否しており、ナンジャモからアヴァンギャルドとは何かと質問されるが、その問いがノットアヴァンギャルドと返す一面が見られる。
ハイダイからはコル坊と呼ばれており、食事をたらふく食えば削れる命が増えてもっと芸術に力が入るんじゃないかと諭される。
グルーシャとの会話では自分は一度芸術家として死んだと発言しており、その時を思えば生きてるだけで儲けものと語る。
ハッサクとの会話では上記の美術の授業に特別講師として出てきた事を感謝されて、教師に向いていると言われたが「思春期どもの相手は少々荷が重すぎる!若い芽の人生まで背負うとはワタシには考えられん重圧だ」と断った。
レホールとの会話では彼女の身に着けている骨董品に歴史的価値を見出しており、手癖が悪そうだと発言し、ワタシの目はごまかせんぞと彼女の骨董品の入手経路を疑い、その経路を推測する一面を見ることが出来る。
容姿
ウェーブの髪、隈のあるジト目、下がっている口角、色白な肌から暗い印象を受ける。
衣装は赤紫の棘のあるもので、茨の鞭を所持している。
性格
芸術家らしく基本的には内向的かつ神経質で繊細な性格。
経歴からか情緒不安定な面が見受けられる。また、かなり上から目線で気難しくマニア気質。
だが、心を開いた人にはかなりフレンドリーで明るく子供っぽくなる。
全体的に芸術センスを重要視しており、口癖の「アヴァンギャルド」も風車の上から飛び降りるのも芸術性を追い求めているから。
特定の人に対する執着心が強く、ある意味一途な性格とも取れる。
使用ポケモン
1戦目/ボウルジム
マップの紹介文では序盤の攻略を推奨されており、平均レベルは下から2番目。
ただ『宝探し』開始時にスパイス集め or スターダスト大作戦を優先して東門から出発した場合は、ヌシポケモン(ガケガニ)やほのお組に近いということもあり、プレイヤーによっては最初のジムがここということも有り得る。
切り札はウソッキーで、題材「嘘から出た実(まこと)」としてなんとウソッキーを本当の草タイプに変化させてくる。ただのギャグ……と思いきや岩に有利な水・草・地面を半減でき、かつ草に有利な炎・飛行・虫・氷には岩技で抜群を取れるという、実は非常に合理的な戦術だったりする。ヒノヤコマやビビヨンなど岩4倍のポケモンを出した場合はそれはもう悲惨なことになる(草に有利なタイプのうち岩弱点でないものは毒のみ)。また岩・草の複合はリリーラ系統がいたりする。
さらにテラスタルはタイプを変化させても元のタイプのタイプ一致補正は消えないため一致補正が消えたから耐えられるということもない。そこにウソッキーの序盤にしては高すぎる攻撃種族値100という火力によって草と岩を両方とも半減する鋼以外は舐めてかかると吹き飛ばされることだろう。おまけに弱点を突いて速攻で倒そうとしても特性のがんじょうで確実に1回は耐えられるため、正攻法で攻めようとすると中々厄介な相手。
ただし草タイプになる関係上タイプ的に脆くなっており、言うまでもないが炎、飛行、毒、氷、虫など色々なタイプが弱点になっている。上記の脅威もあくまで高い攻撃から来る反撃が怖いだけで、そもそもの話ウソッキーの素早さは高くなく、素のステータスだけで考えれば先手を取るのは簡単。なので上から高火力の飛行タイプや炎タイプで叩いてしまえばかなり容易く落ちる。特に炎タイプの場合やけどを狙うチャンスでもあるので一石二鳥である。
また、南1番エリアでカラミンゴを捕まえておくとかなり楽に戦える。飛行タイプ故に草タイプに対して強く、それでいてウソッキーが使う岩タイプの技も格闘複合のおかげで等倍に抑えることができる。
なお対戦ガチ勢はガブリアス等の無駄のない種族値配分を「美しい」と表現することがあり(ガブリアスのそれは無駄を削ぎ落とすのとはまた違うが)、当のウソッキーも、使わない特攻(と素早さ)が低くそれ以外が高いという、この美しい種族値の典型例である。上述のギャグに見えて実戦的というテラスタルの使い方も含め、まさにバトルを芸術にする彼らしいひねり様と言える。
2戦目/ボウルジム(クリア後)
「さあ 準備は いいな!? 合作・・・・・・ 開始だ!!」
以前の戦いを経て主人公を自分と同じアーティストと認識したようで、再会早々主人公を名前+ギャルドという変な渾名で呼んでくる(すぐ名前呼びに変わるが)。以前の戦いからインスピレーションを受けたのか主人公との再戦を心待ちにしていたようで、満面の笑みで再会を喜びバトルを「合作」と称して戦いを挑んでくる。
バトル前のイベントでは、初戦時に見せた風車からの飛び降りが意図した演出であったことを明かす。曰く戦いに、より深みが増すとのこと。なお着地の際の衝撃でしっかりと足を痛めているらしい。
やはり1戦目同様ウソッキーを切り札にしているが、使う技も「くさわけ」のまま。特性が「がんじょう」な為、反動ダメージのある「ウッドハンマー」を採用しづらかったのかもしれない。
そのくせ何故か「ほのおのパンチ」と「れいとうパンチ」を搭載しており、くさタイプへの殺意が凄いことになっている。くさの弱点補完にしてもひこうとこおりは「ストーンエッジ」で対策できているのだが何故だろうか。
3戦目/ブルーベリー学園(藍の円盤)
アニメ版
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- CV:中井和哉
- 初登場は『リコとロイの旅立ち』第10話「ネモとコルサと」。リコの父であるアレックスとは知人の関係。
- アトリエに籠りっきりになりジムを閉鎖しており、心配したネモが様子を見に来ていただけでなく、近所の子供たちも「笑顔になれるように」とキマワリを集めていた。
- 最初はリコがアレックスの娘と知って手製のマグカップや彫刻で歓迎するものの、黒いレックウザが目的と聞いた瞬間「NOT アヴァンギャルド!!」と急に機嫌を損ねて部屋を出て行ってしまう。その後気分転換がてらに散歩していたところ、大量のキマワリをつれたリコたちに出くわし、その熱意とオリーニョの叱責に根負けしてジムを閉めた事情を話す。
- アレックスの作品にインスピレーションを受けた「黒龍に睨まれたキマワリ」を制作していたある日の夜のこと、町はずれの森で本物の黒いレックウザを目撃し、その存在感に圧倒されてスランプに陥ってしまった。事情を聞いたロイから製作途中のレックウザの彫刻を「本物にも全然負けてない」と褒められ、更にはレックウザを始まりの一歩として追いかけようとする彼の情熱を見て、ジムリーダーとして彼にレックウザに挑むだけの実力があるかをテストする。
- ロイとのバトル後、新技も覚えて成長したホゲータとのバトルを「良い作品になったな」と称え、森に生息するオリーヴァがレックウザが現れたと同時に共鳴するように輝いたことを話した。
- 15話では直接でなく名前のみ登場。ロイにいなくなってしまったリコの行方を聞かれていた模様。
余談
- 名前の由来は恐らくcolza(西:セイヨウアブラナ)から。
- 職業は芸術家とのことだが、パルデア地方のモデルであるスペインがガウディやダリ、ピカソといった名だたる芸術家を生み出してきた歴史を持つ。なお、ひまわりと芸術家の組み合わせといえばゴッホを連想しがちだが、ゴッホはオランダ生まれでフランスで活躍した画家である。ではスペインの芸術家がひまわりと関係がないかと聞かれれば、そうではない。先述したガウディはスペイン北部の町「コミージャス」に"エル・カプリチョ"なるひまわりのレリーフで彩られた建築物を建てている。
- 左腰に装着しているリールは、ポケモンセンター特典のオリジナルアートブックの資料によると「イバラ型のロープ」であり、作品の一部として装飾したりパーツ同士を繋げているという。なお発売前はファンからホースや鞭ではないかと予想されていた。
- 因みに『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット 公式ガイドブック 完全ストーリー攻略』p435に掲載された設定資料によると、悩み過ぎて頭痛がひどいとのこと。
- アニメ版声優の中井和哉氏は、前「サトシの旅シリーズ」においてナオシを演じた。彼の手持ちにキマワリがいたりと関連性が多い。
- 現時点でのアニポケにおける関係性もゲームと同じかは不明だが、原作ゲーム「ポケモンSV」では、アカデミーの教師でドラゴン使いの彼が恩師である。実はリコの母親も「オレンジアカデミー」の関係者であり前話となる8話では父・アレックスが「課外授業で忙しい」と言っていた事から恩師である彼も忙しくて、レックウザやらスランプやら相談できなかったのでは?とも考察できる。
関連イラスト
関連タグ
アーティ、マツリカ(ポケモン)、サザンカ(ポケモン):同じく芸術家。アーティに関しては藍の円盤にて彼のアトリエ(ヒウンジム)に行ったらしくジムのギミックを堪能していた模様。
ヒューベルト=フォン=ベストラ:カップやきそば現象の見た目や雰囲気が似ていると話題になった人物。なお担当声優はアニメポケモンではグレッグル等を演じている。
ペイント・ロイミュード:同じく「アヴァンギャルド」が口癖な芸術家キャラ。
ナオシ…アニメ版と同じ声優繋がり。ダイヤモンド&パール編で登場した吟遊詩人でこちらもくさタイプのポケモンを好んで使う。
その他のくさタイプの使い手