サーヴァント、アーチャー。アルジュナと申します。マスター、私を存分にお使い下さい。
プロフィール
真名 | アルジュナ |
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クラス | アーチャー |
性別 | 男性 |
身長 | 177cm |
体重 | 72kg |
出典 | マハーバーラタ |
地域 | インド |
属性 | 秩序・中庸・天 |
イメージカラー | 銀色、青、白 |
好きなもの | 一人でいること |
嫌いなもの | 自分の心に踏み入ろうとする者 |
設定担当 | 東出祐一郎 |
ILLUST | pako(FGO)、ワダアルコ(EXTELLA)、渡れい(SR) |
CV | 島﨑信長 |
愛用の弓は「ガーンディーヴァ」。炎神アグニから授けられた神弓である。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアーチャークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
炎神アグニから授かった大弓「ガーンデーヴァ」を手に、戦場の名誉をほしいままにする弓の名手。英霊となった今でも、彼が生涯の敵と見なした英霊と幾度となくぶつかり合う間柄である。
メインシナリオにおいては第1部5章『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』にて、ケルト軍の客将として主人公陣営と相対し、宿敵カルナとの一騎打ちを望む。
真名
インドの叙事詩『マハーバーラタ』の大英雄にしてその中心人物、「アルジュナ」。
同叙事詩の主役格「パーンダヴァ5兄弟」の三男であり、インドラ神の息子。
主要な敵キャラであるカルナは、異父兄にして宿敵という関係である。
誰からも称賛され、華々しい功績を挙げ、宿敵の打倒を成し遂げた大英雄。しかし、そんな彼に残ったものは「後悔」だったのだという。特に高潔な英雄であり自分の兄だったカルナを騙し討ちのような形で仕留めたことは心から離れなかった。それは生涯に渡り彼の無意識の苦悩として爪痕を残し、英霊の座に在ってなお、静謐と孤独を欲するようになってしまう。
人物
一人称は基本的に「私(わたし)」、モノローグで極稀に「俺」。
勤勉で清廉とした雰囲気を放つ褐色の肌の青年。常に敬語で、大英雄でありながらマスターに対しても主従関係を重んじ、慇懃で丁寧な態度を崩さない。
穏やかさの内に孤独への憧憬、絶望的な諦観も秘めており、聖杯に望む願いも「永遠の孤独」。
アルジュナを知る人が聞けば耳を疑いそうだが、彼自身はそれを心から欲している。
第2部4章と同時にグラフィック刷新と共に特殊台詞が追加され、幕間の物語「問い掛け続けることにこそ」を達成した状態でマイルームに行くと、マスターに対する彼のとある心情が聞ける。
そして宿敵であるカルナに相対すると彼としては例外的に強い衝動に駆られるらしく、普段では見られないような激情をさらけ出す等、感情の沸点が低くなり熱くなりやすい傾向にある。
絆礼装のテキストでは、「命懸けの賭け」に快感を覚えたという述懐が記されている。“英雄”を演じない、紳士然とした普段からは見えない1人の戦士としてのワイルドな一面が垣間見れる。
生真面目で鬱屈とした面が目立つアルジュナだが、普段は毅然とした振る舞いでマスターに仕えるサーヴァントの模範のような人物である(『FGO』以外ではこの点が目立つ)。
そんな彼だが、真面目さが一周回って天然ボケをかますお茶目なところやちょっぴり抜けた一面があったりする。熊のオリオンいわく「ブレーキに見えて実はアクセル」と、中々に的を射た寸評をされた。
一例として、幕間の物語にてエネミーのキマイラに対して本気になりすぎ、うっかり「破壊神の手翳」で戦闘を行っていた森一帯を焦土に変えてしまい、笑って誤魔化そうとしたことがある等。
マシュ「森が更地になったのですが……」
アルジュナ「……すみません」
なお、原典でも、
「母親に優勝賞品についてどうすればいいか聞いたがその賞品が女性であることを言わなかった為『兄弟仲良く分けなさい』と言われて兄弟全員でその女性を妻とした」
「人を護る為にやむを得ず掟を破り、家族が赦したにもかかわらず『掟に背いたのならば罰を受けなければならない』という理由で自ら追放されることを選ぶ(出奔してしまう)」
……等真面目にやった行動がコミカルな結果になってしまう事があったりする。
『EXTELLA LINK』でも軍師として如才ない働きを示す一方、「良い策があります」と言って実行するのが宝具での正面突破だったことが複数回あったりと、実際に有効な策ではあったにせよ「お前はそれで軍師なのか」とプレイヤーからツッコミを受けることがある。
ちなみにサンタクロースの事は殆どどんな時も「サンタさん」と呼ぶ。
黒(クリシュナ)※「幕間の物語」ネタバレ注意
私を……見たなッ!!
アルジュナの心に潜むもう1つの人格。
アルジュナはその生真面目な性格ゆえ戦いの中で生じる数々の苦渋や汚点に耐えきれず、いつしかそういった闇を押し付ける身代わりの人格を心の中で作り上げた。アルジュナは自身のこう言った面を “黒(クリシュナ)” と呼ぶが、無論これはヴィシュヌ神の転生体たる大英雄でアルジュナの親友クリシュナとは別存在である。作中では「アルジュナと全く異なる思考系統、優先順位、道徳倫理を保有する」と評されており、描写は少ないものの潔癖な主人格と比較すると多少なりとも非道な選択や卑怯な手段をとることも辞さない人格のようだ。
アルジュナは神々の寵愛によって「授かりの英雄」と称されるほど恵まれていた。
もちろん本人の努力と信念も並々ならぬものがあっての上なのだが、周囲は必要以上に彼を保護し、英雄として最も栄えある瞬間までを最短で進めるようすべてお膳立てしてしまう。
そこに達成感などなく、あるのは「理想的な英雄」という薄ら寒い外面に意志も人生も着られたマネキンが如き己のみ。ただ機械的に引き金を引くだけのような虚しい「作業」を重ねるたびに募る忸怩たる思いは、やがて英雄という虚像を守る“影”を生み出すに至った。
能力
弓兵クラスらしい弓の名手で、あらゆるステータスがB以上を記録する大英雄。特に幸運は「授かりの英雄」の呼び名にふさわしいA++と、突き抜けた幸運を保持している。
コミカライズ版では片腕を失った際に弓の弦を歯で咬んで引いてクー・フーリン・オルタの急所を正確に射抜いており、しかもこのとき矢を複数本つがえて全矢を命中させている。
モーション中では、蒼い炎を纏わせた弓術を主体とする。上空に矢の雨を打ち上げたり、細かい散弾、多段ヒットするビームや弓型の波動など攻撃法は豊富。その他、両端から焔を出した弓で直接殴りつけたり、敵の周囲に無数の弾を出現させ、矢をビリヤードのように反射させたりもする。
エクストラアタックでは、背後に無数の矢を円状に待機させた上で、弓から放った矢で拘束した後、背後の矢を全開放して爆破するという「炎神の咆哮」と思しい攻撃を見せる。
ステータス
保有スキル
対魔力(C) | 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 |
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単独行動(A) | マスター不在でも行動できる。ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。 |
神性(B) | 神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。アルジュナは雷雹神インドラの息子である。 |
千里眼(C+) | 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。また、透視を可能とする。アルジュナは弓を射る際に時間間隔の操作を行う。故に彼は慌てること無く狙いを定めることが出来る。 |
千里眼(射手)(B+) | 「千里眼(C+)」が変化したスキル。詳細不明。 |
授かりの英雄(A→A+) | 生まれついて誰もに愛され、誰もにその時々に必要なものを与えられた大英雄アルジュナ。呪いのように積極的な原因がない限り、アルジュナに何かが不足するということはない。だが、「一切の不足が生じない」ということは、自分は何もせずとも勝手に状況が整ってしまうということ。彼にとってこれは一種の呪いとなっており、彼の人格を狂わせる原因となった。 |
魔力放出(炎)(A) | 武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。この能力は所持する宝具である『炎神の咆哮』の影響に寄るものである。アルジュナの場合は放出した魔力は矢の加速に用いられ、魔力を纏った矢はライフルの弾よりも素早く敵を射抜く。 |
宝具
炎神の咆哮(アグニ・ガーンディーヴァ)
- ランク:A
- 種類:対人宝具
- レンジ:1~50
- 最大捕捉:1人
「これぞ炎神(アグニ)の咆哮――『炎神の咆哮(アグニ・ガーンディーヴァ)』!!」
炎の神アグニから賜ったこの世に打ち落とせぬもの無き、神の弓。
本来は定命の者には扱えない。通常時はただの弓だが、真名開放をすると矢は炎を纏ったミサイルと化す。無誘導式だが、アルジュナ自身のずば抜けた弓の才能と千里眼スキルが合わさって、ほぼ誘導式ミサイルに等しい精密さを持つ。曲射したり、跳弾させることも可能。
破壊神の手翳(パーシュパタ)
- ランク:A+→A++
- 種類:対人宝具
- レンジ:1~100
- 最大捕捉:1000人
「一切の邪悪、滅ぶべし!」
「神性領域拡大、空間固定。神罰執行期限設定、全承認。シヴァの怒りを以って、汝らの命を此処で絶つ。『破壊神の手翳(パーシュパタ)』!!」
ヒンドゥー教における三大神、その内の破壊と創造を司るシヴァから与えられた武器。
対人宝具とされているが、それは「周囲の人間を纏めて塵芥にするのではなく、レンジ内の全員に1人1人に判定を行い、失敗したものを『解脱』させる」という性質故である。解脱とは即ち、即死である。神性が高ければ高いほど解脱の確率は上がり、逆に反英霊に対しては確率が低くなる。
詳細は該当記事を参照。
先行実装イベント
2016年元日に、5章解放と共にストーリー召喚での実装予定に先んじて、専用ストーリークエストを引っ提げ、カルナと共に先行実装された。なおカルナにはストーリークエストがない。スカサハ同様、「大嵐に揺られる船」という夢と現実の狭間で主人公と邂逅。
ただし、自分が何者なのかを一切忘却しているため、なぜここにいるのか理解出来ていない。とは言え、終盤で“かつての宿敵の影”と問答した際には、強い衝動と怒りを露わにした。
さらに『Fate/Grand Order Arcade』では、公式サイトトップの告知イラストおよびポスターにもいるカルナが当初まだモデリングサンプルのみだったにもかかわらず、アルジュナは予告なしに実装した上にピックアップ召喚期間までもうけられている。アーケードでも優遇されるとは、さすがは授かりの英雄というべきか……(その後2週間遅れでカルナも無事実装される)
ゲーム上での性能
基礎能力は同クラス・同レアリティで先んじて実装されたギルガメッシュよりもHP・ATK共に上回っている。カードバランスは《Quick:1/Arts:3/Buster:1》のArts特化型となっており、NPを溜めやすい反面通常カードでHPを削る能力はやや劣る傾向にある。
スキル「授かりの英雄(A)」は、【NP25%チャージ&5ターンのあいだ自分にHP回復状態+スター獲得状態】というバフ効果が発生する。NPチャージの25というのは帯に短し襷に長しと言った感じで、他の「NP+20」系のスキルに比べれば限界突破した「虚数魔術」との組み合わせでもNP100に到達する利点はあるが、逆に言うとそれだけ。「NP+30」ではないので、よくある「NP50礼装+自前スキル+NP20配布」という組み合わせでは即時宝具は使えない。
回復効果は初期状態では1000、最高レベルで2000の回復量が毎ターン得られる。大ダメージを即座にリカバリーするほどの量ではないが、5ターンも続く関係上、居座られると意外なほどに粘る。
毎ターンスター獲得状態は初期状態で4個、最大レベルで8個。この手の効果はいくらあっても困る事は無いので、いつでも腐らない。何気にこの手の効果は殆どの場合3ターンである所、アルジュナのものは他の効果に合わせてか5ターンも継続するのも強み。なお、「NP+25」と副次効果2つという内容は、カルナの「無冠の武芸」スキルと対になっている。
そして第三霊基解放で解放される「魔力放出(炎)(A)」の効果は【自身のBuster攻撃UP&宝具威力UP】で、Buster宝具の火力を伸ばすことが可能。ただし、全く同じスキルを持っているカルナと違って、アルジュナはBが1枚しかなく自身でバスターブレイブチェインを組むことができないので、ほぼ宝具を撃つターンに合わせてのぶっぱ用に用いられることになるだろう。
宝具の効果詳細は個別記事を参照。
宝具の付随効果は【即死効果&さらに〔神性〕特性の相手に対して確率で即死&防御ダウン】と3つの複合効果。一つ目の即死効果は確率が低く、二つ目の神性即死は神性特性を所有する仮想敵が基本的にサーヴァントであり、ゲームの仕様上敵サーヴァントに即死はまず決まらないので神性即死は実質お飾りとなっている(厳密に言えばスフィンクスなど神性持ちのエネミーも存在するがクラスの都合上仮想敵となることはまず無いだろう)。三つ目の防御ダウンはB宝具でA3枚かつATK関係のバフデバフを持たないアルジュナと噛み合っており優秀。
幕間の物語をクリアすることで、宝具性能が向上し、威力と即死確率が上昇する。さらに2幕をクリアすると、「千里眼(C+)」が「千里眼(射手)(B+)」へと昇格し、【スター発生UP&弱体無効を付与(5ターン)】というスキルに変貌する。これはスキルをMAXのLv10にするとCTが6ターンとなり、効果切れは僅か1ターンのみとなる。さらにスキルチャージを短縮できるキャス狐やアトラス院制服があると、デバフ・バスを切れ目なく無効化し続けるようになり、より場持ちが固くなる。
さらに5周年で強化クエストが実装され、「授かりの英雄」が強化された。CT2ターン短縮と【自身に毎ターンNP獲得状態を付与(5ターン)】の追加で、ネックだった再使用までの長さが改善されると共に継続的なNP供給で宝具の連射がしやすくなった。
絆礼装実装7弾の1人に抜擢され、絆Lv10でスキルと同名の「授かりの英雄」を獲得できる。
効果は【アルジュナが装備時に、自身にスター集中率1000%UP&宝具威力20%UP】。
稼いだスターを根こそぎ吸い取ってクリティカル攻撃に変える見敵必殺アーチャーに化ける。
その後第2部4章実装に合わせてカルナ、ラーマと共に戦闘グラフィックが刷新。
立ち姿勢などがイラスト寄りになり、第2再臨以降になると愛弓「ガーンデーヴァ」の弦が炎を纏う。攻撃時にはなんと弓そのもので殴るという驚きの追加演出付きとなっている。
宝具発動では美しい蓮の花が浮かぶ幻想的な風景から一転して全てが闇に呑み込まれるという、まるで破壊神の手翳の威力とアルジュナ自身の心情を表した様なグラフィックになっている。
難点は☆5アーチャーが屈指の激戦区であるという事。英雄王を筆頭に派手な火力を備えたサーヴァントが多数おり、火力面ではどうにも見劣りしてしまう。概念礼装やパーティー構成を工夫して差別化を図りたい。幸い、トップクラスの弱体無効を始めとしたセールスポイントは多数ある。
他作品での活躍
Fate/Grand Order −turas réalta−
第1部の奇数章を描く漫画版。
第五特異点から登場し、敵対から味方になるまでの流れは概ね同じだが、此方ではカルナが退去する前にクー・フーリン・オルタを攻撃(片腕を失ったので口で弓を引いている)している。
第五特異点のエピローグにて花の魔術師の手引きによって、カルデア所属のサーヴァントとしてカルデアに召喚される。第七特異点ではそれまでのカルデア召喚サーヴァントであった清姫、ヘクトールだけでなくアルジュナも加えた総戦力で同行することとなる。
劇中ではエルキドゥと交戦。イシュタルと交渉するが……
Fate/Apocrypha
カルナの回想で言及されている。なお回想内に登場する「輝く王冠」「勝利者」「富める者」は全てアルジュナの生前の異名であり、このうち「輝く王冠」の名が『Grand Order』の第1部5章シナリオ内でも使用されている。なお『Grand Order』の配信開始よりも後に連載が始まったコミックス版『Apocrypha』では、第5話で『FGO』準拠でその姿が描かれた。
Fate/EXTELLA LINK
新規参戦サーヴァントの1騎として序盤に登場。
今作でもカルナとの対戦を望んでおり、ストーリーではほとんど一貫して主人公岸波白野側の陣営の軍師として仕え、多くの場面で別働隊を率いて連携行動をとるトップサーヴァント。
ちびちゅき!
所属不明。子供達に人気のカルナに嫉妬した挙げ句、ネコアルクの口車に乗ってネコミミキャラに。小さくなってもやっぱりカルナと張り合っており、文化祭のときは仲良くインド式ダンスバトルを繰り広げた。なお彼の格好は白の長ランで、袖口と表前立に金色のラインが入っている。
Fate/Samurai Remnant
神奈川湊(後の神奈川県横浜市神奈川区)に紐づいている逸れのアーチャーとして登場。
誤解から宮本伊織とセイバーに襲い掛かるが、彼らの人柄を認め協力する。
関連人物
生前
異父兄であり宿命のライバル。
万人を花と敬う聖人であるカルナだが、アルジュナにのみ、他者にはない積極性と執着を見せる。生前、さる理由から「戦闘不能に陥った者を攻撃してはならない」というルールを破り、最後の戦いの際に戦車が動かなくなったカルナと交戦。激闘の末に彼を射殺した。その際に放った掟破りの一矢は、完璧な英雄として生きてきたアルジュナに、戦士としての後悔と人としての未練を抱かせることとなる。なお、カルナが自分の兄である事を知っていたかどうかは定かではない。
『FGO』においては、第1部5章で互いに対立する陣営に所属し、奇しくも再び敵として相見えることとなる。生前のやり直しを求めてカルナとの戦いを望んでおり、その意思は同じマスターに召喚されてもなお変わらないが、幕間の物語にて先の一件から彼は彼なりにカルナと分かり合おうとする姿勢を見せている事が明らかになる。一方でサンタさんになった彼とは、普段と違い積極的かつノリ軽な性格になった姿に狼狽と困惑を隠せないでいる。
『EXTELLA LINK』においても、又もアルジュナは主人公岸波白野側の陣営、カルナはカール大帝側の陣営として互いに対立する陣営におり、第一ルートでは機動聖都のバックアップを受けたカルナを渾身の宝具によって撃破。その代償として霊基消滅を迎える。また第三ルートでは終盤で共同戦線を張り、共通の敵がいるとのことで過去の因縁を一旦預け、仲間として戦った。
なお、相対した際のカルナはカール大帝の天声同化を受けており、その時の「施しの英雄が施されていること、自分の後ろ盾(及び補助)にカール大帝が居る事を鼻高々に語る様子」に解釈違いを起こしてガチギレをする姿はカルナファン過激派等と言われている。
実の兄にしてパーンダヴァ五兄弟の次男。
人前では「(ビーマ)兄様」、素の状態では「兄(あん)ちゃん」と呼んでいる模様。
堅物過ぎて孤立していないかどうか気にかけられており、交流会を開こうとしたらうっかり黒歴史までバラされそうになったのでやんわりと断っている……と、思ったら彼の英霊催装にて日本のお祭りらしい法被姿にアクセサリーとして過去に実際に販売されていた自分のぬいぐるみを合計30体以上つけるという弟大好きアピールが激し過ぎる姿で登場したため(原因自体は発注ミスなのだが)、アルジュナがあまりの小っ恥ずかしさと、マスターやカルナを含めたカウラヴァ側に絶対見られたくないが為、顔面蒼白になりながらも鉢合わせしない様必死に奔走するという二次創作作品が多く上がった。
実の兄にしてパーンダヴァ五兄弟の長男。
逸話ではアルジュナ以上に公明正大な人物である。
ナクラ、サハディーヴァ
弟達にしてパーンダヴァ五兄弟の四男と五男。
父の第二妃マードリーの息子にあたり、厳密には血縁は無い。
実の父親。インド神話の雷霆神。
息子が大好きで過保護の気があり、カルナの鎧と耳輪を槍と引き換えに奪ったりした。
クンティー
実の母親。クル国の王妃。
別々の神との間にカルナとパーンダヴァの上3人を成した。
ラーマと同じくヴィシュヌ神の転生体(アヴァターラ)であり、生前の親友。
"黒"とは同名の別存在であるが、原典でアルジュナを叱咤激励してカルナと戦わせている。
実際のところは定かではないが、"黒"は彼をベースに形成された可能性もある。
例えば、Fate世界では掟を犯してカルナを射殺すよう命じたのは「黒」の方であるが、原典のインド神話では彼にそう命じたのは他ならないクリシュナ本人である為である。
ちなみに少しややこしくなるがアルジュナ自身も「黒い肌(クリシュナ)」という異名を持っており、こちらが"黒"の名前の由来であるのかもしれない。
かつての兄弟弟子であり敵対者。
原典『マハーバーラタ』では彼ともかなりの因縁がある。マイルームでも彼の強さを非常に高く評価しており、アシュヴァッターマンもアルジュナに対して思うところがあるようだが、強さに関しては認めている様子。しかし、アシュヴァッターマンの常に怒っている性格に対し「カルシウムが足りていないのではないか」と本人が聞いたら怒りそうである天然ボケな発言をかましている。
ドラウパディー
生前の妻であり、兄弟達と共有していた。
彼女自身の愛はアルジュナにのみ向けられており、シュルタキールティを産んだ。
イーラーヴァット、アビマニュ
実の息子達で、第2部4章で言及された。残り2人も型月世界にいたのかは不明。
原典に於いてはアルジュナには4人の妻がおり、その各々との間に1人ずつ子を設けている。そのうちシュルタキールティ、イーラーヴァット、アビマニュはクルクシェートラ戦争にて若くして戦死しており、生き残ったのは他国の王位継承者でもあるバブルヴァーハナだけだった。
戦死した息子たちの一人アビマニュには、若いながらも非常に戦闘力が高かったため最終的にカルナとアシュヴァッターマンを含むカウラヴァ陣営の歴戦の戦士7人を相手取って戦うことになり、彼らの集中攻撃の結果敗北し壮絶な戦死を遂げたという割と凄惨な逸話がある。
スポーツのカバディはこのエピソードが元になって生まれたと言われており、物語の終盤で退位したユディシュティラからクル国の王位を継いだのはアビマニュの息子であるとされている。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
第五特異点では当初敵対陣営に所属していたのだが、最終盤では己を信じてくれた彼/彼女に報いるべく「償い」のために宝具を解放する。終局特異点でも再会した彼/彼女を激励していた。
カルデアにおいても彼/彼女からは呼び捨てにされており、比較的砕けた口調で話しかけられていることが選択肢から窺え、アルジュナも彼/彼女の期待に答えようとする面が目立つ。
また今のところアルジュナの抱える「闇」を知っている数少ない人物のひとりとなっている。
同郷の神話に語られる英霊。
その爽やかな少年っぷりが眩しいが、妻に関してはこっちも色々あったので触れないで欲しい。
後日追加されたマイルーム会話では「共に戦えるとは光栄」と言及しており珍しく(ラーマ側の要望もあり)タメ口で接している。彼からも「バナナを食べに行こう」と誘われている。
なおアルジュナの親友クリシュナと同じくヴィシュヌ10化身(ダシャヴァターラ/ダシャ・アヴァターラ)のひとりでもある。
第1部5章で主人公たちに立ちはだかるケルト軍の首魁。
アメリカ軍側についたカルナと決着をつけるため、このケルト軍の客将として参戦している。
オルタはアルジュナの実力を認める一方、彼の参戦理由が極めて個人的なものであったことから、あまり信用してはいなかった。そして、アルジュナがついにその宿願を果たそうとした時、オルタに横やりを入れられカルナとの決着は2度も付けられずに終わってしまう。
その後、ナイチンゲールに叱咤激励を受けて主人公陣営のサーヴァントとして協力する。
カルナ曰く、似た目をした者だそう。
『Apocrypha』において、カルナがジークフリートとの勝負にこだわる遠因となった。
曰く「何かに苦しみながらも己の役割を全うしようとする戦士」という点が似ていたとのこと。
ラーマの幕間にて、手加減が出来ない英雄と表現する。
なお、『CCC』においてギルガメッシュからアルジュナに言及しているとおぼしき台詞がある。
2020年ホワイトデーイベント『アイアイエーの春風』で共演。
両者共に生真面目な性格でサボり癖のあるイアソンや浮気性なオリオンを牽制しており、イアソンからは「生真面目コンビ」「朴念仁コンビ」と呼ばれた。
中の人繋がりにして、炎使い繋がり。
こちらはバグではなく、元々モーションキャラが背を向けている。
第2部4章から登場した、汎人類史とは異なる運命を辿った異聞帯のアルジュナ。
アーチャーのアルジュナは彼の在り方に英雄としての理想像を見出すが、異聞帯のサーヴァントであるアルジュナ・オルタはアーチャーのアルジュナに誇り高き英雄としての憧憬を抱いている。
彼のマテリアルによると「アーチャーとしてのアルジュナはマスターに相応しいサーヴァントであろうと気を張っている部分がある」らしく、それがないオルタはアーチャー時より純朴な性格となっている。こちらの性格のほうが生前の素のアルジュナにより近いと思われる。
ラーマの従者である猿神。
アルジュナとは父違いの兄に相当する(兄のビーマがハヌマーンと同じヴァーユ神を父に持つ)。
「授かりし旅装」で猿を連れているのはこうした縁からなのかもしれない。
余談
まさかのネタバレ騒動
実装スケジュール公開前にニコニコ生放送の告知で真名が割れてしまった。とはいえ、『Fate』シリーズに詳しいファンからはCMが公開されたときにはすでに真名を看破されていたが……
ネタ要素?
ゲーム外の妙な部分でネタを「授かって」しまいがちなキャラクターでもある。
先行実装イベントにて、キャラチップが前後逆を向いてしまうバグや、プロフィール画面で声優の「﨑」の字が正常に表示されないなど、キャラ性能と全く関係ない点で話題になってしまった。
ちなみに中の人である島﨑信長氏は、言わずと知れたガチTYPE−MOONファンかつ廃課金マスター(通称:グランドガーチャー)として一部では有名。自身が演じたアルジュナについては実装直後に宝具Lv4を達成という狂気の片鱗を見せつけた。なお、Lv4止まりだったのは同日のニコ生内でガチャを回す予定だったためで、結局当たらなかったが放送終了後に無事Lv5(MAX)を達成している……2017年バレンタインではイベント限定の概念礼装「フォンダン・オ・ショコラ」に登場している。しかし中の人の奇行「イチゴ乳首先輩」のせいで巻き添えを食うハメに……
劇場版『冠位時間神殿 ソロモン』の特典イラストでは中の人が同じの彼と同じ事をやらかしている。
武器について
実は原典のアルジュナは、弓矢に関する逸話を絞っただけでも多数の武器を所持しているとされている(風の弓ヴァーヤヴィヤや世界を滅ぼしかねないブラフマシラーストラなど……さすがは授かりの英雄である)。流石にサーヴァントとして召喚される以上、一編には持ってこれないので、本作ではその中から有名な物や特に強力な物の中から厳選したといった具合だろう。前例で言えば数多くの名剣を所持していながら、知名度の高い武器しか持ってきていない初代セイバーがいる。
関連イラスト
関連タグ
Fate/GrandOrder アーチャー(Fate) サーヴァント