CV:和氣あず未
概要
『デリシャスパーティ♡プリキュア』第31話「おいしーなタウンの休日 プリンセスゆい!?」のゲストキャラクター。「ほほえみの王女」と呼ばれるイースキ島の王女。
容姿は瞳の色(青色)と唇(下唇が常に紅を引いたように赤い)を除いてゆいと瓜二つ。語尾に『○○でございます』と付けるのが特徴。
自分にそっくりな少女・ゆいの事は漁師の仕事でイースキ島に立ち寄った品田門平を通じて聞いていた。この時門平から友好の印として招き猫をもらっており、以来この招き猫を携えておいしいものにあふれたおいしーなタウンへの来訪を夢としていた。
公の場ではほぼ微笑んでいるだけなので「ほほえみの王女」と呼ばれているが、実際にはその立場故に失敗を恐れるあまり、なおかつ幼い頃からの側近であるゲンマ・イタックがマイラを守るためとは言え厳しく接してきたことがプレッシャーとなっていたこともあり、極度の緊張から喋れないだけで、プライベートでは普通に話す事ができる。こうした事情もあり、従兄弟のサンザー王子がマイラの王位継承に異議を申し立てるなど、ゴタゴタを孕んでいた。
その一方で失敗しないためにも常日頃から下調べや準備を欠かさない努力家の一面もある。
話の発端は、おいしーなタウン訪問の途中、新学期を迎えたばかりの私立しんせん中学校を表敬訪問した際に生徒会長として出迎えたあまねが、マイラを見てあまりにもゆいにそっくりであったのに驚いたこと。その出来事をきっかけとして滞在最終日にゆいとあまねを宿泊先に招き対面を果たした。
ここで実は公務で多忙すぎて街を巡ることも料理を味わうこともできないという状況が判明。そこでゆいは自分とそっくりである状況を使ってマイラと立場を交換することになった。
互いに身バレの危険はあったものの(「マイラ」についてはゲンマは途中で感づいていたものの、周囲には黙っていた。「ゆい」についても拓海が正体が分からないとは言え本来のゆいと別人だと気づいている)、「ゆい」としてあまね達とともにおいしーなタウン(主に和食ストリート)を巡り、いろいろとテイクアウトして菓彩家で料理を楽しもうとした。
しかしマイラは「どれから食べれば正解なのかわからない」と迷ってしまいなかなか手を付けられない。らんから「好きなものを食べればいい」と言われても、ゲンマの「常に正しき道を選ぶ」という言いつけを守ってきたため「自分の“好き”が思い出せない」状況だった。
だったらとゆあん・みつきがパフェを持ってきて薦めたので食べてみると、心からの「おいしい」という感情を思い出すことができた。そしてあれこれ食べているうち次第に「この料理をイースキ島のみんなにも味わって欲しい」と思うようになるとともに、自分が本当に好きなのは「イースキ島、そしてそこで暮らす臣民」だと気づく事になった。
途中サンザーの妨害工作はあったものの、マイラと思われて誘拐されてしまったゆいはその怪力で自力脱出したのちキュアプレシャスに変身(もっとも変身の声がハートキュアウォッチとハートフルーツペンダントを通じてもろに聞こえてしまっていたがらんがフォローした)してサンザー達を成敗、マイラは変身したフィナーレ達によって安全かつ迅速にスピーチ会場に送り届けられた。
締めくくりのスピーチで、ゆいの大きな応援の声を聞き、先ほどらんがフォローした「元気になるおまじない」、すなわちプレシャスの変身の声を思い出し、「あつあつごはんでみなぎるパワー…」とつぶやいた後深呼吸し、用意された原稿を見ず、自らの言葉でスピーチを行った。
今回の入れ替わりでリフレッシュできただけでなく、本当に好きな物を見いだせたことで迷いを払拭したマイラは、これから王位継承者としての資質をより高めていくことになるだろう。
その後
第35話「ここねとお別れ!?いま、分け合いたい思い」にて再登場。
ゆい達とはリモート通話をする程に仲が深まっており、更にはイースキ島に来訪した
ここねの両親に島興しのための新メニュー開発を依頼した。なんと、そのメニューはピタパンサンドだった。
第45話(最終話)にて、ここねとテレビ電話を通じて対話。そこにはサンザー王子の姿があった。(改心したのか?……)
言葉遣いについて
王族ゆえか、とても丁寧な口調と態度の彼女であり、他者と接する際などの振る舞いなどは正に淑女の鑑と言えよう。
しかし(メタ的に考えても)日本語に不慣れなのか、時々日本語の使い方が不慣れなのかのような、少々不自然な時がある模様。
特に他人のフルネームを言う時、その人物が日本人(名字が先)であっても、ファーストネーム(下の名)から先に言う、外国人らしい癖を持つ(例:ユイ・ナゴミ、モンペイ・シナダ等)。
そして再登場の第35話にて「熱烈ウェルカムでございます!」と、まるで2年前の土曜日にテレビシリーズで活躍した、巨大特撮ヒーローにしてアホの子のような喋り方にまでなっていた。もしかして、実際に観て影響されたのだろうか?
演者について
演じる和氣あず未女史は、過去に『キラキラ☆プリキュアアラモード』で名無しのモブキャラを演じており、今回が2度目の出演でゲストキャラでの再登場となる。
デパプリ放送期間中の2022年9月9日に自身がMCを務めるテレビ番組「アニゲー☆イレブン!」にコメコメ役の高森奈津美女史が出演した際に今作、中でも公開間近だった映画に関するトークをしていた。
余談
名前の由来は米の音読み「まい」+英語読みの「ライス」+「好き」と思われる。
マイラ王女が登場した第31話は敵であるブンドル団が一切登場せず、プリキュアが戦いのため以外に変身するシリーズでも珍しい展開である(前作のトロピカル〜ジュ!プリキュア最終回でも敵が現れていないのに変身していたが、こちらは夢オチでった。また、まだ敵が出ていないのに変身したプリキュアはこれまでに3人いる)。また、デリシャスパーティプリキュアはデリシャスフィールド内で戦うため、一般人に姿を見られることは基本的に無いが、今回はマイラ王女を含む複数の人物にプリキュアの姿を見られている。キュアプレシャスは王女と勘違いして自分を誘拐した国家転覆犯一味をお縄にしている。流石にいつもみたいに2000キロカロリーパンチとかはしていないと思われる……多分。
この第31話は、アニメージュ2023年1月号の安見香氏のインタビューにて「編成上どこに差し込んでも大丈夫なように作ったお話」であると明かされている。
関連タグ
ヒカリ(アニポケ)/サルビア王女、キエル・ハイム/ディアナ・ソレル、毛利蘭/ミラ・ジュリエッタ・ヴェスパランド、桐崎千棘/マルーシャ・ル・ヴィエ・ノンビ~リ:高貴な身分の女性かつ瓜二つのそっくりさんがいる繋がり。この内、ヒカリの中の人とミラ王女の中の人はプリキュアシリーズでキュアビートとキュアマジカルを演じている(さらに、(プリキュアに変身しないが)千棘の中の人もプリキュアシリーズでパフを演じていた。)。
トカーサ星人イオ・ヨンマールイッチ:ヒロインと瓜二つの容貌で、一時入れ替わった繋がり。演者は後のプリキュアに出演している。
擬宝珠檸檬/サブリナ王女:上記と同じく高貴な身分の女性かつ瓜二つのそっくりさんがいる繋がりだが、王女と思われて誘拐されたのも同じ。
マリル・カルノア、ラミン:日曜日の朝放送のアニメに登場する王族キャラ繋がり。自由な一時を過ごしたいという理由で自分と似た人物と入れ替わったのも共通している。