概要
週刊少年ジャンプ2018年42号より『ジモトがジャパン』と同時に連載開始。
初回は巻頭カラーで以後、『ジモト』と巻末枠を交互に担当している。
話数カウントは「第○絵(かい)」。
アール・ヌーヴォーといった作画スタイルや、名画の構図のパロディが用いられるのが特徴。世界の絵画のモデルや著名な彫刻などが高校生になるというカオスな設定や、女性キャラが意外に可愛いなど、注目されている。
しかし、2019年26号を以て連載終了(全35絵)。一方の『ジモト』はアニメ放送中ということもあって同号限りでWJから最強ジャンプに移籍したことに伴い、再びギャグ漫画が不在となった。
ストーリー
ダビデ像そっくりの学生ダビデ君はルブール高校の学生。
今日もダビデ君を中心にギャグが巻き起こる。
登場人物
ルブール高校
ダビデ君
本作品の主人公で、ダビデ像がモチーフ…、と言うか生きて動き回るダビデ像そのもの。身長は176cm。
思春期真っ只中で、エッチングを「現在進行形エッチ」だと勘違いしたり(第3絵)、「代入」を「大乳」と妄想する(第19絵)など、エッチなことに興味津々。
更には後述の実妹であるレダ曰く、「マンモーネ(イタリア語で『マザコン』の意)とのこと。ヴィーナスさんに恋心を抱いている。
ギリシャ彫刻のようという譬え通り、恵体の持ち主だが、自覚はない。運動神経は悪くないのだが、泳げない。友達も少なかったが、作中で少しずつ増えていく。
週刊少年ジャンプが大好きな所謂ジャンプっ子であり、毎週全作品の感想をSNSに挙げるのが趣味である。
口癖は、「カッツオ」!(ギリシャ語で「クソッ」!)
ヴィーナスさん
本作品のヒロインで、初登場時のポーズは『ヴィーナスの誕生』(ボッティチェリ)。身長は160cm。バストはDカップ。
(若干天然ボケ傾向が入っているものの)天真爛漫で明朗快活なクラスのマドンナ的存在で、お菓子と可愛い物が大好き。第10絵で一人っ子と判明。
得意科目は理科と数学で学年12位。途中式は用いず、感覚で問題を解くタイプ。
小便小僧君
ダビデの親友の小便小僧。年がら年中裸一貫のいろいろな意味で男らしい性格。身長は100cm。
学帽、口に枝と、なぜか岩鬼チック。
彼が放つ小便には温泉のような効果があるらしく、更にはジェット噴射の如き高圧水流で低空を高速移動する事も出来、第8絵に至ってはその背中にダビデ君を乗せて空サーファーと化した。
ダビデと出会う前は孤独な一匹狼で、ケンカで孤独を紛らわしていた。今ではダビデよりも友達が多いらしい。
モナリザさん
第4絵から登場。その名の通り『モナ・リザ』(レオナルド・ダ・ヴィンチ)がモチーフのクラスメート。身長は165cm。
内気で引っ込み思案な性格のため、表情が硬くなる癖がある。実は着痩せするタイプでかなりの巨乳の持ち主で、そのプロポーションは歴代ジャンプ系巨乳ヒロイン達にも全く見劣りしていない。作者のツイートによるとGカップまたはそれ以上らしい。
得意科目は国語と英語と(何故か)保健体育。クラスの一部では「保体クイーン」と呼ばれているらしい。
趣味は小説を書くこと。
真実の口先生
第5絵に登場した、ダビデたちのクラスの担任。
生活指導も兼任しており、実直だが融通が利かない。
抜き打ちで持ち物検査を行った時、吸引力に定評のある悪魔の人よろしくダビデを口の中に吸い込んだ。
ダビデをライバル視して、しばしば「漢(おとこ)比べ」と称するしょうもない我慢比べを挑むヒゲ面の大男(210cm)。濃いヒゲが生えているがれっきとした高校生。初登場以降はなんだかんだでダビデの友達グループの中に入っている。
ゴリアテの弟子、と言うかゴリアテを兄貴と慕う学ラン姿で小柄かつ貧乳(Aカップ)の女子生徒、歯はギザ歯。身長は150cm(と言っているが実際は149cmで1cm鯖を読んでいる)。
実は学年1位を取るほど成績は優秀で、どの科目も満遍なく出来る。
ちなみに、元ネタとなった人物の性別は男(ゴリアテの実弟)なのだが、キャラクター自体が好評なので読者も全く気にしていない。
慕っているゴリアテへの恋心は周りから見てもバレバレなのだが、当のゴリアテは全く気づいていない。
マリアンヌ先生
第14絵から登場した、ダビデのクラスで英語を教えている新任女教師。
自由の女神がモチーフで、モナリザさんと張り合う巨乳の持ち主。
授業中にソフトクリームを舐めたり、勝手に水泳の授業に変えたり、学校のプールにウォータースライダーを増設したりするなど、ギャグ漫画の富豪キャラの如きフリーダムな行動でダビデ達を振り回す。
ルブール高校のOGでもあり、かつては真実の口先生の教え子でもあったが、先生曰く当時から変わっていないという。
第21絵で登場した超絶イケメンで金持ちの生徒会長。元ネタ通り自身の美貌に酔うナルシストだが、この世界ではナルキッソスのファンを指すらしい。ヴィーナスさんと一緒に学校を卒業したいという理由と致命的な学力の無さのせいで、留年している。
名前は原作者のTwitterから判明。ナルキッソスの付き人の男性。胸ポケットに所縁のある、スイセンの花を挿している。こちらもラフミと同じく、原典と性別が違うパターンのキャラである。(アルテミスのニンフ。女性。)
ダビデの家族
ダビデの父親。スケベさの血は争えない。息子からパパランジェロと呼んでほしい。反対にダビデを「ダーくん」と呼んでいるが、当の息子からは嫌がられている。「助かランジェロ」「分かランジェロ」といった自分の名前をもじったダジャレを多用している。
毎年夏には家族全員でBBQ大会を開き、陰ながら息子の恋を応援する家族想いのいいお父さん。
ダビデの母親で、昨今流行りの「ティーンエイジャーの子供がいるとは思えないほどに若々しい母親キャラ」。怒った時はミケランジェロも敵わないらしいが、夫婦仲はとても良好。
その反面、二人の子供に対する態度は夫共々親馬鹿そのもの。
偉人としてのミケランジェロは生涯未婚だったが「芸術が私の妻であり、作品が子供だ」という発言から芸術を司る神アテナを彼の嫁に据えたとのこと。
ダビデの妹で中学生。身長は152cm。バストはBカップ。
反抗期真っ最中でダビデへの当たりが強いが………?
父親のように「そレダ!」といった名前をもじったダジャレを言うこともある。
中学ではテニス部に所属し、「白鳥の湖(レベジーノエ・オーゼラ)」という必殺技を持つ。
モチーフは『レダと白鳥』(ミケランジェロ)。いつも一緒にいる白鳥への扱いが酷い。
この白鳥の名前は「ゼウス」で、レダが小学生の頃にダビデがクレーンゲームで手に入れた大事な宝物である。
その他
漁師
ビーチにて沖に出没した巨大なサメを解説するためだけに現れた謎のベテラン漁師。
クフ王さん
ダビデの街に住む人物で、その名の通りエジプトのクフ王がモデル。
ピラミッドのような家に住んでいるが、敷地にボールが入ると激怒し、棒を持って追い掛け回す。
タマ
クフ王さんが飼っているスフィンクス。
元ネタ通りクイズを出題する。ダビデにジャンプ関連のクイズを出題するも、ことごとく当てられた。
第22絵では単独で登場し、レダの白鳥ゼウスを賭けて彼女にジャンプクイズを3問出題するが、駆け付けたダビデにすべて正解された。
ルネサンス美術入門
WJ本誌に載っているミニコーナー。
作中に登場した絵画や彫刻の解説や、イタリア語のスラング「パロラッチャ」を解説する「パロラッチャ辞典」がある。
関連タグ
ジモトがジャパン:同時に連載開始。
銀魂:連載開始号で連載終了。