概要
1997年7月5日に公開された、『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の劇場版作品。同時上映として実際のミニ四駆の改造テクを紹介する「ミニ四ファイター超速プロジェクト スイッチオン」が公開された。また、劇場公開当時、レッツ&ゴー仕様になったプリクラが設置された。当時のアニメ映画前売り券の最多販売枚数記録を更新したという話もある。
作品の時間軸はシリーズ通算での大体77話~84話の間あたりだが、第100話の勝者の条件まで不敗神話を誇ったミハエルが敗れる場面があるため、パラレルワールドと考えられるが、結局のところは不明。というのも
- SFC用作品「POWER WGP2」では第2回世界グランプリが日本で開催される事になり(本来はアメリカ開催であった)、その中でリオンを含めたXTOリボルバーズのメンバーが登場している。
- しかし、PS作品エターナルウィングスではリオンでストーリーを進めると、ビクトリーズの他、ミハエルも彼の事を覚えているシーンがある。(このゲームでは劇場版も含めて、それまでアニメで起こった出来事についても触れている)
- 後述だが、WGP編のキーアイテムであるGPチップの発案者は今作の登場人物である
- 本作で登場したガンブラスターXTOがMAXで市販化されている
ため。
ゲームの方に繋がる世界線であるとも考えられるが。
この事件に至るまでのストーリーは、読み切り作品として存在しているが、ストーリーはほぼ同じであるものの、話の流れは少々異なっている(こちらはMAXの単行本7巻に収録されている)。
ストーリー
時はWGPの最中、【ロイヤルフェスティバルカップ】が行われている時に一台のマシンが乱入。そのマシンの影響でTRFビクトリーズを除くマシンが次々とクラッシュしていく。
ガンブラスターと名付けられたマシンと、そのマシンを追いかける少年リオンに先にゴールに入られたため、それに激怒した豪が追走。アイゼンヴォルフとの決勝戦そっちのけでリョウ、藤吉、J、烈も豪を追ってリオンを追いかけることになる。
少年達は、世界グランプリの最中に現れた暴走ミニ四駆をなんとしても止めるために奮闘する……
登場人物
CV:今井由香
本作の主役。
ガンブラスターの所有者で、暴走してしまった相棒を助ける為に奮戦する。
CV:渕崎ゆり子
ビクトリーズのリーダー。
ガンブラスター救出作戦のリーダーも担当する。
CV:池澤春菜
ビクトリーズのメンバー。
今作では、離れ業を披露してくれる。
CV:高乃麗
ビクトリーズのメンバー。
今作では、多彩なアクションを見せてくれる。
CV:渡辺久美子
ビクトリーズのメンバー。
普段は見られない爆発力を披露する。
CV:神代知衣
ビクトリーズのメンバー。
コミカルとシリアスのどちらも担当する。
CV:大谷育江
ビクトリーズのメンバー。
今作では、ローラーブレードを装備してガンブラスターを追跡する。
CV:江原正士
ビクトリーズの監督。
今回は役目が、やや不遇。リオンとは知り合い。
CV:椎橋重
WGP名誉会長で土屋博士の師匠。リオンとは知り合い。
コミカルなシーンもあるが、子供達の気持ちを優先させている。
CV:宇垣秀成
模型屋のおっちゃんことジュンの父。今回は愛車と共に大活躍。終盤では操船もしている。
CV:西村ちなみ
ヒロイン。
チームメンバーを支えてくれる。ピッチングの腕前を利用して、烈にダイナミックなお弁当渡しをする。
CV:森久保祥太郎
レースの実況者。最初のレースとEDに登場。
森久保祥太郎氏のデビューキャラだが、アニメ映画もこれが初。
ちなみに本物のミニ四ファイターもスタッフ役で声の出演をしている。
ザビー・クスコ
CV:郷里大輔
リオンの父。今回の騒動の元凶を作ってしまった。
土屋博士や岡田鉄心とは知り合い。原作では彼も鉄心の弟子。
WGPのキーアイテムであるGPチップは彼のアイディア。
ジャコブ
CV:玄田哲章
ガンブラスターを破壊するために雇われた軍隊・SPF(スクランブルペンタゴン・フォース)のリーダー。
テドゥルート
CV:関俊彦
SPFのメンバー。大人気ない性格。ビクトリーズのお陰で散々な目に遭う。
ゼフィ
CV:矢島晶子
SPFのメンバー。紅一点。
登場マシン
本作の主役マシン。ザビー・クスコ、土屋博士、岡田鉄心の3人で開発したマシン。
リオンの父が生み出した次世代型GPチップを搭載したことで暴走してしまう。
烈の相棒。
【コーナーの貴公子】は、今回も華麗な動きを見せる
豪の相棒。高速重視の申し子。
【燃える弾丸】は、今回もマグナムトルネードをお披露目する。
リョウの相棒。
【轟く爆風】は、今回は多くのレーサーに力添えする。 実質、もう一つの主役マシン。
Jの相棒。
【進化を続けるセイバー】は、いぶし銀の活躍を魅せる。
藤吉の相棒。
【コーナーの軽業師】は、今回もコミカル&シリアスに動き回る。
空龍(クーロン)
ロイヤルフェスティバルカップに参加していた別チームのマシン達。しかし、ガンブラスターの影響でクラッシュしてしまう。中には粉々になってしまった不遇のマシンもいる。
エントリーチーム
- 【NAアストロレンジャーズ】:アメリカのミニ四駆レースチーム。強豪チームの一つで優勝候補と言われている。使用マシンは最新技術がふんだんに積まれたバックブレーダー。
- 【小四駆走行団光蠍(ゴンキ)】:中国のミニ四駆レースチーム。使用マシンはシャイニングスコーピオン、空龍。
- 【サバンナソルジャーズ】:アフリカのミニ四駆レースチーム。何故か今回は顔に模様が描かれている。使用マシンは、ムーバルウイングが装備されたBSゼブラ。
- 【TRFビクトリーズ】:日本のミニ四駆レースチーム。暴走ミニ四駆事件を解決するための活躍がメインとなる。
ここまではロイヤルフェスティバルカップBグループに出場したチーム。
- 【アイゼンヴォルフ】:ドイツのミニ四駆レースチーム。強豪チームの一つで、ロイヤルフェスティバルカップでは上記5チームとは別のAグループで勝利し、決勝戦の相手となっていたが、最初に僅かに登場した後は終盤まで出番がない。使用マシンは、左右非対称のカウルを持つベルクカイザー。
製品
VHSで販売され、2008年に完全受注生産でDVDが販売。オーディオコメンタリーが収録されている他、特典としてOST、劇場上映フィルムコマ、特製のブックレットが付属している。
オーディオコメンタリーには、星馬豪を演じた池澤春菜氏、星馬烈を演じた渕崎ゆり子氏、ミニ四ファイターを演じた森久保祥太郎氏が出演している。
後にブルーレイ版も販売され、オーディオコメンタリーは新規収録された。
ただし、DVD・ブルーレイともに完全受注生産であるため現在では入手が少々難しい。
小話
今作でテドゥルートを演じた関俊彦氏とジャコブを演じた玄田哲章氏は第1次ミニ四駆ブームのアニメ『ダッシュ!四駆郎』にも出演している。
更に岡田鉄心を演じている椎橋重氏は「富士山(ふじやま)」というキャラを、土屋博士を演じている江原正士氏は「アイルトン・ウルセーナ」というキャラを演じていた。
また、ミニ四ファイター本人やメカニックマンもゲストとして出演をしていた。
CM
関連タグ
ポケモンの没プロット - 仮の映画第3作目はこの映画が間接的な理由で没となっている。