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PoH

ぷー

「PoH」とは、『ソードアート・オンライン』に登場するキャラクターである。
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「イッツ・ショー・タァーイム」


CV:小山剛志/岡本信彦(青年期)/藤原啓治(ゲーム版)

概要編集

殺人ギルド「ラフィン・コフィン」のリーダー。

ポンチョとフードを目深に被った、冷酷で狂気的な思考を持った殺人鬼。


その美貌と強烈なカリスマ性でオレンジプレイヤーを扇動し、狂的なPKに走らせていた。殺戮の前に告げる「イッツ・ショー・タイム」の言葉は彼とラフコフの代名詞でもある。

直接のPK以外にもシステムの穴を突いた数々のマナー違反(と言ってもSAOでは命の危険に繋がる悪辣な)行為を考案・実行し、ゲーム内の風紀を乱していった。タチの悪いことに純粋なプレイヤーとしての実力も高く、魔剣クラスのモンスタードロップ・《友切包丁(メイト・チョッパー)》を手に入れて以降は更にその脅威を増していった最悪の存在である。


劇中の活躍編集

実は存在感に反してまともな出番は圏内事件での顔みせのみと、素性には謎が多い。ラフィン・コフィン討伐戦の直前に行方を晦まし、SAOクリア後も他の元ラフコフメンバーが何らかの事件を起こす中、14巻を過ぎても作中に一切姿を見せていない。設定上では討伐戦以降は《犯罪者》から復帰、圏内に潜伏して次の謀略を練っていた。


1巻以前の時間軸を描いたプログレッシブでは、1層の時点で既に彼らしき人物の暗躍が描かれている。


ゲーム版編集

PoHのホロウ・データ編集

ホロウ・フラグメントに満を持して登場。原作に先駆けキリトとの決着を…と思わせてその正体は《ホロウ・エリア》に存在する人格模倣AI、《ホロウ》の一人。


システムエラーの影響で自我に目覚め、黙々と《ホロウ》をPK=人殺しを続けるAIから、天啓を受けたと称して己の意志で殺人を楽しむようになった。後に己の正体を知り、SAOのクリア時で己が消去されることを阻止すべく《ホロウ・データ》で《アインクラッド》をアップデート、曰く人殺しを続けられる永遠の楽園の創造を企む。

成功していた場合、《ホロウ》とプレイヤーが入れ替わりゲームクリアが不可能となる上、プレイヤーには現実の肉体への悪影響やエラーとして削除される可能性がある。いわば全てのプレイヤーへのPKであり、これはオリジナルのPoHすらも例外ではない


実は…(若干のネタバレ注意)編集

原作既読者ならば既に違和感に気づいていると思うが、実はこのホロウPoH、オリジナルとは似ているようで全くの別人である点が他の《ホロウ》とは決定的に異なる。

他作品に例えるなら赤い彗星に対する赤い彗星の再来のような存在。いわば“視聴者を含む”PoHの本性を知らない者達の理想を切り貼りした「ぼくのかんがえたさいきょうのプリンスオブヘル」。多くの者にとっては想像(ラフコフにとっては理想)通りかそれ以上のヴィラン。しかし、PoHを詳しく知る者から見れば紛い物以下の存在である。

特にPoH本人が彼のことを知れば腹を抱えて笑い転げるだろう。なにせ、カーディナル・システムすら騙しきったのだから。


ただし酷薄さだけは本物に忠実で「なんでアインクラッドの俺を生かしてこの俺が消えなきゃいけねぇんだよ」と吐き捨てている。キリトも上記の台詞に「アインクラッドのお前も同じことを言うんだろうな」と返している。


とまぁ散々こき下ろしたが実際の所、視聴者側からしてもHF発売当時、視聴者でPoHの本性を知るのはweb版時代の読者のみと言う状態だったため、このホロウへの感想でSAO歴がわかる、そして上記の通りカーディナルすら騙されてしまったという、ただの偽物では終わらない中々に味わい深い紛い物である。

あえて今からHFをプレイして、オリジナルとの違いを比べてみるのも一興だろう。


インテグラル・ファクターでのPoH編集

インテグラル・ファクターにも登場。原作同様そのカリスマと弁舌を以てラフィン・コフィンを率いるものの、計画のことごとくを主人公とコハルによって阻止されてしまう。それによって自分が望んだ「ショウ」が見られなくなったため、61層にてついに二人を直接罠にかけ……。なお、「友切包丁」が初めて登場するのは、この61層である。


関連タグ編集

ソードアート・オンライン ラフィン・コフィン PK


サブキャラクターは作中設定の各記事、及び各作品の個別記事を参照。

ネタタグやカップリングはキャラクターの個別記事及び下記のカップリング一覧を参照。


正体(ネタバレ注意)編集





























真の概要編集

ラフィン・コフィン討伐戦以降失踪し、長らく行方不明だった彼だがアリシゼーション編の異界戦争にてついに再登場。

シリーズの中でもトップクラスの力とカリスマを持つ彼だが、その本質は殺人鬼などという大層な生き物ではなく、自分が憎む黄色人種=サル同士の殺し合いを見たいだけ、攻略組を人殺しにしたいだけの男。


対立煽りにして攻略組のアンチ荒らしの成れの果て。コイツを殺人鬼と呼ぶのは揃いも揃って外道ながら目的や拘りがあった他のSAOのボスに対して失礼、本物の殺人鬼に対してはもはや侮辱と言ってもいいだろう。


このような行為に至ったのは彼の半生が大きな原因であるが、もう一つのきっかけはデスゲーム開始直後に出会った2人のプレイヤーを騙して死に追いやった出来事にある(『ヴァリアント・ショウダウン』リリース記念短編ストーリーより)。

人間の本質を暴き、魂や絆を穢し壊すことに愉悦を感じ、特に生半可な策略を仕掛けても折れない者には熱烈に惚れこみ、自ら手にかける形で「愛する」とのたまう狂人にとって、ラフコフ結成以前から邪魔をし続けていたキリト(とアスナ)は最愛の存在だったのである。

それだけに、SAOが途中でクリアされてしまった時には深い失望と虚脱を覚え、UWにて再会した際には歓喜し最大規模の煽動行為を利用して彼を覚醒させようとしたほど。


当時は気づいていなかったが、キリトの横顔は、かつて一瞬だけ見た腹違いの兄にどこか似ていたのである。実際、気づいた時にはゲス中のゲスたるこの男が胸の疼きを感じている。

原作者曰く、いつのころからかキリトを殺すよりもPK落ちさせて相棒にしたくなっていたのかもとのこと。こんなのまで攻略してしまう美少女攻略組恐るべし…


アリシゼーション編でも自身は手を下さず、安全な所から他者を扇動する相変わらずのゲスっぷりを見せる。


ゲーム続行となったホロウ・フラグメントでも姿を現していないが、ゲームの時間軸では一度76層以降に登ると75層以下には降りられない状態のため、この男が逃げ場のない最前線に現れるわけがないのは当然…と思われる。


「ば~~~~っかじゃねぇの!?」


この男の悪行の最たる行為が、ラフィン・コフィン討伐戦における自作自演。討伐部隊襲撃の情報を漏らしたのも、アジトの場所を《攻略組》に密告したのも、他ならぬ首領のPoH本人である。

そして情報もわざわざ「逃走は不能だが迎撃可能」というタイミングを見計らって漏らしており、凄惨な殺し合いになるよう仕向けている。そもそもPoHはラフコフなど最初から仲間と見ておらず、討伐戦では隠れてサル同士の殺し合いを腹を抱えて見物し自らラフコフを使い捨てた下衆にして、卑劣漢


その後も懲りずに(というよりも全て計画通りのため初めから懲りる理由などない)上記の通り次の謀略として討伐戦の一件をダシにキリトとアスナを責め立てる計画であったが、その前に75層でゲームはクリアされ(またしてもキリトによって)計画はお釈迦になってしまったが、もしこのまま計画が成功していたら、キリトとアスナを含めた攻略組達は社会的に追い詰められていただろう。


リアル(更なるネタバレ注意)編集

こちらを参照。より重大なネタバレにつき注意されたし。


アニメ版編集

「扇動の心意」の力とSAOにログインした経緯から殺人鬼と呼ぶにふさわしい男になり、さらに過去の変更で哀しき悪役の度合いが増した。

その一方で総合的にはより凶悪となり、ただでさえ荒らしの成れの果てだった原作から株価の底値を全力で粉砕。


再びホロウ・データ編集

そんなわけでホロウ・データの方は目標に妄信的になる《ホロウ》の習性もあって本物の快楽殺人者という全くの別人に変質している。自身が単なるコピーに過ぎないと知っても誰かを殺せればどうでもいいと全く意に介していなかった。


オリジナルの慎重さに対して「快楽のために自らキリトに手を下そうとして返り討ちにされる」最期。そしてキリトへの執着が全く感じられない「まぁいいか」という最期の言葉。何もかもがオリジナルならばありえないセリフである。


特に、唆したフィリアに対する「途中で投げ出して関係ないフリをするのは良くない」という罵倒、オリジナルは関係ないフリが大好きである。


真の関連タグ編集

対立厨 アンチ 自作自演 それも私だ

卑劣漢



最期…?編集

そんな彼の歪んだ愛情は(当たり前だが)届くことなく、アンダーワールドでの決戦の末にキリトはPoHの再ログインを防ぐべく、彼のアバターを一本の杉の木に変えてしまう。だが運の悪いことに、お仲間の癇癪によりアンダーワールドの時間は5,000,000倍まで加速。


現実世界の1分が10年という極限環境で皮膚以外の五感を絶たれるという状況で50年以上を過ごすことになったPoHは、30年ほど経ったあたりで死にたくても死ねないという因果応報の最期を迎える。

その超常的な精神ダメージによって、リアルの肉体も髪の毛が白髪となり老人のように衰えた、廃人同然の姿に成り果てた。


一緒にダイブしていた兄弟分も凄絶な表情で息絶える事になり、その結末を見た仲間は恐怖に飲まれて逃げ出していった。


だが、その後回収された遺体の中にPoHの姿はなかった―――

あまりにも過剰な害意だけで、ついに人間または生物の在り方すら脱ぎ捨ててしまった彼の行方は、もはや誰にも分かっていない。



棺桶END【腐】

俺は何度だってオマエの前に現れる。オマエと《閃光》の喉を掻き切り、心臓を抉り出すまで、何度でもな……

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