概要
仮面ライダーBLACK RXがフォームチェンジにより万能に立ち回る様子を見て、仮面ライダースーパー1と仮面ライダーZXが「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」とこぼす有名な画像。
本編の一コマと勘違いされがちだが、実はコラージュ画像である。
元ネタ
元ネタは1989〜91年にかけて『テレビランド』で連載された『時空英雄 仮面ライダー』の1シーン。溶岩に逃げ込んだ敵を追撃する時、スーパー1が「おれが行く! 溶岩に耐えられるのは惑星探査用のおれだけだ!」、続いてZXが「おれも行けるぞ!」と返すが、結局RXが「スーパー1もZXもせいぜい数分しかもたない。おれが行く」とタメ口で言い放ち、誰も「任せた」とは言っていないのにロボライダーに変身してボルティックシューターで一撃。さらにバイオライダーに変身して追い討ちをかける。まさに八面六臂の活躍を見せたRXに対し、スーパー1が一言。
「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」
ちなみに、本来のセリフは「ここはRXに任せよう」。セリフの意図を「自分たちの出る幕ではない」から「自分たちの出る幕がない」にすり替えることで、チートな能力を持つ後輩を前に、自分たちの存在意義が揺らいでいく先輩の心情を代弁している。
念のため言うと、スーパー1は昭和ライダーではRXに次ぐチートスペックの持ち主として定評があり、ZXはそのスーパー1とライダーマンを(互いを敵と認識していたとはいえ)圧倒する実力を持つ。そして原作ではアマゾンがラスボスの透明化能力を無効化したり、全員のライダーキックでラスボスを撃破したりしてるので、本当にRX一人でよかったというわけではない……はずだ。
この三人のチームがガンバライドのCPUチームとして登場したことがある。しかも、RXがゼンエイで。
『仮面ライダードライブ』では、ついにこのネタを番組内で使用してしまった。
そして2019年、この言葉が公式化した存在が誕生した。
さらに2021年仮面ライダーセイバー公式サイトにてもはやユーリ一人だけでいいんじゃないかという発言も出た。
実際のところ、回復能力や悪い記憶を消したりと便利な能力を持つ他に、RXとは、光のライダーや敵の攻撃を貫通する形態と少し共通するところはあるが。
派生
他のチート性能な仮面ライダーにも同様に使われるのはおろか、仮面ライダーでなくとも、特定のキャラが目立った活躍をしたり、無双しているイラストによく付けられている。これはシリーズの途中で登場する追加戦士が、仲間になった最初の頃は異常に強く描かれる……というのが伝統となっているためである。まぁ…強く演出されるのは、スポンサー様が新発売される関連グッズの販促に力を入れる一カ月ほどだが……(汗)
そこ!「でもRXは20年経っても強かったじゃん」とか言わない。
ちなみに、30年後には(ダークライダーではあるが)RXをモチーフとする劇場版ライダーが登場し、平成ライダーの集団を単騎で殲滅する圧倒的な戦闘を披露している。しかもリボルケインも(非発光時はどう見ても剣だが)使うし、バイオライダーの能力でゲル化まで可能。ザモナス・ゾンジス「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」
同様にこのタグは悪役にも適用される。
余談
この有名なコラ元の次のページの展開は
- 敵を追ったバイオライダー、硫酸の海に辿り着く。
- しかし、やはりバイオライダーには効かない。「おお、これは硫酸の海だ! しかし俺は平気だぞ!」
- 敵、反撃のために目からビームを撃つ。
- ライダー、バイオブレードで防いで無効化。
- そして必殺技スパークカッターで敵の目を潰す。
……やっぱり、こいつ一人でいいんじゃないの?
関連イラスト
関連タグ
ライダー関連
その他キャラクター
デカマスター:部下達が自分の強さを見てこう考えてしまい、部下達の成長の為にワザと見放した回がある。