概要
変形ロボット玩具『トランスフォーマー』の生誕30周年と、自動車玩具シリーズ『チョロQ』の生誕35周年を記念して行われたコラボ企画。
オプティマスプライムやバンブルビーなど、シリーズに登場するロボットたちがチョロQサイズの自動車に変型する(ただし、チョロQのようなブルバック走行は出来ない)。ロボットモードの頭身も車体に合わせてデフォルメされ、タイトルを「キュート(Cute)」とかけた愛らしいデザインとなっている。
2014年12月より玩具シリーズが展開され、現時点で33種まで発売予定。
なお、タカラトミー広報によると「コラボアイテムは女性がメインターゲット」とのこと。(フィギュア王インタビューより) しかし、どう考えても女性受けしないキャラとコラボしていたりもする。
ラインナップ
名前 | モデルの車体(ライセンス取得済) |
---|---|
QT-01 オプティマスプライム | ウェスタンスター 4900SB トラクター |
QT-02 バンブルビー | 2014 カマロ・コンセプト |
QT-03 ロックダウン | ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 |
QT-04 クロスヘアーズ | シボレー コルベット C7 |
QT-05 ランボル | ランボルギーニ カウンタック LP500S |
QT-06 プロール | フェアレディZ 280Z-T |
QT-07 ホットロディマス | トヨタ 86 |
QT-08 バンブル | ダイハツ コペン |
GT-09 オプティマスプライム | ニッサン GT-R R35 |
GT-10 ホイルジャック | ランチア ストラトス ターボ |
QT-11 マイスター | トヨタ スプリンタートレノ AE86 |
QT-12 サンストリーカー | マツダ RX-7 FD3S |
QT-13 アラート | ランボルギーニ カウンタックLP500S |
QT-14 スモークスクリーン | ニッサン フェアレディZ 280Z-T |
GT-15 ハウンド | スズキ ハスラー |
GT-16 ブルーストリーク | スバル WRX ST1 |
QT-17 トラックス | シボレー コルベット C7 |
QT-18 ネメシスプライム | ウェスタンスター 4900SB トラクター |
QT-19 コンボイ | フレイトライナーCOE |
QT-20 メガトロン | ランボルギーニ ヴェネーノ |
QT-21 スキッズ | スズキ ハスラー |
QT-22 ドリフト | マツダ RX-7 FD3S |
QT-23 オプティマスプライム(私にいい考えがある) | ウェスタンスター 4900SB トラクター |
QT-24 バンブルビー(司令、さすがっす!) | 2014 カマロ・コンセプト |
QT-25 ロックダウン(よろしくぅ!) | ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 |
QT-26 ショックウェーブ | トヨタ クラウンアスリートS21 |
QT-27 サウンドウェーブ | ニッサン GT-R R35 |
QT-28 クリフ | ダイハツ コペン |
QT-29 スタースクリーム | F-15風ジェット戦闘機 |
QT-30 スカイワープ | F-15風ジェット戦闘機 |
QT-31 サンダークラッカー | F-15風ジェット戦闘機 |
QT-32 ブラックメガトロン | ランボルギーニ ヴェネーノ |
QT-33 ブラックコンボイ | フレイトライナーCOE |
QTCシリーズ
キュートランスフォーマーと、さらに他作品とのコラボによる玩具シリーズ。
ビークルモードはG1コンボイと同じフレイトライナーで統一されている。
名前 | 備考 |
---|---|
QTC-01 ハローキティ | カラーは赤、コンテナにキティちゃんのプリント |
QTC-01H ハローキティハロウィーンエディション | カラーは黒とオレンジ、コンテナに黒猫コスのキティちゃんのプリント |
QTC-02 エヴァンゲリオン3体セット | 新劇場版仕様の初号機、弐号機、零号機の3体セット、コンテナにサイバトロンエンブレムが付いたネルフ輸送車風のプリント |
QTC-03 紙兎ロペ | カラーはベージュ、コンテナに紙兎ロペのタイトルロゴのプリント |
QTC-04 アキラ先輩 | カラーはピンクとオレンジ、コンテナのプリントは同上 |
ゲームアプリ『帰ってきたコンボイの謎』
また、同じくコラボとしてアクションゲーム『コンボイの謎(FC)』を意識したゲームアプリ『キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎』が玩具より先駆けて配信。制作は『秘密結社鷹の爪』などのFLSH作品を手がける株式会社DLE。
システムは、操作の単純なランニングアクションゲームにアレンジされつつも、当時のドット絵で描かれたステージや敵キャラクター、2×2ドットの見えづらい敵弾幕、ステージボスとして登場する惑星デビルスターやデストロンマークなど、原作ゲームの雰囲気や鬼畜仕様をなるべく再現するように心がけられている。また、前述の玩具に封入された特殊コードを登録することで操作キャラクターのバリエーションが追加されるという新要素も追加された。
一方で、原作で有名となった「ゲーム開始直後に死亡」が再現されていない、即死ゲーなのにスタミナ課金制度を取っていると言う斜め上の調整などもあり、古参のファンからは不評を買っている。
また、前述の通り玩具のコードを登録する事によって他のキャラクターを操作できるのだが(オプティマスプライムとバンブルビーは初期登録済み)、原作ゲームで主役だった肝心のウルトラマグナスは未参戦(代わりに隠しキャラとしてウルトラマグナスカラーのオプティマスプライムが登場している)だった。
だが、2015年3月31日のアップデートでウルトラマグナスが操作キャラとなる難易度低めのステージ「ステージ0」が配信された。ちなみに、このステージでは原作ゲームで登場しないサウンドウェーブがボスキャラとして登場する。
ちなみにiOS版は本来Android版と同時に配信する予定だったが、メーカー純正の本物であるにも関わらず、アップル社から「ニセモノではないか」と疑われ配信が遅れてしまったという。
アニメ版
2015年1月から4月までTOKYOMXにて上記ゲームアプリと同タイトルのアニメ版(全13話+特別編)が放送された。制作はアプリと同じくDLE、監督および脚本は石ダテコー太郎が担当。
オプティマス、バンブルビー、ロックダウンの3人が毎週日本各地のサービスエリアを舞台に、原作ゲームをはじめとする懐かしのクs…もとい無理ゲーを話題に上げつつ、様々なテーマで雑談を展開する。
youtube、ニコニコ動画でも配信され、毎週金曜日に本編とは別の「今週のカットされた部分」というアドリブパート未公開版が配信されている。
監督が石ダテ氏ということもあり、あのアニメやこのアニメのような物語中盤から中の人のアドリブに一任するフリーダムな内容となっており、映像を後付で挿入するプレスコ形式で制作されている(使用される効果音の一部もかのアニメと同様のものが使用されている)。
オープニング映像は、本編とはうって変わりOLDCODEXが歌うかっこいい主題歌をバックにメイン3名の3Dモデルによるシリアスな戦闘シーンが流される(所謂OP詐欺)。なお、メイン3名の本編中での台詞(アドリブ含む)の一部は、翌週のオープニングで抜粋・引用されている。
また、ラストには各回の舞台となるSAの標識が登場する。
同年7月6日からは『さらなる人気者への道』のタイトルで第二期の放送が開始。
構成はやや変更されたものの、相変わらずメインの3名を中心に和やかに談話を展開する。
OPは廃止されたが、代わりに各サイドの代表(オートボット→オプティマスプライム ディセプティコン→ショックウェーブ)が歌うイメージソングをEDとして放送されている。なお、ディセプティコンサイドは月1程度の担当回となる。
舞台はサービスエリアからショッピングモール・イオンモールへ変更となった。
ちなみに制作費が前期より七掛けらしい。
また、その為かこちらも月1ペースで節電バージョンと称した「ほとんど動かない」バージョン『キュートランスフォーマーラジオ』が放送される回もある。ただしこの回はゲストがやたら豪華なタイアップキャラだったりする。
なお、第一期と第二期の空白期間にCGアニメ『トランスフォーマーアドベンチャー』が放送されており、さらにQTF第二期の終了時期にアドベンチャー第二期の放送が予定されている。また、TOKYOMXではアドベンチャーの後にQTFが放送されるという、謂わばスーパートランスフォーマータイムとも呼ぶべき番組構成になっている。
なお、7月13日から「エムキャス」という試験的に運用しているスマホアプリでも視聴できるようになった。前枠であるアドベンチャーも視聴できるので、TOKYOMXの対象外エリアでも安心である。
(こちらに関しては試験運用の為、予告なしのサービス終了等の可能性もある。その辺りも踏まえた上で利用するべきだろう)
メインキャスト
第一期から登場
- プロール(CV:井上剛)※第5話、二期第8話
- ホイルジャック(CV:福島潤)※第6話、アプリ版CMにも登場
- ランボル / サンストリーカー(CV:中村悠一)※第7話
- スモークスクリーン(CV:内山昂輝)※第8話
- ブルーストリーク(CV:片山福十郎)※第8話
- トラックス(CV:保志総一朗)※第9話、二期第4話
- アラート(CV:鳥海浩輔)※第10話
- マイスター(CV:遊佐浩二)※第11話
- ホットロディマス(CV:小野賢章)※第12話、二期第5話
- ウルトラマグナス(CV:石田彰)※第12話
- メガトロン(CV:藤原啓治)※第13話、二期第3話、第7話
第二期から登場
- サウンドウェーブ(CV:岡本信彦)※第3話、第7話 冒頭ナレーションも兼任
- ショックウェーブ(CV:石川界人)※第3話、第7話 EDも担当
- スタースクリーム(CV:杉田智和)※第3話、第7話
- 真田幸村(CV:保志総一朗)※第4話、ゲーム『戦国BASARA4皇』とのコラボによりゲスト出演
- ドリフト(CV:前野智昭)※第6話
- 荒岩一味(CV:玄田哲章)※第8話、漫画『クッキングパパ』とのコラボによりゲスト出演
- アーシー(CV:上坂すみれ)※第9話
- クリフ(CV:蒼井翔太)※第10話
- サンダークラッカー(CV:津田健次郎)
- スカイワープ(CV:伊藤健太郎)
主題歌
「physical」
作詞-YORKE / 作曲・編曲-eba / 歌-OLDCODEX
第一期のオープニングテーマ。
上述した通りOP詐欺なのだが、歌詞の中には「理不尽なこの舞台でふりまく謎」「手掛かりさえ掴めない」「今音もなく忍び寄る過去の傷跡」等、コンボイの謎をイメージしたと思われる部分がある。
「DESTINY~400万年前から愛してる~」
作詞-石川絵理 / 作曲・編曲-渡部チェル / 歌-オプティマスプライム(CV:細谷佳正)
第二期のエンディングテーマ。
バラード風の曲調に乗せて、ビークルモードのオプティマスが夕焼けの荒野を駆け抜ける内容。
タイトルや歌詞は初代TFを意識しており、「永い眠り覚めたように」「巡り合う君とのデスティニー」「何度形を変えたって」「ホライズンひたすら走り続ける」等の歌詞はオープニングテーマ「TRANSFORMER~トランスフォーマー~(歌:下成佐登子)」からの引用である。
「SHOCK~この思いは光のように~」
作詞-石川絵理 / 作曲・編曲-渡部チェル / 歌-ショックウェーブ(CV:石川界人)
同じく第二期、ディセプティコン軍団が登場する回のエンディングテーマ。
ショックウェーブがメガトロンへの忠誠を歌い上げる、ラブソング風味の一曲。
ED映像はショックウェーブが夜空を見上げメガトロンの事を夢想するという内容で、その忠誠心と境遇から「お留守番参謀」の異名を持つ、彼らしい映像に仕上がっている。
各話リスト
帰ってきたコンボイの謎(第一期)
サブタイトルは全て「〇〇の謎」で統一されている。
話数 | サブタイトル | 舞台(背景画像) |
---|---|---|
1 | 30周年商品の謎 | 守谷SA(上り) |
2 | 確実なクソゲーの謎 | 高坂SA(下り) |
3 | 傷口に塩を塗るの謎 | 横川SA(上り) |
4 | ステージボスの謎 | 上里SA(上り) |
5 | とんちのような状態の謎 | 高坂SA(上り) |
6 | モテない男のギャップの謎 | 三芳PA(上り) |
7 | ある探検家の謎 | 羽生SA(下り) |
8 | ある超能力者の謎 | 上河内SA(下り) |
9 | ゲームバランスの謎 | 那須高原SA(上り) |
10 | 最低限の基準の謎 | 上河内SA(上り) |
11 | コンボイの謎 | 羽生PA(上り) |
12 | コンボイの謎の謎 | 市原SA(下り) |
13 | 帰ってきたコンボイの謎 | 幕張PA(上り) |
さらなる人気者への道(第二期)
サブタイトルは一部を除き「〇〇への道」で統一されている。
◇はディセプティコンサイド回 ☆はラジオ回。
話数 | サブタイトル | 舞台(背景画像) |
---|---|---|
1 | 新しいファン層獲得への道 | イオンモール幕張新都心(千葉県) |
2 | 分かりやすい見分け方への道 | イオンモールむさし村山(東京都) |
3 | オートボット以上の人気者への道◇ | イオンモール名取(宮城県) |
4 | 戦国BASARAにあやかって人気者への道☆ | ラジオスタジオ |
5 | 映画の内容を上手に伝える道 | イオンモール大高(愛知県) |
6 | さらに新しいトランスフォーマーへの道 | イオンモール茨木(大阪府) |
7 | オトナ向けのトランスフォーマーへの道◇ | イオンモール福岡(福岡県) |
8 | クッキングパパにあやかって人気者への道☆ | ラジオスタジオ |
9 | 暗くてもコミカルなトランスフォーマーへの道 | イオンモール綾川(香川県) |
10 | こんな続編は絶対に失敗する道 | イオンモール京都桂川(京都府) |
☆ラジオ回ゲスト
その他
ちなみに玩具版、ゲーム版、アニメ版とそれぞれキャラクターのデザインが微妙に(キャラクターによっては大幅に)異なる。
特にアニメのレギュラーであるオプティマスプライム、バンブルビー、ロックダウンは玩具版のみ実写映画版を元にしたリアル路線のデザインであるため、デザインがかなり異なっている(ゲーム版、アニメ版はよりデフォルメされたデザイン、更に言えばロックダウンは初出作品であるアニメイテッド版に近いデザインになっている)。
こうした声やアニメ版の人気が影響したのか、玩具展開において上記3名のアニメデザイン版が発売した。尚、このアニメ版玩具は当初2015年4月1日の所謂"エイプリルフール企画"として公開されたものが"嘘から出た真"になってしまった例の一つである。
玩具版トラックスはシボレーとの交渉が難航しているのか、発売日の延期が続いている。
pixivでは
タグとして使用されるのは概ねアニメ版関連のイラスト・漫画が大半を占めている。略記として「QTF」のタグが使用されている場合も。
また、『トランスフォーマー』自体がこれまで様々な媒体で制作された歴史の長いシリーズであることもあり、他のTF関連作品に登場する同名のロボット達とのコラボや、QTFに未登場のロボットやその他の版権キャラクターをQTF風にアレンジしたイラストにもこのタグが使用されている。
この他にも、アドリプパートで提案された際に登場する挿絵(TFたちの擬人化・玩具のアイデア…など)を再現したイラストもいくつか投稿されている。