概要
大阪市交通局の稼ぎ頭。正式名称は高速電気軌道第1号線。ラインカラーは赤。ナンバリングはM(Midosujiより)。
江坂駅(吹田市)から大阪市内を経て中百舌鳥駅(なかもず、堺市北区)までを繋ぐ。江坂からは北大阪急行電鉄(北急)の千里中央駅まで乗り入れている。
半数が新大阪駅(あるいは中津駅)~天王寺駅間の区間列車で、それ以外はほぼ大半が千里中央駅~なかもず駅間を運行している。江坂駅を始終点とする列車は少なく、地元でも千里中央が御堂筋線の始発駅と認識されている。
御堂筋線は基本的に高密度なため、車両が1編成10連と長いだけでなく、加速度も3.0km/hと高くなっている。それでも地下鉄としてはまだ値が低い。
使用車両は10系と21系と30000系の3形式。そのうち、10系はチョッパ制御のままの更新車(10系),VVVF化改造をした更新車(10A系)に分かれる。現在は30000系の増備により、10系チョッパ更新車を一掃する予定で、すでに一部が廃車されている。また、乗り入れる側の北大阪急行電鉄の車両は8000形と9000形が使われている。
大阪で初めて開業した地下鉄路線(1933年5月20日、梅田仮駅〜心斎橋駅間)で公営の地下鉄としては初(東京メトロ銀座線は当時民営の東京地下鉄道の路線として開業)となる。梅田駅や難波、天王寺、新大阪といったターミナルを結んでおり、すべての私鉄やJRの幹線ターミナル、新幹線駅に直結していることから、大阪における大動脈と位置付けられており(東京で言えば山手線)、ラッシュ時は2分間隔で走っていても混雑率は非常に高い。
平日の終日、6号車(中百舌鳥側から6両目)に女性専用車両の設定がされている。
ちなみに、日本の地下鉄路線としてはダントツの黒字額をたたき出している。営業係数という数値(100円を稼ぐために何円の経費が必要かを表す。100未満であれば黒字)では、東京の顔でもある山手線が48.9に対し、御堂筋線は44.0である。また、輸送人員数でも東京メトロ東西線・千代田線・丸ノ内線に次いで4位であり、公営としてはトップである。以前は上記の東京メトロ各線を抜いてトップだったこともある。
開業当初こそ1両編成で運転していたが、当時から将来の増結を見越して梅田~難波間の各駅は開業当時の中型車12両分(現在の準大型車10両分)、それ以外の駅は中型車8両分の有効長で設計された。結局それでも中津以北と大国町以南は結局はホームの長さが足りなくなったのだが、当時としてはかなり長いホーム有効長を確保していたおかげで最小限の延伸工事で対応することが出来た。梅田~難波間はホームの延伸工事は必要なかったが、梅田駅と難波駅はホームの幅が足りなくなり、後にホームを分離して増設する工事が行われた。
駅一覧
駅番号 | 駅名 | 読み | 乗り換え路線 | 備考 |
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↑北大阪急行電鉄千里中央駅まで直通運転 | ||||
M11 | 江坂 | えさか | ||
M12 | 東三国 | ひがしみくに | ||
M13 | 新大阪 | しんおおさか | ||
M14 | 西中島南方 | にしなかじまみなみがた | 阪急京都線(南方駅) | |
M15 | 中津 | なかつ | ||
M16 | 梅田 | うめだ | ||
M17 | 淀屋橋(市役所前) | よどやばし | 京阪電気鉄道本線(淀屋橋駅)/中之島線(大江橋駅) | |
M18 | 本町(船場西) | ほんまち | 四つ橋線/中央線 | |
M19 | 心斎橋 | しんさいばし | 長堀鶴見緑地線(心斎橋駅)/四つ橋線(四ツ橋駅) | |
M20 | 難波 | なんば | 案内上は、ひらがな表示を多用 | |
M21 | 大国町 | だいこくちょう | 四つ橋線 | |
M22 | 動物園前(新世界) | どうぶつえんまえ | 南口に出ると危険 | |
M23 | 天王寺 | てんのうじ | ||
M24 | 昭和町 | しょうわちょう | ||
M25 | 西田辺 | にしたなべ | ||
M26 | 長居 | ながい | JR阪和線 | |
M27 | 我孫子 | あびこ | 案内上は、ひらがな表示を多用 | |
M28 | 北花田 | きたはなだ | ||
M29 | 新金岡 | しんかなおか | ||
M30 | 中百舌鳥 | なかもず | 案内上は、ひらがな表示を多用 |