概要
東京都足立区千住〜千住旭町にまたがる駅。同区を代表する大規模なターミナル駅である。
現在4社5路線(さらに同社の一路線と別会社の二路線とも直通している)が乗り入れているが、つくばエクスプレスを除いて改札内ですべて繋がっている。というのも
- JR常磐緩行線は直通先の東京メトロ千代田線ホームからしか乗れないので常磐快速線とも構内で繋がっている必要がある
- 東武伊勢崎線に直通する東京メトロ日比谷線は起点なので必然的に改札内も共有になる
- 東武伊勢崎線は東京メトロ半蔵門線とも直通している
とJRと東京メトロと東武鉄道三社がそれぞれ直通関係にあるから。そのため、千代田線の改札ではいろいろな切符が回収されているとか…。
地下乗り場改札口は東京メトロ・JR・東武のいずれにも対応しているが、橋上改札口は標示する各社線乗車券のみに対応している。東武とTXの利用者は共に2位の利用率を持つ。
他のターミナル駅に負けず劣らず駅構内が複雑になっており、各鉄道会社の構内図も説明が追いついていないレベルである。説明な下手な鉄道会社のものだとどの路線が何階にあるのかすらわからない。同じ伊勢崎線直通でも日比谷線と半蔵門線どっちを走るかで階層が全く異なる事や後述のつくばエクスプレスの階層の問題もあってますますややこしい事になっている。
余談
- クレヨンしんちゃんの野原ひろしがみさえにプロポーズした場所としても知られている。
- 元々は千代田区の淡路町にあった東京電機大学が2012年に東口方面に移転してきた事で最寄駅となった。ただし東口は狭く、多くの民家や商店街(学園通り)に阻まれている影響で本来なら駅または駅からの連絡通路出口からすぐ近くにあるはずのロータリーが学園通りを抜けた離れた場所にあるという一風変わった配置となっている。ロータリーを使うなら西口方面が妥当か。
- 2015年に東京メトロの駅名標更新の際、ミスで「北千住」が「北干住」の表記となってしまった。やむを得ず「千」の字のシールを上から貼り、駅名標を再度取り替えた。
JR東日本(常磐線快速)
2面3線の地上駅(1F)。駅番号はJJ05。
2番乗り場は上下線共用の待避線である。1番乗り場の発車メロディーは新橋駅で使われているものと同じ。
東京メトロ千代田線(常磐緩行線)
島式1面2線を有する地下駅(B2F)。駅番号はC18。
当駅~綾瀬駅間は特殊で、常磐線方面を利用する場合、JR東日本の初乗り運賃が適用される。また、当駅~綾瀬駅間のみを乗車する場合は、運賃は東京メトロの初乗り運賃ではなく、JR東日本の電車特定区間の初乗り運賃が適用される。
常磐緩行線の停車駅こち亀の聖地亀有駅や武蔵野線との接続駅新松戸駅に直接行くためにはJR線ホームではなく千代田線ホームのこちらから乗らないと停車しないというトラップがあるので注意。特に亀有目当てで山手線沿線の駅から常磐線に乗ってきたり間違えてJR線ホームに乗りかえてしまったりした場合、千葉県の松戸駅まで飛ばされる羽目になる。
東武伊勢崎線・東京メトロ日比谷線
地上(1F)島式2面4線と高架(3F)2面3線の構造。駅番号は東武はTS09、日比谷線はH21。
ここから千代田線ホームへ続くルートの間にはエキア北千住がある。
浅草方面発着系統や半蔵門線直通系統は地上乗り場から、日比谷線直通系統列車は高架乗り場から発着する。当駅~北越谷駅までは私鉄最長の複々線区間になり、竹ノ塚検車区周辺を除いて踏切は基本的に存在しない。
乗降人員は45万人前後で池袋駅に次いで多く、伊勢崎線では最も多いが、池袋駅の減少により差が縮まってきている。因みに日比谷線の乗降人員は28万人である。
地上ホーム(浅草発着・半蔵門線方面)
乗り場 | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
特急 | 東武伊勢崎線 | 下り | 東武日光・鬼怒川温泉・赤城・伊勢崎・宇都宮方面 | 1番乗り場とホームを共有。 |
1・2 | 東武伊勢崎線 | 下り | 新越谷・春日部・久喜・南栗橋方面 | 浅草・半蔵門線方面からの電車。 |
3・4 | 東武伊勢崎線 | 上り |
高架ホーム(日比谷線方面)
乗り場 | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
5 | 東武伊勢崎線 | 下り | 草加・新越谷・春日部・東武動物公園・南栗橋方面 | 日比谷線からの直通電車。 |
6 | 日比谷線 | A線 | 秋葉原・六本木・中目黒方面 | 朝夕の一部の折り返し電車のみ。 |
7 | 日比谷線 | A線 | 秋葉原・六本木・中目黒方面 | 東武本線からの直通電車。 |
つくばエクスプレス
5路線では最も新しい部類に入る高架駅。駅番号は05。
上述したように駅内で唯一改札が分断されているため、改札から上が独立された建物になっている。
島式1面2線ホームで当駅から千代田線に乗り換える乗客が多い。利用者は8.5万人前後で秋葉原駅に次いで2位。
ぱっと見ホームが日比谷線と並行しているように見えるが、建物自体が他の路線と分断されている関係上ちょっと高い位置にあるためホームが3Fにあるのか4Fにあるのかよくわからない事になってしまっている。(多くのサイトでは3Fと紹介されているがTX公式では4Fと言い張っている)
利用状況
近況
JR東日本
- 2018年(平成30年)度の1日平均乗車人員は220,903人である。
- JR東日本の駅では秋葉原駅に次いで第10位で、常磐線の駅では最も利用者が多い。
- 同社の上野駅や高田馬場駅、川崎駅より多い。
- なお、乗客の9割は定期客で占めるので非定期客だと上野駅よりも少ない。
東京メトロ千代田線
東京メトロ日比谷線
- 2018年(平成30年)度の1日平均乗降人員は304,635人である。
- 但し、東武伊勢崎線の直通人員を含む。
東武鉄道
- 2018年(平成30年)度の1日平均乗降人員は459,113人である。
- 東武の駅では池袋駅に次いで2位で、本線系統では最も利用者が多い。
- 同社の池袋駅とは利用者を差を縮めつつある。
- 但し、日比谷線の直通を含む。
つくばエクスプレス
- 2018年(平成30年)度の1日平均乗降人員は101,067人である。
- TXの駅では秋葉原駅に次いで2位。
利用状況比較表
事業者名 | JR東日本 | つくばエクスプレス | ||
---|---|---|---|---|
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗車人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 194,724人 | 389,448人 | 33,467人 | 66,934人 |
2009年(平成21年)度 | 193,976人 | 387,952人 | 35,146人 | 70,292人 |
2010年(平成22年)度 | 195,260人 | 390,520人 | 36,821人 | 73,642人 |
2011年(平成23年)度 | 194,136人 | 388,272人 | 37,306人 | 74,612人 |
2012年(平成24年)度 | 198,624人 | 397,248人 | 39,741人 | 79,482人 |
2013年(平成25年)度 | 203,428人 | 406,856人 | 41,750人 | 83,500人 |
2014年(平成26年)度 | 202,415人 | 404,830人 | 41,858人 | 83,716人 |
2015年(平成27年)度 | 209,994人 | 419,988人 | 44,592人 | 89,184人 |
2016年(平成28年)度 | 214,322人 | 428,644人 | 46,542人 | 93,084人 |
2017年(平成29年)度 | 217,838人 | 435,676人 | 48,750人 | 97,500人 |
2018年(平成30年)度 | 220,903人 | 441,806人 | 50,533人 | 101,067人 |
事業者名 | 東武鉄道 | 東京メトロ | |
---|---|---|---|
路線 | 伊勢崎線 | 日比谷線 | 千代田線 |
年度 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 446,474人 | 304,567人 | 306,865人 |
2009年(平成21年)度 | 437,906人 | 296,938人 | 299,196人 |
2010年(平成22年)度 | 434,524人 | 292,545人 | 293,307人 |
2011年(平成23年)度 | 425,309人 | 287,488人 | 281,192人 |
2012年(平成24年)度 | 435,017人 | 289,324人 | 287,433人 |
2013年(平成25年)度 | 440,711人 | 291,466人 | 283,962人 |
2014年(平成26年)度 | 437,156人 | 288,610人 | 285,742人 |
2015年(平成27年)度 | 443,950人 | 290,330人 | 289,001人 |
2016年(平成28年)度 | 450,046人 | 293,231人 | 291,464人 |
2017年(平成29年)度 | 454,781人 | 299,219人 | 291,919人 |
2018年(平成30年)度 | 459,113人 | 304,635人 | 292,684人 |
停車駅
常磐快速線
日比谷線(東武線直通)
南千住駅 - 北千住駅(終点)