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ゆで理論の編集履歴2020/10/22 14:39:22 版
編集内容:三角関数などを追加しました。

概要

キン肉マンの世界における特有の法則である。見ていて突っ込む気力も吹き飛んでしまう超理論であふれかえっている。物理法則等の自然科学を無視したかのような、自由で独特な発想のこと。

ニュートン力学など、物理法則の基礎の基礎から完全に外れた法則だが、そんなものにとらわれていてはキン肉マンの魅力を味わう事は出来ない。ま、現実でもニュートン力学だけじゃ相対性理論量子力学は説明できないし。

というよりは、この法則がまかり通るように見える世界観を構築してのける「ゆでたまご」の世界観構成力が凄まじいのかもしれない。

はっきり言ってこうした理屈より勢いや面白さを優先する作風が、キン肉マンシリーズの魅力を体現しているまである。

ただ流石に作者も気にしているのか、いくつかは後付け設定でカバーする事もある。

まぁ、早い話が「キン肉マン世界だから」「常識にとらわれてはいけないのであ~る!!」で済む話。

具体例

  • 生まれつきでもないのにいかなる手段を以てしても再生しないテリーマンの左足
  • ブラックホールホワイトホール()でやぶれる
  • ただの人間でも自身の心臓を握りしめることで心臓マッサージができる
  • 物質は硬ければ硬いほど対衝撃力が強くなる
  • 物体はどんな形状でも回転すると上昇する
  • 塩水から発生した水蒸気や、それが結露してできた水滴にも塩分を含む
  • 寝ている人の背骨地面と垂直
  • を飛べる正義超人たちがわざわざよじ登っていく
  • 視力が良ければ東京駅から遥か彼方の新幹線のレールを目視できる
    • 実際は地球の丸みのせいで例え視力1万でも物理的に不可能。三角関数の基礎的演習で計算するが、地平線(水平線)までの距離はわずか5kmほどであり、何十㎞も先の線路を目視するには透視か、蜃気楼の如く光を曲げる能力か、視点を高くする(高さ20mの建物なら約16km先まで、上空10,000mなら約350km先まで見える)ことが必要。
  • モノは重いほうが早く落ちる
    • 物理学上これは間違い。実際は落下速度と質量は関係無く、重い物体も軽い物体もほぼ同時に地面に落ちる。
    • ただし大気中では空気抵抗があるため、物体の形状や材質によって密度・比重が高い「重い」物体の方が早く落ちる場合が多い。
  • リングのロープを1本でも引きちぎったり、コーナの鉄柱もろとも壊しても、いつの間にか3本線のロープやコーナーが元に戻っている
  • 死んだはずのオメガマンの遺体がいつの間にかリング状に戻っている(後付けで実際には虫の息で生きていたことになった)
  • 太陽は50数億年前に既に存在していた
    • 太陽系の形成が始まったのが46億年前。
  • ダイヤモンドの破片が含まれた汗は、滴った瞬間にあらゆる物体をダイヤコーティングする
    • ダイヤモンドの汗を含むリングは10tの鉄塊を持ち上げるようなヒーローたちが束になっても持ち上げるのに苦労するような重さになる(ただし持ち上げていたヒーロー達は敵勢力の策略で弱体化してた事を考慮すれば理に適っている)
  • 新幹線を東京から押して浜松まで動かせる連中が、100㎏そこらのボディプレスで苦しむ
  • ノースリーブシャツペンキに浸しただけで長袖のロングコート並の面積になる
  • 関節技さえかけていれば、ダメージは全て技を掛けられている側にしか行かない
    • 上になっている超人に体重が何百㎏あろうが、どんな高さから降下しようが、掛けている側はなぜか無傷
  • 全身が砂のサンシャインに関節技が通用する
    • 「まさか自分に間接技を仕掛けてくるとは思わなかった」らしく、戸惑っていた模様
  • 電荷を帯びた物体が通り過ぎた個所は2週間以上たっても半永久的に帯電している
  • スーパーマン「なんか適当に回転していたら時間が逆行する」、地球の自転を逆回転させると時間が逆行する
  • 100万パワー×二刀流×2倍のジャンプ×3倍の回転で1200万パワー
  • バッファローマン「100万パワーの超人が試合に1つ勝つごとに1万パワずつー上昇、1000人倒したら、1000万パワーになりました」
    • 原作のみ。アニメでは計算が合うように台詞が修正されている。原作でも「およそ」がつくことがある。
  • マグネットパワー電流を固体に変えられ、さらにその上で走れる
  • 世界中で試合が行われているが、時差が全くない
  • はアルファベットの「I」の字をだと思ってしまう
  • 激しい戦いが繰り広げられている室内はが干上がるほど暑くなる
  • パーツを外して体を軽くする事で分身の術瞬間移動等が出来るほどスピードアップする
  • キン肉王族のように長期に渡ってマスクを着用していると、脱いだ上、星系が違うレベルで距離を離されても自然とマスクと持ち主が引きつけあう(※あくまでミートとテリーマンの推測です)
  • マンモスの絶滅理由は伸びすぎたビッグタスク(牙)が自身を貫いた
    • これは進化論にて似たような解説がなされており、成長につれて牙が伸び、最後には自身の頭部を刺し貫く動物の種類も存在し得るとのこと。げっ歯類が何かをかじり続けていないと自分の歯で自分の顎を傷つけてしまうなど。

その他

作画ミスによるもの

  • 7人の悪魔超人というコメントがあるシーンにどう見ても8人いる
  • 悪魔将軍とジェロニモの戦いを見守るリングサイドの超人たちの中にもジェロニモがいる(ジェロニモ現象)後付けでジェロニモが幽体離脱したと説明された。
  • 同じ建物なのに広さが一定しない
    • 大人数が入れたり、リングが増設出来る程キン肉ハウスの中が広い。と思ったら明確に1Kとされたりもする

倫理的に不可解な行動・言動

  • 自力で大気圏突破して月まで往復できるような超人たちが必要な時に限ってなぜかいつも徒歩で移動する(特に2世に関しては作者がガチで忘れているフシがある)
  • 正義超人オリンピックやプロ格闘大会を開催できるぐらい大勢いるのに、宇宙怪獣襲来を知っても誰一人戦いに行こうとしない
    • また「悪行超人はもういなくなった」として、殆どの正義超人が日常のトレーニングさえしなくなる。お前らそれでもヒーローか。
  • マスク剥ぎは犬畜生にも劣る行為だ」と言っておきながら試合中に喜々としてキン肉マングレートマスクを剥ぎにかかるはぐれ悪魔超人コンビの態度
    • そこにマスクがあれば剥ぎたくなるのは仕方ない。
  • 自分たちで処刑しておいて「これでスクリュー・キッドケンダマンの敵が取れました」とほざくヘル・ミッショネルズの倫理観
  • 悪魔将軍の「このヤローッ そんなチンケな技でこの将軍様に喧嘩を売ろうなんざ10年早いぜーっ!」という妙に小物臭いセリフと共にパイプ椅子で殴りつける(恐らくこの時はサタンが主人格だったのでまぁ分からなくも無い)
  • 完璧超人は絶対に武器を使わないとか言っておきながら、場外に置いてある剣を敷き詰めた板で刺しにかかるネプチューンマンの倫理観
  • パイプ椅子や栓抜きで攻撃すると卑怯だと罵られるのに、自然現象でありさえすれば雷を落としても突風で看板を吹き飛ばして叩き付けても隕石を宇宙から呼びよせてもお咎めなし
  • ポストで殴りかかった幼少期の万太郎やネプチューン・キングは最低な発想と罵られたのに、リングロープごとポストを振り回して叩きつけたテリーマンはノーコメント
  • 4対3を3対3にしてもらっておいて(6人タッグをのんでもらう)、チームプレーを遮断されただけで憤るキン肉アタルの狭量さ
    • それでいて教示にいばらの道を行けを挙げる
  • リングコーナーを自らの足を自切できるほど鋭い刃に変える技を対戦相手に使用しないし、そのコーナーも使用しないアシュラマン
    • 本人の矜持ともとれるし、対戦相手の親は悪魔将軍の地獄のメリーゴーランドのような恐るべき凶器でも致命傷を与えられなかったため超人に刃物は人間ほど有効でないかもしれない
  • そもそも地球を守る正義のヒーローたちを全力で殺し合わせるという超人オリンピックの矛盾
    • 超人たちの意識向上と鍛錬にはなる?

偉人・遺跡関連

などといった常軌を逸した世界観に関しても、ゆで理論と呼ばれることがある。

かくして、キン肉マンワールドではあらゆる史跡や偉人がオモシロ起源説として超人に紐付けされていくこととなる…。

割と無問題

  • 肉マークを剥されたら数分と生きていられないはずのキン肉マンが、マスクを外したまま寝ている。
    • 「あくまでキン肉星王族の掟で素顔を見られたら自害しなければならないと決められているだけで、別に生命維持機能とかがあるわけではない」として説明がつけられている。
    • それでも(この漫画における)覆面レスラー、そしてキン肉星王位継承権保有者の態度としては疑問が残るが。
    • ちなみにロビンマスクも素顔を見られたら一族を追放されるはずだが、休載明けの回ではマスクを外したままハンモックで眠っていた。
  • メタンガスは超人にとって猛毒である
    • ちなみにおならにはメタンガスが含まれる(体質による)。
  • 翌日に開催されるような急ピッチの試合でも絶対に満席になる
  • サンシャインは使い捨てカイロにもなる
    • 意外性や驚きがあれど、「単にそういう設定」と言い張れば済むレベル
    • 砂金でできている」と言われているが、砂金と砂鉄の混合物という説明もできる
  • 500億光年離れた地球キン肉星がリアルタイムで通話可能
    • マクロスシリーズ』の「フォールド通信」のように、他のSF作品には「そういう技術がある」という設定があり、『キン肉マン』劇中にも語られなかっただけで似た技術があると考えればさほど不思議ではない。
  • 下でクッションになるはずのキン肉マンとペンタゴンがいるはずなのに、キン肉バスターの威力が10倍になる
    • 「空想科学読本」で取り上げられ計算されたところ、一番下のペンタゴンのダメージは本当に約10倍になった(あくまで”約”10倍)。
  • とにかく根性が悪すぎる一般市民や観客勢
    • 上述したトンデモ設定と併せて世界観の異質さを醸し出しているのは事実だが、その手のモブにマナーやモラルがないのはさほど珍しいことではない。昭和プロレス・格闘技ノリの一種でもある。

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