「痩せちまったらモテすぎるから♬ 敢えて痩せないタイプの“FUNK”!!」
「丸く見えるが筋肉だから♬ 歌って踊れるタイプの“FUNK”!!」
「エキサイト!!!」
「待たせたな ゴミクズ共ォ─────!!!」
概要
百獣海賊団、「大看板」。総督百獣のカイドウを支える3人の最高幹部の一角。
「災害」と称される程の怪物で、同じ大看板のキングと共に20年以上前から百獣海賊団に所属している実力者。
名前は女性っぽいが、見た目通り男性である。
キングの名はカイドウに与えられたもののため、クイーンも本名ではないものと思われる。
プロフィール
通称 | クイーン |
---|---|
異名 | 疫災のクイーン |
年齢 | 56歳 |
身長 | 612cm |
懸賞金 | 13億2000万ベリー |
所属 | 研究チーム「MADS」→百獣海賊団大看板 |
種族 | 絡繰人間(サイボーグ) |
悪魔の実 | リュウリュウの実 モデル“ブラキオサウルス”(動物系古代種) |
覇気 | 武装色、見聞色 |
出身地 | 偉大なる航路 |
誕生日 | 7月13日 |
星座 | かに座 |
血液型 | XF型 |
好物 | おしるこ |
CV | 高橋広樹(アニメオリジナルエピソードシルバーマイン編ではビル役も演じた) |
人物
容姿
全体的に丸くずんぐりとした6mを超える巨大な体型と機械化した左腕、スキンヘッドに金髪の弁髪と言うビジュアルが印象的である。
本人曰く「痩せるとモテすぎるからあえて痩せない」らしく、丸く見える部分は筋肉で歌って踊れることを誇りとしている。
動けるデブと言う事なのだろう。ルフィには「風船」と呼ばれている。
性格
同時に登場したキングは厳格なイメージが強いが、彼とは対照的にギャグキャラのような描写が多く、コミカルな印象。
小紫にベタ惚れしている事や、囚人採掘場と言う公の場で、部下達と共にミュージカルを披露して登場、また好物(おしるこ)に対して「おれの酸素」と例える等々。基本的には敵の処刑も含め、何事も楽しむタイプ。
大好物だからか執着も相当なもので、おしるこを狙うビッグ・マムが相手でも本気モードで挑み、常に「ババア」呼びする等、戦闘においても引かない。
流石に内心ビビってはいるものの、それでもほとんど表には出さない辺り中々のメンタル。
お汁粉を飲まないと機嫌が悪くなるので、部下はお汁粉を絶やさないようにしている。
残虐でシリアスなイメージの強い百獣海賊団にあって、ボケやツッコミをこなす姿は一種の癒し系。
一方では信じた事をひたすら貫き通そうとするルフィの攻撃を容易く一蹴し、「誰に物を言ってんだ? てめェ調子に乗んじゃねェよ小僧共、本気で生きて帰れると思ってんのか?」と怒号を飛ばす海賊らしい粗暴な一面も強い。
加えてSMILEの副作用を知っていながらそれのせいで慕っている者の死を笑い顔でしか悲しめないえびす町の住人達を「イカれてる」と嘲笑ったり、、下記の拷問を行ったり、プレジャーズを「笑うだけの廃棄要員」、ウェイターズを「SMILEが届くことがない以上ただの穀潰し」と言い放って細菌兵器の感染に平気で巻き込んだりなど、冷酷で残虐な面も多々見せている。
もっともプレジャーズやウェイターズ達にはクイーンからルフィ達を倒した場合の出世を約束されても成り上がりは望み薄としてやる気を見せない兵隊もおり、カイドウの力に寄生しながら、まったく向上心を見せず、鍛錬しようとしない彼らにまったく非がないとも言えないが。
またかなりの演技派であり、フーズ・フーと裏で結託しドレークを「裏切り者」として炙り出すことにも成功している。
科学者としての一面
元研究チームMADSの一員として所属していた経緯からか、見た目や性格とは裏腹に手先が器用。
物作りが大好きらしく、特に「カラクリ武器」や「病原体(ウイルス)」作りを趣味としている。
看守長や副看守長たちが使う「疫災弾(エキサイトだん)」も彼の作品である。
また、ジェルマ66総帥ヴィンスモーク・ジャッジと仲が良い?かライバル意識をもっていた?ようで、彼の目標・発言を覚えていたり、クイーンもジェルマ66を超えることを目指している。
そこはやはり海賊らしく危険な代物ばかり作っており、まさに「悪の科学者」である。
上司としての一面
ビッグ・マムを鬼ヶ島に護送するシーンでは、緊急事態ながらも無駄の無い正確な指示で事を進めており、大幹部としての指揮力はかなりのもの。
その指揮力も評価されてか鬼ヶ島の宴ではMCとして司会進行を務める。ノリの悪い奴らや『怪物』と評され理性があるか疑わしい奴らにも、しっかり振りつつ場を盛り上げていた。ルフィ達が暴れ出した際は、「飛び六胞の地位を一つ空ける」のを条件に部下達に対処を命じていた。
ただし機嫌を損ねるようなことがあれば上述の通り部下を「廃棄要員」「穀潰し」と言い放つ冷酷さが表面に出るため、侍たちは「胸くそ悪い主従関係」と称していた。
人間関係
カイドウとは朝に業務連絡や世間話をする仲であり、自身を含めた大看板を「カイドウさんを守る3つの災害」と称していることから彼なりにカイドウを慕っている模様。
ただし、酔っ払っているカイドウの相手をするのは面倒らしく、対応もフランクになっている。
キングとは犬猿の仲だが、20年以上の付き合いということもあって実力自体は信頼しており、サンジに対して「キングには勝てねェぞ……!!」と発言している。また、何故か公然の秘密である筈のキングの素性についても熟知しており、彼の過去を揶揄するようなことも言い放つ。
非常時にはキングから悪口を言われても足を引っ張りあうことはなく敵と戦うために団結する。
ジャックからは「兄御」と呼ばれ、クイーンも真面目な弟分をそれなりに可愛がっていた。
一方、ササキやフーズ・フーなどには嫌われているのか、「大看板」の座を狙われていた。
ジャッジには何かしらのコンプレックスを抱えているらしく、ジャッジの息子で研究体の一つであるサンジを倒し、自身の技術力が上でいることを証明しようとしていた。
戦闘能力
悪魔の実
現在までに登場するリュウリュウの実の中では、最も巨大な恐竜に変身する(同時に現在までの動物系の能力者で、カイドウに次いで大型な獣型の形態を誇る(不定形なスマイリーは除く)。
獣型では人型の面影がなくなり、筋肉質でがっしりとした身体つきとなる。
動物系古代種の能力者特有の圧倒的な耐久力を有しており、モンスター化したチョッパーを容易く倒して嘲笑い、マルコやサンジと言った実力者達の攻撃を受けても大きなダメージを負うことはなかった。またビッグ・マムの猛攻には流石にダウンしたが、ものの数分で回復し動き回るなど回復力も優れている。
長期戦になれば流石にダメージが蓄積して弱っていくものの、平気なふりをして戦闘を続行して相手の動揺を誘う面も持つ。
絡繰人間
「ベガパンクにも作れねェ"絡繰人間(サイボーグ)"の真髄見せてやらァ!!!」
科学に精通するクイーンの最大の特徴。通常時でもはっきりとわかる左腕の義手だけでなく、全身が絡繰仕掛けになっている。
獣型ではただでさえ長い首を内部で機械化されている部位を延長することで更に伸ばす技を披露しており、口内に装填した砲口から黄猿を連想させる黒色のレーザーを撃つことができる。また改造の結果対峙した相手や周囲の人物が見て思わずエネル顔をして叫んでしまう技(後述)も使えるため、クイーンの攻撃範囲は本来の恐竜の能力者よりもかなり広い。
そして絡繰人間の真価が発揮されるのは人獣型になったときであり、首だけでなく腕や尻尾、さらに髪までもアーム型となり、さながらロボット怪獣のような見た目となる。この際レーザーを撃てる砲口は4つに増えるため、高火力のレーザーを相手に休む暇を与えることなく連続して撃てるようになる。
また科学戦闘部隊「ジェルマ66」の科学を完全に解析しており、火花や電気、延長アームといったジェルマの戦士達が使う遺伝子改造やレイドスーツによる技を自身の絡繰技術で完全再現している。
ただし血統因子改造技術はジャッジほどもっていないようでクローン兵士などは作っておらず、外骨格ももっていない。
サンジとの対決では皮肉にも、この外骨格の差が戦いの結果に大きく影響することとなった。
基礎戦闘力
腰の両サイドに携えている刀を使う他、自身が開発した「疫災弾」も使用する。特に疫災弾は戦場で使えば誰か一人でも敵を奇病に感染させることで仲間割れといった混乱を引き起こすことができ、クイーンはガトリングガンで戦場全体に撒き散らすように弾を撃つため感染者は必ず複数現れる。またクイーンは仮に自身が感染しそうになっても抗体を所持しているため、抗体を奪われない限りまったく問題にならない。クイーンの異名である「疫災」はこの一面から来ていると思われる。
現在登場している疫災弾は「ミイラ」と「氷鬼」の2種類である。
またアニメでの過去の戦闘シーンでは松明を棍棒のように振り回す場面もあった。
原作では毒らしき棍棒となっている。
技
- 無頼男爆弾(ブラキオボムバ)
獣型に変身したクイーンが、真上から全体重をかけて強烈な頭突きを喰らわせる。
脳天直撃となれば威力は相当にあるようで、ビッグ・マムですら多少なりとも痛いとも思わせ(記憶喪失かつ戦意が向いてなかったとはいえ)、一時的に怯ませた。
- ブラック光火(コーヒー)
ピカピカの実の能力者であるボルサリーノや政府の人間兵器パシフィスタを連想させるレーザーを発射する。
地表に当たると爆風で地面が吹き飛ぶ威力を持つ。
獣型では口から、人獣型では口に加えて機械化した腕や髪、尻尾のクローアームから発射する。
特に後者では砲口が複数あるため、レーザーを一度に複数発射することができる。
アニメ版でのレーザーの色は技名通り黒色。
- ブライダル熱拳(グラッパー)
機械化した髪のアームに火を纏わせて相手を殴りつける。
- 風来拳(ブライパン)
左腕・髪・尻尾のアームによる三方向からの連続パンチ。右手に刀を持つことで更に連撃できる。
- ブラキオ蛇(ジャ)ウルス
首と尻尾をまっすぐ伸ばし、尻尾で壁などを叩いた反動で蛇のようになり胴体から分離する。
文章で書くとわかりづらいが、団子から串を抜き取るようなイメージである。
ブラキオサウルスとはそういうものである。実物を見たことがない以上、本人がそう言えばそうなのだ。
首が縮むキリンや炎を吐くライオン、襟が回るトリケラトプス、トサカ部分を弓の様に引っ張ってその反動で衝撃波を打てるプテラノドンがいるのだからどこも不思議ではない。
- ブラキオとぐロス
分離した首と尻尾で相手をトグロ巻きにして締め付ける。
どんな武装色の達人であっても全方位からかかる圧力によって再起不能になるという、クイーンの必殺技。
- ブラキオランチャー
残った胴体の左右から音声認識で放つことのできるミサイル。
クイーンが武器名を呼ぶと発射されるのだが、武器の説明をしただけで放たれるガバガバ仕様。
しかもターゲットを見分ける機能は搭載されていないようで、自分自身相手でも容赦なく砲撃してしまう。
- 火花QUEEN(スパーキングクイーン)
「スパーキングレッド」の二つ名を持つヴィンスモーク・イチジの能力再現。大量の火花を目から光線のように放つ。
- 起電QUEEN(ヘンリークイーン)
「デンゲキブルー」の二つ名を持つヴィンスモーク・ニジの能力再現。体に電撃を纏い、首を伸ばして攻撃する。
- 巻力QUEEN(ウインチクイーン)
「ウインチグリーン」の二つ名を持つヴィンスモーク・ヨンジの能力再現。絡繰仕掛けの左腕を伸ばして相手を掴み、怪力で振り回す。
- 隠密QUEEN(ステルスクイーン)
「ステルスブラック」の二つ名を持つヴィンスモーク・サンジの能力再現。全身を透過させて姿を消す。
来歴
過去
無法者の研究チーム「MADS」に所属。恐らく「MADS」が政府に取り込まれたことを契機に離脱する。その後何らかの経緯で百獣海賊団に加入した。シーザーやベガパンク、ジャッジは元チームメンバーである。
28年前の百獣海賊団には姿が見当たらず、20年前のワノ国に上陸した際にはいたことから、百獣海賊団には27~20年前のどこかで加入した模様。
ワノ国編
初登場
ワノ国編第二幕から登場。九里の元締めであるジャックの不手際をキングと声を揃えて「ズッコケジャック」と称しながら説教を行った。
兎丼視察一日目
兎丼の視察やルフィやキッドを服従させる為、囚人採掘場へやって来たクイーン。そこで部下のババヌキからキッドの脱獄と、海楼石状の手錠の鍵が盗まれたと言う報告を聞く。その後、副看守長のダイフゴーに手を出して脱走を図ろうとしたルフィと、ルフィが助けたヒョウじいを捕らえ、罪の償いにカイドウの部下になる事をルフィに迫ったが、聞き入れる事は無く断られた。
そこでクイーンは捕らえた2人を相手に、(海楼石の)手錠を外す代わりにある細工が仕組んだ首輪を取り付けて、数多の看守と戦わせる“絡繰公演 大相撲地獄”(カラクリライブ おおずもうインフェルノ)なるゲーム(余談にて後述)を開催。
しかし、手錠を外した事で本来の強さが戻ったルフィを前に、ギフターズでは手も足も出ず、次々に圧倒されていく。ルフィの強さを理解していたクイーンは慌てる事もなく、好物のおしるこを飲み干しつつ優雅に楽しむも、ルフィがその日ずっと勝ち残った為、処刑は次の日まで続く事となった。
兎丼視察二日目~火祭りの夜の五日前
翌朝小紫の凶報を知って泣きわめくも彼女の殉葬として処刑された者の映像を部下達と共に嘲笑った。
部下達が捕えたキッドと人斬り鎌ぞうを連れてくると見せしめとして抵抗が出来ない状態にして、水の中へ沈める拷問を行う。
更にクイーンは拷問中の2人を、大相撲地獄で利用する追加ルールを発案。新たに付け加えたルールに則って、大相撲地獄を再開させようとするも、その直後にチョッパー達が連れてきたおリンことシャーロット・リンリンが巨大な門を破って処刑場に登場した為、予想外の出来事に驚きと叫びを露わにさせられる事となった。
リンリンがおしるこを欲していることを知ると、おしるこがもう無い事を知らないまま怒りを露わに。部下達の制止も聞かずに変身するも、リンリンに頭を掴まれて地面に叩きつけられた後、ジャイアントスイングでぶん投げられてしまい、結果たったの二撃で倒れ伏して能力も解いてしまった。
しかし、それでも意識と戦意は残っており、そこから再び立ち上がると、兎丼の全体図と冷静さを失ったリンリンの習性を利用する策を発案。
興奮と怒りでルフィを脇目も降らず追いかけるリンリンを崖の上で待ち伏せし、上空からブラキオサウルスの重い頭突きを喰らわすが、脳天から一撃を受けた事を機にリンリンの記憶が戻ってしまう。
倒れないどころか怒りの目を向けられ、クイーン自身も窮地に立たされるが、突然リンリンが空腹を鳴らして爆睡した事で九死に一生を得る。
再び暴れないよう充分すぎるほど厳重に(猛獣用の麻酔100本と純度100%の海楼石の鎖で)リンリンを捕らえる事を指示し、その際に兎丼を看守長のババヌキや部下たちに任せる形でその場を立ち去り捕らえた彼女を船に乗せて鬼ヶ島に出航した。
リンリンをカイドウに引き渡して四皇同士の激突が始まると、部下には「ボスが戦ってるのに逃げるバカがいるか」と檄を飛ばしつつ、なんとか(かっこいい理由をつけて)逃げ出そうとしていた。マムとカイドウが和解すると呆れながら応対する。
火祭りの夜
第三幕では火祭りの夜の宴からはっきりとその姿を見せて(光月おでんの回想では彼らしいシルエットがあった)、いつもの通り部下におしるこを所望する。
鬼ヶ島での宴ではMCを務めており、スクラッチメン・アプーと共に場を盛り上げていたが、ルフィ、ゾロ、キッド達最悪の世代が騒ぎ出すと、「飛び六砲の中に一人消したい奴がいるから、そいつを消して飛び六砲の席を一つ空けてやる」と告げて部下の戦意を向上させ、対処に当たらせた。
兎丼にいた囚人達の脱獄とババヌキの誤報に疑問を抱くも、麦わらの一味及び侍達の相手を部下達に任せる一方で、クイーンはローを逃した事を知っていた上で、裏切った理由とその正体を問いただす為に、フーズ・フーが連れてきたドレークを痛めつけ拷問にかけようとしていたが、口を割らないどころか壁を爆破したドレークに逃走されてしまう。
その後は裏切り者のドレークごと侍達を始末するべく、新型の細菌兵器「氷鬼」を用意し、ライブフロアにいた侍達やプレジャーズの面々を次々と銃撃、氷鬼に変えて感染を広げ始める。さらに自分が「氷鬼」の唯一の抗体を持っている事をチョッパーに気付かれた際は、ライブフロアから逃げ出そうとしていたアプーにその抗体を託した上で「それ敵に奪われたら惨殺の刑」と彼に容赦なく言い放ち、味方すらも巻き込んだ「氷鬼in鬼ごっこ」という名の抗体争奪戦を開始させた(これには流石のアプーからも「イカれすぎだろてめー!!!」と怒りの声が挙がっている)。
しかし争奪戦の最中、菊の丞の斬り落とされた腕が落ちてきたのを見て激昂したゾロによってアプーが倒され、抗体がチョッパーの手に渡ってしまう。その為、クイーンは「氷鬼」の感染者を治療しようとするチョッパーと、ゾロに倒されたアプーに向かって「氷鬼」を撃とうとしたが、ゾロが繰り出した斬撃で阻止された。
その後は、戦線に乱入したマルコに「氷鬼」の症状を不死鳥の能力で緩和され、ゾロをカイドウの下へ送ろうとする彼をキングと共に獣型に変身して迎え撃つ。
しかし、チョッパーに氷鬼を無力化されたため迎撃、古代種特有のタフさで凌ぎ、チョッパーにとどめを刺そうとするがその土壇場でサンジが参戦。
人獣型に変身し、ブラキオ蛇ウルスで追い詰めていくが、サンジが兄弟たちと同じ改造人間の肉体を得て外骨格を発現させた事で刀を一本折られ、隠していたジェルマ66の再現能力を披露する。
だがその際、たまたま居合わせた芸者(お染というクイーン推しの芸者だが、幾度となく指名を断られていた)をステルス化して傷つけ、「サンジが女性に手を上げた」と両者に誤認させる卑劣な嫌がらせをして彼の士気を削いでしまう。
だが絶望しながらも覚悟を決めたサンジによって左腕を破壊される。ステルス化で隠れるが、目障りに映った芸者に再び透明なまま手を上げようとした事で先の一件の真相に気づいたサンジは激昂。
改造人間の筋力・スピード・外骨格を得て強化された魔神風脚(イフリートジャンブ)による「牛肉バースト」を全身に浴びて敗北し、外壁を突き破り鬼ヶ島から吹き飛ばされ落下。ジャックに続き大看板二人目の脱落者となった。
天上決戦決着後は兎丼の囚人採掘場にキングらと共に
潜伏していた。しかし、決戦から7日後、兎丼に海軍本部大将緑牛が現れ、攻撃を仕掛けるも養分を吸い取られガリガリにやせ細ってしまった(その時の姿はモテるとはとても思えないガリガリな体型だった)。
余談
- 大相撲地獄
脱走しようとしたルフィとヒョウじい相手にクイーンが行ったのは、エンドレスに湧き出る大勢の兵士と土俵の上で戦い、勝ち続ければ生き残れるが、土俵の外に出ると首輪の内側から爪が飛び出すカラクリが作動し、首が飛ぶと言う危険なゲーム「“絡繰公演 大相撲地獄”(カラクリライブ おおずもうインフェルノ)」であった。
翌朝、脱走したキッドと任務を失敗した鎌ぞうを抵抗が出来ない状態にしてから水の中へ沈めたクイーンは、キッドと鎌ぞうを助けるには「ルフィとヒョウじいが死ななければならない」非道なルールを新たに追加する。
※1このゲームには長時間の終りのない戦闘によりルフィを消耗→屈服させることで、『百獣海賊団に入る以外の選択肢を無くす』他に、囚人たちへの見せしめ(この頃のルフィは囚人の星となっていた)や看守達への息抜き等の側面がある。もちろん、クイーン自身もこの見世物を楽しんでいた。
※2『大相撲』と銘打っているものの、『土俵の上で使える技は相撲技に限定されていない』『ダウンしても負けにならない(敗北条件はリングアウトのみ)』という点が、実際の大相撲とは異なる。
ブラキオサウルスは竜脚類と言うグループの恐竜に属しているが、その中でも前脚(=腕)が後脚より発達していることから「腕トカゲ」と名付けられた。クイーンも腕は逞しいが足は細身である。
また、ブラキオサウルスの近縁種には「毒のあるトカゲ」を意味するヴェネノサウルスと言う恐竜がおり、クイーンの二つ名である「疫災」との関連が示唆される。
- 台詞
『クイーンはギャグキャラ』と判明してから、人気が急上昇した事は前述の通りだが、ノリの良いリアクションだけでなく、その飾らない台詞回しも人気の理由となっている。
ビッグ・マムを渾身の一撃で倒せなかった際は(終わった……!!)(ムリムリムリムリこんなバケモノ!!)、ビッグ・マムとカイドウの戦闘が起きている際は、兎丼にいるババヌキの報告に対し「異常あれ」(兎丼に異常があれば、マムとカイドウが戦っている鬼ヶ島から逃げられるから)、酔っぱらってウザい絡みをしてくる上司(カイドウ)には(尚、普段から「さん」付けで接している)「なんすか」と返す等、相手が誰であろうと自分の姿勢を大きく崩さず、自分の感情をむき出しにしたマイペースでフランクな口調を保っている。
- 金色神楽
クイーンがMCを務めた金色神楽だが、アニメでは原作者がジャンプ巻末コメントで絶賛したほど見応えのあるものになっている。
- 痩せた時
96巻SBSにて痩せた姿が公開されたが、正直モテるとは思えないガリガリな体型。
明らかに太ってるほうが良い。尾田先生も「太ってるほうが愛嬌ある」と書いている。
- 誕生日について
誕生日である7月13日は「生命尊重の日」であり、皮肉にも命を軽んじるマッドサイエンティストのクイーンとは正反対の記念日である。
一方で、これは悪名高い「優生保護法」が公布された日であることが由来であり、能力者至上主義で味方にも容赦ない彼に相応しいとも取れる。
- 名前について
『女王』を意味するクイーンだが、アメリカではクイーンは姓名として、一般的に使われている。
1035話にてキングの本名が判明したため、クイーンやジャックにも本名があると思われる。
- ジェルマの再現
イチジ、ニジ、サンジ、ヨンジの遺伝子改造とレイドスーツによる戦闘技術を自身の絡繰技術で再現したクイーンだが、レイジュの毒の再現技は作中で披露していない(レイジュの毒能力自体は口吸いで猛毒を吸える・口から毒を打ち出すなどレイドスーツに関係ない模様)。
クイーンとしてもからめ手には疫災弾があるので十分だったとも考えられる。
もしそれが披露されたならば桃色QUEEN(ピンククイーンもしくはポイズンクイーン)という名であったと思われる。だがあの巨体のクイーンがレイジュのように毒を扱う構図を考えると、正直披露されなくてよかったと思える。
関連タグ
小紫…クイーンが惚れているワノ国一の花魁
黒炭オロチ…クイーンと同じく小紫に惚れたワノ国の将軍
居眠り狂死郎…横の付き合いがあるのか彼からの要請に応えている
ブラキオタンク5号・・・同じくブラキオサウルスがモチーフ。
ヴィンスモーク・ジャッジ…MADSの中では特に彼の研究への興味が強い模様。その関連でジャッジの息子(本人は否定)にも興味を持つ。
ティエルノ・・・同じくよく動き、踊れるデブ。ただしこちらは一応味方サイド
ファットガム&秋道チョウジ・・・動けるデブ系のジャンプキャラ。ただしどちらも味方サイドで痩せるとカッコよくなるなど色々対照的
ハート様・・・恐らくモデル
パルコ・フォルゴレ・・・中の人繋がりで、ダンスと歌でファンを魅了する共通点が存在。
天魔星アルラウネのクィーン・・・(小文字であるが)同名の男性キャラ。