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ホーディ・ジョーンズの編集履歴

2022-11-24 12:04:11 バージョン

ホーディ・ジョーンズ

ほーでぃじょーんず

ホーディ・ジョーンズ(HODY JONES)とは少年漫画『ONE PIECE』に登場する海賊である。

ジャハハハ…… 生きて貰わにゃあ困る……!! 傷跡を残し…生き延びて地上に伝えろ……!!!

海中でお前達の身に何が起きたのか… 誰に遭ったのか……!!!

その恐怖を地上の人間共に伝えろ!!!


おれ達は世界の中央”魚人島”を腑抜けた海神ネプチューンから奪い取り!!!

お前ら人間共を暗い海の底へ引きずり下ろす!!!


魚人こそが”至高の種族”である事を思い知らせてやる!!!!


概要

魚人島の荒くれ者たちが集まる魚人街出身のホオジロザメ魚人。“海侠のジンベエ”が去った魚人島で人間たちへの復讐を目的とした新魚人海賊団を結成し、その船長に就いていた。

大柄なジンベエをも超える巨体で、黒髪とメタボ腹が特徴的だったが、劇中でE・Sを過剰摂取した影響により筋肉質な白髪となった。


プロフィール

本名ホーディ・ジョーンズ
年齢30歳
身長331cm
所属リュウグウ王国ネプチューン軍兵士→新魚人海賊団船長
武術魚人空手、魚人柔術
武器三叉槍
出身地偉大なる航路 魚人島 リュウグウ王国(魚人街
種族ホオジロザメ魚人
誕生日4月14日
星座おひつじ座
血液型F型
好物海獣の肉
笑い方ジャハハハハ
初登場単行本62巻 第611話『ホーディ・ジョーンズ』
CV中田譲治遠近孝一(幼少期)

人物

たとえ命を削ってもどれ程の犠牲を払っても!!!おれは必ずお前ら人間への復讐を果たす!!!


魚人族の中でも常軌を逸した、非情で凶暴なる気質の持ち主。アーロンを始めとする反人間派の魚人達の影響で、彼らと同じように極度の人間嫌いかつ「魚人こそが至高の種族」と信じる種族至上主義者である。

 

幼少時は魚人街で育ち、アーロン達から人間の海賊を打ち破った武勇伝をよく聞かされていたため彼を尊敬していた。

そしてアーロンの右腕的な存在を目指していたが、2年前にそのアーロンがルフィに撃破されたことから「………アーロンさんには尊敬すべき野心と行動力があった…… ──だが同時に彼は粗暴で器用さに欠けてた…」「“アーロン一味”の名は 結束のための空っぽのシンボルでしかねェんだよ!!!」と内心見下しているような評価をしている。

ただし一応の敬意は持っており、彼の敗北によって失望し「憧れの存在」ではなくなった、というべきか。

 

魚人至上主義を掲げる人間嫌いという性格はアーロン一味の魚人達と同じようなものだが、アーロンとは違って部下や同族に対する優しさは欠片程も持っておらず、危機的状況となれば部下すらも平気で盾にする極めて残忍かつ自己中心的な性格(はっちゃん曰く「魚人族の恨みと怒りだけを食って育ったような男」)。

 

さらに作中でも一二を争う過激な排他主義者で、人間はもちろん、人間と友好を結ぼうとする同族も躊躇なく皆殺しという考えを持つ。

そのため、人間に少しでも友好的に接した魚人や人魚を問答無用で「闇夜の裁き」として襲撃しており、12年前のオトヒメ王妃暗殺事件も実行犯でありながら「人間がオトヒメ王妃を殺した」と偽って魚人たちの反感を煽った。

 

そして最大の特徴としてホーディ達自身は人間から迫害を受けたわけではない。

人間を忌み嫌う魚人達の「洗脳」ともいえる教育で一方的に激しい憎悪を抱くに至り、世界中の人間を海底に引きずり下ろして奴隷とし、地上を支配しようと目論むようになったのである。

かつてオトヒメが命懸けで訴えた「子供たちに伝えてはいけないこと」を受け取ってしまった存在であり、想像の中にしかない人間の虚像を相手に経験の伴わない憎しみを膨らませてきた。

そしてあろうことか腕に覚えのある海賊達を奴隷にした自分こそが真の“海賊王”にふさわしいと調子に乗って豪語したが、海賊王という言葉を使ったことでルフィの反感を招き覇王色の覇気で10万人いた兵士が半分の5万人にまで減らされた


その一方で、計画を数年がかりで静かに進め、薬の量産や暗殺を謀る・有力な戦力を好条件で味方に引き入れる・ウソップの嗅覚攻撃を「バカが下らねェ………!!!」と悪態を付きつつも冷静に対処するなど、慎重さや強かさも多少持ち合わせている。


戦闘能力

魚人特有の怪力や水の弾丸攻撃を持ち味とし、魚人族の中でも別格とされるサメの魚人であることに加え、かつてリュウグウ王国の軍隊に所属して習った魚人空手・魚人柔術も使用できる。

素の状態であってもその実力はなかなかのもので、ウソップは「アーロンなんかの比じゃねェぞ!!」と評した。

特に水中戦では陸上以上の実力を発揮でき、秘薬E・S(エネルギーステロイド)まで服用すれば自らの両腕を拘束したまま海賊船1隻ごと沈めてしまう程の戦闘力を発揮する。


懐には大量のE・Sを忍ばせており、いざという時には見るからに過剰なほどの量をバリバリと貪ることがある。

武器として三叉槍を持っているが、戦闘中はあまり積極的に使っていない。

それとは別に背ビレに装着して泳ぎながら相手を切り裂く刃物「キリサメ」を持っている。


さらに、回復も兼ねて自身を強化するためESを大量に服用したことで本人も意図せず超強化。

億越えの賞金首にも匹敵するタフネス、そして狂気染みたレベルの凶暴性を兼ね備える。

ESによって人魚族をも超えた遊泳速度で海中を自由に泳ぎ回り、キリサメによって岩や海王類をも斬り裂く斬撃をすれ違いざまに浴びせる。

本人の人間に対する憎しみに由来する執念も凄まじいものとなっている。


しかし、2年間の修行を終えた麦わらの一味の最初の相手だったこともあり、かつての強敵たちと比べると圧倒される場面が多い。

ESがない状態では圧倒的有利な状況下であるはずの水中戦でゾロに敗北。それどころか、ES服用後でもタイマンではゾロを倒せてはおらず、部下の魚人たちが水中で一斉に組みつき、呼吸できずに気絶させるという方法でゾロの捕縛に成功したので、『(通常量の)ESを服用したことでゾロに勝った』とは言い難い。


更にリュウグウ王国軍で習った魚人空手・魚人柔術も達人の域には程遠く、ESの過剰摂取でパワーアップしても技量は追いつかず、ジンベエには「ヒヨッ子の『魚人空手』」と一蹴され、極めればゴム人間であるルフィにも有効打となる魚人空手も全くダメージを与えられなかった。


一応、ルフィに技名も無い噛み付き攻撃でダメージを与え、結果的に輸血が必要なほどの出血をさせたものの、この大量出血はルフィが咬まれた傷を放置したままノアの破壊を試みてかなりの無茶をしたのが最大の原因であり、ホーディの攻撃を受けた瞬間でもルフィはほとんど顔色を変えなかった。

水中内での移動速度は一応ルフィも手を焼き、協力していた人魚を守りつつ戦うのに苦闘はしていた。

だが動きが単調で、高速で移動する相手との闘いに慣れていたルフィに読まれている。


並みの海賊(あるいは2年前当時の麦わらの一味)相手であれば強敵だったのかもしれないが、二年の修行を経て大幅に強化されたルフィを相手取るには明らかに実力不足であった。

実際、戦闘の最中に一味に対して思わず「このままじゃ手に負えねェ」とこぼしてしまうなど、内心ではホーディも実力差を見せつけられて焦っていた様子。

もっとも、ルフィはルフィで攻撃を何度も与えてもすぐに行動を再開するホーディに驚きと呆れの入り混じった表情を見せており(曰く、タフさだけは億越え)、前述の執念も含め厄介な存在であるのも確かである。


  • 粗鮫(ソシャーク)

魚人空手の技の一つ。対象を掴み、その握力で噛み砕くように握りつぶす。何の服用もせずとも、城壁を十数mに渡ってビキビキに割ってしまうほどの握力を誇る。


  • 矢武鮫(やぶさめ)

大量の水を手で取り纏め、両腕を振り抜く勢いを利用して矢のように連射して相手を撃ち抜く。

大雑把ながらもある程度狙いを定めてはいる。しかしそれ故に見聞色の覇気を鍛えているものであれば合間を縫うように回避することもできる。


  • 撃水(うちみず)

掌で水滴を投げつけるように打ち出す。

通常はただの打撃程度の威力だが、ESの影響により、覚醒したホーディのそれは人体を貫通した勢いのまま、「ギョンコルド広場」から凄まじい速度で岩山を何度も突き破り、魚人島の端である「人魚の入り江」までの遥か彼方まで飛んでいく程強力。

しかし、ジンベエにはあっさり同じ”撃水”で相殺されている。


  • 海太鼓

魚人空手の技の一つ。水中で拳を突き出し、水を叩いてその衝撃波を周囲に伝える。


  • 群鮫(ムラサメ)

魚人柔術の技の一つ。”水心”で大量の水を掴み、サメの形をした水塊を相手に向かって連投する。

矢武鮫に似ているが、比較的広範囲に広がり相手を「貫く」矢武鮫に対して、群鮫は一点集中かつ「破壊する」技である。


経歴

過去

魚人街での幼少期に、アーロンを始めとする人間を嫌悪する大人達の影響を受け、直接的に人間に危害を受けたわけではないにも関わらず人間へ極端な敵愾心を抱く。フィッシャー・タイガーが聖地マリージョアを襲撃し魚人を含む奴隷を解放した武勇伝を聞きタイヨウの海賊団を尊敬していた。

人間の海賊を相手に暴れ回っていたアーロンに尊敬し、アーロンの右腕になるべく、彼は実戦での技術を身につけるためネプチューン軍に入隊し、魚人空手・魚人柔術といった戦闘技術を学んだ。


10年前、金で買収した人間にオトヒメ王妃が長年かけて集めた地上移住の署名箱を燃やさせ、その混乱の隙を突いて銃撃。そして雇った人間を殺害して暗殺事件の犯人に仕立て上げ人間との融和を掲げていたオトヒメの夢を打ち砕いた。

その後玉手箱からドーピング薬E・S(エネルギー・ステロイド)を盗んで脱隊し、新魚人海賊団を立ち上げる。


第2部 最後の海・新世界編

魚人島篇

魚人島へ入国した者を無理矢理奴隷にし、魚人街の無法者7万人に加え、一大勢力を築き上げる。更に海王類を従える力を持つしらほし姫への対抗手段としてバンダー・デッケン九世と「海賊同盟」を締結する。リュウグウ王国を完全崩壊させ「プライドある」魚人島の新たな王になり、人間との友好を望む“裏切り者”の島民を排除すること、世界会議を襲撃し世界中の人間の王達をマリージョアで血祭りに上げることをも目論んでいた。

尊敬していたアーロンの野望を打ち砕いた麦わらの一味が魚人島に来た事を知ると、竜宮城に攻め入り“矢武鮫”にてネプチューン率いるネプチューン軍に攻撃を仕掛ける。その際にロロノア・ゾロと対決し、魚人族が得意とする筈の水中戦で深手を負い、E・Sを使用して戦うがタイマンでは形勢逆転とは行かず、部下たちがゾロに組み付いて呼吸困難によって気絶させたことでようやく形勢逆転。その後、ネプチューン、ゾロ、ウソップブルックを捕らえ竜宮城を占拠する。

王宮制圧の際にゾロから受けたダメージを誤魔化すためにE・Sを大量服用し、驚異的なタフさと人魚族をも上回る遊泳速度を手にした。また髪が白くなり体格も一回り大きくなり姿を変貌させる。


ギョンコルド広場にて、国王を救出すべく乗り込んできたを返り討ちにして捕縛する。国王の斬首処刑を執行しようとした所を麦わらの一味に阻止され、ルフィと対決するが劣勢に追い込まれる。

その最中に飛来した巨船「方舟ノア」を魚人島に墜落させて麦わらの一味を部下ごと殲滅しようと企て、ノアに乗り込みデッケンを襲撃して三叉槍で刺し貫く。


そして海中に戦いの場を移し、ノアを止めようとするルフィを大量出血させて苦しめるが、ノアの船内で“ゴムゴムの象銃”を受けて敗北した。

更には今までの行き過ぎた行いが災いし、最側近以外の部下から一斉に離反を招き、竜宮城に投獄された挙句、E・Sの副作用で他の幹部達共々一気に老化

それでもなお「人間への報復」を叫び続けていたホーディだが、物を軽くつかむだけで腕の骨が折れてしまう程の老醜ぶりに、彼に殺されかけたネプチューン達からも「こうなると不憫…… 刑はまた考え直すとしよう」という、憐れみの言葉まで向けられてしまった。


フカボシは第2第3のホーディ達を生み出さないように、立ち去る間際にホーディに向けてこう言い放った。


魚人島は生まれ変わる 母を殺したお前を 私は恨まない だから頼む もう黙ってくれ 島の子供たちに聞こえるといけない


経験も思索も計画も充分には程遠いホーディの戦いはここで終わったわけだが、彼もかつてはまだ見ぬ世界に憧れを抱く少年であった。数百年に及ぶ差別の歴史とそれによって増長された虚空の憎しみに人生を振り回された、ある意味では「環境の被害者」と言える存在であり、ONE PIECE世界の歪みを象徴するキャラクターの一人である。


余談

アニメ版

原作とアニメ版ではホーディの境遇や活躍ぶりが、かなり異なっている部分がある。

中でも見過ごせないのが、ホーディ・ジョーンズと言うキャラクターの根底を覆す、ONE PIECE史上最悪と言っても過言ではない大ミス描写があった点にある。

白ひげ”の加護により「人間から直接被害を受けていない世代」「しかし、洗脳教育ゆえに思想・根拠・動機が伴わない思い込みによる不条理な人間への憎しみ」がホーディ達の最大の特徴である。


しかしアニメ第563話では

「ホーディが子供の頃、後の側近達共々魚人街で人間の海賊にさらわれそうになり、それをアーロンが助ける」

と言うオリジナルシーンが追加されてしまったのだ。

フカボシの「人間がお前に何をした!?」との問いに、ホーディは原作、アニメ共々「何も」と答えているが、アニメ版では「魚人」と言う理由で人間の海賊に暴行された挙句、拐われそうになっている

明らかなやり過ぎではあるが、ホーディの復讐にある種の根拠や正当性が与えられてしまっており、「なにも(俺達は迫害されなかった)」と言う台詞に通じなくなってしまっている。


因みに作者は悪魔の実を登場させる際に名称や能力を監修する程度で、脚本等のアニメ製作にはほとんど口出ししないため、原作と解離した原因の1つであろうか。但し、この大ミスはいくつかの仮定を置けば、フォローできなくもない。

 

まず「魚人こそ“至高の種族”(中略)」発言からも分かる通り、ホーディは自らの種族の優位性に妄執している。

つまり「もし(アニメオリジナルの過去を)認めてしまうと自分達が掲げる思想が崩壊してしまうので、それを避ける為の言い訳」と言う解釈ができる他、「単純に認めたくない一心で完全に忘れている」ことで、「正当性がありつつも自省する機会を捨てた」と言う、原作以上に不条理な人間への憎しみを持ったキャラクターと呼べるのではなかろうか。


もっとも、このように解釈した場合は原作とは全く異なる理由づけになってしまうため、他にも存在する原作を基準とした描写に違和感が生まれるのは免れないが……(少なくとも健在だった頃の白ひげに、勢力としての疑問符が付いてしまう)。

更に酷いのがその魚人街を襲った人間の海賊は、頭にシャボンを付けていただけであったこと。

深海でもゴムのルフィならともかく、普通の人間が頭にシャボンを付けただけで深海を出歩いたら、ペチャンコである。

しかも水深8000mでサウザンドサニー号を襲ったトラブルに対応する為に、ゾロがシャボンの外に飛び出そうとした時、水圧を理由にロビンに止められている。

そこから2000mも深い海底に位置する魚人街なら言わずもがなだろう(ルフィは後に深海に飛び出しているが、全身をシャボンで覆った上に”潰れない”ゴム人間である)。一応当時は幼少期であった当時は上記の方が印象深かった為、そちらの方は記憶のブレがあったと解釈もできるが…。

そのルフィとの戦闘も原作とは大きく異なり、原作では終始圧倒され続けたホーディだが、アニメ版ではそれなりに善戦しているし一瞬ながらルフィをダウン寸前まで追い込むことにも成功している。


もしもリュウグウ王国を支配していたら?

ホーディ自身は決して馬鹿でも無鉄砲というわけでもなく、海賊団の増強に関しては長い時間を掛けて準備を進めることのできる極めて周到な策士なのだが、そこから先の地上進出後の人間に対抗する具体的なプランはほとんど無く(というか海軍や七武海、ましてや四皇についてもほとんど触れていない)、「魚人こその天に選ばれた至高の種族、よって負けるはずがない」としか考えていなかった節も見受けられる。

世界会議

ホーディは世界会議を「世界中の人間の王達をマリージョアで血祭りにあげる絶好の機会」と考えていた。

しかし各国の王たちの護衛は当然屈強な兵士であり、その上今年リュウグウ王国の送迎役に選ばれていたのは海軍の枠組みから大きくはずれたあのガープであった。

会場は会場で藤虎緑牛といった新たな海軍大将がいる。さらに(世界貴族の護衛とはいえ)CP0ルッチカクステューシー等の他、マリージョアの治安維持組織の「神の騎士団」も居たため、ルフィとの戦いでも無茶なドーピングに頼ったような状態で、それでなお勝てなかったホーディが、どうやって彼らを倒して王族皆殺しをやってのけるというのか……。


また、仮に王達を襲撃できたとしても、加盟国の王やその護衛の中には、"並の海賊よりは"遥かに強いドルトンチャカペルワポルヴィオラレオキュロスレベッカリク・ドルド3世エリザベロー2世サイなどがおり、地中に潜伏していたサボ革命軍幹部も出て来る可能性もある。

更にこの時マリージョアには(五老星との密談のためとはいえ)四皇の一角で有るシャンクスまでもがお忍びで訪れていた


これだけの勢力を敵に回せば、オトヒメ王妃たちが長年かけて築いてきた魚人族への信頼は完全に水の泡となり、魚人族・人魚族の評価は200年前までと同じ「魚類」扱いに逆戻り。

最悪、魚人族そのものが危険視されて、種族ごと絶滅に追いやられていた可能性が高い。

それを鑑みれば、新魚人海賊団を打ち倒したルフィ達は、魚人族・人魚族の未来を救ったとさえ言える。


それ以前に

リュウグウ王国はお菓子を差し出す代わりにビッグ・マム海賊団の庇護を受けるという盟約を交わしていたのだが、ダルマの部隊が反乱時にお菓子工場を破壊してしまった。

工場が破壊されても無事だったお菓子(本来、ルフィ達が宴で食べるお菓子)を献上したところで10トンのノルマに届いたのやら。

ルフィがしたようにお菓子の代わりにリュウグウ王国の財宝を渡したとしても、ビッグ・マム本来欲しいものを妥協しない信条の持ち主であり、自分に盾突くルフィに興味が湧いたから標的を魚人島から麦わらの一味に変えただけで、お菓子が手に入らないことを許したわけではない

魚人島での騒乱の後のどさくさ(パンクハザードからワノ国までの一部始終)でビッグ・マムの頭から魚人島のことがすっぽ抜ける程に彼女の逆鱗を好き勝手して逃亡し、そしてそのことを根に持って猛追した挙句にワノ国でカイドウ共々討伐されたからこそお菓子の件が有耶無耶になっただけで、もし万国或いはワノ国でルフィ達が敗北していた場合、思い出したように魚人島にペナルティを与えにきていた事は想像に難くない。

それ故、お菓子を渡さないと国ごと滅ぼすビッグ・マム海賊団との対立は不可避であるのだが、それについて何か対策を考えている描写が皆無。

何か対策を考えていたとしても、スイート三将星を筆頭に強力な人材(その中には当然、ジンベエが船長を務めビッグ・マム海賊団に傘下として従っていた、魚人島の英雄集団たるあの「タイヨウの海賊団」も)を抱えている四皇の一角を敵にしては、リュウグウ王国1つと言う狭い世界で、お山の大将を気取っていたホーディ達では捻り潰されるのがオチだろう


更に、後の話でルフィは2年間の修行で取得したギア4ゴムゴムの実真の力(ネタバレ注意)を解放したギア5を披露しており、(邪魔が入られたとはいえ完全敗北した時に発動した)後者はともかくルフィが完全に本気を出して前者を使っていたら、間違いなく短時間で一方的になっていた事は目に見えていたであろう。


まさにゾロの言葉通り、井の中の蛙である。

こんなところまで先達であるアーロンの悪いところを拡大・再生産して体現しているのは、もはや皮肉としか言いようが無い。


ついでに言えば幹部共々老化してしまったのは敗北が原因ではなく、散々摂取していたE・Sが原因。なので仮に麦わらの一味の介入が無く王国を一時支配できていたとしても、やがてはトップ連中がヨボヨボに老いてしまった新魚人海賊団は統率を失ってそのまま自動的に崩壊していたと考えられ、結局は海賊王になるなど夢のまた夢の話であったと推測される。


中の人関連

ホーディを演じた中田譲治氏は、後に『ONEPIECE FILM RED』にて、赤髪海賊団の船員であるハウリング・ガブを演じることとなった。ガブは外見だけ見るとホーディと同じく凶悪な面構えをしているが、内面は心優しい人物であるため、その点はホーディとは対照的といえる。


関連タグ

ONE PIECE 海賊(ONEPIECE)

リュウグウ王国 オトヒメ王妃

麦わらのルフィ 海侠のジンベエ

魚人 新魚人海賊団 ノコギリのアーロン

シャーカン ヘイトクライム 井の中の蛙井の中の蛙大海を知らず かませ犬


マゼランホーディ・ジョーンズシーザー・クラウン

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