曖昧さ回避
- 『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。本項で記述。
- スペインの伝説に語られる有名な女たらし「ドン・ファン・テノーリオ」。⇒ドン・ファン
- バハムートラグーンの登場人物。
- のりスタのキャラクター。のりものスタジオから続けて登場。子供達と踊る人。
- 『餓狼伝説』シリーズのキャラクター。⇒キム・ドンファン
- 神聖ローマ皇帝カール5世の庶子でスペイン王フェリペ2世の異母弟⇒ドン・フアン・デ・アウストリア
本項は1を記述する。
基礎データ
進化
ゴマゾウ → ドンファン(レベル25)
概要
『ポケモン金銀』より登場しているゴマゾウの進化形で、第二世代の中でも最初期に発表された古株ポケモン。名前の由来は首領や親分を意味する「ドン(Don)」+象の英語「エレファント(elephant)」。英語も同じ読みになる。
進化した事で一気に厳つい外見になり、特に鼻・耳・背中がひと繋がりの黒く分厚いベルト状の皮膚へ変化した。もちろんその皮膚は岩のようにがんじょうで、ちょっとやそっとの攻撃ではかすり傷すら負わない強度を誇る。
そして体を丸める事でタイヤそっくりな形態となり、そのまま勢いとパワーを乗せて高速回転したころがる攻撃が大の得意。その威力は小さな民家くらいなら一撃でバラバラに壊してしまう程だが、勢いが仇となりなかなか止まれないのが難点。
パワーは単純な力仕事にも活用され、山道をふさいだ土砂崩れをどかす等、後輩象ポケモンのダイオウドウよろしく人間の仕事を手伝っている個体もいる。
口元から生えている鋭く硬いキバも自慢であり、伸びるには時間がかかるこのキバが長くて大きい個体ほど群れの中でのランクが高く、一番立派なものが群れのリーダーに収まる。
パルデア地方では進化前共々割と多く生息している他、イダイナキバ及びテツノワダチという古代種または未来種も発見された。ただし現代のドンファンが直接進化する事は出来ない。
ゲーム上での特徴
野生種は珍しく、大半が捕まえたゴマゾウを進化させる事で入手する形となる。
野生のドンファンは『金』『ハートゴールド』ではシロガネ山周辺、『クリスタル』では45ばんどうろ、『オメガルビー・アルファサファイア』ではサファリゾーンで出現する。
上記の通り、『SV』のパルデア地方では普通にドンファンに遭遇でき、砂漠でゴマゾウ達を引き連れる姿や、山の上から転がってくる姿が確認できる。ゴマゾウの群れの中で1匹佇む姿はまさにドンと言えるだろう。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
90 | 120 | 120 | 60 | 60 | 50 |
攻撃・防御に秀でており、HPも高め、反面した三つは低いという典型的な重戦車タイプ。
良くも悪くもサンドパンから無駄を省き、全体的に強化したようなステータスでもある。
第2・第3世代では一般的なじめんタイプと大して変わらない扱いだったが、第4世代以降から覚醒。
タイプ一致の「じしん」や相性補完の「ストーンエッジ」が強力なのはもちろんのこと、タマゴ技で追加された「こおりのつぶて」と「がむしゃら」、教え技で追加された「タネばくだん」「ダストシュート」、一撃必殺の「じわれ」などじめんタイプ屈指の器用なポケモンへと強化された。
持ち前の高い物理耐久とつぶてのおかげであのガブリアスとも比較的有利に渡り合えるほど。
そして、第5世代では「がんじょう」に「きあいのタスキ」と同等の効果が追加。
特にめぼしい技の追加はなかったものの、ライバルだったマンムーやカバルドンとの大きな差別化となり、ドンファン特有の多種多様な技と「がんじょう」との相性が抜群だったのもあり結果的に大幅な強化となった。
なお、隠れ特性は「すながくれ」だが、「がんじょう」が強いのでまず使われない。
そして第6世代ではタマゴ技にフェアリータイプ技の「じゃれつく」が追加された。
実用性はそこそこだが120Kgもある体重でじゃれつかれては一溜まりもないだろう。
第9世代では素早さを上げる「くさわけ」(ただし未登場だった第8世代の間に「こうそくスピン」も素早さを上げる効果を得た)や「ボディプレス」「アイアンヘッド」「アイススピナー」などの有用な技が追加。
しかしそれ以上に古代のドンファンであるイダイナキバと未来のドンファンであるテツノワダチの登場の衝撃が大きく、対のリングマとは斜め上の方向で差別化している。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
2017年2月の金銀組実装に伴い登場した。
全ての種族値が高水準でまとまっており、最大CPも3000前後と全ポケモン中トップクラスの高さを誇る。
弱点もくさ・みず・こおりのみなので、汎用性が高い点も評価が高い。
地味にカウンターを覚えられるので、無事手に入ればレイドバトルでのバンギラス対策の1匹として活躍させることができる。運よく「じしん」をおぼえている個体を引き当てられれば、ライコウやエンテイといった名だたるじめん弱点のポケモン対策としても十分使える。特に対ボスゴドラ戦では、通常技の「カウンター」とゲージ技の「じしん」の2つで二重弱点を突けるので、グラードンやカイリキーと並ぶ優秀なキラーとして活躍が期待できる。
ジム戦においても、現状、かくとう・じめんの両方が防衛ポケモン相手に刺さりやすいため、活躍の余地は十分にあると言ってよい。
また、二重弱点が存在しない上、はがね技やかくとう技でばつぐんを取られないのでドサイドンより遥かに防衛向きである。
反面、実装から長らくの間タイプ一致のワザがスペシャルアタック(ゲージ技)の「じしん」くらいしかなく、わざ2はすべて他のタイプのわざなので、ライバルであるドサイドン・ゴローニャ・グラードン(通常技でもじめん技を覚えられる)と比べるとやや火力を出しにくいのが難点であったが、現在では通常技に「どろかけ」が加えられたので、じめんタイプのポケモンとしても抜群の働きを見せるようになった。
加えて2019年7月から何故か「あまえる」まで覚え始め、「じゃれつく」も加わると擬似フェアリータイプとしても運用可能。フェアリーって何だっけ!?
また、もう1つの難点として、一応野生の個体は存在するものの、進化前のゴマゾウ共々出現率が非常に低く捕まえづらいのもネックであった。
ただし、期間限定でレイドボスとして出現しており、これを利用すれば即戦力の強力なドンファンが割とお手軽に入手することができた。レベルは★★★で、ソロでのクリアはやや難しいが、狙ってみる価値はあるだろう。
また、最近になってようやく進化前のゴマゾウに巣が設定されるようになったため、現在は入手・育成の難易度が幾分下がっている。運よく自分の行動圏内にゴマゾウの巣が設定されたら注目してみるのもいいだろう。
アニメ版
レイモンドのドンファン
『ミュウツーの逆襲』のOPバトルで、容姿・CV共にレイモンド・ジョンソンがモデルの海賊風トレーナーが繰り出す。
転がりのスピードでサトシのフシギダネを翻弄するも、空中に飛び出したところに「ソーラービーム」を喰らい倒れる。
サトシのドンファン
CV:三宅健太
サトシがタマゴから孵したゴマゾウが、バトルフロンティア編の途中でに進化。まだ幼い内での進化だった為か、ゴマゾウ時代の無邪気さも残っている。
DP編のシンオウリーグにも参戦。
現在の使用技は「ころがる」「まるくなる」「とっしん」「はかいこうせん」。進化前は「じしん」「たいあたり」「めざめるパワー」も使用。
関連イラスト
関連タグ
バンギラス……同じ「よろいポケモン」。
ゾウ仲間