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スカサハ=スカディの編集履歴

2022-12-31 20:33:51 バージョン

スカサハ=スカディ

すかさはすかでぃ

『Fate/Grand Order』に登場するキャスターのサーヴァント。

愛そうか、殺そうか……決めたよ。

お前は、我が城の影に融けるしかなかろう。


プロフィール

真名スカサハスカディ
クラスキャスター
性別女性
身長162cm
体重50kg
出典北欧神話ケルト神話
地域欧州
属性混沌・善・天
好きなもの冬、春
嫌いなもの高熱
設定担当桜井光
ILLUSTこやまひろかず
CV能登麻美子

概要

Fate/Grand Order』に登場するキャスタークラスサーヴァント。レアリティは☆5。

第2部配信直前CM第6弾でビジュアルが公開。


本編では第2部2章『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』に北欧異聞帯の「」として登場。

ちなみにストーリー中の時点では厳密に言うとサーヴァントではなく、オルレアンの剣ジルやセプテムのネロ、オケアノスのドレイク同様、肉体を持ったまま生存している現役の女神そのものであり、汎人類史では神霊として座に記録されるのみの他の女神達とも一線を画す存在。


しばらくして、3周年記念ピックアップにて期間限定サーヴァントとして実装された。


真名

interstellar


北欧異聞帯を統治する氷雪の女王。北欧神話における山の女神、スカディ


スカディ(スカジ)の名は古ノルド語で「傷つくるもの」を意味する。古エッダの『グリームニルの歌』によれば「忌まわしき巨人スィアチ」の娘であり、父と共にどよめきの国スリュムヘイムの古い館に住んでいた。

後に北欧の神々のもとへ嫁いだため、「神々の麗しい花嫁」と呼ばれる。またフレイの母親はこのスカディではないかと言われている。


またスカディはスアンドルグ(スキーの神)、もしくはスアンドルディー(スキーの女神)とも称される。山における狩りの達人であり、スキーの名手であると伝えられた。

ノルウェー王統の歴史書『ヘイムスクリングラ』によれば、彼女は一度目の夫である海神ニョルズと離婚し、オーディンと再婚したことになっている。

本作の彼女は未婚だが、後世にそう記される程度には男神達を惹きつける存在だった……はずである。


今回登場したこのスカサハ=スカディは、北欧神話における山の女神"スカディ"が影の国の女王"スカサハ"の性質を取り込んだ、習合神とでも言うべき存在。英霊と神霊の霊基が混ざりあったハイ・サーヴァントとも言える。


ただし汎人類史のスカサハとは「完全な別人」であり、関係としては鏡面存在とされるイシュタルエレシュキガル、または同一存在とされるジークフリートシグルド等の例に近い。


異聞帯でのみ成立する、神・女王としての性質に大きく傾いた存在であり、「スカサハの性質を一部有するスカディ」と表現できる。つまり、存在の主体はスカディ神側にある。ただ、お互いに影響を与え合い「混じり合った」ような状態ではある。

ランサーのスカサハが大神オーディンの所有する原初のルーンを譲り受けているのも、ある意味この混合(習合)ゆえであろう。


ある理由でラグナロクが狂った結末を迎え、神々の中で彼女だけが生き残ってしまう。

今なお戦火の残滓が燻り、人はおろか獣や草木の生育も困難な北欧世界で生態系を維持するべく、持てる力と智慧と愛の全てを注ぎ、氷の封印を施した大地に点々と残る集落や花園を統治してきた。


人物

一人称は「私(わたし)」

容姿こそスカサハのそれであるが、本質的には全くの別人。

衝動的な殺生を良しとせず、相対する生命に対して愛するか殺すかの決定をまずは重んじる。


殺すと決めれば、躊躇なく直ちに相手を物言わぬ氷塊に変えてしまうだろう。

だが愛すると決めれば、どんな反抗であれ「子供のわがまま」と捉えるのみで、誰一人決して殺さず、また殺させはしない。スカディの持つ地母神として性格が非常に強く出ている影響か、その愛は一つの大地に根付く生命全てに向けられた途方もない大きさを有している。

異聞帯では結婚せずになることはなかったが、その母性は人格そのものとして表れている。


だがそれらの「愛」はその世界で使い尽くされた。彼女の愛した世界は滅びた。

なので彼女はあの世界を率いていた地母神としての自分と、カルデアに召喚された神霊としての自分を(少なくとも表面上は)分けて振る舞っている。


カルデアに召喚された彼女は子供っぽく純粋で無邪気であり、ちょっとそそっかしくよく調子に乗るタイプ。自分にとても素直であり、ガキ大将っぽい面も見せるなど、どこか幼さを感じさせる可愛らしさがある。

マスターに対しては「自分が主人でマスターが従者」というどこぞの王様達のようなスタンスを説いているが、子供っぽくフランクな性格から割りかし対等な関係に収まっている。

具体的にはこんな感じ。

スカサハ=スカディ女王の可愛すぎる絆セリフたち


自身の美貌に絶対の自信を持っており、汎人類史のスカサハにも引けを取らないと自負している(実際、絵師によると肉体年齢はスカサハより若く描いたらしい)。

一方女神なのに高齢であることや、北欧異聞帯で結局誰とも結ばれなかったことを気にしているが、神なので老化もしないのが少し自慢であるなど、今までに登場した神霊たちの中でもトップクラスに人間臭く良識的。


氷雪の神であること、加えて異聞帯でのトラウマからかなり暑がりで、マイルームではアイスクリームなどの冷たいものを欲していたり、主人公を氷像にして涼もうとしたりする(ただし氷像の件は照れ隠しの末の言動だったりする)。

ただしどこぞの皇女と違って「ガッデムホット」とか連呼したりしない。実際はそこまで暑くないのか、大人な分自制しているのか。

その関係で湯に浸かるというお風呂文化を苦手としていた。だがスカサハより「お風呂でアイスクリーム」を教えられてからは、その魅力にハマっている。


普段は勝ち気に振る舞っているが、苦手なものを前にした時や積極的な相手に迫られた時はおとなしくなるなどシャイなところ(内弁慶?)がある様子。特に面と向かって褒められると恥ずかしくなって赤くなってしまうようだ。同じ顔のスカサハが戦闘狂の女傑であることから、彼女と縁があるケルト組からは特にギャップ萌えされており、当のスカサハですら「母性をくすぐられる」と表現している。ジャンヌ・オルタからは「清楚な方のスカサハ」と呼ばれている(スカサハ師匠が聞いたら宝具が飛んでくるワードであるが)。

またカルデアでの自室はシミュレーションルームを使用しており、そこでかつての居城を再現して暮らしている。


北欧異聞帯の三千年に渡る惨状は実のところ、そんな無邪気で心優しい彼女にとって不本意なものでしかなく、それでも女王の座にある間は泰然として振る舞っていたものの、カルデアに来てからはふとした切っ掛けで内心の苦悶を垣間見せるようになった。

果ては自分を生き延びさせた大神に向けて「何故一緒に死なせてくれなかった」と慟哭するほどで、ホームズの身立てでは精神的摩耗で消滅する恐れさえあった。が……


神であるため聖杯に望みはなく、むしろ自分に望みを述べよと言わんばかり。ただし聖杯そのものにはいささか興味がある様子。


ちなみに異聞帯においては、カルデア陣営の持つ強さがどのようなものであるかも見定めている。抑止力が備わっていないうえ、自分たちだけの手では到底届かない目標であっても、多くの力をこれでもかと借りた挙句、綱渡りのようにギリギリの状況に追い込まれながらも目標を達成していく、その「数多と繋がる『縁』の為せるわざ」という本質を心から恐れたのだ。


能力

大神オーディンから与えられた原初のルーンを使いこなす。基本的にどんな属性も扱えるが、自身は氷系の魔術を特に好む。

他にもスカサハの影響なのか、槍を使った接近戦も行える。その槍は彼女に合わせてか、緋色から黒みがかかった色になっている。


ステータス

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
藤丸立香BDCEXDA

キャスターながらに筋力はBと高い。ケルトのスカサハに引っ張られた部分もあるだろうが、北欧のスカディもスキーと弓矢での狩猟を好む活動的な女神である。お陰で敏捷もCとキャスターにしては良好。

実際のゲーム中の戦闘でも、ルーンを用いた氷系魔術による攻撃が多いが、中には自分で朱槍のようなものを振り回して直接殴りに行く事もある。


北欧異聞帯全土を覆うほどの魔術を駆使していたことからわかる通り、保有する魔力量は桁違い。そこに生きる幻想種や疑似神霊のための魔力リソースさえ補っている。

加えてある事情から地上全土を覆うに魔力の大部分を割いており、もし彼女が十全にその力を振るえる状態であった場合、主人公たちには万に一つの勝ち目もなかったとされている。


その一方、汎人類史の神話ではお目当てのバルドル神を逃し、夫ニョルズとは性格と生活習慣の不和から離婚、異聞帯においては結婚さえできずと、致命的と言うほどではないにしろ男運にはあまり恵まれていない(それでも「どのように死ぬか」がテーマの北欧神話系サーヴァントとしてはDランクはかなり高い部類に入ってしまうのだが)。


保有スキル

陣地作成(EX)女王として、何処であろうと己が城を作り上げる。現代の魔術で言うことの神殿クラスに相当する規格外の能力。
道具作成(A)女王として、多くのモノを魔力から編み上げる。装備にせよ霊薬にせよ、樹木の類にせよ、大半は低温になるようだ。触れると冷たい。
女神の神核(A)女神であることを現すスキル。神性スキルを含む複合スキルでもある。神でありながら巨人としての性質も同時に併せ持つスカサハ=スカディは、EXランクではなくAランクに分類されている。
凍える吹雪(B)雪山の女神、北欧の神スカディの性質をあらわすスキル。万物を凍えさせる、極北の風の具現。本来は権能であるため、Aランク以上の威力を発揮すれば、女王スカサハは霊核ごと完全に消滅してしまう。そのため、本スキルの使用はBランクまでに限られる。
原初のルーン(−)北欧の魔術刻印・ルーンを自在に操る。現在の魔術師たちが使用するものと異なり、大神オーディンの編み出した原初のルーンである。その威力は人知を超える。
大神の叡智(B+)「神々の麗しい花嫁」と称されるスカディは北欧の神々の加護を身に有す。かつて大神オーディンが片目を捧げて得たという大いなる叡智をベースとした、ランサー・スカサハの魔境の智慧スキルに似て非なるもの。

宝具

死溢るる魔境への門(ゲート・オブ・スカイ)

  • ランク:A+
  • 種別:対軍・開戦宝具
  • レンジ:2~50
  • 最大補足:200人


「特別だ。頭を垂れて感涙に咽べ。」

「我が名に紐付けられし力、我が声に応えて門を開け。来たれ我が城、影の城。『死溢るる魔境への門(ゲート・オブ・スカイ)』!!さあ、しもべ達。私の敵を殺せ!」


ケルトのスカサハと同一名称の宝具。

ただし、こちらは対軍として広域にわたる殲滅ではなく、自分や自軍の強化が主体。

顕現するのは門ではなく、城そのものである。


スカディには父たる巨人スィアチの遺産である「スリュムヘイムの館」を住まいとした逸話があり、おそらくスカサハの影の国の城と、スリュムヘイムの館が混成されたことによる影響と思われる。

スカディ自身は神々から与えられた加護が、もうひとりの自分(ケルトのスカサハ)に由来する異境の力を行使させているのであろうな、程度の認識である。


世界と断絶された魔境にして異境、世界の外側に在る「影の国」へと通じる巨大な「門」を一時的に召喚。女神スカディではなく、ケルトのスカサハとしての自己が本来支配するはずの領域である「影の国の」の一部たる「影の城」が姿を見せる(演出を見る限り、城が逆さに現出している)。


効果範囲の中の存在のうち、彼女が認めた者にのみ、「影の城」は多大なる幸運と祝福を与える。

「影の城」に愛された者は、力なき身であろうとも強大な敵を打ち倒す。

通常の聖杯戦争でこの宝具を効果的に用いれば、驚くべき番狂わせをもたらす可能性もある。


ゲーム上では、カードの種類はArtsで、効果は【味方全体へクリティカル威力アップ(3回・5T)、味方全体へ回避状態付与(1回・3T)、味方全体へ即死無効(1回・3T)、味方全体へダメージカット状態を付与(3T)】

強化クエストクリア後は攻撃力アップ(レベル依存、5T)が追加され、クリティカル威力アップの倍率が上昇する。


ゲーム上での性能

B特化のマーリン、A特化の玉藻に続いて登場した、待望のQ特化サポーター

ステータスはHP:14,406/ATK:10,753とバランス型だが、《Quick:2/Arts:2/Buster:1》とキャスター初のQuick2枚持ち。Quickのヒット数がArtsよりも多く、しかもAが2枚あるにも関わらずA1枚あたりのNP効率もA1枚の鯖並の調整がなされているため、陣地作成EXと相まってかなりのNP効率を誇る。


スキルは、味方単体にQuick性能&Quick攻撃のクリティカル威力アップ(3T)を付与する「原初のルーン」、敵全体の防御力&クリティカル発生ダウン(3T)の「凍える吹雪(B)」、味方単体にNPチャージの「大神の叡智(B+)」と、どれも有用性の高いものが揃っている。


特に「原初のルーン」はQuick性能の強化倍率がトップクラスのうえ、Quick攻撃限定とは言え最大で2倍ものクリティカル威力補正を与える。「大神の叡智」もシンプルだが、30~50%のNPを味方の誰に対しても一括で補給できるという高い利便性を有する。これまで味方単体にスキルのみでNPを50も配布出来るのは、全スキルを使用した時の孔明のみであったことからも、その凄まじさが窺える。

「凍える吹雪」の防御デバフも良性能で、味方宝具の大ダメージ狙いとクリティカル事故の防止に貢献してくれる。


宝具は上記の通り。

クリティカル威力補正は宝具レベル依存。Lv1時点でも補正値は良好で、クリティカル攻撃が発生した時点で回数が消費される独特の判定を有する。なので、スターがなくクリティカル攻撃が発生しない状態でも(5ターン以内であれば)浪費されることはなく、逆に自分にスターが流れてしまっても火力が上がる利点を得られる。


即死無効・回避付与も一回だが、宝具やチャージ攻撃での全体ダメージを瞬間的に回避するには十分な性能であり、無敵回避を貫通してくる即死判定も無効化できる。

ダメージカットもあるものの、さすがにマシュの宝具ほど鉄壁の性能とは言えないため、あって損はない程度。


スキルによる単体強化に特化しているためか宝具の活用は困難だが、その運用に専念させれば概念礼装をあまり縛られにくい長所がある。

コストの調整役として装備をさせない、申し訳程度に『飢餓』『豊穣』『龍脈』といった低レアで済ませる、もしくは経験値・絆pt獲得量アップ系等の「戦闘時は効果がないが育成だと重要な礼装」を装備させても運用に全く支障をきたさない。

「陳宮実装後はスキルを使うだけ使わせて最後は『掎角一陣』で射出してしまうという手も取られるようになった。


更には第3再臨が可能となるレベル70で実質的に完成するため、それ以降の育成が必要ないのも長所。

ちなみにここで育成を止めた場合、霊基再臨に必要資金は星3のサーヴァント(133万)より安い130万となりモニュメントの消費量は星5所か全サーヴァントで最も少ない5個となる(ピース消費量は他の星5と同じ17個だが)。

流石に最大限に活用するならスキル全てをMAXにする必要がありその点では資金と素材がかかるがスキルを全て習得後はそれ以降のレベルアップや最終再臨用の資金や素材、種火を考えなくても問題がないという点も長所と言える(最終再臨には「巨人の指輪」が必要となるが最低限の運用をさせるだけなら現状では全く必要がない)。


欠点は、まず自身にスター・NPを供給できる能力がないこと。通常攻撃でスター・NPを稼げないわけではないが、実運用ではスカディの通常攻撃はあまり使われないため、何かしらの形でスターを供給する手段は持っておきたいところ。

NP供給スキルも単体のうえにたいていArtsチェインを組まないPTに入る(しかもスカディは通常Artsが1枚少ない)ため、自分で殴らせないとゲージが溜まってくれない。これがスカディの宝具運用が難しい理由である。

そうでなくとも耐久戦における有効なスキルを持っておらず、宝具による回避も1回だけしかないので、他のサポーターで守りを更に固める必要がある。あるいは割り切って短期決戦を狙ってしまうという方法を取ることが(特にWスカディ編成においては)多い。

また、流石に星5なので強さに直結するスキル育成のコストが重いのも欠点である。


加えて、彼女に限った話ではないが、アサシンクラスと組む際には弱点であるライダークラスとの戦闘が多くなってくるため注意が必要。同クラスにQ特化型のサーヴァントがいれば、対アサシン戦などで一方的に優位を取れたりするのだが、残念ながら現状ではそのようなサーヴァントは存在せず、どうしてもパーティのクラスは混成状態になる。

そして、女性・神性・天属性なので、その辺りの特攻には警戒したい。


Quick攻撃を主体とするサーヴァントへの強力なサポーターとなるほか、特殊な運用方法として巌窟王ランスロット(狂)等のQuick多段全体宝具持ちにフレンドと併せてWスカディとすることで、宝具三連打(通称スカスカシステム)が視野に入る事は大きな特徴と言える。


ただしその難易度は非常に高く、スキルレベルを上げるのに第2部2章実装素材の「オーロラ鋼」や需要の高い「虚影の塵」が大量に必要になってくる。最大まで上げるのは当然として凸『カレイドスコープ』や宝具レベルを上げている前提になっていたりと、簡単に手を出せるようなものではない構築が多いので注意したい。

また、この運用方法は条件さえ合えば圧倒的な快適性を持っているものの仲間だけでなく相手をも選ぶピーキーな性質を持っており、細かいシステムの仕様の熟知が必須となっている。


宝具3連打できる部分ばかり喧伝されているものの、実際には宝具2連打程度でも通常のクエストならば十分すぎる程であり、パーティ構築はずっと楽になるため、こだわりがなければ無理に宝具三連打を狙う必要性はない。

ボス戦においてもスカディ2人でNPを100押し付けて超高威力の宝具をぶっぱさせる……という使い方も大概に強力であり、各クラスのQuick属性の単体攻撃宝具持ちの評価を軒並み押し上げているほど。


良くも悪くも普通のArts系サーヴァントとは違うところが多く、評価が人(あるいは引き運)によってガラリと変わっている。

周回の最適解であるとする意見もいれば、逆にそこまでではないとする意見もあり、状況次第で評価の変わりやすいサポーターといえる。


とはいえ玉藻やマーリンに引けを取らないカード強化型の超強力サポーターで、NPブースターや防御バッファー&デバッファーとしても動けるので、より正確にいえば前者と諸葛孔明を足して二で割った感じとなる。

若干クセの強い部分はあるものの、これまで強力なサポーターがあまりいなかったQuick主力のサーヴァントにとっては、これ以上にない支援者となってくれるだろう。


実装後初のレイドバトルにおいてもその猛威を振るっており、スカディ2騎と単体クイック宝具サーヴァントを前列に置けば単体クイック宝具サーヴァントとスカディのスキルレベル上げは必須とはいえ1ターン周回も簡単になる(スカディがスキル1、3でアタッカーの宝具の準備を行い、強化された宝具を発動するだけ)。


関連人物

生前

ニョルズ

海神。本来ならば自身と結ばれ後妻になるはずだったが、その運命は果たされなかった。


オーディン

自分に氷と雪で出来た城を与えた北欧の大神かつ智慧の神。他の伝承ではニョルズと離縁したあとに結ばれたとされている。

彼によって縁のある女であるスカサハと在り方を重ねられ、スルトへの対抗策と北欧異聞帯の維持に必要な原初のルーンを与えた。


佳い男ではあったが、ヒトの弱さをまるで気にする素振りのない性格だったと歯に衣着せない言い方をしているが、一方で必要に迫られた所為とは云え自分ただ一人をラグナロクから生き長らえさせた事と、いずれは運営が行き詰まり剪定事象となる事が決まっていた異聞帯を自分に任せた真意をずっと問いただしたいと思っていた。


そして自身の幕間では、ブリテン異聞帯の記録からキャスタークラスで現界しているクー・フーリンの実態について知る所となり、上述する理由と思いの丈をぶつける次第となる。


異聞帯

オフェリア・ファムルソローネ

北欧担当のクリプター

魔術師かつ自分の愛する者(娘)として重宝しており、専用の部屋を与えるほど優遇していた。それ故彼女を失ったことは、今は無き北欧異聞帯と同じくスカディの心の傷となっている。ただし自身は強欲を良しとしない方針だったため、シグルドにカルデア陣営への略奪や殺害を命じた事には難色を示した。


シグルド

オフェリアのサーヴァントだが、徹底して敵を攻撃して殺すことも厭わない性分のために、殺すことを許さないスカサハ=スカディとの相性は悪い。

尤も、これには込み入った事情があり、実際に「本人」に会ったのは終盤になってから。

北欧異聞帯の件から多少トラウマになっており、カルデアで再会した折には本物かどうか確認しつつとかなり身構えた。


スルト

かつてラグナロクにおいて北欧を焼き尽くした巨人王。

しかし、大神オーディンらの尽力によって彼もまた事実上の封印状態に置かれた。

唯一生き残ったスカディはスルトの強大すぎる力を制御すべく様々な手段を用いていたのだが……


カイニス

キリシュタリア・ヴォーダイムのサーヴァント。第2部1章の時と同様、キリシュタリアの使者として姿を見せる。

相変わらず高圧的な言動を周囲に振り撒いており、それはスカディに対しても例外ではなかった。しかし、スカディの方もカイニスのトラウマを刺激する挑発めいた言葉を発し、彼女(彼?)を激昂させている。


芥ヒナコ

どこまで知っていたかは不明だが、中国異聞帯を名指しで「論外」と断じている。

後に明らかとなったその世界は、始皇帝が行っていた政策が民を恵まれていても老いたら死なすというものだと判明し、民を老いるほど長く生かしたくてもできなかったスカディからすれば、看過できぬのも当然であろう。


スカンジナビア・ペペロンチーノ

名前を聞いただけだが、苗字の語呂がツボったのか愛着がわいたのか、好印象だった。

というかそもそも、彼のファーストネーム自体がスカディと縁深い(後述余談参照)。

だがインド異聞帯は好かないらしい。中国異聞帯と同様に北欧よりも環境は良好だったのにも関わらず、些細な瑕疵/不出来をも抱えた人々を切り捨て続けるような世界だったため、彼女にしてみれば無理からぬことであろう。


Fate/Grand Order

ナポレオン

敵対する汎人類史側のサーヴァント。軟派な所はアレだが豪快な性格は嫌いじゃなかったらしい。

彼の幕間の物語でも共演するが、オフェリアの件とサーヴァント故の特性から悶着を起こすことに。


シトナイ

汎人類史においては義理の娘にあたるフレイヤが習合している疑似サーヴァント。

異聞帯においては家族を作ることができなかったスカディだが、シトナイはその家族になり得た存在であるために、殺そうとは思えなかった。


藤丸立香

汎人類史からの侵入者……だが、ロシアの異聞帯の王のように排除しようとはせず、むしろ異聞帯に住まう生命と同様に愛すると豪語し、寛大な態度で相対した。

そして北欧最大の敵が現れた際には、迷わず共同戦線を張っている。

カルデアに召喚された際にはマイルームでだらけている模様。


ゴルドルフ・ムジーク

侵入者たちの事実上の指揮官であるものの、主人公と同じように寛大な態度で相対し、意外と気に入っている様子。

だが、ウェイトが悪いので痩せろと、直球でスタイルに駄目出しをしている。


スカサハ

ある意味で同一人物、ある意味で別人といういささかややこしい関係。

ちなみに劇中本人の会話によるとこの状態でも「スカサハ」としての自我は多少残っているらしい。正確にはその類似性から、二人の意識の一部が混じり合っているのだとか。そのためか本来接点のないクー・フーリンを見ると動揺してしまう。

ちなみにスカサハ本人に対しては「嘘……向こうの私、凛々しすぎ……?」とコメントしている。一方で水着Verには「は、肌を、出し過ぎじゃろう!あの私は!」と羞恥心全開のコメントを寄せている。

不慣れな人の世界において何かと世話になっているようで、スカサハと行動することも少なくないようだ。クールなスカサハと人前ではシャイなスカディで、傍からは双子姉妹のように見える。

実は原典でスカサハの好敵手たる隣国の女王アイフェは双子の姉妹だと云う説が存在しており、もしかしたらスカサハから見ると彼女はこのアイフェに似ている(または何らかの面影を感じられる)のかもしれない。


ちなみに周囲からスカディはスカサハと呼ばれているようで、二人が同時にいると両方反応するという面倒くさいことになっている(主人公やワルキューレからはスカディと呼ばれている)。

一応あちらのスカサハには『師匠』と言う呼び名もあるが……


クー・フーリン(術)

彼にとって縁があるのは槍の方のスカサハだが、ある理由からスカサハ=スカディのことを気にかけている。スカディもキャスターのクー・フーリンを見ているとモヤモヤするらしい。


メイヴ

普通のスカサハには恋敵のような目でつっかかってくるが、スカディにはその容姿と性格のギャップにやられてしまった様子。今まで経験したことのない「萌え」の感情にかなり戸惑ったものの、後に友情を結んでいる。

スカディも彼女のあり方を認めている一方、その積極的なところには圧され気味。

ちなみに北欧神話基準で考えるとスカディの幸運値はメイヴとほぼ同じレベルと言える。

メイスカというカップリングタグがある程度には仲がよく、イベントの度にメイヴに連れ回されているが、スカディ自身もそれを楽しんでいる様子。


セファール

彼女の配下であるワルキューレのプロトタイプ。

また、スカディはある意味では「ある意味では私も外側の神だからな」と発言しており、これはセファールが北欧神話に登場する巨人のルーツである事が示唆されているためであると考えられる(スカディは巨人としても数えられ、彼の夫であるニヨルドはヴァン神族と呼ばれる巨人達の種族であった)。


余談

実装前における真名予想としては、ルーン魔術を扱うスカサハ本人(別側面や異聞帯におけるifとの見方アリ)である説、双子の妹にしてかつて敵対した魔法戦士オイフェ説、スカサハの実の娘であるウタアハ説などが有力視されていた。


一方、『FGO Material Ⅱ』のスカサハの項での記述や、CMで発したセリフ(「何か踏んでしまったかな?」)から、北欧の女巨人スカディではないかという説もすでにあった。この説に関連して、スカディの姿がお披露目されるよりはるか以前、クー・フーリンが「修行時代、スカサハの抜き打ちテスト(と称した不意打ち)を凌いだは良いが、直後に変身を果たした彼女にフルボッコにされた」と述べている。


最終的に、ケルト神話のスカサハと北欧神話のスカディを合体させた存在であると判明したが、一応この同一視は型月初出ではない。『女神転生』シリーズにおいても同様の説を採用している他、ケルト神話と北欧神話がごちゃごちゃになったケースがこれ以外にも存在している。


スカサハとスカディを同一視する説はアメリカ人の作家でありフェミニストであるバーバラ・ウォーカーが1983年に著した『神話・伝承事典 失われた女神たちの復権』(原題:The Woman's Encyclopedia of Myths and Secrets)が初出である。

尤も、バーバラ・ウォーカーは神話についての研究者ではなく、著書『神話・伝承事典』は彼女のフェミニストとしての思想が色濃く影響しているシロモノなので間違いや捏造が多く、学術的には全く見向きもされていない。


この『神話・伝承事典』の内容は、ゲームデザイナー兼小説家の高平鳴海氏が女神研究会と共同名義で出版した『女神』(新紀元社/1998年出版)の中で、日本においても紹介されている。

これらの説の一環として、スカンジナビア半島の名前の語源がスカジであるという説明もこの本ではなされている(ただし、一般的にはスカンディナヴィア半島南端の地名「スコーネ(Skaane)」が語源であるという説の方が主流である)。


『女神転生』や『Fate』などの創作のネタとして『神話・伝承事典』の内容を採用するのは問題ないだろうが、これが学術的な通説であるかのように吹聴するのはやめるべきであろう。


また、弓矢を得意とする伝承を持つ一方で作中では弓矢を使っている様子は見当たらない事から、弓矢はアーチャーで召喚された際に持ってくる物と思われる。


ちなみに彼女の別名はスキーの女神を意味する『スアンドルディー』であるが、別の読み方として『オンドゥルディース』が存在している。別に雪山でドンドコもしないし、剣も振り回さない。


味方サイドでは各所で最上位クラスと称されるレベルのサポート性能を誇り、下手すればあらゆるクエストの周回を低難易度にする彼女だが、第2部2章の問題が解決した後に北欧異聞帯の存続をかけた戦いではその強さが実感できないほど弱い

おともにオルトリンデを引き連れているが無効化困難な全体攻撃宝具を放ってくるこちらを倒せば、あとはクリティカル対策をすれば一方的に倒せるという程度。宝具がサポート特化でスキルも自身一人では決め手がないのがその理由。

スカディとの闘いにあたりライダーを用意するマスターが多いはずだが必要なのはセイバーである

スカディとの相性が抜群な剣豪第2部2章以外でのサポート縛り関連のトラブルが発生した剣豪でオルトリンデを速攻してしまえば、後はクリティカル威力アップにさえ気をつければ問題なく撃破可能。強化解除のできるメンツがいればもっと楽になるであろう。


関連動画


関連イラスト

センシティブな作品スカサハ????

センシティブな作品‪私の知らぬ影の城。私が有する影の城。‬

スカサハ=スカディセンシティブな作品


関連タグ

Fate/GrandOrder

キャスター(Fate) サーヴァント 無間氷焔世紀ゲッテルデメルング

スカサハ(Fate) オフェリア・ファムルソローネ シグルド(Fate)

女神  巨乳 氷の女王


マシュおっきー:城を召喚する全体支援宝具仲間

アナスタシア:原典上もシナリオ上も無関係だが、氷を駆使した攻撃、異聞帯の支配者(or支配者になろうとした)という共通点がある。


ロージェノム:一見残酷な圧制を強いているボスキャラだが、実は敗戦処理でカツカツな中最後の希望を守り続けていた苦労人で、目の上に極大のタンコブを抱えているという非常によく似た境遇を持つ。


エイダ・ラブレス:同じくフェミニズム運動によって大きく歪められた英霊


異聞帯の王

BackNext
イヴァン雷帝スカサハ=スカディ始皇帝
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