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ユリン・ルシェルの編集履歴

2023-02-16 21:31:08 バージョン

ユリン・ルシェル

ゆりんるしぇる

ユリン・ルシェルとは、機動戦士ガンダムAGEの登場人物。

CV:早見沙織

人物像

コロニー「ノーラ」がUEの襲撃を受けた際、主人公のフリット・アスノに助けられた少女。15歳(※なおフリットよりひとつ歳上)。

性格は大人しめで、紫の髪、華奢な体、白い肌と言う外見からミステリアスな雰囲気を醸し出している。

彼女は、AGE世界においての特殊能力の保持者「Xラウンダー」であるらしい。


活躍

第3話ではガンダムAGE-1から降りる際、フリットへ自分の髪に巻いていたリボンを渡した。「ノーラ」崩壊後にフリットと別れた後、コロニー「ミンスリー」に住む大富豪、アルザック・バーミングスの元に引き取られた。


第11話で再登場し、ユリンもフリットと同じく、UEによって家族を殺された事が判明。「ミンスリー」で出会ったフリットに、返そうとしたリボンを再び預けた。しかし、Xラウンダーを持つデシル・ガレットによってフリットに「二度と会えない」と脅され、ユリンは「能力者」として連れ去られて、UEの宇宙要塞アンバットで捕らわれの身となってしまった(小説版ではフェザール・イゼルカントによって生体実験にまで利用されてしまっており、一時は舌を噛んで自殺を試みようとまで考えていたという)。


その後、アンバット攻防戦では、デシルに「武器」として利用され、UEの新型MS「ファルシア」のパイロット…というよりはXラウンダーの共振のためのユニットという扱いで出撃させられる。そして自分の意思とは関係なくフリットを攻撃してしまうことに苦しみ、デシルの攻撃からフリットを庇って機体をゼダスソードに貫かれてしまう。ユリンは生きるのって難しいねとフリットへ呟き、悲しい最期を迎えることになった。彼女の死は、フリットの心に大きな傷を残した。


このことをきっかけに、フリットの『ガンダムでUEから人々を救いたい』という素朴な想いは『地球圏全土を全面戦争の戦禍に巻き込もうとも、ヴェイガンを最後の一人まで殺す』という恐ろしい復讐の念へと変わってしまった。そして第2部・第3部を通して、彼はその恐ろしい復讐のために、本来ならユリンの死がなければ生まれる事はなかった自分の息子を戦争に駆り出すという事態にまで邁進していく事になる。


第2部以降

意外なことに、重要キャラクターにもかかわらず第2部以降は非常に言及が少なく、フリットとデシルが再び相まみえた際に回想が入っただけ、という簡素なものであった。これはフリットの思いがユリンを殺されたことによる個人的な復讐ではなく、戦争の中で喪っていった大切な人たちのために敵を打ち倒し皆も守る救世主になると誓うというユリンに限らない範囲での思いを抱いていたからだが、第4部でフリットが『守ることができなかった人々』を回想するシーンで、次々とイメージに浮かぶ人々の最後に現れたのが彼女だったことから、半世紀以上の時を経てなお、フリットの心の中で彼女が特別な存在となっていることが明らかになっている。


そして最終話では他の戦死者と共にフリットの前に現れ、彼を説得。ユリンやグルーデック達の言葉に揺り動かされたフリットはついに自責の念を乗り越えヴェイガンを許し、今にも崩壊しようとするコロニー「セカンドムーン」の救援作業の要請を戦闘中の連邦とヴェイガン両軍へ伝え、その目的を果たしキオから「真の救世主になれた」と呟かれた。


しかし、このシーンは意外にも賛否両論である(詳しくは後述を参照)。


最終話におけユリンとフリットとの会話について

フリット

「じゃあ…どうすればいいんだよ…。」

「あいつらだって苦しいのは解ってるさ…でも…。」

「奴らはユリンを…それに…この僕だって君を…」

「僕はユリンを守れなかった!」


ユリン

「ありがとう、優しいフリット…。でも、もういいんだよ…。」

「いいんだよ…許してあげて。みんなを、そして…あなた自身を…。」


上記の会話はアニメ版最終話で、ユリンがフリットに対し、彼の永年の憎しみを解き、真の救世主にさせたシーンである。

何とも感動的なシーンに見えるが、一方で、あれほど「ヴェイガンと和解したい」というキオアセムの意見を頑なに否定し 半世紀もの間、自分の信念を真っ当してきたのにも関わらず、ユリンというたった一人のかつての愛人の言葉だけであっさり手の平を返す展開に納得のいかない視聴者も少なくなく、実際はかなり賛否が分かれてしまっている。

そもそも、そんな都合よく簡単に信念を変えられるのなら、もっと犠牲を減らすこともできたはずである(特ににキオとアセムからすれば、フリットにとって都合のいい復讐の駒として最後まで利用された様なものであり、しかもフリットは自分が「救世主」という称賛を得ただけで、二人を戦争に巻き込んだ責任すら取っていない)。

また、フリットは「自分自身が一番許せない」と発言しているが、本当に自分が許せないのなら、復讐の為に戦争に巻き込んだキオやアセム、そして自分が守れなかったユリン達に対し、謝罪のひとつもしないのも不自然である(実際にユリンやウルフ達は、救世主になろうとするあまり、フリットが彼らの想いを踏み躙ってまで多大な罪業を犯そうとしたにもかかわらず、彼を称賛するばかりで、過ちを一切咎める事すらしていない)。


このため、小説版ではフリットとユリンの再会シーンの展開が以下の様に大幅に変更されている。






ユリン「フリット…もう答えは出ているんでしょう?」


キオによってⅹラウンダーの空間に飛ばされたフリットは、そこでユリンと再会する(因みにアニメ版とは違い、少年の姿ではなく、老年期のそのままの姿である)。


フリット「ああ出ている! 出ているとも! 奴らを生かしておく訳にはいかんのだ!」


アニメ版とは違い、何とユリンの言葉を完全に無視。それだけ精神的に追い詰められていたのだろうか。


ユリン「どうして? 私やフリットに酷い事をしたから? でもキオが言ってたでしょ?相手だって同じことを思っているのよ。」


ユリンは初めてキオの名前を口にする。それは自分が死ななければ生まれなかった命。そして、「復讐の為」と通してかつて自分を玩具同然に扱い、惨たらしく殺した魔少年と同じ過ちをフリットによってさせられた哀れな少年の名前であった。


フリット「そうではない! イゼルカントの虚妄とそれを受け入れて、自分たちの責任を放棄しようとするヴェイガンの精神性そのものが間違っているのだ!」


ユリン「だからみんな殺してしまうの? 私やフリットや、キオのような子供も…。」


フリット「嬰児殺しの汚名を被るつもりはある! EXA-DBのデータを回収したガンダムの進化ならば、太陽系のヴェイガンのことごとくを殲滅する事は可能だ! その後で私という虐殺者を討って平和を取り戻すのは、キオでもナトーラでも、若者がやればいいことだ!」


それがフリットの本音だった。堕落したヴェイガンやイゼルカント、そして自分自身すらも許せず、挙句にはキオに自分を殺してもらおうと考えていた。しかし、当のキオがそんな事を望んでいるはずがない。例えフリットを殺しても、彼の罪は簡単に消えるはずもなく、それどころかフリットがこれまで犯してきた罪業を未来永劫キオが背負わされてしまうのだ。

それを咎めようとしているのか、フリットの前に、かつてフリットが失った人達が現れる。まるでフリットに失望したかのように…。


フリット「惑わすな! あなたがたを殺された恨みを、憎しみを忘れろというのか! 私の人生は復讐のためにあった! この世界の罪業すべてを引き受けてでも、私は、私は救世主にならねばならんのだ!」









???「フリット・アスノ! あなたは間違っている!」











その声をフリットは知っていた。それはまだ自分がヴェイガンへの憎しみに囚われていなかった頃の純粋な、少年時代の自分自身だった。


少年フリット「それは、あなたという人の傲慢だ!」

「あなたは逃げているだけだ! 自分の責任から!」

老年フリット「子供が…何を…!」


またしても子供に意見をぶつけられ、老年フリットは逆上する。二機のガンダムがぶつかり合う。


老年フリット「五十年だ! 息子を、を、家族を奪われ、あらゆるものを奪われたこの五十年を忘れられるものか! どんな顔をして死者の墓前に立てばいい!?」


少年フリット「じゃあ、あなたは自分の顔を鏡で見たことがあるのか!!」


少年フリットのガンダムが、老年フリットのガンダムの黒いパーツを次々と破壊していく。まるで老年フリットが纏った憎しみという名の鎧を一つずつ引きはがしていくかのように…。


少年フリット「復讐を言い訳にして! 罪を逃げ場にして! そんな自分の子育てすらできずに、自分や人を殺して終わりにするような人間に誰が墓前に立ってほしいもんか!!」


老年フリット「私は潔くありたいだけだ! 不死者たるイゼルカントも、EXA-DBを生み出したイナーシュも、政治屋のオルフェノア一族も、誰一人として責任を取ろうとしなかった! だが私は違う! 罪に殉じる覚悟がある!」


少年フリット「覚悟があれば何をしても許されるのか!? それじゃあ、イゼルカントとどう違うっていうんだ!」

「言ってみろ! フリット・アスノ! あなたがやっている事はイゼルカントとどう違うんだ! あなたがキオにやらせている事は、デシルとどう違うって言うんだ!」


少年フリットは、タイタスやスパローに換装しつつ、老年フリットを追い詰めていく。


少年フリット「自分や他人の過ちを認めて、戦争を終わらせる事が僕の勝利条件じゃなかったのか、フリット・アスノ! 僕が、僕が救世主になる事を諦めるなんて、そんなの許さないぞ!!」


少年フリットの最後の攻撃を喰らい、老年フリットは再び光に飲み込まれた。


フリットが飛ばされたのは、自分が最も古い記憶。それは母・マリナが死んだあの日だった。

悲しみに暮れていた幼いフリットに向けられたヴェイガンのモビルスーツの銃口。その直後だった。


「まだ…子供じゃないか…。」


それはフリットに銃口を向けていたモビルスーツのパイロットの声であった。


「イゼルカント様は地球種に生きる道を残してやれ、と仰った。こんな、私の子供と同じ年の子供を殺せ、という意味ではないはずだ…。」


それはⅹラウンダーたるフリットの魂が、パイロットと交感したことによる記憶だった(フリットがⅹラウンダーとして覚醒したのは、彼と共鳴した事がきっかけである)。


「生き延びろよ、坊や。恨んでくれていい。それでも、私の子供たちが、キミと手を取り合ってEDENに帰れることを…。」


フリットにとっては偽善かと思うかもしれない。だがこのおかげでフリットは生き残れた。エミリーやディケ、ユリンと出会えた。アセムやユノア、そしてキオという子供ができた。少なくとも幸運と言える時を生きることができたのだ。

(なお、このパイロットが後のの祖先なのかどうかは不明だが、少なくともフリットのがヴェイガンの子供たちと手を取り合う事は出来ており、彼の願いは違う形で叶えられたようである)


フリット「諸君、ガンダムを通して、私の声を聞いているすべての人々よ。私はフリット・アスノ。地球圏に混迷をもたらしてきたひとりである。」


キオのFXバーストモードを通して両軍に訴えるフリット。そこに移っていたのは、最後まで悩み葛藤し、かつての自分=フリットの中の真の英雄と向き合いながら、本当の意味で自分やヴェイガンを許した真の救世主の姿だった。


キオ「じいちゃん…じいちゃんはなれたんだね。みんなを救う、本当の救世主に…」


大人の身勝手な事情に振り回され、自分の意見もまともに聞いてもらえず、ヴェイガンを救うどころか、自分の家族もバラバラになってしまうなど、この永き戦争によって全てを捻じ曲げられたこの一人の少年も、本当の意味で救われたのかもしれない。



光る宇宙

外見や雰囲気、主人公と一緒にコクピットに乗る描写から、ティファ・アディールが元ネタと言われている。

彼女の最期のシーンについては、ララァ・スンのオマージュとも言われている。


もっとも、敵側のニュータイプや強化人間的なヒロインが主人公と恋仲に落ち、主人公やライバルを庇って死ぬのはガンダムのいつものお約束。主人公以外の脇役や、男女逆版まで含めれば殆どの作品にそれっぽいシーンがあったりする。

とはいえ、「爆発を見ながら画面右手を漂うガンダム」などは明らかにララァを意識していると思われる。


人気投票1位

DVD第1巻特典イラスト用人気投票(女性キャラ)で、60%を超える得票数でぶっちぎりの1位を飾った。ちなみに2位はミレース・アロイ19.3%、3位エミリー・アモンド10.7%。


それだけで留まらずポータルサイトの『GUNDAM.INFO』のガンダム国勢調査の第271回における「ガンダムAGEベストカップル」ではフリット&ユリン(40.52%)が圧倒的な差で第1位を取っている。


余談

スパロボシリーズでのガンダムAGEの初参戦はスーパーロボット大戦BXであるが初参戦であるのにもかかわらず何故かキオ編からであるため、ユリンが最初から死亡しているので残念な所である。もし、AGEが再びスパロボに参戦し、フリット編設定で登場した場合スパロボ補正で生存させて欲しいユーザーが多い。


関連イラスト

10周年おめでとうございます
ユリン・ルシェル
thank you♡
「フリット…」


関連タグ

機動戦士ガンダムAGE ガンダムAGE ヒロイン フリット編

フリット・アスノ アルザック・バーミングス ガンダムAGEメインヒロイン 病ミリー ユリン Xラウンダー ファルシア 生きるのって難しいね 病リン バイオレットヒロイン


CP

フリユリ


関連キャラクター

ガンダムシリーズ関連


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