「ボク達の【ファミリア】はここから始まるんだ」
「僕は君のこと信じてるぜ」
「誰よりも何よりも僕は君の力になりたいんだよ。だって僕は君のことが好きだから」
注意
この項目では『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のヘスティアについて説明します。ギリシア神話においてはこちらを参照。
概要
CV:水瀬いのり
本作のヒロインの一人で、主人公であるベル・クラネルの所属する【ヘスティア・ファミリア】の主神。竈(かまど)の女神であり超越存在(デウスデア)。
天界から下界に降りてきた女神の中では、比較的新参となっている(ベルの祖父が死んだ頃)。
初めての「家族」であるベルに対して、神が自分達の子どもに向ける愛情を通り越した強い好意を抱き、神と人という垣根を越えた相思相愛になりたいと願っている。
こんなナリだが、不滅を司る神の為に神格は非常に高く、かつての故郷では「最高の栄誉」とされる「十二神」の地位に選ばれた事もある程(自ら辞退している)。また、処女神である為に、神すら魅了するフレイヤの魅了を防ぐことができる。
同じ超越存在の中でも、ヘファイストス、ヘルメス、ゼウス、ヘラ、アポロン、アレス、アルテミス、デメテル、ディオニュソス、アフロディーテ、アテナ、ポセイドン、ウラノス、イケロス、ペニア、エレボス、タナトスとは、天界でも同郷である。
特に、アルテミスとアテナの二人とは、同じ処女神と言う共通点から大の神友であったとされている。
神物像
一人称は「ボク」で僕っ娘。下界の子供達は「〇〇君」と呼んでいる。
容姿は端麗で、ツインテールの髪型をしている黒髪で、両側をそれぞれ白いリボンで結っている。女神の中では身長が140㎝と低く、やや子供っぽい振る舞いも目立つ為か、「美女」ではなく「美少女」として扱われる事が多い。
胸囲に関してはフレイヤやデメテルにも引けを取らない豊満なバストの持ち主で、所謂ロリ巨乳系の美少女。その大きさは、作中の女神・美女・美少女の中でもトップクラスとなっている。
ちなみにツインテールは彼女の意志で触手の様に自在に操ることが出来る。
服装は胸元が開いたホルターネックの白いワンピースに、左二の腕から胸の下を通して体を巻き付けるように青いリボンを結んでいる。
見た目とは裏腹に結構怠惰な性格であるが、基本的には人は良く、ベルや眷族は勿論、出会ってすぐの人物や魔物にすらも慈愛を見せ、道理にそぐわない行いに対しては同じ神であっても決して許さないという、女神として相応しい一面も持ち合わせている。
因みにリリがベルのサポーターになる際、そして同じく彼女の当時の所属元だった【ソーマ・ファミリア】とのトラブル発生の際にも、ヘスティアはリリが犯した罪を赦し、ファミリア内で搾取・虐待されていたリリを身請けする為に、彼女が酷い仕打ちをされているのを知っていながら無関心であったソーマとの直談判すら行っている。
ベル達が『怪物進呈(パス・パレード)』によって陥れられた事実を知った際も、それを行った【タケミカヅチ・ファミリア】に対し、「ベル君達が戻ってこなかったら、君達の事を死ぬ程恨む。けれど、憎みはしない。約束する」と告げ自分に協力して欲しいと頼み込んでおり、その慈悲深い姿に感銘を受けた彼等からはひざまずく形で敬意を表されている程(特に、最も感銘を受けたヤマト・命に至っては、後にベル達を救う為に、タケミカヅチに頼んで【ヘスティア・ファミリア】に改宗している)。
また、他の神々や昔の眷族達さえ気味悪がったヘファイストスの右眼を神友である彼女だけは唯一嫌悪しなかったり、性格に難があり過ぎるヘラとも良好な関係を築き、コンプレックス抜きに周りから厄介者扱いされているペニアにも差別なく接している等、作中でもトップクラスの神格者である。流石はベルの主神と言った所。
感情や知性を持ち合わせた魔物である異端児(ゼノス)の一人であるウィーネを連れてきた際は、当初こそ戸惑いながらも彼女を助けようとするベルの気持ちを眷族達と共に理解し、ウィーネや異端児達を守るべく奔走している。そして、「英雄」としての名声を失ったベルを再び回帰させようと、独断で異端児達の一部を犠牲にしようとしたヘルメスの行いには本気で激怒しており、お人好し過ぎるベルに代わり、「ケジメ」として顔面にドロップキックを叩き込む等といった形でボコボコにしている。
ベルに対して熱烈なまでの好意を抱いており、神と人間との垣根を越えた禁断の恋愛関係となる事を日々夢見て妄想している。
その分、ヤキモチ焼きで、彼が美女や美少女と関わっては「むむむむむむ…」と言いながら嫉妬心を包み隠そうとせず、惹かれた女性陣には女神のプレッシャーで牽制している。
しかし、それでも毎回ベルが異性を引っ掛けるので、最近は諦めた様子も見せている。基本的にヘスティア自身が人の良い人物で、またベルと関わる女性達も殆どが本質的には「善良」で好感の持てる人物達であるのを理解しているのも理由なのだろう。
ベルの次にファミリアに加わったサポーター(冒険者の中でもアイテム管理や後方支援を担当する職業)で、同じくベルへ熱烈に好意を寄せるリリとはしょっちゅうベルを巡っていがみ合う事が多い。しかし、お互いにいつもベルのことを第一に考えており、そこら辺では強く共感し連帯しているため、芯から仲が悪いというわけではない。さらに原作8巻ではとある理由により恋敵である彼女に対して間接的に塩を送るような真似をしている。勿論当のヘスティアはその事を承知の上で。
ロキとフレイヤとは仲が悪く(フレイヤに喧嘩腰になることはないので仲が悪いというか苦手といった感じ。フレイヤの方は好いているが、彼女が性に奔放だからだろうか)、特にロキとは顔を合わせる度に取っ組み合いの喧嘩になる。
ベルが迷宮(ダンジョン)の上層で出会い一目惚れしてしまったアイズ・ヴァレンシュタインに対しては、彼女がオラリオでも屈指の人気ある冒険者である事もあってか、恋のライバルとして猛烈なまでの対抗心を抱いており、「ヴァレン何某(なにがし)君」と呼んでいるが、アイズ本人からは女神として敬意を表されている。また、一方では彼女の冒険者としての実力だけでなく人柄も認めており、その存在がベルの冒険者としての成長に繋がっている事も理解しており、彼女がベルに一週間の特訓をしようとしているのを知った際は、公私混同して頭ごなしに反対する様な真似はせず、それを認めている。そして、彼がミノタウロスを一人で撃破して気を失った後に病院にまで運んでもらった際は、素直に感謝の言葉を述べている。一時期滞在していたエダスの村では、思い悩む彼女にすらアドバイスを送ったりもしている。
金銭管理は大らかを通り越して浪費癖な所もあり、迷宮内に存在する通常の数倍以上の物価となっているリヴィラの街で、購入する必要性の無い香水を買ったりまでしている(本人曰く「乙女のたしなみ」)。
しかし、ベル達眷族の役に立つ為ならば惜しみなく金を使うどころか借金までする面もあり、拠点となった『竈火(かまど)の館』には、新たな眷族となったヴェルフ・クロッゾや命の為に私設の鍛冶場や檜風呂を設けたりしている。
ただし、現在も借金をなかなか返済出来ずにいる状況の為に、「ファミリアの金庫番」を自認するリリには、彼女らの役割柄、金銭の使い方やファミリア代表としての脇の甘さなどで説教されたり口論したりが日常茶飯事である(ベルを巡る恋のライバルという事もあるが、金銭面に関してはそれに関係無く、基本的真面目に怒られている)。
物語当初はファミリアにベルしか在籍せず、そのベルも当初ひよっこだった為、借金返済も兼ねた活動費確保の殆どをジャガ丸くん(オラリオの街の屋台などで売られている、ジャガイモを使った揚げ物っぽいファーストフード。オラリオ式のコロッケ(?)で、プレーン味から小豆クリーム、抹茶クリーム味などとても揚げ物とは思えない味付けもある)販売やヘファイストスが運営に掛かっている武具屋のバイトで賄っている。
アポロンから『神の宴』への招待状を受け取った際も、自分達以上に生活が困窮であるミアハやその眷族であるナァーザ・エリスイスも参加出来るよう、礼服やドレスなどの手配をしている。
そんな彼女であるが、天界時代は知神(アテナ)や純潔神(アルテミス)と並ぶ三大処女神の一人として名を馳せており、並いる男性神の求愛を断ってきた(それだけにベルとのデートは、他の女神達の興味を大きくそそっている)程、異性から好意を寄せられていた。
また、正義感も強い神格者としても知られており、『ギルド』の長を務めるウラノスも彼女に対しては絶大な信頼を置いており、(オリンポス系の)神々からも信用、もしくは信頼されている様子を見せており、ロキによると頑固一徹で有名なヘファイストスや卑しい性分とされている「貧窮」を司る老婆の女神であるペニア、更には「最強最悪(クレイジーサイコ)」、「超絶残虐破壊衝動女(ハイパーウルトラヒステリー)」とまで呼ばれて恐れられていたヘラとも神交があったとされ、良くも悪くも「平等」であり、誰も差別しないし区別もしなかったとされている(無論、ロキの様に馬鹿にしてくる相手には、しっかり怒っていたという)。
また、自らの故郷において最高の栄誉とされる「十二神」に選ばれた際にも、自身と違って十二神に選ばれなかったディオニュソスに席をあっさりと譲ってしまっている(その事実を初めて聞かされたロキは、「ど~せ神殿に引き籠もってグータラしたかっただけやろ」と看破されているが…)。
ロキも普段は仲が悪いながらも、彼女の善良さは認めており、異端児達の存在や眷族であるベルの心を持つ魔物達と生きていける世界が欲しいという想いにも一定の理解を示している(自身の眷族の多くが魔物に身内を殺され憎んでいた事への配慮から、【ヘスティア・ファミリア】との抗争を止める事までは出来なかったが)。また、ベルを狙っているフレイヤからも、彼を任せられる神として一定の信頼を得ている。
彼女のことを本気で嫌ってる描写を見せた神は、外伝を含め劇中で悪神の一柱だけである(しかも動機がとんでもない「逆恨み」であり、ヘスティア本人も「怖い」と単純に評しながらも、漠然とした恐れや不安を抱いていた)。
現在は、【ヘスティア・ファミリア】の主神として、ベルを始めとする眷族達の旗頭として支えているが、当人達からは「主神」と言うよりも、マスコットキャラクターの様な扱いをされている。
権能
彼女が司る事物は『護り火』、ウラノスからは『悠久の聖火』とも言われている。ヘファイストスの鍛冶の炎やソーマの酒に比べれば下界で真価を発揮する事は少ない(本人曰く地味)が唯一フレイヤの『美』に対抗でき自身の神血(イコル)を混ぜた『炉』を都市に設置する事で天界にある神殿を再現し都市中に蔓延した魅了の効力を焼き払った。まさしく『浄化の炎』(因みにこの技は同郷の神しか知らなかった)。
【この身は処女神。魅了の威力に平伏せず、其を断固として拒む。邪とは情欲、正とは貞潔。今、この地にかけられた魅了の呪縛を祓おう。すなわち破邪、浄化の祭炎】
『偽現・炉神の聖火殿(ディオスアエデス・ウェスタ)』
劇中の様相
本編開始前、天界から下界にやってきてばかりの際は、真剣にファミリアを構えようとせず、ゴロゴロする生活を送っていた結果、居候先であった友人である鍛冶の女神・ヘファイストスを怒らせて追い出されている。
その後は小さな廃教会を住居に暮らしており(追い出したとはいえ友人のよしみもあり、最低限の住居としてヘファイストスが提供した)、渋々と眷族になってくれる人間を探す中、何処のファミリアからも門前払いを食らっていた駆け出しの冒険者であるベルと出会い、彼を眷族にして【ヘスティア・ファミリア】を結成する事になる。
その後はファミリア(主にベル)の為に、神でありながらもアルバイトで働き、アイズとの出会いを経て、強くなりたいと真摯に願う様になったベルの姿を見た結果、初めての眷族である彼の為に、ヘファイストスへ無理を言って頼み込む形で神のナイフである《ヘスティア・ナイフ》を特注製作してもらったが、即金では支払えず、対価として自らヘファイストス・ブランドの武具屋のバイトに志願する事になっている(まあ、そのナイフ自体も数多の名工を自分のファミリアとして抱えるヘファイストスが直々に打った超のつく逸品で、その契約書に記された請求額は圧巻の『2億ヴァリス』。まっとうに金回りのある商業系ファミリアや神様でも覚悟の要る金額となっている)。
その後、ベルが【憧憬一途(リアリス・フレーゼ)】や【英雄願望(アルゴノゥト)】といったレアスキルを発現させ、すさまじい速度で成長していくという正に「磨けば光るダイヤの原石」の如き予想外の展開となるのだが、それによってベルが神、人を問わず方々で目をつけられ、幾度となくトラブルに巻き込まれる危険性も生じ始めた為、女難のみならず本格的な身の上でも心配をする事が度々な日々を送っており、ベルが隠し事を苦手としているのも理解している為、【憧憬一途】に関しては敢えて隠す事にしている(ただし、他の眷族達には、隠しきれなかった為に、後に話している)。
実際、その一環として後に、ベルの才能と見た目麗しさに惚れ込んだ両性愛者の男神であるアポロンがベル一人を引き抜く為に、眷族のルアン・エスペルを使った猿芝居を打ってまでヘスティア達へ仕掛けて来る事になる。
拠点となる廃教会は【アポロン・ファミリア】に破壊されてしまい、更にはベルのサポーターであったリリも【アポロン・ファミリア】と結託していた【ソーマ・ファミリア】に拉致されてしまうという絶望的な状態となってしまう。
しかし、ベルが【アポロン・ファミリア】との『戦争遊戯(ウォーゲーム)』に向けてアイズ達と特訓する中、自分達を助ける為に新たな眷族となってくれたヴェルフや命と共に【ソーマ・ファミリア】の拠点へと乗り込み、全てを諦めかけていたリリを説得。彼女も正式に【ヘスティア・ファミリア】の一員に加えた後、『戦争遊戯』にてベル達が見事に勝利を掴んだ結果、敗者への罰則として、アポロンに全財産の没収とファミリアの解散、そしてオラリオからの追放処分を容赦なく言い渡した。
その後、【アポロン・ファミリア】が本拠としていた屋敷を手に入れて改修し、『竈火の館』として新たな本拠を構えることとなった。
異端児騒動では、ウィーネを守って他の冒険者達に攻撃を加えたベルが都市中から失望と敵意にさらされると、一緒に行動して自分の借金の所為だと庇いたてた。異端児達の迷宮帰還作戦では、高い建物の屋上で指示を出す司令官となり、ヘルメスから受け取った『ダイダロスの手記』をもとに脱出ルートに導いていた。しかし、うっかり水溜りに手記を落としてしまうが、濡れたにもかかわらずインクが溶けていないことに気付き、よく見ると手記が色々おかしいことに気付いて偽物だと知り、急いでフェルズに眼晶(オクルス)で知らせようとするが、すでに向こうでヘルメスが取引を持ち掛けていたため、フェルズは持っていた眼晶を破壊して通信が途切れる。異端児騒動の終結後は、本拠に訪れたヘルメスにドロップキックなどを喰らわせて制裁した。
『女神祭』でベルがシル・フローヴァとデートすることになった際、抜けたシルの穴埋めでベルを除く【ヘスティア・ファミリア】が『豊饒の女主人』で働く羽目になる。だが、ベルが気になりミスばっかりするヘスティアはいない方がマシとベルの追跡を許される。その後、アイズと遭遇しともにベルとシルを追跡する。一時は巻かれるも執念で船上レストランにいることを突き止めるが、そこにフレイヤの眷族達が襲撃したことで再び見失う。
翌日、ベルとシルがフレイヤの眷族のヘグニに襲撃されているところと初めてシルと対面するが、神の眼でも見通せない彼女の得体の知れなさに恐怖する。
シルの正体に感付き始めたヘスティアは、真相を確かめるためにまずはヘルメスと合流しようとしたが、そこにフレイヤが現れる。フレイヤからベルを頂戴と要求されると当然拒否するが、フレイヤの眷族である第一級冒険者達がベル達を襲撃し人質に取られてしまう。
フレイヤにベルとの『契り』を解除して『改宗(コンバーション)』出来るようにしろと要求され、拒否するなら眷族達を殺して自分を天界へ強制送還させると脅迫される。だが、駆け付けたヘルメスが下界の規則により半年は改宗出来ないと指摘され、それまで「半入団」という形でベルを預かり、半年後に改めて改宗させるという落としどころで手を引かせた。
納得しないヘスティアだったが、現状ではどうすることも出来ず、半年までに仲間を集めて取り返す手立てを考えることをヘルメスに提案されたが、フレイヤが権能を使ってオラリオ中に『魅了』を施そうとするのを悟ったヘルメスからメモを渡され、「神威を最大まで高めろ」、「その時が来たらメモを俺に渡せ」と指示される。
ヘルメスの指示通りに神威を最大まで高めたことで魅了を免れたが、オラリオ中の人々が「ベルはフレイヤの眷族」と記憶を改竄されてしまう。その後、ベルが【ヘスティア・ファミリア】に駆け付けるが、記憶を改竄されたリリ達は彼を拒絶し、ヘスティアもオッタルらが監視して未だに人質状態であることに気付き、リリ達を守るために断腸の思いで彼を突き放した。
ヘルメスに渡されたメモを頼りに『魅了』を解除するために、フレイヤの眷族の監視に注意しながら行動する機会を窺った。
その後、『魅了』を免れていたアスフィが透明状態でヘスティアに接触し、監視の目が届かないヴェルフの工房で密会し、【フレイヤ・ファミリア】の本拠で異変が起きていることを教えられ、その時が来たと行動を開始する。
ジャガ丸くん販売のバイト中にアスフィに導かれたヘルメスを呼び止めて無理矢理ジャガ丸くんを買わせると例のメモと新たにある物の場所を示したメモ二枚を密かに渡した。『魅了』に感付き始めたヘルメスはフレイヤに悟られずに見事準備を整えてオラリオを『竈』に変えた。
アスフィによってバベルの頂上に降り立つと、フレイヤも知らない切り札の権能『偽現・炉神の聖火殿』を発動した。『魅了』は神炎で浄化され、オラリオ中の人・神達の記憶は元通りとなり、ベルを閉じ込めていた『箱庭』を崩壊させた。
アスフィに連れられて【フレイヤ・ファミリア】の本拠に乗り込みベルと再会し、フレイヤと対峙する。フレイヤに『戦争遊戯』を宣言され、そこまでしてベルに執着する彼女の常軌を逸した行動に疑問を持ちつつも『戦争遊戯』を承諾した。
人気の爆発
彼女がアニメに登場した2015年4月上旬、pixivやツイッターその他のメディアを彼女の『乳』と『紐』が席巻した。4月8日付の『男子に人気ランキング』では100位までの内およそ5分の1を占め、さらにベスト3を独占するという事態になり、pixiv運営側も急遽、ヘスティアと例の紐の特集を組んだほどであった。(→【謎の紐に悩殺されそう!】ヘスティア特集)
アニメではその姿で主人公ベル・クラネルにまたがってステイタスの振り分けをしたり、胸を強調した仕草をするが彼女はウブなため推し留まっている。
このデザインをしたヤスダスズヒト氏と大森先生に惜しみない称賛を送ろう。
ヤスダ氏曰く「ヘスティアの胸は小説の地の文で大きい大きい連呼されてたのでそこスタートで衣装全体を組んだのだけど、書いてなかったら小さくしていたと思うので大森先生のファインプレー」
なお、爆発的な人気が出たのは何故かアニメ放映直後ではなく4月7日を過ぎてからである。
ちなみに、pixivには4月7日だけで153枚ものイラスト(パロディ含む)が投稿されている。
関連イラスト
原典であるギリシャ神話での扱い
父クロノスと母レアーから生まれた長女。要するにゼウスやハーデスらのお姉ちゃん。
炉の神として家庭を守護する女神で、その延長として国体護持の神としての側面も持つ。
また、聖火を扱うとして祭壇、祭祀の神でもあり、家族を失った孤児たちの保護者とされる。
ローマ神話におけるウェスタ(ヴェスタ)と同一視されることが多い。
オリュンポス12神には数えられる場合と数えられない場合があり、
これは甥っ子であるディオニュソスに「自分は炉を離れてオリュンポスに行けないから」ということでその立場を譲ったからだとされる。
なお、ギリシャ神話における女神と言うことで嫌な予感がした人も多いだろうが、
かの高名なプラトンをして「彼女1人だけがのんびりしていた」と言わしめるなど、
ギリシャ神話において本ッッ当に珍しい癒し系ぐう聖女神である。
どのくらいかというと、あのゼウスがポセイドンとアポロンに求婚された時に直々に永遠の処女を守る許しを与えたというくらい。あのゼウスがである。
女神のみならずゼウスのお手付きが無かった女性というのはガチで珍しい。むしろ「手出したらぶっ殺すぞ(意訳)」宣言までしているとなればほぼ皆無レベルである。
「いや、でもお姉ちゃんなんでしょ?」と思ったアナタ、そもそもゼウスとヘラの夫婦は姉弟です。
よくヘラが怒らなかったものである。
ちなみに、家庭円満、国体護持といった概念的な要素が強いせいか、神殿や彫像、エピソードが全体的に少ない。
まあ、信仰の土台としての家庭円満・国家安寧を司ると考えれば、ヤンチャな弟妹やら親戚やらがアレコレやらかす様を暖かく見守るお姉さん或いはオカンというポジションなのかもしれない。
しかしその神徳から、信仰の規模はオリュンポス十二神でも3本の指に入るといわれ、「釜戸あるところヘスティア女神への信仰あり」と言い得る存在だったという。神格は日本で言うなら「三宝荒神」だが、その在り方は同じく後発的に神徳が増えて萬願成就の神様になった「お稲荷さん」に近い。ちなみにお稲荷さんも本質は女神である。
因みに彼女の聖獣であるロバの別名は兎馬…。ベルが眷族なのはもう運命なのか?
またアテナ、アルテミスと並んでギリシア神話の三大処女神とされる。
その他の出演
2021年1月のコラボイベントで登場。ただし、ベル、アイズとは異なり、NPC(ルームでの配置は可能)。
- この素晴らしい世界に祝福を!(このファン)
2021年4月のコラボイベントで登場予定。コラボの洗礼として、このすば!に登場するカエルのモンスターに食われるという展開が先行公開された。
余談
彼女の台詞を文章に書き起こすと大泉洋に似ていると言われ、
水曜どうでしょうと掛け合わせた「ダンまちどうでしょう」といったネタが存在している。
ヘスティア「おい、パイ食わねぇか」
前述の通り、劇中ではアイズを恋敵として対抗心剥き出しにしているため仲が良いとは言い難いが、両者の中の人たる水瀬と大西は逆にすこぶる仲が良いことで知られている。その仲の良さはアミッドを演じる加隈亜衣から「前世は双子」と言われたほど。ちなみに両者はベル役の松岡禎丞とは近しい役で共演することが多いという共通点がある。
もう一つ本当にどうでも良いが当初は怪物祭の時ベルと共にシルバーバックから逃げる相手はヘスティアではなく薄鈍色の髪の少女の予定だったらしい。ヘスティアがナイフを持ってくる展開からは同じだが当時の編集に「ちゃんとヘスティアをメインに据えましょう」と助言され自身も納得し修正に至ったらしいが…
4期アニメでは展開の都合、めっきり出番が減ってしまい、後半の厄災編ではとうとうWEB予告要因と化す。
関連タグ
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 超越存在
ヘスティア・ファミリア ベル・クラネル アイズ・ヴァレンシュタイン
リリルカ・アーデ ヴェルフ・クロッゾ ヤマト・命 サンジョウノ・春姫
ウェスタ-メモリア・フレーゼ四周年イベントアエデス・ウェスタにて登場したヘスティアのもう一つの姿。原点のローマ神話でもヘスティアと同一視されている。
ブルー(プリキュア) - 他作品にて、異性の主人公たちに戦う力を与え「神様」と呼ばれる神物。
大魔神サタン - 他作品にて、主人公に好意を抱き、戦う力を与え、戦いをサポートする神物。しかし、その結末は…。
アクア(このすば) - 他作品にて、女神にしてメインヒロイン。外見が幼い、残念な所が有る等、共通点が多い。ヘスティアの方が大分マシだが。
小岩井吉乃・レム(リゼロ) - 中の人およびロリ巨乳繋がり。後者は主人公のことを「○○君」づけで呼ぶ共通点もある。
チルリル - こちらも中の人繋がりで『メモリア・フレーゼ』でコラボ共演。しかし、こちらは胸は控えめ。
中野五月 - 中の人および巨乳繋がりで、かつ主人公の中の人がベルと同じ。さらには主人公のことを「君」づけで呼ぶという共通点もある。実際にこんなイラストが…
ヴェスタル(アズールレーン)…名前の由来がヘスティアと同一視される炎の神ヴェスタに関係するためか、同じように青い紐を装備しているというオマージュ要素がある。