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プロフィール
真名 | ヘラクレス |
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クラス | バーサーカー |
性別 | 男性 |
身長 | 253cm |
体重 | 311kg |
出典 | ギリシャ神話 |
地域 | ギリシャ |
属性 | 混沌・狂・天 |
イメージカラー | 鉛 |
特技 | −(狂化している為なし) |
好きなもの | −(狂化している為なし) |
苦手なもの | −(狂化している為なし) |
天敵 | ギルガメッシュ |
テーマ曲 | 「蘇る神話」 |
設定担当 | 奈須きのこ |
ILLUST | 武内崇(SN)、Azusa(FGO) |
CV | 西前忠久 |
概要
『Fate/stay night』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。
マスターであるイリヤスフィール・フォン・アインツベルンの忠実な矛であり盾である、巨人と見紛うほどの巨躯を持った巌(いわお)のような男性。
「セイバーが『最優』なら、彼は『最強』」と評されている。
バーサーカーのクラスで召喚されたのは、前回の聖杯戦争でアインツベルンが招いたマスターとサーヴァントが裏切ったため、「完全に忠実な従僕」が望まれたためである。
また『Fateシリーズ』で初めて真名が明かされたサーヴァントでもある。
真名
ギリシャ神話二大英雄のひとり。主神ゼウスと人間の娘との間に生まれた半神半人の英雄。
十二の功業と呼ばれる試練や、アルゴノーツとしての航海、巨人族とオリンポスの神々との戦いなど数多の冒険を繰り広げ、その全てを乗り越えた。
その世界規模の知名度と隙らしい隙も無い難攻不落振りから、真名の露呈が大きなリスクと認識される作中でもイリヤが惜しげもなく正体を明かしている。
アインツベルンは彼を奉る神殿の支柱となっていた石斧剣を触媒に使い、召喚する事に成功した。
容姿
一般的な人間と比べるべくもない巨体と岩のように黒い肌が目を引く偉丈夫。
髪は無造作に伸ばされており、服装も腕輪と足輪、金属板で補強された腰巻き(しかも『フェイト/タイガーころしあむ』での本人曰くはいてないとのこと)以外は身に付けておらず、まさに野蛮人といった風体。
ちなみに彼の生前の姿は『劇場版HF第3章』にて衛宮士郎が『射殺す百頭』を投影した時の12枚のカットインで見ることができる(彼が十二の試練を行なっている場面)。
本来の目の色は金眼であるが、媒体や狂化の度合いによって右目や両目が赤くなったり黒白目になったり、黒目そのものが消失したりと描かれ方は安定しない。
人物
狂化しているため理性が無く、本来の人格を窺い知ることは叶わない。
だが、猛獣じみた容姿と威圧感に反しイリヤに強い忠誠心を持って動いており、彼女の身に危機が迫れば真っ先に護ろうとするなど、自制心や義侠心は喪失していない模様。
高潔な英雄から錯乱した愚者まで、非常に多くの逸話と側面を持った英霊であるため、サーヴァント特有の"クラスごとによる性格の差異"が特に大きく、未だ正確な人物像を確認する事は出来ていない。
アーチャーを初めとする三騎士で召喚された場合は、武人としての側面が強調された正道をよしとする寛容な人格となるとされている(アサシンやライダーだと過激な性格になるのかは不明)。
第五次ではいくら話し掛けようと無反応・無表情であり、意志疎通は不可能と言っていい(イリヤのピンチや命令に行動で示す程度)。
『劇場版HF第3章』では、消滅する寸前に衛宮士郎に「(自分の代わりに)お前が(イリヤを)守れ」と声をかけている。また衛宮士郎が投影のための解析を行った時に、「子どもを抱え嘆き叫ぶ姿」「十二の試練」といった彼の人生が走馬灯のように流れる演出が追加された。
ギャグ時空で正気になった際の一人称は「私(わたし)」。
本来の性格は『タイガーころしあむ』で見せた敬語の紳士風なようだが、こちらは「虎聖杯」の悪影響を受けている疑惑があり、本当に本来の性格なのかは不明。
生前を知っている人物の証言によると、自身の目的の為なら略奪や騙し討ちも躊躇わないが、効率等の理由でそうする事はない、己が実力で正道を押し通した武人だった模様。
赤き弓兵との闘いでは「自身に理性があれば互いに存分に剣技を競いあい、より素晴らしい闘いになっただろうに」と惜しんだり、正気に戻った際に士郎の投影した『勝利すべき黄金の剣』を賞賛するなど、今際に覗ける狂化の解けた言動からは基本的には他の英雄としのぎを削りあえることを望む、誇り高い人物である事が推察される。
『Grand Order』の幕間の物語2では、狂化による人格への影響が第5次より緩いおかげか、主人公にひっそりと微笑みかけるという、これまで以上に人間的な行動を起こす彼を見ることが出来る。
能力
圧倒的な怪力と驚異的な体躯に似合わぬ素早さから白兵戦においては敵無しとされ、その能力から歴代最高峰のメンバーと評される第五次聖杯戦争のサーヴァントの中でも最強と言われている。
原作者曰く、宝具EXかAランクのセイバー(おそらくA以上の攻撃手段を持っているうえで技量が突出した者)でようやく正面から宝具で倒せる可能性があるとされている。実際、Aランクの攻撃手段を持つ第5次のキャスターやライダーはどんなに頑張っても1~2回しかストックを削れず勝つ見込みはゼロとされ、逆にルーンで一時的に宝具をAに出来るランサーは勝ち目自体はあるとされている(ただし、戦闘の展開はヘラクレスが優勢)。
何度も発狂する伝承があることから「狂戦士」のクラスで召喚されたが、元来は生前打ち立てた武功と極めた武芸によってキャスター以外の全クラスの適性を持つ武人。
この適性の多さは全サーヴァントでもトップクラス、中でもアーチャーとして召喚された場合が最も実力を発揮するとされている。これはアーチャーはレンジャーでもあるので、数々の試練を知恵と機転で乗り越えた彼には馴染みがいいため。
勘違いされやすいが、「アーチャーがレンジャーでもあるのでヘラクレスと馴染みがいい」のであって、「ヘラクレスがレンジャーだからアーチャーと馴染みがいい」のではない。
バーサーカー時では元から破格の地力が、固有スキル「狂化」により、理性や一部の技術を失う代償に引き上げられ、肉弾戦では敵無しの圧倒的破壊力を可能としている。
またバーサーカー時は狂化の影響で武装を一切持ってこれないとされている。劇中では石製の斧剣を持っているが、これはアインツベルンが用意した触媒を加工した物であり、召喚者が武器を用意しなければステゴロのみとなる。
なお、『FGO』では『SN』での戦いが座に反映されたのか、上述の斧剣をそのまま持ってきており、霊基再臨によって金色の戦斧も所持するようになる。
最優のクラスであるセイバーで召喚された場合、どうなるのかは不明だが、ファンの間ではマルミアドワーズという剣を持ってくるであろう事が有力視されている。もう一人の持ち主の登場でこの剣の詳細が明らかになっており、『Fate/EXTRA CCC』のそれと同一かは不明だが神話礼装と呼ばれ、単純な火力だけなら『約束された勝利の剣』の上を行くとされている。Fate世界でもこの剣を手に入れていたようなので、火力だけ見ればアーチャーで召喚された時よりも高いと思われる。
その剛力から生み出せる一撃と卓越した反射神経から、最高のスピード及び攻撃回数を誇るとされ、剣圧だけでも自動車が飛んでいき道路に穴が開く程。
ただ武器を振り回すだけでも他のサーヴァントを圧倒し、小手先の技術など彼の嵐のような攻撃の前には無力である。原作者は格ゲーなどでパワーキャラ=動きが鈍いという説を疑問視しており「筋力のあるデカイ奴は速くて恐いぞ!」という想いから一番攻撃力が高いキャラが一番速く、さらに攻撃回数まで多いというコンセプトで構想された。
ufotable制作のTVアニメ版および劇場版では首を取られる瞬間に武器を手放して見事な体術でセイバーを翻弄するだけでなく、城の残骸をも飛び道具として利用するなど狂化して理性を失っているにもかかわらずとっさの判断力にも優れている。凛曰く「あれのどこがバーサーカーだっていうのよ!」アーチャー曰く「野生の化身」であり、もはや野生の勘や本能の域に達している模様。
『FGO』では地面が閃光を上げてひび割れる程の剣技(または斧技)を振るう他、口から雄叫びを放って周囲を吹き飛ばすという遠隔攻撃も見せている。
一方、当人自身が破格の大英霊なので、現界に必要な魔力も並大抵ではなく、そこに加えてただでさえ魔力を浪費する狂化術式を適用しているため、並の魔術師では一回の戦闘だけでも魔力が枯渇して死の危険に見舞われるとさえ推察されている。
“自然の嬰児”として膨大な魔力を有するイリヤだからこそ、単身で彼の運用が可能なのだ。
『Apocrypha』世界においてはもしギリシャ近辺で亜種聖杯戦争が行われる事があるとすれば「聖杯戦争開始前に決着が付く」と言われているが、それはヘラクレスの存在のためである。
亜種聖杯戦争においては霊脈の都合上冬木の聖杯程サーヴァントが実力を発揮する事が出来ず、土地による知名度補正による有利不利が大きくなってしまうので基本的に開催地に沿った英雄が召喚される事が多いのだが(ギリシャ開催ならギリシャ縁の英雄が、と言った感じ)、地元故に絶大な知名度補正を受け、文字通りの「無敵」と化してしまう彼を召喚した者が自動的に勝者となるに等しいため、彼を召喚するための触媒の奪い合いが事実上の勝者決定戦になってしまうからである。
ギリシャ英雄で最強決定戦を開催したらそりゃあヘラクレスがトップに来るというのも納得の話である。
このように、セイバーはもちろん同じ半神半人のランサー、ギルガメッシュに引けをとらない破格の英霊であり、ファンの間ではバーサーカーであること自体を惜しまれている。
「少女のサーヴァントは最強である。数いる英霊の中でも最高の知名度を誇るヘラクレスに対抗できるモノなど、それこそ一人か二人のみだろう」と作中でも言われているように、10人といない世界レベルの知名度を持つサーヴァントの1人である。例え日本であってもヘラクレスと比べたら、かのアーサー王の知名度であっても数段ランクが劣るとされる。
ステータス
作中の描写から、狂化がステータスにどう影響しているのか不明。
見ての通り、単純なステータスだけならば、士郎どころかある事情で凛に契約の主導権が渡ったセイバーをも遙かに凌ぐ。
保有スキル
狂化(B) | バーサーカーのクラススキル。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。Bランクでは、言語能力を失い理性の大半を奪われる。しかし、これでも普段はイリヤによってランクを抑えられており、令呪によって本格的に狂い出す。 |
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神性(A) | 神霊適性を持つかどうか。ギリシャ神話における最高位の神霊の息子であり、半神半人から死後に神に迎えられた為、最高レベルの神霊適正を持っている。 |
心眼(偽)(B) | 数々の冒険で磨かれた直感・第六感による危機回避能力。虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。同時に視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。『狂化』によって理性を奪われても、本能に近いこのスキルは有効に働く。 |
勇猛(A+) | 威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、敵に与える格闘ダメージを向上させる効果も持つ。ただし『狂化』によって効果が発揮されていない。 |
戦闘続行(A) | 瀕死の重傷を負っても戦闘を可能にするスキル。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。クー・フーリンの『戦闘続行』が「往生際の悪さ」を表しているのに対し、こちらは「生還能力」を示している。 |
不撓不屈(A) | 「戦闘続行(A)」が変化したスキル。ヘラクレスの超人的なタフネス及び精神性を表したスキル。名無しの船長とバイキングの王もデフォルトで同じスキルを持つ。 |
宝具
十二の試練(ゴッド・ハンド)
- ランク:B
- 種別:対人宝具
- レンジ:−
- 最大捕捉:1人
神話においてヘラクレスが生前踏破した十二の偉業の具現化。
現界中致命傷を負っても11回まで蘇生する事が出来る、究極の鎧と化した彼の肉体そのもの。Bランク以下の攻撃を無効化、1度受けた攻撃に対して防御力3倍という効果も併せ持つ。
詳細は該当記事を参照。
射殺す百頭(ナインライブス)
- ランク:C~A+
- 種別:不明(マテリアルに記載が無い訳ではなく、『不明』という分類)
- レンジ:−(FGO)/ 臨機応変(Fake)
- 最大補足:−
「■■■■■■■■■■■ーーーー!!」
万能宝具と呼ばれるヘラクレスが所持する中でも最高の宝具。手にした武具、あるいは徒手空拳により様々な武を行使する。1個の兵装というよりひとつの流派であり、いわば『無差別格闘流派・射殺す百頭』という技能そのものが宝具化したもの。武具の力を最大限に引き出し、対人から対軍、城攻めに至るまで状況に合わせて様々な形を見せる。ヘラクレスが長い戦いの末に編み出した戦闘方法。またの名を『流派・ヘラクレス』。
弓を用いた『射殺す百頭』、剣を用いた『射殺す百頭』といった具合に剣、槍、斧、弓と武器が何であろうと使え、武器に収まらず盾といった防具でも発動することが出来る。
公式からは「対人用のハイスピード9連撃の斬撃」と「対幻想種用のドラゴン型のホーミングレーザーを9発同時発射する弓撃(ヘラクレスがメインで使うのはこちらとのこと)」の存在が明言されているが、他にも様々な形態があるらしい。
バーサーカー時は狂化で技能が失われているため使用できない。格闘ゲームでは石斧を振り回した強力無比な叩き潰し技になっているが対人用の剣のライブズは全ての攻撃が重なるほど高速で九回斬る技であり技を全く再現出来ておらず、便宜上『射殺す百頭(ナインライブズ)』という名前をつけられているといったところ。
詳細は該当記事を参照。
回転して突撃する蒼い槍兵(ブーメランサー)
- ランク:B+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~∞
- 最大効果:∞
ランサー「待て待て待て待て!何だそりゃー!?」
アーチャー「何だ、その未知の宝具……ぐわああぁぁぁぁっ!?」
ランサーを武器として投げつけたことで、その攻撃が昇華されたイレギュラーな宝具(?)。
投げ飛ばされたランサーが高速回転しながら飛行する青い光弾と化し、射線上に居る敵に必ず命中してダメージを与える効果を持つが、名前とは裏腹に持ち主の手元に戻って来ることはない。
弓兵へのクリティカル効果や宝具『刺し穿つ死棘の槍』と同等の効果を持つとされ、絵面のマヌケさとは裏腹に意外に強力で、アーチャーを一撃で仕留める威力を見せた。
……ちなみにサーヴァントそのものを武器にして放つ宝具というのは後に大真面目な形で登場している(『FGO』第2部ネタバレ注意)。
武器
無銘・斧剣
バーサーカーが使用する岩の剣。
アインツベルンが用意した神殿の礎で、これ自体がヘラクレス召喚の触媒となっている。
ヘラクレスが得意とするのは弓なのだが、狂化している為かつての武装と剣技を失っている。
このことからも分かるように本来は武器すらなくステゴロで戦うのみ。『FGO』の第二再臨ではさらに刺々しいデザインに変化し、最終的には、巨大戦斧を装備するようになる。
関連人物
Fate/stay night
契約したマスター。
狂化により意思を剥奪されているが、互いに失ってしまった肉親と重ね合わせているのか親子の様な情を抱いていく。
どのルートであっても、最後まで彼女の守護者であるということだけは変わることが無く、その絆は後の作品にも引き継がれている。
天敵。バーサーカーを「ひとつの神話の頂点」と評価していた。
ただし、直接的な戦闘能力では遙かに上であることはギルガメッシュ本人も認めている。
『十二の試練』を無数にある高ランク宝具で貫通されてしまう上に高い神性スキルが対神宝具である『天の鎖』に引っかかる為戦闘での相性が非常に悪い(このせいでメリットがあまり示されなかったのもあって神性スキルは暫くの間ハズレスキル扱いされたとかなんとか……)。
作中で宝具の嵐の中を直進して強行突破しているが、ヘラクレスが攻撃を当てられる間合いに到達した時点で『王の財宝』だけで10回殺されており、かつギルガメッシュはその場から一歩も下がらない(間合いを離さない)、ついでにいつもの鎧も着ていないという舐めプをしていたことから、『天の鎖』関係なく単純な強行突破だけで攻略するのは絶望的と思われる(ヘラクレス自身も内心「真っ当な英雄では奴には勝ち目がない」と認めている)。
ギルガメッシュが「イリヤを庇わなければ勝機がある」と言っていることからも、動き回れさえすれば良い勝負になると思われる(その場合は魔力源たるマスターのイリヤが殺されるのでどちらにせよ厳しい戦いではある)。
ギルガメッシュ同様に相性の悪い敵。『Fateルート』では半分近く、命のストックを削られた。
ただし、ギルガメッシュと違い直接的な戦闘力で勝負することが多い分勝つのは困難となる。
その剣術を高く評価しており、「理性があった時に戦いたかった」と零すほど。
『HFルート』にて激突した黒化した騎士王。桜からの無限の魔力供給によって宝具で獲得した耐性を上回る程の威力の宝具の連打で圧倒されてしまう為同じく相性の悪い相手。
素の実力自体は差程大きな差は無いらしく『劇場版HF』では事前にセイバーがヘラクレスの鉄拳を受けた経験が勝敗を分ける要因となった。
劇場版『HF第2章』での神作画による超絶バトルは必見。
生前
アルゴー船メンバー(アルゴノーツ)にして船長。同じ師に学んだ兄弟弟子でもある。
英雄でありながら多くの者から化け物と恐れられ続けていた彼を、一人の大英雄として見てくれた男であった。
彼の実装に伴い、Buster攻撃とExtra Attackでも登場する……が、メディアやアタランテ同様に割と雑に扱っている節があり、よく自分の攻撃に巻き添えにしている。
別マガ版『Fate/Grand Order -turas realta-』では、カワグチタケシ氏による加筆で第1部3章におけるイアソンへの心情が明かされている。
威丈高で多弁なところには呆れているものの、自分を真っ向から受け入れ信頼してくれる彼を心根から友と認めており、黒幕に踊らされていると知らないイアソンを慮りながら、裏にある策略を自分なりに破綻させるべくカルデアと死闘を演じた。
イアソンとの友情はヘラクレスのブレる事の無い根幹に存在しており下記の様に霊基を歪められても友として呼んでいた。
アルゴー船のメンバーであり、イアソンの元妻。
見知っているが故に聖杯戦争ではその力を警戒している。
なおヘラクレスは旅の途中でアルゴー号に置き去りにされてしまい、そのまま帰ってしまったというものと、置き去りにされたので陸路で追って合流したという二通りの物語がある。前者の場合出会っていないということになるのだが、Fate世界ではちゃんと合流した説が採用されたようだ。
同じくアルゴー船のメンバー。
アーチャーでは特に言及はないか、オルタの方では彼の心情の変化を汲み取っている。
かつての師匠。ケンタウロスとの争いの際、彼をヒュドラの毒矢で誤射してしまい、最終的に彼を死なせる原因を作ってしまった。後に彼が実装され、カルデアで顔を合わせた際も先の一件を引きずっているのか気まずそうな表情を浮かべている。特に本人自身が全く気にしていないため尚のこと堪える様子。
兄弟弟子兼甥でありアルゴー船のメンバー。顔を合わせるとその屈強さ故に、自分が治療しがいのある難病に罹れと無理難題をふっかけてくる。
異母兄弟兼兄弟弟子でありアルゴー船のメンバー。
力比べをした事もある。
イピクレス
双子の兄弟。Fate世界では女体化されている。
彼女はなんの能力もない純粋な人間である。
イオラオス
イピレクスの息子で従者の1人。
ヒュドラ退治やアルゴノーツの度などに同行し、大活躍した。
Fate/Grand Order
この世界で契約したマスター。
バレンタインやコミカライズの描写では、サムズアップで意思疎通している模様。
弟弟子でありアルゴー船のメンバー、ペーレウスの息子。
師匠であるケイローンの死因に関係あるためか、味方だと言い聞かせて怒りを鎮めようとした。
しかし、それはそれとしてギリシャ一の英傑と称される噂と父親から話を聞いているためか、是非とも力比べをしてみたいとマスターに頼んでいる。
かつてのマスターを依代とする擬似サーヴァント。
契約していた時と同じ言葉を投げかけられ、まんざらでもない様子。
イベントでも共演が多い。
同じく自身の行いが許されているがそれを自責の念として後悔しているサーヴァント。
トリスタンはクラスはヘラクレス本来の物と同じアーチャーだがこちらは毒に弱い。
他作品での活躍
Fate/unlimited codes
投げキャラに近いヘヴィータイプとして登場。
機動力が低いが飛び道具、対空、突進アリとバランスが取れている。
技に1発分のスーパーアーマーが付いていることが多いが、コンボゲーな本作ではイマイチ頼りにならない。
『十二の試練(ゴッド・ハンド)』は300%魔力開放時に付与される「11発分のスーパーアーマー」として再現されている。
フェイト/タイガーころしあむ
虎聖杯の力で喋れるようにしてもらった事で、イリヤをお嬢様と呼ぶ紳士キャラに変貌しイリヤを驚愕させた。本当にこういう性格なのか不明。バーサーカーにセリフがあるのはこれと『stay night』の『Fateルート』での消滅間際ぐらい(このときは威厳ある口調)。
ちなみに、衛宮切嗣との対面はこれが初めてとなる。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
第1期のラスボスとして登場。基本デザインは原作の通常状態だが、腕にトゲ状の突起が見られたり、時折体が『HFルート』で見せた黒化状態のように赤く発光するなど細かい部分で差異が見られる。
一撃必殺の怪力と『十二の試練』による反則的な防御力を持っており、相対した美遊も圧倒され、英霊化してようやく互角であった。
最終的にイリヤと美遊が「並列限定展開(パラレル・インクルード)」によって多重召喚した9本の『約束された勝利の剣』による一斉掃射を受けて倒された。
『ドライ!!』では、3度目のベアトリス戦でイリヤが夢幻召喚を使用。
平行世界の縁ゆえか、終盤では狂化の進行もカードの強制排出も抑えてイリヤの戦いを後押しした。
カーニバル・ファンタズム
第5話でイリヤから乾電池(エネループ)を買ってこいと頼まれる。
途中でワンちゃんと二時間ほど遊び、建物一つを破壊した上にゲイボルグが刺さったままでも平気そうにしており、その後は急いで買い物に走った結果アサシンを吹き飛ばし、コケた勢いでライダーを潰し、ようやくの思いでついた電気屋が定休日だったショックで暴れた途端、走った勢いで元々滅茶苦茶だった町が滅茶苦茶になり、ついででセイバーと士郎が吹き飛んだ。
デパートに行くことで新たな電気屋を発見したのはいいものの、喜びすぎて跳ねたせいで十階までジャンプ一回で辿り着き、当の十階の電気屋で新しいミシンを買って笑顔なキャスターを踏み潰し、マスターから買い物を頼まれたと思われるアーチャーをワンちゃんとの連携攻撃で撃破し、最終的にはランサー(だけ)が死んだ。
そのおかげで聖杯を手にする。
でも電池は手に入らなかった。
他の話ではファンディスクのおまけミニゲーム同様に車に変形したりと、当然のごとく狂戦士としての威厳は崩壊している。
だがやはり抗えない運命なのかギルガメッシュの手で自爆した。
衛宮さんちの今日のごはん
流石にバーサーカーという特性上、料理も食事も困難そうだが一応登場している。
当初はあくまで食事に参加する描写はなく、クリスマスツリーを調達しに行ったり河原で遊んでたイリヤを迎えに行ったりした程度だったが、第47話でついにイリヤと士郎のお茶会に同席し、サンドイッチを食べて紅茶を飲んでいる様子が描かれた。
他の面々がフィンガーサンドイッチなのに対しパン一枚フルサイズの特製サンドイッチを一口で食べたり、紅茶に至っては口を開けて一気に流し込んだりと狂化のせいか食べ方こそ粗野だが、お茶会自体は楽しんでいたようである。
ちなみにそれ以前にもイリヤと桜がバーサーカーを描いたアイシングのクッキーを受け取っていたりするので、食事自体は十分可能なようである(セイバー以外は必要がないが楽しむことは出来る)。
ちなみに第47話と同日更新の『藤丸立香はわからない』第15話でもバーサーカーがサンドイッチを食べているというまさかのネタ被りが発生した。両方の作者曰く偶然とのこと。
Fate/strange Fake
最強と言われるアーチャークラスとして召喚された。マスターはバズディロット・コーデリオン。
しかし召喚直後に「令呪三画」「膨大な生贄による呪術」そして『聖杯の泥』を用いられた事で、ひたすら神々への復讐を望み、アヴェンジャーの特性を併せ持つアルケイデスへと変貌してしまう。
Fate/Prototype
この作品の原典となった『旧Fate』によればバーサーカーのサーヴァントは『Fate/stay night』同様にヘラクレスで設定もそんなに変わらなかったらしい。『Fate/prototype』がアニメ作品として世に出された際『旧Fate』と設定が同様かは不明だったものの、『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』の描写ではヘラクレスである事が仄めかされている。
Fate/Grand Order
バーサーカークラスで初期から登場。レアリティは☆4。チュートリアルガチャでの確定枠の候補にも含まれている。
プレイヤーのサーヴァントとしては、本気を出すとマスターが魔力枯渇で死んでしまう設定が取られているため、マスター補正と言う形で弱体化し、狂化ランクの引き上げと同時に『十二の試練』が使用できなくなっている。
会話に関しては基本成立せず叫んでいることが殆どだが、上記にもあるように時折人間味のある表情を見せてくれる。終局特異点においてはイアソンの的確な指示に対し微笑み返すなど、単にマスターの能力不足で狂化が抑えられているから、というわけではなさそうである。
更にはバレンタインでチョコを渡すと律儀にワイルドさ溢れるお返しを貰える。この時の彼のリアクションは必見。
メインシナリオでは中ボス扱いが多く、第1部3章および第1.5部2章にて、恐るべき強敵として立ちふさがる。健在となっている『十二の試練』によって主人公達は大いに苦しめられた。
また、シトナイは依り代ゆえか彼のシャドウサーヴァントを召喚可能で、守護者として現れる。
尚、第五異聞帯の歴史においてもかつて存在していたようであり、マップ上のギリシャの神々の名前を冠した島々の中に彼の名前を見つけることができる。
またこの島はかつて存在した神の体の残骸であり、神の名前がそのまま島の名前となっているため、この異聞帯でも神々の一員となっていたらしいことが窺える。
ゲーム上での性能
最大HP | 10327 |
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最大ATK | 10655 |
コマンドカード | Buster:3/Arts:1/Quick:1 |
宝具カード | Buster |
スキル1 | 勇猛(A+) / 自身の攻撃力と精神異常耐性UP(3T) |
スキル2 | 心眼(偽)(B) / 自身に回避状態を付与(1T)&クリティカル威力UP(3T) |
スキル3 | 戦闘続行(A) / 自身にガッツ状態を付与(5T) |
スキル3(強化後) | 不撓不屈(A) / 自身にガッツ状態(他のガッツ状態と重複可能)を付与&自身のガッツ発動時に「自身のBusterカード性能アップ(5T)」する状態を付与(各5T) |
宝具 | 敵単体に超強力な攻撃&防御力ダウン(3T) |
ステータスは攻撃型でスキルも攻守バランスの揃ったバランスの良い構成となっている。
火力面では宝具にスキル「勇猛(A+)」で上乗せしつつ、自前でBusterチェインが組めるので、決まればボスに対して必殺級の痛打を叩き込むことが出来る。
防御面でも回避とガッツにより高い生存力を持っており、盾役無しでもある程度持ちこたえてくれる。
更に絆礼装「雪の城」は【ヘラクレス装備時にガッツ3回分を付与】という破格の性能で、“殿(しんがり)に単騎ヘラクレス”が、対強敵において一つの最適解と言われるほどの強さを誇る。
ただ、復活後のHPが500しかない事から毒などのスリップダメージ状態は苦手で、せっかくのガッツが瞬く間に削られてしまう。そのため、指令紋章「キュア」を各カードに付けて即座に回復できるようにするという対策が取られている。
さらに『強化クエスト~5th Anniversary特別編~』で「戦闘続行(A)」が「不撓不屈(A)」へランクアップ。あからさまに上記の「雪の城」と組み合わせろという内容であり、復活する度にパワーアップするという原作再現の面も強い効果となっている。
更にアペンドスキルに「エクストラアタックの強化」という実質的にヘラクレス専用の項目がありそちらの強化も入れると更に強くなる。
なお、強化クエストの開放には最終再臨に加えて、第2部5章前編のクリアが必要になる。
絆礼装の獲得も長い道のりであるため、ゆっくりと付き合っていきたい。
エキシビションマッチ『十二の試練』
2016年の2回目『ネロ祭』の初日ではエキシビションマッチの相手として登場。
ただしステージ名「十二の試練」の通り、このステージに登場するヘラクレスは11回分のガッツを所持し、さらにガッツ発動時での回復量は50%分=12万、そしてボス面突入時にスキル「大英雄の覇気」でこちらのフィールドメンバーに永続的かつ大幅なアーツ性能低下を付与する(弱体解除での回復は可能)。ある意味神話での勇猛さを再現しているが……
ガッツでの回復分も計算すると実際150万程のHP・さらに心眼(1ターン回避)と勇猛(攻撃力上昇)を所持する強敵である。
完全体ヘラクレスが如何に規格外の存在なのかが嫌というほど理解できると同時に、『FGO』本編でこの仕様で出てこなかったことに誰もが安堵し、更に相当端折っているとはいえそのヘラクレスと相対し、辛うじて仕留めた面々の苦労と相対時の絶望がよくわかる……正直言って勝てる気がしない。
道中のゴーレム祭でボロボロのマスター達の前に立ちはだかる彼を攻略するには、高火力を持つジャンヌ・オルタなどを採用し、特攻礼装「白薔薇の姫」や彼女を守る壁役などと併用してすり潰す事が多い。また「男性」「神性」という比較的狙い撃ちしやすい特性に、バーサーカー特有の「シールダー以外すべてのクラスから被イメージ2倍」もあって、実は編成次第で抜け道がいくつか存在した。
……それでも運や手持ちの様々なリソースに依る部分が非常に多く、勝てなくて当然ともいえるまさに「運営から廃人プレイヤーへの挑戦状」ともいえるこのエキシビションマッチの異常性をみんなに知らしめてくれる。
もっとも、これでもまだ序の口であり、同イベントではこれからがほんとうの地獄だと言わんばかりのさらなる狂気の産物が待ち受けていた。
この『十二の試練』はそれまで『FGO』に漫然と流布していた“ゴリ押し一辺倒”では勝てない、より戦術的な思考がこの先も以降の物語にも必要なことを暗示する関門でもあったのだ。そういう意味でも試練。
余談
戦闘テーマ
セイバーの『約束された勝利の剣』やアーチャーの「エミヤ」のような固有のテーマ曲とは言い難いが、強いて言うならば、『Fateルート』におけるセイバーと相対した際のBGM「蘇る神話」がそれに当たる。曲名に神話と入っている為、ヘラクレスをイメージしたネーミングだとわかる。
このBGMは『Realta Nua』版をはじめ『Fate/Grand Order』でもアレンジされて使用されている。
2012年版
FGO版
戦闘力
第5次のサーヴァント達と戦った際について原作者から語られており、
真アサシン「勝負にならない」
アサシン「勝負にならない(相性が最悪とされている。キャスターの援護と「攻撃的防御」という構えで撤退させられたが、本気で殺す気でこられてたらやられていたとのこと)」
キャスター「セイバークラスの前衛を2体用意出来れば、後衛から大魔術を撃つという戦法で2~3回はダメージを与えられる」
ライダー「ベルレフォーンで1回は確実に殺せるが、その間に殺し返されるので1回か2回ストックを削るのが限度」
ランサー「ルーンで宝具をAランクにすることが可能。かなり不利な戦いではあるが、いくらか勝ち目がある戦いを展開出来る」
クラス適性について
能力の頂でセイバー、バーサーカー、アーチャーに触れているが、ランサー、ライダー、アサシンの適性の要因となった逸話は明かされていない。しかしながら、適性となりうる逸話は確かに存在しており、候補となるものを挙げる。
実の所、純粋な槍を使用した逸話は確認されてない。しかし、ランサーは棍棒や鎌に関する逸話を持ったサーヴァントも所属している為、ランサーとして召喚されるなら、有名なヘラクレスの棍棒かヒュドラの首を刈り落としたとされる鎌のどれかを持ってくると思われる。ちなみにヘラクレスの棍棒がインド神話のヴァジュラの元になったという説があり、実際にヴァジュラを持ってくるサーヴァントのクラスもランサーである。
従者イオラオスが操る戦車や馬に乗った逸話がある。彼の乗っていた馬の名前はアリオンといい、ポセイドンとデメテルの間に生まれた神馬とされる。バレンタインイベントでアキレウスがクサントスへの罰としてヘラクレスに乗せようと考えていたが、上記の逸話からか、巨体でも難なく乗りこなしてしまいそうである。
二人で一つの体を持つモリオニダイを待ち伏せし、毒矢で仕留めたという逸話がある。
弓矢使ってるんならアーチャーじゃないか?とお思いだろうが、とあるアーチャーはアサシン適性も仄めかしており、どのような武器であれ、手段として暗殺を取った以上、このクラスでの召喚もありうると考えられる(何よりも毒物を扱う英霊はアサシンとして扱われる傾向にある)。
そもそもサーヴァントは死因がクラス適性を得る要因になる事も少なくない為、このクラスで召喚された場合、ヒュドラの毒そのものが武器になると考えられる。その他の候補として考えられるのはケルベロスを連れて来た際に生まれたトリカブトの逸話か死の神タナトスと格闘した逸話だろうか。
狂化による弊害(『SN』作中とコンマテから)
- 宝具になりうる武器がいくつかあるにもかかわらず、狂化の影響で武器を1つも持ってこれない
- スキル「勇猛」の封印
- 宝具『射殺す百頭』の封印
- 技術の封印(細かな戦術などなくなり、身体能力に任せて斧剣を振り回すのみとなる、多彩な剣技も失っている)
- 理性の大半を失う(イリヤの示す敵を正面から叩きふせるのみ)
- 感情を失う
- 防御のことは考えておらず『十二の試練』頼みになっている(本来は一度見た攻撃が通じなくなる剣士の技術を持つ)
- 最強格の英霊を狂化しているため魔力の消費量がとてつもない
正しく巌のごとき外見であるが、これは狂化による影響であり、理性のある状態が描かれた『strange Fake』ではもう少しシュッとしたイケメンな姿を見ることが出来る。
元々トップクラスの英雄であるヘラクレスを狂化することによる膨大な量の魔力消費が弱点として挙げられているが、生前自身の死の要因の一つとなったヒュドラ毒もまた弱点のひとつでありもし食らえば全てのストックの生命を消費して消滅してしまう可能性もあるらしい。
その他
ギャグ時空だけの話かもしれないがはいてないキャラであることが判明。
外見由来のトンデモではない。何せ彼の生前の死因は、夫婦仲の冷え込みを危ぶんだ奥さんが媚薬と騙されてパンツに仕込んだヒュドラの猛毒。
男のデリケートゾーンを襲った不死身の師匠さえ音を上げた苦痛……トラウマ級のネタである。
次作のアッパーでは「魔法少女適性のあるものにネコミミ」を付けて回るネコアルクに目を付けられてネコミミが付いてしまう。なお、ヘラクレスにキャスター適性はない。繰り返すが、ヘラクレスにキャスター適性はない。キャスター適性があるのはむしろ主人の方である。
『stay night』で立ち絵が登場することが少ない。『FGO』などではパンパンに筋肉が膨れ、所謂筋肉太りしているが、原作絵は脂肪が一切ない血管が浮き上がりそうな金属のような筋肉となっている。どちらもムキムキではあるが無駄な脂肪がない分、『SN』の頃の方がいくらかシュッとしているように見える。
他のギリシャ鯖と比較すると随分と色黒だが、母方の曾祖母がエチオピア人なので、そこからの遺伝と考えれば辻褄が合う。
また、ギャグ時空では戦車に変形していたが、近年の本筋作品でギリシャの神性(習合した土着伝承を除き)の本体は実はロボで、タロス以外にも神々に作られたロボが存在していた事が明らかになった為、与太話どころではなくなった。