基礎データ
概要
ボーマンダのこだいのすがたと思われるパラドックスポケモン。
名称の由来はそのまま「轟く月」からで、ある意味仮称に近い。
ボーマンダよりも大きい両翼の形は鳥を思わせるが、黒い尾羽で繋がったことで三日月の様なシルエットになっており、かの「血に濡れた三日月」ことメガボーマンダを彷彿とさせる。
「月刊オーカルチャー」でも直接的な公言はされていないが「他の地域で発生するボーマンダに起きる現象の結果に酷似している」と、関連が指摘されている。
また、ボーマンダと比べると前脚が大きく肘に当たる部分がはっきりしており、フィールドでのモーションを見るに、陸上での機動力も相応に高い模様。
現代種ではコモルーの名残として腹部にあった白い外殻も、こちらはタツベイよろしく頭に備えているのが特徴的。
無論凶暴性も現代のボーマンダの比ではなく、羽毛をまき散らしながら高速で飛びまわり、獲物を襲う。生息していた時代に捕食者として、相当な猛威を振るっていた事は想像に難くない。
当然ながらプレイヤーが捕獲する事も可能。出現場所はクリア後に行けるようになるパルデアの大穴の第三観測所付近の洞窟。洞窟は一見分かりにくい場所にある。
また、地下でもかなりの低確率で出現する。
待機モーションは空を飛んでいる状態と着地している状態の2種類あり、トレーナー戦では空を飛んでいる状態で固定される。
性能
名前 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
トドロクツキ | 105 | 139 | 71 | 55 | 101 | 119 | 590 |
ボーマンダ | 95 | 135 | 80 | 110 | 80 | 100 | 600 |
メガボーマンダ | 95 | 145 | 130 | 120 | 90 | 120 | 700 |
合計値590と屈指の性能を持ちながら特攻に55しか振られていない驚異の無駄の無さが魅力。
それでも原種に比べれば合計値自体は下がってしまっているが、他のステータスは防御を除いて非常に高水準であり、じしん・ストーンエッジなどの高威力の物理技も揃っているため全ドラゴンの中でもトップクラスの破壊力を持つと言える。
特にA139はSVのドラゴンタイプという括りの中ではセグレイブに次ぐ程。
しかし一致技の威力がセグレイブ程優れていないため、素の火力に関しては種族値の高さに反して意外と控えめ。
この特攻ではあるが相変わらず原種の使っていたハイドロポンプは使用可能。フェアリータイプ対策にはアイアンヘッドの習得が推奨される…というか何も特別な理由がないなら入れるべきだろう。
しかし原種のボーマンダや同タイプのサザンドラを強力足らしめていた高威力の特殊技がさすがに採用しづらくなっているのが欠点で、シンプルに物理受けに止められやすい。
また、素早さ種族値119は十分高い数値なのだが、自身より素早いポケモンのほとんどが相性で不利な相手が多いのもなかなかに悩ましい。
素早さを積む場合、積めるわざの一つに、過去作全てのポケモンから没収され、現状トドロクツキのみが覚えるスケイルショットがあるが、不安定な攻撃性能に加えやや低めな防御を削るため、変化技だが攻撃も同時に積めるりゅうのまいの方が使いやすいか。
原種が覚えられないとんぼがえりが使えるのでサイクル(交代)戦で有利を取っていきたいところだが、ブーストエナジーとの相性は最悪なので型を選ぶ。また、サザンドラ同様にとんぼがえりを使われると2倍弱点で入ってしまうことも頭に入れた方がいい。
持ち物は自慢のパワーを活かせる「いのちのたま」や「ブーストエナジー」、フェアリータイプに対する出落ちを防げる「きあいのタスキ」が無難なところか。耐性が悪くはなく、サイクル戦適性もあるため、「こだわりハチマキ」や「こだわりスカーフ」とも好相性。
テラスタルは上記のブーストエナジー+アクロバットコンボの威力をさらに高めるひこうテラスタルが人気。だれが呼んだか「擬似メガマンダ戦法」。弱点も多く消せるが、こおり弱点は共通なので注意。
これに「りゅうのまい」を加えたパワーとスピードを活かす型がメイン。
次点のテラスタル候補はフェアリーとこおりを半減できるはがねやほのお。攻撃面の相性も悪くなく、ほのおの場合は「こだいかっせい」を活かして晴れパに組み込むパターンもある。
シーズン4後半に入るとランク上位層でHBベースの「ゴツゴツメット」型が流行。「くらいつく」で相手を逃さず、マスカーニャのどくびしで相手を疲弊させるのがこの型の持ち味。
ダブルバトルでも高火力を兼ね備えた「おいかぜ」サポーターとして活躍しており、「くらいつく」で対面固定する型、「ワイドブレイカー」でデバフを撒く型なども一定数存在する。
欠点としてはとにかく癖が強すぎる事。
高速物理アタッカーの極みとも言える種族値を持ちながら、一致技は威力が低かったり行動制限がかかったりただでさえ低い物理耐久が犠牲になったり……と、とにかく単純に振り回すのには向かないものばかりが大量に揃ってしまっている。
ブーストエナジー+アクロバットによるコンボも古代種にもかかわらず晴れ状態の場に出してしまうとブーストエナジーが消費されず逆に弱体化すると言う謎の現象を引き起こす上にコンボも潰れたりする。
(最初期は先にブーストエナジーが消費される仕様だったため晴れ状態でも問題なかったのだが、アップデートによって発動順が逆になってしまったため強化できなくなった)
シーズン4の上位層で流行した耐久型に関しても主力技は「くらいつく」であるため、相手を間違えるとかえって起点にされかねない可能性ができる。
……と、どれもこれも一筋縄ではいかない戦法が揃っている。
強いポケモンではあるのだが、はっきりと汎用性はドブに捨てていると言い切っていい。
「とりあえず採用」ではまず真価を発揮する事はできない、まさにあくタイプの極みと言えるポケモンである。
上位陣の評価の高さに反して採用率がいまいち伸び悩むのは、この汎用性のなさ=入るパーティを選ぶと言うのが大きく影響していると言える。
シリーズ3に入ると四災が追加されたが、パオジアンという難敵が立ちはだかり、使用率がガタ落ち。そちらには火力でも速度でも負けており、主力技で悉く抜群を突かれるため、彼のいる環境では非常に動かしづらくなった。
余談
古代の姿がメガシンカした姿に酷似している点は、メガプテラの『メガシンカがかつてのプテラの真の姿ではないか』という説を彷彿させる(尤もこちらは先祖返りであるのに対し、あちらは古代で生きていた時の姿という違いはあるが)。
黄色い目に赤い涙ラインという特徴はデビルマン(アニメ版)を思わせるものだが、関連性は不明(原種の時点で翼と体色がデビルマンに似ているという指摘はあったりするが)。
タイプがモロにあくタイプなのもそういう事だったりするのだろうか。
尚、パラドックスポケモンの中で一番色違いを効率よく狙いづらいポケモンでもある。
その理由はサンドウィッチであくまたはドラゴンのかがやきパワーやそうぐうパワーを掛けた際、トドロクツキと全く同じタイプのポケモンも一緒に出現しやすくなるため。更に言うと地下だけに限れば片方のタイプが共通のポケモンが他にもおり、普段トドロクツキが出やすい洞窟に至っては更にこのポケモン達も加わる。
そのため、効率よく色違いを狙える方法が確立されている他のパラドックスポケモンと比べて、入手難易度が上がってしまっている。
関連イラスト
関連タグ
1004.イーユイ→1005.トドロクツキ→1006.テツノブジン
同複合タイプ
テツノコウベ・テツノイバラ:600族の姿をしたパラドックスポケモン仲間
パラドックスポケモン
No | 古代種 | No | 未来種 |
---|---|---|---|
0984 | イダイナキバ | 0990 | テツノワダチ |
0985 | サケブシッポ | 0991 | テツノツツミ |
0986 | アラブルタケ | 0992 | テツノカイナ |
0987 | ハバタクカミ | 0993 | テツノコウベ |
0988 | チヲハウハネ | 0994 | テツノドクガ |
0989 | スナノケガワ | 0995 | テツノイバラ |
1005 | トドロクツキ | 1006 | テツノブジン |
1007 | ツバサノオウ | 1008 | テツノオロチ |
1009 | ウネルミナモ | 1010 | テツノイサハ |
使用トレーナー
- ????※
※ブーストエナジーを持たせており、特性「こだいかっせい」を発動させる。