ユレイドル
ゆれいどる
基礎データ
全国図鑑 | No.0346 |
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ホウエン図鑑 | RSE:No.134 ORAS:No.139 |
アローラ図鑑(USUM) | No.232 (アーカラ図鑑:No.133) |
カンムリ雪原図鑑 | No.184 |
ローマ字表記 | Yuradle |
ぶんるい | いわつぼポケモン |
タイプ | いわ / くさ |
たかさ | 1.5m |
おもさ | 60.4kg |
せいべつ | 87.5%♂・12.5%♀ |
とくせい | きゅうばん / よびみず(隠れ特性) |
タマゴグループ | すいちゅう3 |
各言語版での名称
英語 | Cradily |
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ドイツ語 | Wielie |
フランス語 | Vacilys |
韓国語 | 릴리요 |
中国語 | 摇篮百合 |
概要
ウミユリポケモン・リリーラの進化系。
短い脚が生えた丸い胴体から枝のような長い首が伸び、その先に8枚の平たい触手に縁どられた壺の様な頭部がある等、全体のシルエットは植物に近い。
暖かい海の浅瀬に生息し、胴体部が重りの役割を果たしているので、海が荒れても流される事は無い模様。
小さくも脚ができた事で歩行が可能となり、潮が引くと身体を引きずり陸に上がって獲物を探し、触手で捕獲した獲物を強力な消化液で溶かしながら食べる。
首と触手も3倍にまで伸びる為か、触手の届く範囲でしか餌を捕食できなかったオムスターとは違って狩りには不自由しなかったらしい。
ちなみに黒い口っぽいところにある黄色い玉が目であり、頭部にある二重丸はただの模様。
登場当初は目を歯と間違えていたユーザーもそれなりにおり、商業誌でも同じミスを犯した事例が存在する程であった。
そこはかとなく不気味なようでかわいいともとれるデザインから、一部では根強い評判を保っている。
色違いは全身が進化前のような濃いめのピンク色となり、触手もほんのりとしたオレンジ色に変わる。
リリーラの色違いもユレイドルのようなカラーで、お互いの色が入れ替わったような感じになる。
ゲームにおける特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
86 | 81 | 97 | 81 | 107 | 43 | 495 |
通常では現在でもこの系統だけが持っている、珍しいいわ・くさの複合タイプ(実際はオーガポンも同複合になる事は出来るがその場合フォルムチェンジが必要)。
弱点が少ないわけではなく耐性も多いわけでもないのだが、お互い弱点の多いくさといわの相性が上手く噛み合っており4倍弱点もない為、防御面としては優秀な方。
たくわえる、ドわすれ、バリアー、じこさいせい等耐久向けの技を覚え、堅さに定評がある。
しかも、特性がきゅうばんのおかげで積めば無駄にはならない。持久戦の申し子といえるだろう。
また、砂嵐の天候は「岩タイプのポケモンの特防を1.5倍にする」という効果があるため、バンギラスやカバルドンなどと砂パを組むと尋常じゃないレベルの耐久力を発揮する。
隠れ特性は「よびみず」。これは水技を全て自分に呼び寄せて無効にし、しかもとくこうを一段階上げるという、ようするに水版ひらいしんのようなもの。
これにより雨パに組み込み味方の「なみのり」でけっして低くないとくこうを上げ「げんしのちから」や「ギガドレイン」で直接攻撃に掛かるアタッカーユレイドルも可能となった。
ただしきゅうばんと違い強制交代技を受けてしまうので、詰み技を使う場合は相手が強制交代技を覚えてない場合に使った方が良い。
以上のことから、ユレイドルは防御特化で育てられることが多い(特防は砂嵐で補正される為)。
しかし、現在の火力インフレの中では多くの攻撃を等倍・並程度の数値で受ける事になるユレイドルの立場はあまり良いものではなく、恵まれたタイプ複合を攻撃にも防御にも振り切れていないのが現状。
せっかくだからやどりぎのタネが欲しいというのは贅沢だろうか…と思っていたら第8世代で技思い出しでやどりぎのタネを習得することができた。
また、新規習得したメテオビームとパワフルハーブやダイマックスを活用した特殊アタッカー型の実用性が一気に増し、かなり数を増やしている。
みずタイプとのマックスレイドバトルにおいては隠れ特性「よびみず」であればNPCを一致技から守り、弱点をついてしまうのでソロでもかなり討伐やゲットがかなり楽になる。
使用トレーナー
ゲーム版
- ダイゴ:ホウエンチャンピオン
- モミ:ポケモントレーナー
- N:ポケモントレーナー
- エリカ:ジムリーダー(カントー)※1
- ツツジ:ジムリーダー(ホウエン)※1
- ナタネ:ジムリーダー(シンオウ)
- ライチ:四天王(アローラ)※2
※1:PWTワールドリーダーズ・タイプエキスパート
※2:USUM
アニメ版
- モロボシ博士、アンヌ(AG102話)
- ダイゴ(新無印)
漫画版
- ツツジ(ポケスペ)
- ギンガ団上級SHITAPPA(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンGO』
- ユレイドルは化石ポケモンだが進化前のリリーラが野生で出現していることがある。リリーラはロケット団からシャドウポケモンとしてドロップすることもある。時期によってはユレイドル自体も稀に野生で出現する。
- 通常技は硬直が3ターンあるがエネルギー回収率が4.33と高い「タネマシンガン」を覚え、ゲージ技はタイプ一致でかつ優秀な「くさむすび」を覚えている。
- 元々ユレイドルは耐久寄りで弱くはないのだが、耐性がかなり少ないことや、岩はトリデプス、草はフシギバナやオーロットなどが環境で席捲しており、何もやるにも中途半端であり採用する人があまりいないのが現状である。
- 一方、特殊リーグ「自然界カップ」では、参加条件の炎水氷岩の全てのタイプに打点がある一致技を撃てる点が評価され、トップクラスの採用率を誇っている。
- かつて岩技に関して、優秀とはいえエネルギーが重めの「ストーンエッジ」の採用で確定だった。しかし、シーズン14終了時に優秀なタイプ一致技である「いわなだれ」を覚えてくれたことにより実質強化となった。現在は特にハイパーリーグでの活躍が期待される。
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 救助隊シリーズではチームカラミツキのメンバーとして登場。他メンバーはオクタンとドククラゲ。
- 性能としてはタイプ相性計算の都合上実質弱点10個という難点を抱えているが、習得技や能力値はそれなりと言ったところ。総合評価は可もなく不可もなくとされている。
- 探検隊シリーズでは相性計算が見直され、本家シリーズと同じく「弱点も耐性も少ない」というかたちになった。習得技や能力値は引き続き悪くなく、かしこさグループも比較的優秀なF。通常ダンジョンでは十分な活躍が期待できるだろう。……通常ダンジョンでは。
- Lv1ダンジョン、特に「うんめいのとう」の踏破においては今作最高難度のポケモンとされている。
- 先程「習得技と能力値は悪くない」と書いたが、それはきちんと育った後の話であり、最序盤では悲惨も悲惨。能力値的には頑張ってLv20近くまで育ててもそこらのポケモンのLv1にすら劣る始末。習得技はラインナップそのものは悪くないが、この低ステータスでは攻撃技が全く火力が出ない。運良く技マシンでロックカットを習得できれば…というくらいしか見所がない。一応「水上移動可能」「砂嵐無効」という長所があるが…。
- 何より最悪なのが特性「きゅうばん」。ポケダンシリーズでは「ワープや投げ技など、場所を移動させられる効果が効かない」という効果となっている。Lv1ダンジョン攻略においては戦闘能力に劣るポケモンはワープ系のアイテムを使って逃げ回るのが常套手段なのだが、ユレイドルはこの特性のせいでそれすら封じられてしまっているという地獄のような事態に…。
- そんなこんなで、空の探検隊発売から11年以上が経った2020年末になっても「うんめいのとう」踏破報告が無かったが、2021年2月ついに達成者が現れた(参照)。本作に登場する494種の中で最後に達成されたポケモンであった。
- ちなみに進化前のリリーラも2020年まで踏破報告が無かった。
『Newポケモンスナップ』
- 化石ポケモンながら水中に生息。海草に紛れて常に直立していたり深海を歩行したりしているが、条件を満たすとまるでダンシングフラワーのように頭を揺らして踊り出す。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- AG102話
- ウェルズ島でモロボシ博士に復元されたポケモン。外の世界が珍しくて出歩いてる事がある。
- 劇場版「ミュウと波導の勇者ルカリオ」
- 「世界のはじまりの樹」という特殊な環境である為、野生で登場している。
- DP108話
- ミオジムリーダーのトウガンが化石から復活させたポケモンで、ジムに三度侵入したロケット団を追い払った。
- ダイゴのユレイドル
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 4章でツツジの手持ちで登場し、ミナモシティの民宿モナミでカガリのキュウコンと対決した。
- 7章ではギンガ団の上級SHITAPPAのポケモンが登場している。