ママキュアとは、伝説の戦士プリキュアの母親がプリキュアの姿になっていることを指す。
単純に「プリキュアの母親」という意味で、変身しない状態で使われることもある。
対義語は当然「プリキュアの父親」を表すパパキュア。
概要
プリキュアには基本的に小学生~中学・高校生の女の子が可愛らしく変身しているが、その母親も若くて美人揃い。ならば母親がプリキュアに変身したっていいじゃないか。そんな切なる願いを実現したイラストに付けられるタグ。
基本的に「プリキュアの母親」という意味で彼女達は括られるが、番慶子と相楽寛子のように「プリキュアシリーズに登場する母親」として括られるケースも存在する。容姿はほぼ全員が若々しい美人だが、この傾向はプリキュアに限らず少年漫画などでもよくあることである。心なしなのか、シリーズが進むにつれて若い傾向が強くなっている気がしなくもない。
因みに母親達の中の人はかつての変身美少女戦士もの出演者を筆頭に、様々な修羅場をくぐり規格外な力を持った伝説の戦うヒロインが多かったりする。
長らく公式では、主人公の母ではなく祖母なら大人プリキュアが存在するといった具合であった。
……しかし『HUGっと!プリキュア』第48話では野乃すみれが一時的にプリキュア化。
加えて老若男女問わず人類が全員プリキュア化するという状況であったため、彼女以外の地球上の母親全員もプリキュアになっていたと思われる。まさに公式が最大手。
そして、最終話では成長した野乃はなが無事に一人の女児を出産してはぐみという名前を付けたことによりはぐたんがはなの娘であることが描写された。
本編終了後にはぐみが覚醒するかどうかは視聴者の想像に委ねることになるが、クライアス社が設立された時間軸でもはながプリキュアであったことは第10話でジョージ・クライの口から出ているので、ほかならぬはながプリキュアの母親だったことになる。
歴代母親一覧
ふたりはプリキュア~Max Heart
ふたりはプリキュア Splash☆Star
Yes!プリキュア5~GoGo!
こまち、かれんの母親は設定のみで劇中未登場。
フレッシュプリキュア!
ハートキャッチプリキュア!
スイートプリキュア♪
スマイルプリキュア!
ドキドキ!プリキュア
真琴の母親は劇中未登場。
ハピネスチャージプリキュア!
いおなの母親は劇中未登場。
Go!プリンセスプリキュア
魔法つかいプリキュア!
キラキラ☆プリキュアアラモード
ひまり、ゆかり、あきらの母親は劇中未登場。
HUGっと!プリキュア
スター☆トゥインクルプリキュア
ヒーリングっど♥プリキュア
ひなたの母親は劇中未登場。
トロピカル〜ジュ!プリキュア
あすかの母親は劇中未登場。
デリシャスパーティ♡プリキュア
ひろがるスカイ!プリキュア
あげはの母親は姿のみ。
わんだふるぷりきゅあ!
関連イラスト
pixivにおいてはR-18な作品が多く、R-18率は60%以上と高い。
余談
職業について
プリキュアの母親には専業主婦がとても少ないという特徴がある。
これには理由が2つあり、1つ目はプリキュアの家庭は「花屋さん」や「お菓子屋さん」のような女児が憧れる職業を家業として「お店」を経営している家庭が多いということがある。なので、お父さんもお母さんもお店の経営に携わらざるを得ないのである。そしてプリキュア変身者となる少女たちもそのお手伝いをするのが通例。ただしそれを美徳として描くだけでなく、子供が家業に縛られることへの不満や不安を赤裸々に描くこともある。
2つ目の理由は、女性の社会進出が肯定的に扱われるようになった社会情勢の変化である。プリキュアシリーズ初代作である『ふたりはプリキュア』が放映されたのは2004年。そこから長く続いてきたプリキュアシリーズは日本国内における「働く女性のあり方」「母親のあり方」「働き方改革」の変革の議論とともに歩んできたシリーズでもある。そのため、シリーズが続くにつれてプリキュアの母親の立ち位置は多様化していったのである。
祖母
プリキュアシリーズでは、ママのさらに上の世代である「祖母」も登場することがある。
ストーリー上重要なキャラだった花咲薫子を除き、登場回数こそママ達ほど頻繁ではない事が多いが、中の人的にも「歴戦な勇者」と言えるかなりの強いメンタルを持つ人物が多く、視聴者の印象に残る祖母キャラが多い。
→ ばあさん最強伝説
母性がテーマの作品
2018年度の作品である『HUGっと!プリキュア』は、赤ちゃん妖精である「はぐたん」を守り育てることが作品の中心テーマであり、「母の愛」や「母のヒロイズム」が押し出されている。
プリキュア声優の間では
これまでプリキュア役を演じた声優の間では上記のような使い方ではなく、実際に結婚し、妊娠・出産を経て子育てをしているプリキュア声優という意味合いで使われている。
このことが明らかになったのは美墨なぎさ/キュアブラック役の本名陽子が自身のブログで妊娠報告を行った際、注釈として
>注2)プリキュア声優たちの間で度々使用されるワード。ここでは、ママになったプリキュア声優を指す。(俗にいう、プリキュアたちの母親のことではない)
と記していたからである。
また、日向咲/キュアブルーム役で既に3児の母である樹元オリエも、『HUGっと!プリキュア』発表時にはTwitterで「ママキュアとなった、本名ちゃん、わたし、さんぺーちゃんの出番か!」と思ったけど、違ったわ。残念。」とも。
ちなみに、2023年時点でのママキュア声優は、本名、樹元、三瓶を含めて計16名が確認されている。以下、その他の一覧を記す。
このほか、結婚自体はすでに果たしているプリキュア声優も少なからず存在するため、今後ママキュア声優が増える可能性は高い。