カミツオロチ
かみつおろち
基礎データ
全国図鑑 | No.1019 |
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ブルーベリー図鑑 | No.163 |
分類 | りんごオロチポケモン |
タイプ | くさ/ドラゴン |
高さ | 1.8m |
重さ | 93.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | かんろなミツ/さいせいりょく/ねんちゃく(隠れ特性) |
タマゴグループ | しょくぶつ/ドラゴン |
他言語版の名称
ドイツ語 | Hydrapfel |
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英語・スペイン語・イタリア語 | Hydrapple |
フランス語 | Pomdorochi |
韓国語 | 과미드라 |
中国語 | 蜜集大蛇 |
概要
第9世代『スカーレット・バイオレット』の追加コンテンツ後編『藍の円盤』でカミッチュが更に進化した姿。
籠っていたりんごは、巨大な蜜飴性の巣壺へと変化。
こぢんまりとしていた中の本体も蛇や東洋龍のごとく細長い「オロチュ」へと成長し、鋭く生えた二本角の左側には小りんごが刺さっている。
その姿はどこかアップリューやタルップルのキョダイマックス形態を彷彿とさせ、流石にあちらほどではないが、カジッチュ系統のなかでは大きさ・重さともに最大。
顔を常時出しているのは司令塔を担う一体だが、中には角の生えていないオロチュが他に6匹入っている寄り合い所帯。このうち顔を出して来るのは4匹、なかっチュ相当の尻尾担当が2匹。
りんごに浮かぶVの字のような緑色の模様も、実はそれぞれの個体の葉っぱのような目を表に出したもの。
7匹それぞれは統率こそとれているが気まぐれな性格で、まれに心を合わせると本来の力を発揮できるという。
色違いはカミッチュ同様に蜜が黄金になり、角に刺さった小りんごもカジッチュと同じ青りんごになっている。
ゲーム上の特徴
進化に必要な「ドラゴンエール」は自力で覚えないわざマシン限定技であり、SVにおいては事実上このわざマシンが進化アイテムとなる。
入手するにはブルベリーグ四天王のカキツバタに勝利しなくてはならない。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
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カミツオロチ | 106 | 80 | 110 | 120 | 80 | 44 | 540 |
カミッチュ | 80 | 80 | 110 | 95 | 80 | 40 | 485 |
速度は大差ないが、火力・耐久ともに大きく上昇している。
足が遅い以外は、他のドラゴンポケモンと並んでも引けを取らないステータスになった。その足の遅さも「トリックルーム」で運用するならメリットになる。
専用技として「きまぐレーザー」を覚える。威力80のドラゴン技であり、たまに全ての頭が攻撃に参加して威力が2倍になる。
その他の特殊技として「だいちのちから」「リーフストーム」「みずあめボム」「ハイドロポンプ」「りゅうせいぐん」「エナジーボール」「りゅうのはどう」「かふんだんご」と威力の高い技が揃うが、命中率が低いものやデバフが掛かるものなどリスキーなものが少なくない。
また、「わるだくみ」や「せいちょう」によって補正を効かせることも可能。
幸い「ギガドレイン」も覚えるため「とつげきチョッキ」耐久型を作るのには支障がない。
物理技も「ボディプレス」「じしん」「げきりん」「ヘビーボンバー」「タネばくだん」「パワーウィップ」「ジャイロボール」「すてみタックル」「ふいうち」とクセの強い技が多い。
足が遅く防御力も高いため、「ジャイロボール」と「ボディプレス」は安定した火力を出すことができ、後者は「のろい」で火力に補正が掛かる。
確率で崩し技となる「きまぐレーザー」、回復技の「ギガドレイン」などから、まずシーズン14では「とつげきチョッキ」が主に使われ、性格は火力特化を意識したひかえめ、テラスタルは弱点を補完できるはがねが好まれた。シーズン15ではフェアリーテラスタルを搭載した、性格のんきやれいせいで最遅の「リーフストーム」「りゅうせいぐん」「だっしゅつパック」撃ち逃げ型が使われるように。
当初は目立った活躍はなかったが、シーズン15にママンボウが激増すると、カミツオロチの「あくび」とママンボウの「クイックターン」で延々とサイクルを回し、「さいせいりょく」の発動を繰り返す「カミツママン」コンビが散見されるように。このコンビはシーズン14最終4位構築に投入されたことが同シーズン終了後に周知され、一気に浸透した。
ちなみに、実は論者からは実装当初から評価が高いポケモン。というのも、「地面に強いドラゴンタイプ」という点がSVの地面タイプが蔓延してる環境にマッチしているため。もちろん、耐久力が向上し「さいせいりょく」でサイクル戦向きなことや、C120と火力もそこそこなことも要因である。
余談
中国語での名称が蜜集大蛇なので名前の由来は「蜜+過密+大蛇」でカミツオロチであると思われる。「カミツ」の部分は果蜜(シロップ)もかけられている可能性もある。
ポケモンでは珍しいことではないが2匹で1匹のポケモンのカミッチュが、進化した途端にイッカネズミの様に増えている。
デザインや名前などからモチーフに八岐大蛇が含まれていると予想されているが、その場合は元ネタと違って首は7つしかない。ちなみに、同じく八岐大蛇がモチーフに含まれるポケモンにサザンドラがいるが、こちらも首の数は3つ(翼を含めると9つ)しかない。
とはいえ、ズバリ「やまたのおろち」と名前がついている某ゲームのモンスターも首は5本である
ポリゴンZ以来17年ぶりとなる追加進化を二連続で重ねたポケモンである。
しかも同じ世代内で追加進化を重ねたり、分岐進化後のポケモンが追加進化する点については初の例となる。
また、何気に直接どうぐを使って進化したポケモンが更に進化する(LEGENDSアルセウスでのポリゴン系統を除く)という初の事例となる(例えとして進化の石で進化したポケモンが、更に進化する様なこと)。
海外リークではヒョロ長い二つ首が出た画像で、むし・ドラゴンタイプとされていたがどちらもガセネタだった。
ちなみに、カジッチュ系統のモチーフは、「アダムとイブを騙して知恵の実を食べさせた蛇」とされる説があるが、この蛇はサタンまたはそれが化けたドラゴン、あるいは怪物リヴァイアサンと同一視されることが多い。日本神話における八岐大蛇も同じようなポジションの巨大な邪竜であるため、奇妙な偶然の一致である。もしくはまさしく「和風のアップリューやタルップル」を意識したといったところか。