ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

西アジアの編集履歴

2024-11-29 08:27:30 バージョン

西アジア

にしあじあ

ユーラシア大陸の南西部。「アジア」は元来、この地域を指していた。

概要

ユーラシア大陸の南西部。北西でボスポラス海峡とダーダネルス海峡を挟んでヨーロッパと隣接し、北東で中央アジア、東で南アジア、南西のスエズ地峡でアフリカ大陸と繋がっている。

アジアに含まれるが、日本人がイメージする「アジア(=日本を除く東アジア東南アジア)」からは最もかけ離れた場所であり、文化も社会もヨーロッパとかなり似ている。住民もほとんどが白人である。

隣接して文化も近い北アフリカとまとめて「中東」として扱われる事が多く、pixiv百科事典でも「中東」の項目が先に作られている。


地理

全体的に乾燥しており、可住域は広さの割に少ない。そのため、集約的な農業などの遊牧交易などの商業が、古代から盛んであった。

西アジア(主要部が北アフリカにあるエジプトを含む)は西洋の文明における発祥の地であるのだが、過度の灌漑による塩害、過度の伐採や放牧による植生の荒廃、地下資源の枯渇などのせいで、今では昔ほどの存在感はない。人口も実は結構少ない(東アジアと南アジアが多過ぎるとかいうのは禁句)。現代で一番目立つ地下資源は石油だが、石油の産出に依存している国では、絶対制や独裁政治が横行したり、利益を優先して配分される国民と他国からの出稼ぎ者のギャップが目に見えて大きかったり、不健全な面も目立ちがちである。

文化のうえでも、ユダヤ教、およびユダヤ教の影響を受けたキリスト教イスラム教の発祥の地であり、現代ではイスラム教徒が多いが、ユダヤ教徒やキリスト教徒も無視できない割合で存在する国が多い。


歴史

中東諸民族視点、あるいは西洋史視点の記述は中東記事に譲り、ここでは東洋史の観点で西アジアを取り上げる。


日本の古代・中世における遠い国々を天竺と呼んで西アジアを含まないことから分かるように、古来、東アジア諸国では西アジアに関する情報は限られていた。西アジアをシルクロードの果てと考えれば、広大な砂漠を越えねば辿り着く事もできない。草原の道であれば強力な遊牧民族の勢力圏であり、得られるのは彼らが西アジアから宝石などの奢侈品と共にもたらす僅かな伝聞情報に限られる。同じく海の道も広大なインド洋を越えるのは容易ではなく、東アジアの商人が到達できるのはジャンク船が改良される宋朝以降となる。


しかし、古代から部分的にとはいえ西アジアの情報は伝わっていた。古くは後漢大使である甘英が安息(パルティア)を経て条支(シリア)に到達して報告書を作成しており、これが東洋から初の西アジア訪問とされる。


下って代には唐代三夷教と呼ばれる西アジアの宗教が唐朝で隆盛したことが知られる。景教(ネストリウス派キリスト教)、祆教(ゾロアスター教)、明教(マニ教)である。その背景としては、波斯すなわちササン朝ペルシャイスラム教団に敗れて滅亡し、東方への亡命があったことが挙げられる。日本でも破斯清道という人名を記した奈良時代木簡出土しており、破斯を波斯とみなしてペルシャ人が来日していたという説がある。実際、正倉院に収蔵された当時のガラス器にはペルシャ産と鑑定されたものが存在する。


ついで大食と呼ばれたイスラム帝国は唐とタラス河畔の戦いで激突し、それに前後しての製法がイスラム帝国に伝わる。素材には亜麻などが用いられ、当初の生産の中心はサマルカンドであったが、11世紀にはシリアのダマスカスが紙生産の中心地となっている。また唐王朝の華南諸港にはダウ船を操る大食の商人が来て居住地を作っていた。これは黄巣の乱で衰退するが、代わって11世紀には先述の通りジャンク船が改良され羅針盤も使えるようになって中国商人がインド洋に乗り出し、主に宋朝の陶磁器を貿易していた。


やがてモンゴル帝国が中国からアラビアまでを統一し、ついで大航海時代が到来することで東西アジアの接触はごく容易に行われるようになり、一体としての世界史を歩んでいくこととなる。



関連イラスト

アラビアートの2013年賀状販売はじめました!マスク・ウィメン

アラブ初の同人誌即売会イベントのMEFCCに参加します!


関連タグ

※「中東」の項目も参照。

ユーラシア

ヨーロッパ 中央アジア 南アジア 北アフリカ

アジア アフリカ

ユーラシア大陸 アフリカ大陸

インド洋 ペルシャ湾 紅海 地中海 黒海

カスピ海 死海

国・地域

※ほかの地域に跨るものも含む

中東 中近東 近東 アナトリア メソポタミア バビロニア

ペルシアペルシャ) アラビア

イラン アゼルバイジャン アルメニア ジョージア

トルコ シリア レバノン

イスラエル ヨルダン パレスチナ エジプト

イラク クウェート バーレーン カタール アラブ首長国連邦

オマーン イエメン サウジアラビア

自然

砂漠 オアシス 井戸 灌漑 用水路

小麦 ナツメヤシ

ラクダ  

文化

ユダヤ教 キリスト教 イスラム教

ヘブライ語 アラビア語 ペルシア語 トルコ語

アラビア書道 教会 モスク バザール

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました