「眠れる悪しき魂よ。目覚め猛れよ、我が意のままに…カ~ッ!」
データ
プロフィール:元々は「生物の感情を変化させる不思議なまじないを操る」と言われている宇宙人
強化武装:邪悪化吹き矢、邪悪槍
特殊任務:地球人邪悪化自滅作戦
概要
第46話「ヒーロー合格」に登場する宇宙帝国ザンギャックの行動隊長。本編において登場した最後の行動隊長である。
まるで南米のカーニバルで出て来そうな衣装と熱帯地方の民族の祈祷師を足して2で割ったような外見をしており、その外見に違わず呪術を得意としており、「邪悪槍」と呼ばれる槍の他、自身の操る呪いをインサーンが研究、開発した「邪悪化吹き矢」で武装している。
この吹き矢で宇宙水晶の欠片を撃ち込まれた人間は、たとえどんな善人でも僅かながらに存在する悪意を増幅させられ、更にジュジュの行う宇宙水晶の儀式で放出される特殊波動によって理性を失った極悪人と化して暴れ出してしまう。
特殊任務にある「地球人邪悪化自滅作戦」も、こうした吹き矢と自身の呪術を組み合わせることで遍く地球人達の心の悪意を増幅し、誰も彼もを極悪人に仕立て上げて暴走させる事で自滅へと導くと言う何とも恐ろしい作戦であり、こうした呪術が得意であることを受けて悪魔祈祷師として恐れられている。
劇中での活躍
皇帝アクドス・ギル主導の下、地球侵略のための戦力の再編成が進む中、立場が危うくなったインサーンは「増援が到着するまで私にもう一度、作戦のチャンスを」とアクドスに進言。「策があるのか?」と問われ、彼女は答えた。
「面白い奴を見つけましたの。奴なら人手を割く事無く地球人を争いの渦に巻き込めます。」
かくして地球に派遣されたジュジュは、早速人々に対して手当たり次第に悪魔水晶の欠片を吹き矢で撃ち込んで行く。そこへ彼の気配を感じたニンジャマンが現れて任務を妨害したため、スゴーミンを呼び寄せて応戦。するとニンジャマンの特訓のために居合わせたハカセ、アイム、鎧の3人もゴーカイチェンジして参戦する。ニンジャマンが見守る中、残る3人も駆けつけて6人と交戦する結果になるが、劣勢に立たされながらもジュジュは冷静に誰に吹き矢を撃ち込むか品定めをし、グリーンとシルバーの2人をターゲットに選んで悪魔水晶の欠片を撃ち込む。更にレッドを狙うもゴーカイサーベルで弾かれたが、上々の成果だったために不敵に笑って撤退する。
その後、アジトの洞窟で儀式を決行。上記の台詞で悪の心を増幅させたため、人々が暴徒と化して暴れ出してしまう。無論、儀式の影響はゴーカイガレオンで食事中だったハカセと鎧の2人にも例外無く降り掛かる。
鎧「こんな生ゴミ(今食べているチキン)作った位で、偉そうに言うな!」
ハカセ「コラァッ!!もっぺん言ってみろや、このウザオタ野郎が!!」
鎧「何やとコラ!?このモジャモジャ激ダサヘタレがぁっ!!」
急に態度が悪くなり、口汚く争い始める2人。その場に険悪な空気が流れ、海賊である彼等を信じ始めていたニンジャマンにも疑心暗鬼の心が生じて来る。
ニンジャマン「仲間が喧嘩してるってのに…なんて冷てぇ野郎だ!!やっぱり俺はお前達を信用できねぇ!!」
ゴーカイガレオンからハカセと鎧が飛び出し、2人を追ってアイムとニンジャマンまで飛び出して行く中、マーベラスはゴーカイサーベルをナビィに向けて意味深に「お前の出番だ!!」と言い放つ。
一方、街中ではトラックの運転手が幹線道路を暴走、サラリーマンが電機屋で万引き、女性がパトカーにスプレーでペンキを吹き付けたり、これまた女性同士で喧嘩し合う二人組だったりと、尚も人々が暴徒化して暴れていたが、マーベラスを狙って防がれた際にゴーカイサーベルに付着していた水晶の欠片をナビィが分析。そこから発せられる特殊な波動の一を逆探知される事で、ジュジュは居場所を割られてしまう。
こうしてアジトに現れたレッド、ブルー、イエローの3人をスゴーミンやゴーミンと共に迎撃。水晶を壊せば人々が元通りになると踏んだイエローに対し、「そうはさせん!」とジュジュは何と水晶を飲み込んでしまう。「これで儂を倒さん限り、人間共は己の心に巣くう悪意に支配され続けるのだ!」と勝ち誇るジュジュは頭部からの電撃で3人に反撃する。
その後、アジトの外で戦い続ける3人はサンバルカンにゴーカイチェンジして応戦するも、ジュジュから再度電撃を喰らって吹っ飛ばされ、そのまま変身を解除させられてしまう。だが、そこへ自力で洗脳を振り解いたハカセと鎧がアイムやニンジャマンと共に駆けつける。7人となったゴーカイジャー側に対してゴーミン、スゴーミンを率いて応戦するも、スゴーミンをシルバーが引き受けたため、残る5人はカクレンジャーにゴーカイチェンジしてニンジャマンと共にゴーミンを一掃。スゴーミンもゴールドモードになったシルバーのゴーカイレジェンドリームを受けて全滅し、残るジュジュ自身も5人のライジングストライクを受けて敗北。それと同時に水晶も破壊され、人々は正気に戻った。
その直後、ギガントホースから放たれた巨大化ビームを浴びて巨大化すると、ゴーカイオーと豪獣神の攻撃を怪しげな術で回避して翻弄するも、カクレンジャーの大いなる力によって巨大化したニンジャマンが参戦したために形勢が逆転。ニンジャマンの忍術に圧倒され、最期はカンゼンゴーカイオーのゴーカイカンゼンバーストを受け「うわあぁぁーーーっ!ジュ~ジュ~ッ!!」という断末魔と共に爆散した。
余談
モチーフは『轟轟戦隊ボウケンジャー』の戦闘員であるカースと、アマゾンのカーニバルである『ボイブンパ』の衣装であり、スーツも幽霊船長ロスダークを改造した物。名前の由来はそのまま呪術から。
これ等のデザインに関して、『百化繚乱[下之巻]』にて篠原保氏は「ロスダークとは逆に上向きの要素を加える事で違いを出そうとし、呪術繋がりで『轟轟戦隊ボウケンジャー』のカースを顔のモチーフにして、全体的には『祈祷師モチーフ』という事でアマゾンのカーニバル『ボイブンバ』の衣裳をモチーフにした」と語っている。
声を演じた日下氏はニンジャマンのスーツアクターを担当した。
悪の心が増幅した鎧の台詞が関西弁なのは、演者が大阪府出身であることに因む。
関連タグ
ワンガワンガ:『星獣戦隊ギンガマン』の敵怪人で、同じく南方の土人の呪術師がデザインに含まれている繋がり。槍が武器である点も共通。
人魚のジョ言:前年に登場した怪人で、同じくターゲットを悪意で苦しめる陰湿な作戦を決行した。ただし、こちらは本人の心ではなく周囲の人間の言葉を悪意に変換してのそれである。