プロフィール(ゲーム版)
所属 | シャーレ |
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役職 | シャーレ担当顧問 |
誕生日 | プレイヤーが決定 |
趣味 | おもちゃ、スマホゲーム |
※詳細は容姿に関する解説を参照。
人物
連邦生徒会長が設立した連邦捜査部「シャーレ」の担当顧問。年齢は明示されていないが、キヴォトスでは「大人」として扱われ、そのように振る舞っている。ストーリー開始以前にどこで何をしていたのかについては明かされていない。
キヴォトスの外から来た不可解な存在らしく、頑丈な肉体を持つ生徒達からすると身体的には極めて脆弱。キヴォトスでは日常的に飛び交う銃弾一発が致命傷となりかねない為、戦闘では後述するタブレットを用いて後方から指揮を執っている。この指揮は非常に優れているようで、劇中では圧倒的不利な戦局すら覆せる力として描かれる。
運動不足を指摘される描写が散見され、耐久力以外の身体能力もそれほど高くはない様子。とは言え山でキャンプをする際は引率し、特にバテもせずキャンプ地にたどり着きキャンプもした為、致命的というほどでは無い模様。
執務室の先生の机にはシャーレの刻印が入ったベレッタM9A1が置かれているが、外回り等で携帯しているかは不明。少なくとも作中では先生が直接戦闘を行う描写は一切ない。
シッテムの箱や大人のカードに加えて、連絡用のスマートフォンも持っている様子。
日本版の動画シリーズでアロナが描いた似顔絵(後述)を元にした落書き風のイメージが、ファンコミュニティではネットミームとして根付いているが、厳密には公式のビジュアルが存在せず、メインスタッフからもプレイヤーの自己投影を歓迎するコメントが出ているため、二次創作では描き手によって様々な容姿でデザインされる。
プレイヤーはテキストとして表示される名前(最大10文字)と、アロナに音声で「〇〇先生」と呼びかけられる際の名前(こちらは3-10文字、カタカナ入力のみ)の2つを設定することができる。
マイペースな生徒からは好き勝手に呼ばれているため、二人称のバリエーションはご主人様、お頭、トレーナー、主殿、カムラッド、あなた様など多彩。
基本的に生徒の事は名前呼びだが、コラボ作品の登場人物など限定的な状況では苗字で呼ぶ事例もある(『とある科学の超電磁砲』から登場した御坂美琴・食蜂操祈・佐天涙子は、原作でも一部の例外を除いて名前呼びをするのはそれぞれの血縁者くらいで、その辺りの事情が考慮されている可能性が高い)。
性格
シナリオ統括(ディレクター)であるisakusanの意向(※後述)を踏まえてか、日本語版における一人称は中性的な印象の「私」。会話中に出現する“先生の台詞”の口調も、柔らかく、性別に依存しない文体が用いられている。
「大人とは、子供たちのため責任を負うもの」という極めて強い信念を有しており、生徒たちの事を何よりも大事に考え、キヴォトスすべての生徒の味方を志している。
それ故、ツルギやマキ、カヨコといった周囲から誤解されがちな生徒や不良などの問題児に対しても、各々の本質に向き合った上で諭したり、相談に乗ったりするなど、何処までも真摯で誠実。
ただ、決して杓子定規に秩序を重んじるタイプではないため、相手との距離感次第ではプレイヤーも引くレベルの悪ノリに走る場面も少なくない。
生徒間の対立を望まず、トラブルが発生しても被害が自分ひとりで済む程度のものであれば甘んじて受け入れ、ハタ迷惑でも善意や信念あっての行動なら静観したり、諭す程度で済ませる等、個々人の価値観を尊重し頭ごなしに否定はしない姿勢が目立つ。大規模な惨事を起こし自身に重傷を負わせた生徒さえ、本人たちに後悔や情状酌量があれば助けようとした事にも、そのスタンスが見て取れる。
特に、自分自身を厳しく律するタイプの生徒にこの包容力は刺激が強く、当人の葛藤や努力を認めて労いながら無意識に口説き文句のような言葉も口にするなど天然ジゴロな気もあり、一部の生徒からは「いつか痛い目を見るんじゃないか」と注意されることも。
だが無条件に甘いという訳でもなく、「他人に害を及ぼすような、やってはいけないこと」の一線を意図的に越えた上で悪びれない相手に関しては、生徒・大人問わず、普段の温和さから一転した厳しい態度を見せる事もある。
他人をてんてこ舞いさせて愉しむ悪癖がある生徒は叱ったり、反省の色もなく縋ってきた生徒には毅然とした対応をとったりと、本人なりにしっかりした線引きがある模様。
故に「(自分の様な)決して反省しない生徒の味方をできるか」という問いかけには、自らの信条を貫きつつもどこか悲痛な様子であった。
特に「大人とは、利用し支配し搾取するもの」という相反する思想を掲げる者達に対しては真っ向から反論し、相容れない場合には問答さえ打ち切るなど敵対的な態度を示す。ただし、生徒を支えるという目的のためならば彼らのような存在に代償を支払ってでも必要な協力を求める強かさや柔軟性も持ち合わせている。
しかし、「特殊作戦: デカグラマトン編」では、「自分は彼らとどう違うといえるのか」という悩みを抱えたりもしていた。すぐに本人なりの結論を出したようだが。
このように口車が上手く、口八丁で場を凌ぐことも多い。特に交渉においては、相手が銃社会ゆえの脳筋ばかりな事もあってほぼ無敵状態であり、特定の理念や概念を主軸とした超常現象などには、それに独自の解釈を挟み込むことで崩壊させるなどしている。
コタマとのやり取りでは高所が苦手なことを打ち明けており、上層階にあると思われるシャーレオフィスは必ずしも快適な環境とは言えないようだが、ヘリコプターや観覧車に乗ったりビルの屋上に出たりといった描写もあるため、言うほど苦手にしていないのか、あえて平静を装っているのかははっきりしない(コタマの為の方便だった可能性も)。
普段から猫用おやつの「にゅ〜る」を数本持ち歩いている。本人は梅干しが好物。
無軌道な生徒を指導したり、大小様々な問題の解決に奔走しているため、一般市民にも広く顔が知られており、好意的に応対されることがほとんど。
本当かは定かでないが、数千ある学園の生徒をほぼ記憶しているらしく、誰がどの学園に属しているのか即答できる(オタク的素養の極端な一例と考えれば決して無理な話ではない)。
例えばユウカの絆ストーリーでは「ワイルドハントにそんな名前の生徒は居ない」と即座に答えている(2024年現在、ゲーム全体を通してワイルドハントとの絡みは殆ど無いのにもかかわらず、である)。しかし最終編のストーリーでは相手のヴァルキューレ生が偽物であることを見抜けていないなど、特にモブキャラに対しては知識の漏れがあるようだ。
一方、当の無軌道な不良生徒たちの間では「酷い目に遭いたくなかったら近寄るな」と散々な噂が広まっているようで、RABBIT小隊の隊員らもそうした噂に尾鰭がついたものを聞いていたのか、先生に会うまではシャーレをとんでもない組織だと思っていた。
とはいえ敬意は持たれる存在らしく、スケバンが先生に挨拶をしていたり、メインストーリーFinal.「あまねく奇跡の始発点編」では先生の呼びかけにスケバンやヘルメット団が呼応して味方として共闘するシーンもある。
上記の信条から生徒のためには骨身を惜しまないが、事務仕事となると杜撰だったり放置したりと不真面目。普段はある程度真面目にこなすが実際に生徒から相談の電話を受けたという大義名分を得てデスクワークから逃げ出し、生徒本人に呆れられたことも。
公文書にあたるシャーレの活動報告書に関しても、数字の書式を守らない、口語で記述する、捺印が数センチ単位でずれているなど修正箇所だらけのまま提出しており、決裁役を務める連邦生徒会長代行のリンに呼び出されて直々に指導を受けている。
変人
基本的には法やルールをしっかり守る人物であるが、生徒の為ならばギリギリのラインを責めることもしばしば。
状況によっては威厳も尊厳も簡単にかなぐり捨てる一面があるため、一部の生徒にはキモオタムーブや大人げないハイテンション、セクハラまがいの奇行も数多く目撃されており、全体的な人物評は劇中でもかなり割れている。先生自身にも変人であるという自覚はある模様。
イオリとサシで絡む場面では妙にいかがわしいムーブが目立つ、イオリやカリンの脚に執着するかのような言動が見られるなど、フェティシズムを好む変態的な言動に走ることもあり、これら脚好き・褐色好きにも見える描写を“先生が持つ明確な嗜好の一つ”と認識・考察しているユーザーは少なくない。
反面、性的に無頓着だったり奔放だったりする生徒と相対すると、自身があらぬ嫌疑をかけられかねないという立場もあってか逆に翻弄されがち。
「怪しい大人が女子生徒を建物に連れ込んでいる」という噂を聞きつけたミヤコにはシャーレオフィスへ強行突入されたり、オフィスに隠していた“薄い本”や生徒指導に関係ないような押収本の数々を発見され冷たい視線を向けられる他、同じく本を目にしてドン引きしたコユキにセミナーへ通報された挙句、ユウカあたりから説教を食らったりもしている。
馴染みのコンビニ店員でもあるソラも怪しい噂を聞いていたらしく、当初は「先生に借りを作っても大丈夫なのかな……」と警戒していた。
最終編エピローグでは、大仕事をやり遂げながらも「全裸にタブレット一つだけ持って野原を走り回っていた」というどこからツッコめばいいのかわからないゴシップを広められそうになったり、「白亜の予告状」では緊急にメイド服を必要とするゲーム開発部の代理として衣装の融通を掛け合ったトキにあらぬ誤解をされかけるなど、妙な噂が広まっても仕方ないような締まらない面が目立つ。
挙句の果てには「あまりにも多くの噂を聞くものだから、実在しない集団幻覚とさえ思っていた」などと言われる始末。
胡乱な人物評の数々に先生も心外と言わんばかりの反応を見せる事はあるが、実際のところはほとんど気にしておらず、生徒に突っぱねられてもめげずにコミュニケーションを取ろうとする図太さや粘り強さは特筆に値する。
生活
普段は広大なキヴォトス中を周って数千ある学園の生徒の相談役や問題解決に奔走し、シャーレの執務室に帰っては報告書などの事務仕事を消化する日々。自己犠牲精神爆発で自身の健康管理もそこそこに二徹三徹上等で仕事をしており、しばしば過労で倒れている。上述した書類の有り様についても、原因のいくらかはグロッキー状態でデスクワークをしている点にあると言える。
チナツのメディカルチェックを受けた際には「生きているのが不思議なくらいの疲労の溜まり方」と診断されている。それを気遣い、どこからともなくやってきたセリナが助けてくれたり、保健室でハナエが休ませてくれている他、多くの生徒から健康面を心配されている。
一方で、同じように残業を繰り返すヒナを案じており、過労が健康に良くないこと自体は理解しているらしいのだが、自身のことはよく棚上げにしている。
食生活はいい加減、というよりあまり頓着が無く、大抵インスタントやコンビニ弁当で済ませているのを見かねたフウカからは差し入れを貰っているばかりか、「3rd PV」では寄せ書きに「一日三食を守ってくださいね」と添えられる始末。文字通り寝食を忘れて働いている。
一方で料理のスキルは有しているらしく、シグレが持ち込んだ生肉を調理したり、キャンプに行った際はキャンプナイフを使って調理をする一面もあり、一通り自炊はできる様子。
趣味のおもちゃを衝動買いしたり、スマホゲーに高額課金するなどして食費自体を切り詰めるなど、趣味や欲望に一直線な面も描写されている。童心の持ち主らしく、ロボットや忍者、宇宙戦艦、カードゲームといったものには目がないようで、曰く「宇宙船の艦長と言えばロングコート」「ロボットのおもちゃは生活必需品」。
良くも悪くも嗜好品にひたむきなこれらの性格については、シナリオディレクターが語る「我々はオタクなんだから、好きなキャラに課金して何が悪いんだ」という情熱の肯定(あるいは開き直り)に基づくものと考えられる。
容姿と性別
何かと議論の的にされがちな先生の容姿及び性別であるが、isakusan氏によれば先生はあくまでも“プレイヤー自身”として設定されているとのことであり、性別に関しても同氏へのインタビュー動画(韓国語・英語・繁体中国語・タイ語、いずれも5:40-6:47頃)では
「年齢や(社会的な意味での)性別を含めて、容姿に関する設定は無い」
「『(プレイヤー自身が)私が先生だ』と考えてもらいたい」
と説明されている。
実際、ゲームテキスト中にも外見に関する具体的な言及はほとんど無く、数少ない言及においても「生徒たちとさほど変わらない見た目をしている」という複数のとらえ方ができる曖昧なものに収まっており、徹底的に明確な描写は控えられている。
また、最終編実装後に公開されたインタビュー記事(韓国語)では、メディアミックス等における描写についても触れた上で、より直接的に
「先生はこのゲームを遊ぶプレイヤー自身と見なしてください。ブルーアーカイブのベースである原作ゲームでは先生のどんな姿も描写する計画はありません 」
「先生はこのゲームをしているユーザーの皆さん、本人とみなされることを願って話を構成していることを申し上げます」
と断言された。最終編で描かれたシナリオも踏まえて、原作ゲームにおける一貫した前提であるところの「“プレイヤー自身の一人称”としての大人(=先生)」という視点を再度強調した形なのだろう。
ただしヘイローに関しては、先に挙げたインタビュー動画では「現実の我々(プレイヤー)がそうであるように、先生はヘイローを持っていない」と唯一明言されている(3:44-5:40頃)。
これに関しては前述の通り先生には「キヴォトスの外から来た不可解な存在」という明確な設定が存在するため、仕方のない部分ではある。
総括すると、先生の容姿や性別は少なくとも原作ゲーム内においてはプレイヤーであるあなたということである。そのため、他者に自身の中の先生のイメージを押し付けることは非常にナンセンスであることは念頭に置いておこう。
好意や思慕
キヴォトスにはどうやら「先生と生徒が特別な関係になる」という題材の作品が当たり前に存在するらしく、実際に両者の恋愛関係が禁じられているわけではない点に言及している生徒もいる。また、ストーリー各所でも先生の事を意識したような言動をとる生徒が少なからずおり、先生もわかりやすく慌てたり、あるいは大人のかわし方を見せたりと、関係性を発展させる余地が多分に用意されている。
生徒の絆ストーリーや、ハイライトとなるメモリアルロビーでも相当に距離感を詰めた描写が散見され、陥落させられているプレイヤーも多い。
一方、聖人めいた使命感や生徒たちへの無償の献身の数々も描かれるとあって、“プレイヤーとして特定の生徒に入れ込む自分”と“すべての生徒を等しく扱う劇中の先生”とのギャップに苦悩する声も散見される点は、ソーシャルゲームの主人公の在り方としてやや特殊とも言えるだろうか。
装備品
シッテムの箱
“ ……我々は望む、七つの嘆きを。/ We thirst for the seven wailings. ”
“ ……我々は覚えている、ジェリコの古則を。/ We bear the koan of Jericho. ”
シャーレに赴任した先生に託された、簡素なタブレット端末。英訳では「 Shittim Chest 」。日本版の接続画面では「 Crate of Shittim 」という文言も表示される。本体は白色で、背面中央には水色のリング状の模様がデザインされている。起動すると「S」と描かれた水色のロゴマークが出る(お仕事選択画面のあれ)。
失踪した連邦生徒会長の置き土産だが、製造元、OS、構造、動作条件のすべてが謎に包まれており、先生以外の者には起動すらできない機器。セキュリティは上記のパスワードと、少し大雑把な生体認証(指紋)の二段階認証。前述の通り先生以外はアクセスできないので、認証が多少雑でも問題ないのだろう。
プロローグの時点でシャーレの拠点地下に安置されており、キヴォトスの混乱の中で先生が辿り着いた時には、不良生徒達を囮に施設へ忍び込んでいたワカモに破壊されかねない所だった。拠点を奪還して間もなくリンから手渡され、先生の最初の仕事として、最終管理者を失ったサンクトゥムタワーの制御権回復のために起動される。
先生の「秘書」を名乗るメインオペレートシステム「A.R.O.N.A」がシステム管理者を務めており、インターフェース面では最先端機器よりもいくらか見劣りするものの、電子戦や銃撃戦の最中にはしばしば超常的な力を発揮する。
先生以外には電源すら入れられず、カイザーPMCが強制起動させようと本社データセンターを使って接続を試みた際には返り討ちにされ、8社のサーバーがダウンするという憂き目に遭っている。
また、“シッテムの箱が起動している状態の”先生には銃弾が当たらず、近距離で撃とうとすると銃身が曲がり、接射しようとすれば発射不良を起こす等、不可思議な現象が起こる。原理は不明だが、これらの超常現象はアロナが引き起こしているようで、銃弾の一発が命に関わる先生にとっては、身を守るための最後の盾と言える。
また、先生という役割やシャーレの担当顧問を担う、プレイヤーがそれぞれに使っている「『ブルーアーカイブ』をプレイするための端末(スマートフォン・タブレット)」のメタファーという側面が示唆されており、しばしばストーリー各所でスマホゲームであることに自覚的な態度を覗かせる本作の演出面において、大きな役割を果たしている。
大人のカード
先生だけが持つ、ICチップの付いた黄色のクレジットカード(グローバル版を含めた各言語でも「大人のカード」に類する表記。しかし英語版(だけ)は「credit card」表記)。劇中で複数登場している「オーパーツ」のような超常的力を持ったアイテム。
普段はクレジットカードとして決済等で使用され、利用実績に応じて高級レストランの招待券が贈られるなど、利用特典もある模様。また、ゲーム内通貨にあたる「クレジットポイント」は先生の持っているカードのポイントとして「現金のように使えるもの」と説明されている。
ラーメン柴関での支払いを巡り、ホシノやアヤネが「大人のカード」と普通に発言するため、生徒の間でも認知されているようだが、その機能をどこまで知っているかは不明。
メインストーリーでは「先生の人生や時間を代価とする」という性質に言及されている。この点は先生自身も承知の上であり、その冗談めいた名称とはかけ離れた「覚悟の象徴」とも言える切り札である。黒服は「使い過ぎれば自分たちのようになる」と諭しており、謎が多い。
メインストーリーVol.3「エデン条約編」のとある戦闘では、カードを発動させたことで「プレイヤーの『シャーレ』に所属している任意の生徒」が出撃可能になるという、時空や因果関係を無視した超常現象を引き起こしており、その時点で敵対しているはずの生徒すら指揮下におくことが可能になっている。
この現象については、「課金したことにより使えるキャラが増えた」とか、「メインストーリーは(通常任務などよりも)過去の出来事を描いているもので、未来の自分の資産を前借りしている」とか、さまざまな考え方ができるだろう。
また、最終編のとある戦闘では大人のカードを使うことで青輝石が増えたり減ったりするという現実世界のメタファーともいうべき演出があったりする。
メディアミックスにおける「先生」
『ブルアカ』には様々なゲーム外媒体が(中止された企画も含めて)存在しており、「先生」の扱いも様々に異なる。以下に原作ゲームとの距離が近い順に列挙する。
なお、前述の通りisakusanは各種メディアミックスにおける「先生」の描写について「コミックやアニメーション等のメディアミックスには様々な『先生』が登場するかもしれないが、あくまで各メディアにおけるバージョンであり、どれかが正解の姿というわけではない。原作ゲームにおいてはプレイヤー自身が『先生』であり、今後も姿を描く予定は無い」と定義している。
以下は専用記事があるものはリンクのみ掲載し、そちらを参照。
専用記事が無いものについてはこちらで紹介する。
アロナの似顔絵(アロナ顔)
日本版独自の配信動画である「アロナちゃんねる」の中で、システム管理者として経験を積んだアロナが力試しを兼ねて顔認証機能の精度をテストした際、結果として出来上がった高精度の似顔絵は、プレイヤーからは「アロナ顔」の愛称で「公式から初めて提示された先生の容姿に関する肖像画」として広く受け入れられ、ファンアートで踏襲する描き手も多い。
- このイラストはゲーム内においても、アロナのバレンタインチョコの意匠として(頭髪をやや増量した上で)採用されている。先生の出勤簿となるログインボーナス画面にもとあるイベント期間中に登場している。本編連動の期間限定ミニゲーム「激登!!SRT式登頂訓練」においても、RABBIT小隊の面々が認識する「先生の顔」を表すアイコンとして使用された。
- グローバル版の公式イラストでもミーム的にこの似顔絵が使われ、「先生はプレイヤー自身であるからゲーム内で容姿を描く予定は無い」と断言する原作ゲームにおいて唯一の、ささやかな例外となっている。「アロナちゃんねる」は日本版限定配信ながら、ゲーム内で実装されるイベントと連動する側面もあるため、本国開発スタジオや他言語版ユーザーにもアイコンとして一定程度認知されているのだろう。
- 台湾公式が公開したリアルイベント撮影動画では一般参加ユーザーの顔を隠す処理に使用され、半ば運営公認の便利なミームと化しつつある。
- 日本における3周年リアルイベントではなんとこの似顔絵お面が来場者プレゼントとして配布された。
コミカライズ
メインストーリーコミカライズ企画
こちらは本編メインストーリー(vol.1)のコミカライズ企画だったが、残念ながら出版社都合により連載中止となった。メインストーリーのコミカライズであるため、キャラクターとして「先生」を描いていた可能性もあるが、お蔵入り同然の幻の企画(いわゆる没プロット化)となってしまったためビジュアルの公開には至らなかった。
原作ゲーム2周年を機に日本版公式Twitterアカウントで連載が始まった公式ショート漫画。登場キャラクターの頭身が立ち絵・スチル相当で描かれる原作準拠の描写が大きな特徴。
多くのエピソードに「先生」が登場するものの、その扱いは原作ゲームと同じく読み手自身の目線としてであり、姿なども描かれない。生徒とやり取りする「先生」のセリフについても原作ゲームの“選択肢”と同一形状・フォーマットで表現され、全体的に原作ゲームを強く意識した連載内容となっている。
スズミの休日を描いた第31話では例外的に“先生の手”が登場するが、袖口の描写すら入念に避けるという徹底ぶりが見て取れる。
「公式初のメディアミックス」として登場した公式アンソロジー。『vol.1』は2021年7月に出版され、その後も出版社変更を経て複数巻刊行されている。アンソロジーという性質上、描き手ごとに異なった「先生」が登場し、そのうちの一部は顔付きで描かれる。性別等の描写もバラバラ。なお、巻が進むほど「先生」の登場しない作品の割合が高まっている。
便利屋68をメインとした公式スピンオフ作品。便利屋(特に社長のアル)にとって「経営顧問」にあたる先生はあくまでもサブキャラクターとして描かれており、公式作品に登場する先生の中でもやつれ気味の部類。連邦生徒会の制服をベースにデザインされている仕事着も特徴的。
詳細は便利屋先生を参照。
ゲーム開発部をメインとした公式スピンオフ作品。
作中に登場する先生は公式スピンオフとしては2人目。首から上はアロナの似顔絵に似た九一分けの人相で、笑顔を絶やさず、基本的にしゃべらない心優しき大男。
どういうわけかゲーム開発部やユウカが知る以前の姿とは別人のようなバルクアップを遂げており、天井すれすれの背丈に、生徒を数人乗せてもびくともしないアスレチック遊具じみたムキムキマッチョの巨漢となっている。その威容とは裏腹に振る舞いは穏やかで、じっとしていればスズメが止まり木として降り立つほど。
なぜか胸元に「シャーーーレ」と書かれたぱっつんぱっつんのワイシャツにネクタイ、スラックスに革靴という出で立ち。ミドリの人体模写という名目の水着スケッチ会では、ブーメランパンツ一枚で隆々とした肉体美を披露した。
銃社会キヴォトスでは無力なはずの先生だが、この作品に限っては筋肉でその前提を覆しかねない雰囲気である。
通称は「開発部先生」。
アニメ
CV:坂田将吾
TVアニメシリーズに登場する先生で、通称「アニメ先生」。メインストーリー(「対策委員会」編)をなぞる構成と、原作ゲームの主要イラストレーターがデザイン原案を手がけた経緯、本当に生徒から襲われても仕方のなさそうなビジュアルもあって、「公式が提示した一つの“解答”」として二次創作にも強い影響を及ぼしている。
教師として就任したばかりのような新人らしさが特徴的。
詳細は該当記事を参照。
「先生」という役割
リリース当初からisakusanは「先生」という呼称を“特別な意味を持った用語”と位置付けており、「先生と生徒」が登場する学園ものでありながら"職業としての教職員"を意味するものではないことを明かしていた。
組織上の身分
学園を主体とする数千の自治区からなる連邦制を採用しているキヴォトスでは、中央行政府にあたる連邦生徒会が行政を統括しており、各校から選出される連邦生徒会役員のポストがより直接的に"議員"とも呼ばれることから、同組織の拠点である事務局は大統領府のように認識されている。
その長である連邦生徒会長が用意した「特別捜査部の顧問」という役職は、大統領直属の補佐官、あるいは直轄する独立部隊の統括者に近い位置付けとなるだろうか。
劇中では先生の肩書きを知って態度を改める生徒――特に決定権を持たない組織人など――の描写も多いが、急に大統領補佐官が査察に来たとなればその緊張感も頷ける。逆にチームとしては規律の緩い集団が相手だと、不審がられたり直球で依頼を受けたりと扱いが軽くなる傾向も。
「とある科学の青春記録」では、先生(シャーレ)が同行した状態での戦闘行為は公務に含まれると言及されており、先生自身の意図はどうあれ連邦生徒会の下部組織としての性質は付き纏う様子。
職務
学園での学習活動にはBDを用いた映像学習が主であるため、特定の学園・場面で「教員」として登場するロボット市民についても講師あるいは事務としての仕事以外を請け負っている様子は描写されていない。校長もいるようだが(学園内外を問わずトラブルが絶えないというのに)やはり一度も登場しない。作中セリフによれば“大人”として生徒を教え導く「先生」という概念自体が珍しいとの事。
実質的に保育士として活動しているシュンやココナの立場が「教官」として区別されているように、「先生」という呼称は一般名詞ではなく“シャーレの先生”を指す固有名詞に近い形で機能している。
生徒に向けて講義や指導監督を行う場面があるにしても、シャーレとして依頼に応じているか、プライベートな個人レッスンとして付き合っており、その本分はあくまでも連邦生徒会による支援活動の代行。
基本的には生徒の悩みやお願いを聞いてあげたり、地域住民の問題解決を手助けするといった、スクールカウンセラーや御用聞きのような役割を担うことが主である。依頼の内容によっては、付与されている権限を用いた警察機構のような振る舞いも可能としており、リンが「キヴォトスで起きている様々な事件」と仄めかした仕事内容についても、期待される機能が窺える。
作中では生徒の将来像として「教育者・指導者たる先生」の姿が語られることはあるものの、文脈的にも「キヴォトス中を駆けずり回りながら戦術指揮と事務作業に明け暮れ、いざとなったら大人のカードで戦う」ことは想定されていない様子。
また、「シャーレの先生」が教員・教師・教官といった役職と混同されることは無く、これらの肩書きを指して「先生」と呼ぶような慣習も無い。
権限
「先生」本人の態度としては、やむを得ない事例を除いて、シャーレとしての強権行使を避けようとする、または個人としての助力が可能な小規模な範囲での問題解決を望む傾向が見られる。ただ生徒に寄り添う一人の大人としての在り方を自身に課している様子も窺える。
劇中の黒服との対話など、先生自身が“キヴォトス最高の意思決定者たる連邦生徒会長に与えられた超法規的権限”を自覚的に振るう場面も少数ながら存在する。ただし、そうした"強力な権限を持った大人"としての側面は、主に生徒らに実害を及ぼしながら干渉しようとする他の“大人”たちに対して向けられるものである。通常描かれる権限の行使については、問題に対処しようとする生徒たちの連携を円滑にしたり、生徒の意向をささやかに後押しする程度に留まっている。
一方で、黒服によって“生徒と先生”という関係性そのものが一定の支配的な力を持つ(少なくとも黒服はそのように捉えている)ことが示唆されている。同じくキヴォトス外から来た存在であり一定のメタ視点を持つゴルコンダやフランシスはより踏み込んだ分析・発言をしており、「先生」という肩書きそれ自体が特定のジャンルに沿った展開への誘導として、時に彼らの意図した筋書きすら捻じ曲げる形で作用している旨を直接的に指摘し主張している。
裏社会の住人の中には「先生の権限」や「先生の影響力」を求めて強硬手段に訴えようとする者もおり結構微妙な立場にある。
雇用形態
先生を雇っているのが誰についてか不明。連邦生徒会長が雇っているのか連邦生徒会が雇っているのかについては一切コメントがない。また先生をクビにする権限についても誰が持っているのかは謎。連邦生徒会の元幹部である不知火カヤは先生を取り込もうとしたり嫌がらせを行っていたがクビにすること等は考えがなかったことから、少なくとも現連邦生徒会には解雇権限がないことがわかる。給料についても不明で連邦生徒会から出ているのかどれだけの給料をもらっているのかについては一切不明。
ただ、先生が趣味の為に食費を切り詰めていることからも、決して高額な報酬は得ていないことがわかる。
英訳
韓国語原文から翻訳された英語版のテキストではニュアンスの違いがより明確で、プレイヤーに対する二人称「 Sensei 」および固有名詞としての三人称「 the teacher 」と、類似する他の一般名詞が区別されている。
- ある生徒について「良い先生になる」と評する場面では「 a fine teacher 」。
- 「ココナ教官」は「 Instructor Kokona 」。そのように呼んでくれない梅花園の子供たちを前に零す愚痴「もう……先生のことは、迷わず先生と呼ぶのに。何で私だけ『ココナちゃん』って呼ばれるのでしょう?」は「 "Well, I see they address you as Sensei just fine. So why do they insist on calling me Kokona?" 」。
- 2023年現在までに各校で唯一存在を描写されている「トリニティの教員」は「 Trinity Administrator 」または「 academy staff 」。
- 上述の「トリニティの教員」が「先生」を呼ぶ際は「 Schale's Sensei 」。
- 小倉唯(シロコ役)による日本版主題歌『Clear Morning』の歌詞中には二人称として「Teacher」と呼び掛けるフレーズが存在するが、グローバル版の主題歌はLee Jin-Ah(イ・ジナ)の『Target For Love』であり、同様のフレーズも歌詞に含まれていない。
余談
- 原作開発チーム(主にisakusan)の意向を反映し、グローバル版有志Wikiの紹介ページなどでは人称代名詞として性別非依存のthey/themが用いられている。
- ファンコミュニティに属する『ブルアカ』ユーザー同士が互いを指す際の俗称、または公式が(ゲーム外の)ユーザーに向けて情報発信する際の呼称としても「先生/Sensei」が多用されている。これらについてはソーシャルゲームに頻出するプレイヤーの総称(「ユーザーの皆様」の言い換え表現の延長)であり、当記事にて説明されるほどの厳密な定義は適用されていない。
関連イラスト
サービス開始当初より古参ユーザーの間では、isakusanの「“私(=プレイヤー自身)が先生だ”と読んでほしい」というコメントがある程度共有・認知されており、現在ほど公式のスタンスが知られていなかった時期においても「公式が外見情報の提示を意図的に避けている」と認識して気兼ねなく自身が考えるオリジナルの先生をデザインする描き手は多かった。
また、最終編公開後のインタビューでも、同ディレクターから改めて「漫画やアニメーションなどのメディアミックスでは色々な先生が描かれると思うが、原作ゲームの立場としてはプレイヤー自身が先生であり、今後も姿を設定する予定はない」と語られた。
この辺りの理解・解釈によっては、『ブルアカ』プレイヤーが生み出すいわゆる「創作先生」とオリ主・二次オリ等を混同するユーザーもいるため、作り手は多少なりともエゴを押し通すくらいの気持ちでいる方が良いだろう。
一方、ある種の特例となったアロナの似顔絵も様々な形で活用されている。潔くラクガキのような風体を得ている先生や、似顔絵から推定される人相で描かれる先生の他、似顔絵を仮面よろしく貼り付けているファンアートスタイルも普及している。中にはラクガキボディとリアル頭身を行き来しながら生徒と読者を混乱させる先生も……。
なお、Pixiv上では描き手自身のオリジナルデザインとアロナの似顔絵を用いたデザインが同一タグ内に混在している。
日本版公式から展開されるアンソロジーやスピンオフといったメディアミックス作品については、原作ゲームから独立した作品として異なる方針が採用されており、それぞれの作品に則した形で「先生」の姿も様々に描かれている。メディアミックス作品に登場する「先生」については下記関連タグを参照。
注意
上述のようにメディアごと、ユーザーごとに先生像というのは大きく異なるため、それを無視するような発言は控えた方が良い。
また仮にブルーアーカイブに登場している生徒達が描かれている作品だとしても、先生が描かれていない作品に本タグを付ける行為はpixivガイドラインに定められている禁止事項「作品内容に無関係なタグを付加する行為」に該当する荒らし行為であるため注意が必要である。
関連タグ
ブルーアーカイブ 連邦捜査部S.C.H.A.L.E 大人(ブルーアーカイブ)
公式メディアミックスの先生
- 便利屋先生
- 漫画「便利屋68業務日誌」に登場する先生。
- 開発部先生
- 漫画「ゲーム開発部だいぼうけん!」に登場する先生。
- アニメ先生(ブルーアーカイブ)
- アニメ「ブルーアーカイブTheAnimation」に登場する先生。
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- リンク先「あまねく奇跡の始発点編」のネタバレ注意。
二次創作での先生
- 女先生(ブルーアーカイブ) / ショタ先生(ブルーアーカイブ)
- 「先生」の外見は性別・年齢を含めてプレイヤーに委ねられているため、Pixivでは純粋に検索結果を区分する目的でこれらのタグが使用される。ゲーム内設定については性別や身体的年齢に関わらず当記事の内容で共通している。
その他、先生の二次創作ネタについてはブルーアーカイブ二次創作タグ一覧もご参照ください。