これは「呪い」を解く物語－－。
概要
集英社の青年向け漫画雑誌『ウルトラジャンプ』に2011年5月から連載している漫画。
『ジョジョの奇妙な冒険』の第8部。
舞台は第4部『ダイヤモンドは砕けない』と同じ杜王町であり、時間軸は第7部『スティール・ボール・ラン』と直接つながっている為、そこでの重要な設定が一部引き継がれている。
物語の端々にそれまでの部を彷彿とさせるような描写があり、これまでのジョジョ作品に比べてセクシャルなシーンが多いのも特徴（実際には、7部からそうした傾向はあった。恐らく、掲載誌が青年向け雑誌に変更されたのも原因と思われる）。また、スタンドによるバトルと並行して「謎解き」というミステリー要素が強く含まれているのも、他の部には見られない特徴である。
単行本二巻の作者コメントによれば、「ジョジョ」＋「エウアンゲリオン（福音という意味のラテン語、エヴァンゲリオンともいう。）」＝ジョジョリオンとの事。
あらすじ
3月11日に起きた地震がもとで杜王町はのちに「壁の目」とよばれる地面の隆起がおきた。
そこで広瀬康穂は全裸のまま土に埋まっていた一人の青年と出会う。
自分に関わる記憶を全て失っていた青年・東方定助は、彼を気にかける康穂の協力を得て、自らの正体と過去を探るべく杜王町を奔走する。
「東方家に代々伝わる病」、「岩人間」、「等価交換の果実：ロカカカ」等、次々に現れる謎が定助を待ち受ける。
主要な登場人物
声 - 真殿光昭（オールスターバトル / アイズオブヘブン）
今作の主人公。
「壁の目」近くの地中から全裸姿で発見された記憶喪失の青年。
すきっ歯でアソコの部位が4つあり、距離や物の正確な大きさを目測で当てる特技を持つ。
「定助」の名は康穂が昔飼っていた犬の「ジョースケ」になんとなく似ていることから、仮名として名付けられたもの。
声 - 喜多村英梨（オールスターバトル / アイズオブヘブン）
女子大生で社会学部の1年生。19歳。
「壁の目」の近くにいたところ、地面に埋まっていた裸の青年（定助）を発見する。それが縁となり、彼の正体をつきとめる調査に同行する。
母子家庭で、自堕落な母親の愛情をあまり受けていないため、自分の居場所がどこにもないと思っている。
享年29歳。船医。
ナルシストであいまいなことを嫌っていた謎の男。劇中ではすでに心筋梗塞で死亡しており、遺体は定助の埋まっていた所の下から、全裸状態で発見された。
広瀬康穂の調べで、東方定助とほぼ同一のDNAであることが明らかになる。
- 空条仗世文 / ソフト&ウェット
カレラが語る定助の本名らしき謎の人物。
首元に星の痣があり。、4部主人公の東方仗助に似た容姿をしている。
『ジョジョの奇妙な冒険』の第3部のホリィと同名のキャラ。
こちらでは、第7部の主人公ジョニィ・ジョースターの子孫であり、吉良吉影(ジョジョリオン)の母である。元々はTG大病院に勤務していた医者だったが謎の病に襲われ現在は入院中。定助たちは彼女を助けるために行動している。
「まめずく らい」。東方憲助専属の植物鑑定人。彼の存在は企業秘密であり憲助以外は知らなかったようである。冬の時期以外をスキーリフトで暮らしたり、いきなりロマノフ作りを始めたりする変人。自分の育てたイチゴを買い取ってくれる憲助には多大な信頼を寄せており彼のためにのみ動いている。
「あけふ さとる」。TG大大学病院の医院長。89歳。ペイズリー・パークで調べても名前と顔写真が出てこない謎の人物。現在は名誉職に就いている。
その他の登場人物
東方家
声 - 小杉十郎太（アイズオブヘブン）
身寄りのない定助を引き取った東方家の家長。59歳。
北米大陸横断レースの参加者だった日本人「東方憲助」（ノリスケ・ヒガシカタ）の曾孫で、フルーツの輸入事業で成功した曾祖父の後を継ぎフルーツ専門店「ふるうつ東方」を経営している。東方家の跡取りは代々『憲助』を襲名し、彼は四代目となる。本名は常助。
- 東方花都 / 名称不明のスタンド
東方家の妻。52歳。殺人の罪で15年間刑務所に収容されていた。
服役中に離婚した憲助のことを恨んでいる一方、息子達のことは深く愛している。
東方家の長男。32歳。クワガタムシと相田みつををこよなく愛する。
何か裏で良からぬ事に関わっているようで･･･？
声 - 三浦祥朗（オールスターバトル / アイズオブヘブン）
東方家の次男。18歳の大学1年生で、康穂の幼馴染。康穂のことが大好きだが、嫉妬深く、康穂が好意を寄せる定助を嫌っている。
声 - 井口裕香（アイズオブヘブン）
常敏と密葉の息子。9歳。とある理由で女装している。由来はトランプの「スペード」。
何故か家にはあまりいない。
東方家の長女。24歳。職業はモデル。由来はトランプの「ハート」。
端麗な容姿に反してかなり頭が悪く、ハワイが海外だと知らなかったほど。
声 - 早見沙織（アイズオブヘブン）
東方家の次女。16歳。生まれつき視力が弱くほとんど目が見えないが、家の中では自分のことは自分で行える。音楽はイエスなどのプログレッシブ・ロックを好んで聴く。
東方家に仕える家政婦。22歳。実は彼女にはある秘密があり･･･。
ロカカカの密売団
声 - 松風雅也（アイズオブヘブン）
自称28歳の建築家。東方邸と杜王スタジアムを設計した人物で、定助を亡きものにしようとしている岩人間。
杜王スタジアムに勤める非正規警備職員。ロカカカの売人。小心者。
作並カレラを奇襲したスタンド使いの兄弟。サッカーユニフォームを着用している。
「だも たまき」。鳩の彼氏として東方家を訪れたクリーニング店店長。薄毛でボソボソ喋る。中年にみえるが本人曰く23歳。
TG大大学病院の関係者
元TG大病院勤務の医者。詳しくは主要な登場人物参照。
覆面を被った岩人間の男。豆銑礼を確保するべく定助一行を襲撃する。
岩動物。アーバン・ゲリラのペット。地中を素早く移動する。有袋類。
赤子のような年寄りの姿の岩人間の男。やけに女性にモテる。
「うー ともき」。杜王町のTG大病院に勤める整形外科医であり東方密葉の担当医。海苔と高濃度ケイ素サプリが好物。
「とおる」。康穂の元カレ。TG大病院でアルバイトをしている医学生。
「あけふ さとる」。TG大病院の医院長。詳しくは主要な登場人物参照。
その他の登場人物
吉良邸に忍び込んだ定助に突如襲い掛かったスタンド使い。
- 広瀬鈴世
康穂の母親。
酒に溺れ、男遊びをするなど母親らしからぬことばかりをしているため、娘である康穂との関係は冷えきっている。
- オータム・リーブス
六壁遊歩道、別名「カツアゲロード」「デッドマンズ・カーブ」に潜むスタンド。
道路に落ちている木の葉を踏んづけると、踏みつけた本人が全く気づかないほど高速で滑って移動し、また元の位置に戻る。
スタンド使いが存在しない自然現象能力と考えられる。
声 - 梶裕貴（オールスターバトル / アイズオブヘブン）
第7部「スティール・ボール・ラン」の主人公。
大陸横断を成し遂げた後は東方理那と結婚。
その後謎の病気にかかった理奈を救うために聖なる遺体を掘り起こすが――
初代・東方憲助の娘の一人。SBR最終回で登場したモブキャラ。ジョニィの妻。
東方家に飼われている犬。
石のようにカチコチに固まっていた所を夜露に助けられた。
震災で北海道に移住していた女性でスタンド使い。
定助とは震災前から交友があったようだが･･･？
- 空条聖美
仗世文の母親。男からナンパされるほどの若々しい容姿の持ち主。
育児放棄気味で、息子に対してあまり深い愛情を注いでいなかった。
- 苦竹財平 / （ミラグロマン）
杜王町在住の男。2年前のドイツ旅行の際にホームレスからくすねた呪いの紙幣を破壊したことで
スタンド（オータム・リーブスと同じく本体のいない）「ミラグロマン」の呪縛を受けてしまった。
六壁神社の池のほとりに住む、四肢の欠けた異形の岩人間。
岩動物。中学1年生の時、康穂がフリーマーケットで買った髪留め。
- 康穂の父親
広瀬康穂の父親。康穂が10歳の時に鈴世と離婚している。
- ミナ
つるぎと一緒の小学校に通っており、花都のことで彼をからかっていた。野外活動の帰りに何者かに校門に挟まれて重傷を負う。
関連画像
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ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョ JOJO スタンド 8部 岩人間
東日本大震災 -「ジョジョリオン」構想中に発生した地震
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