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ジーナショックの編集履歴

2020-06-03 11:05:50 バージョン

ジーナショック

おまえのみりょくはかわらない

戸塚慶文の漫画「アンデッドアンラック」第8話の出来事(ネタバレ)。

曖昧さ回避

  1. 戸塚慶文の漫画アンデッドアンラック第8話【No.008 変わる私は好きですか?】に起きたショックな出来事。
  2. もしかして・・・レジーナショック

本項では1.について解説する。

※以下、漫画『アンデッドアンラック』第8話の重大なネタバレを含みます。本誌派以外の者(コミックでこれからを楽しみにしている人達)は閲覧注意。































概要

戸塚慶文の漫画アンデッドアンラック第8話【No.008 変わる私は好きですか?驚愕(ショック)の連続回である。


それは、

▼ No.005~No.007と続く主人公達出雲風子アンディ組織(ユニオン)否定者(ひていしゃ:世界の理(ルール)を否定する超能力者)・ジーナとの交流・闘いに決着がつけられる。

▼ それまで主人公達の『逃走劇』から、組織(ユニオン)に加入し他の否定者や関連人物たちとの『群像劇』へ繋がれる。


それは一話の中で登場人物達の心情変化が多く描かれる回である。


経緯

センシティブな作品

主人公達出雲風子アンディ組織(ユニオン)の追撃から逃れるため、唯一の方法である『組織(ユニオン)内の円卓メンバーに入るため、円卓のある否定者を殺すを達成しなければならなかった。そのために2020年8月5日UMA調査があるロシアの世界で一番に透明で深く古い湖「バイカル湖」へやってきた(因みに鹵獲した戦闘機での不法入国である)。


ジーナさん一先ず別行動を取る事になり風子は初海外の土地で、日本JK服を着た少女と出会う。彼女たちはお互い絵描きである共通の趣味もあってすぐさま打ち解け、スケッチをしながら満月が出るまでバイカル湖の浜辺で過ごした。


UNCHANGE

だがこの地で待ち受けていた組織(ユニオン)の否定者とは、50年前にアンディを捕獲したジーナで、先ほどまで風子と交流していた少女であった。それは不可視のバリアを発現させる相手で、アンディにとって不利(アンフェア)な闘いになると予想されていた。更に戦闘経験皆無の風子を守りながらだったが、彼女の協力もあって攻略の糸口を見つけていく。


それは―

  1. 不変の否定者・ジーナの「物の形の変化を否定する能力」はを防げない。光属性の攻撃が通る。
  2. 不可視のバリアは不死の否定者・アンディの血飛沫で可視化できる。→ジーナの視界を防げる
  3. 不可視の拘束(空気の手)はそれほど早く動かず、また能力の制約なのか、バリアを発動中のジーナは早歩き以上のスピードが出せない。→彼女の攻撃を掻い潜れるタイミングはある。
  4. 不可視のバリア内にいるジーナの足元に頭一つ分の穴が空いている→彼女のバリア内に入る事が可能。

そして戦闘の最中に、主人公達はバイカル湖上空をステルスで隠れていた組織(ユニオン)のUFOを発見した。それはジーナの固定能力で固めた湖を持ち上げ、UMA調査をしていたUFOだった。これを好機とみたアンディは不運の否定者・風子と協力してジーナとの闘いに決着をつける賭けにでるのだった。



以上がNo.005~No.007のあらすじ。

※※以下、第8話の内容。ネタバレにつき閲覧注意。※※














































変わろうぜジーナ


" さあ… 変わろうぜ(死のう) ジーナ "



風子の協力でジーナの不可視のバリア内に、風子の不運チャージした頭部だけのアンディが入る事に成功した。それはバリアの外で風子の不運が発動しても、仮に隕石が来ようと不変の壁(バリア)は破れないだろうと予想していた。ならば不死者のアンディがバリアの中に入れば、不変の壁(バリア)を通過する〝必死〟の不運が訪れると踏んだ作戦だった。これまでの闘いで彼は、バリアの正体は不変の能力で固定した空気だと読んだ。それならば光は通る。



" 光に関する不運……!! 一か八か…… "

UFOにかける



とっさにアンディの頭部を受け止めてしまうジーナ。アンディは体を再生させながら、一か八かの不運に正面から対峙する。ジーナの無線からは、UFO内の部下達から焦りの声が流れてきた。



📻ジーナ様!!ディスクが勝手に変形を…!!📻

📻何だこの武装は…‼ 緊急停止だ!!📻

📻ダメです‼ 受け付けません‼📻



UFOは割れて何か発射するかのように変形していく。

そして……特大のビームアンディとジーナを襲った。




またな

今まで足場だった固定された湖液体に戻り、取り残されていた風子は湖に落ちてしまった。彼女は固定能力が解けた事を察して、急ぎアンディとジーナを追う。


湖周辺の森林には一直線に抉れた跡に、ポツン二つの人影。ビームで剝き出しになった地面に横たわる男女。ジーナは弱々しく仰向けになって混じりのをする。不死者のアンディは体を再生させながら起き上がる。



" フフ エッチ "



アンディはジーナに跨り、彼女のシャツの胸元を開けて右拳心臓の位置に当て狙いを定める。そして噛んで出血させた人差し指を右腕に差し込む。痛そうこれはもしもジーナがアンディを固定能力で固めても、彼女の能力は体内を固められないと見抜いていた彼の対策だった。固定化が及ばない腕の中(彼曰く〝肉の道〟)で部位弾を放ち、攻撃(ショック)を与える構えだった。



〝またな〟



お互いを見つめ合う不死と不変の否定者。そこに追いついた風子が駆け寄りながら、



" 待って!! "

≪≪≪≪≪ ド キ ュ ン ≫≫≫≫≫



風子の制止する声を遮るように、とても人体に当たったとは思えない重低音が重なる。アンディの手首から排出される部位弾の弾(ゆび)。ジーナは静観に自分の胸元を確認する。



アンディはトドメを刺さなかったが、ジーナのはもう長くない…。




バカが


" 覚悟があって戦ったんじゃないの? "


何か出来ないかと戸惑う風子に、困っている少女を宥める年上の女性みたいに笑いかけて言葉をかけるジーナ。眉根を寄せて困惑の表情になる風子へ、ジーナはアドバイスを送るかのように語りかける。



" フフ… いいのよ 私も最初はそうだった "

" 変わりたかったの… "



今までのジーナは為すがまま組織(ユニオン)に入って、為すがまま働いていた。任務で沢山捕らえて殺した。も…。でも…何も変わらなかった。世界も。彼女自身も。きっといつかまたルールが増えて、世界は大きく変わってしまうだろう。ただこの世界が変わらないように、それが彼女達・組織(ユニオン)の使命だと思ってた。だけども今日の事で違うかもしれないと、静かに血を吐きながら語るジーナ。


月とうさぎそれは(左のイラストのような)風子が描いた絵の事だった。その水彩画彼女たちの〝今の世界〟で絶対に観られない景色が描かれていた。ジーナは「あなたの絵… とっても素敵だった…」と褒めた。宇宙には太陽以外何もない〝彼女たちの世界〟で、お月様が寂しくないように月の周りをキラキラと光る友達なんて考えた事もなかったと。そんな変わった絵画感動(ショック)していたのだ。ジーナ自身は結局変われなかったけど、変わるのも悪くないのかもねと思えたのだ。



" もう行ってアンチエイジングが切れてきた… 醜い姿を見られたくないの… "



年齢操作(アンチエイジング)していた少女は、徐々にその効果が切れ始め、16歳から実年齢の姿に戻っていく…。その最中でもジーナは、自分を変えた(殺した男女へ無事に組織(ユニオン)に入れるから安心してと告げる。

だが、その言葉が最後まで言われる事はなかった…






























……


" やめて…この姿じゃ… "



アンディは静かにジーナへ近づき、今にも崩れそうだけども大切なものを扱うように、横たわる彼女を抱き寄せ、を握り、少女の言葉を遮る。



〝 バカが シワの数でお前の魅力は変わらない 〟



ジーナの言葉を遮っていたキスの後に、目の前にいるのは不変の美女レディだと評したアンディ涙目一組の男女を見ていた風子は、最後の時を邪魔しまいと身を引き背を向けた。


それは50年ぶりに二人だけの束の間の時間。目の前の彼氏に恋焦がれた彼女は静かなハグをする、いつまでも変わらない不死と不変の男女。そして永遠の16歳の少女静かに眠りにつくまで見守る彼氏。不死の男真顔だった。

センシティブな作品

だが彼の左前頭部に刺さるカードの根本から一筋の血が流れ、それが目を伝い表情を崩さないアンディの心情を表しているかのようだった。



二人だけの時間が終わった事を察した風子は、背中を向けたままに、


" アンディ… "

" …何だ "



" お願いがあるの… "



お願い

ぐう…ヒック


場面は湖のある森林地帯から変わり、ロシアの飲食店内で向かい合わせに二人掛けのテーブルに座る主人公達。アンディはロシア語ビーフストロガノフ2つと食前ウォッカを3つオーダーする。



うあ゛あ゛ ああ…

" … "



激闘で悲痛(ショック)になり、ジーナの上着を抱きしめながら哭く風子と無言で付き合うアンディ。そしては静かに今思っている事を語る。



" アイツは… 死にたがってた "



50年前(1970年代)、ジーナに捕らわれたアンディ。彼は組織(ユニオン)監禁され実験台になっていた。その管理を任されたジーナとの出来事を振り返る。彼女は気丈に振るまっていたが、いつも彼のケースの前に来ては、懺悔するかのように相談事をしていたのだ。生きるために、殺す事に悩んでいた。いっそ(自分が)死んでしまえばと告白していた。だからアンディは冗談で言ってやった。



" そんなに死にてーなら俺が外に出たら真っ先に殺してやるよ "

" ホント!?約束だよ!! "



ジーナはを赤らめて夢見る乙女みたいに嬉しそうな表情で答えた。今思えばあれは本心の言葉だったのかもしれないともアンディは振り返った。



" お前の不運でジーナは救われた ありがとな "

" …… "



向かいに座り、哭き止んだ少女へ礼を告げる。風子はジーナの上着を改めて見つめ、先ほどの「お願い」を再度語る。



変えらんないのかな? ジーナさんみたいに苦しむ人が出ないように… 私達で… 組織を…!!


アンデラまとめ

それは少女から一人の女性として決意の言葉だった。これに不満なんて微塵もなく愉快そうに聞いていたアンディは、



いいぜ!ノッた!! その方が俺もお前も口説き易いしな



二人はお互いの気持ちを改めて確かめ合った後、とりあえず運ばれてきたウォッカグラスを手に取り、ジーナへ献杯することにした。



献ぱ・・・

























ジーナへ

Ⅸ(ナイン)・・・ Ⅹ(テン)・・・

い!!


突然、天井の何もない空間がヒビ割れて現れた謎の生物不気味に数字を喋りながら、アンディと風子(突然だったので「い!!」と驚きの声を上げた)を掴んで、出てきた異空間の中へ引きずり込んでしまった。


異空間の出口から落下する主人公達が見たのは、眼下にⅠ~Ⅹの数字が刻印されている円卓机。そして円卓沿いに並ぶ8名の姿。アンディは「挨拶代わりだ」と不意討ち部位弾を放つが、銃撃された8名は問題なく応対した。


そのまま円卓のイスへ風子(Ⅸの席にバランスを崩してひっくり返り)とアンディ(Ⅹの席にドカッと難なく)は落下する形で着席する。改めて敵地・組織(ユニオン)にて、円卓の否定者達と対峙するのだった。



ようこそ 組織(ユニオン)へ



いいね 最高だ!!

キンッ


不敵な笑みの不死(アンデッド)不安気に強張った表情の不運(アンラック)の否定者達は、落下中も無くさず持っていた互いのウォッカのグラスを打ち合わせて、


ジーナへの献杯

そして自分達の次の物語(ネクストステージ)への(ショック)を鳴らすのだった。


その他

アンデラまとめ4総括すると第8話はジーナとの邂逅で、主人公達は目的を新たに世界(アンデラ)と向き合う事になる転回であり、物語を次章に繋ぐ役割もある重要な回である。丸々1話で主要キャラのを深める要素が大盛りなわけで、ネームを読んだ担当が「おもしれ…」と感想を抱いたのも納得である。


ジャンプ落書き(アンデラぼく勉)サブヒロイン要素満載だったジーナが退場する展開となった【No.008 変わる私は好きですか?衝撃(ショック)を受けた読者もいたのではないか。しかし彼女は約50年も組織(ユニオン)に在籍していた少女で、円卓の否定者達の会話(ジーナ様(おばさま)と呼ぶ女性?ジーナのばぁちゃんと呼ぶ少年など)からジーナは慕われていた様子が読み取れる。この事から回想などで再登場する可能性が高いと思われる。


さあ…変わろうぜ『またな』不死者のアンディが、ジーナを変える死なせる)シーン。これは何があっても死ねない運命の男が、どのような心境で発した言葉なのか。アンディが『絶対に死んでおまえに会いに行ってやる』とも解釈され……色々な想像が膨らむ場面である。


関連タグ

第8話 転回 ショック

ピカレスクロマン

アンデッドアンラック アンデラ


出雲風子 アンディ ジーナ


アン風 アンジナ 風ジーナ

世界(アンデラ) 否定者 組織(ユニオン)


第3話の悲劇・・・物語序盤に起こる仰天(ショック)を表すタグ。そのほとんどは主要キャラと思われていたキャラクターが第3話で唐突に退場する描写が描かれる。

例えば―

朝日奈ショック・・・不条理な世界で長きに渡り主人公達苦難を共にした女性に起こったショッキングな内容。第3話のジンクスが起きてしまったと思われたが…。


漆黒の意思 悲劇のヒロイン

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