概要
デジモンシリーズにおける「選ばれし子供達」や「デジモンテイマー」が所持する、パートナーデジモンをパワーアップさせるデバイスである。
「デジモンの進化機能」や「デジタルワールドへのゲート展開」等の能力を持っている(個々の性能の違いがあり、ゲート展開能力が無いものもある)。
デジヴァイス
デジモンアドベンチャー、デジモンアドベンチャーtri.の選ばれし子供達が所持。
デジモンの進化機能や邪悪な力の浄化能力(何故か時計機能も)がある。
パートナーの完全体進化後はデジヴァイス同士の位置表示機能も追加された。
デジモンアドベンチャー02で登場した、1999年〜2001年の間に選ばれ活躍したとされる外国の選ばれし子供達や、『劇場版02』のウォレス、『デジモンアドベンチャーtri.』で登場した望月芽心が持っているデジヴァイスもこのタイプである。
ケンタルモン曰く、聖なるデヴァイスでデジヴァイス。
単独での進化能力は成熟期までで、完全体以降への進化はタグと紋章が必要になり、一部の選ばれし子供のみパートナーデジモンをワープ進化によって究極体に進化できる(tri.ではジョグレス進化に頼らずに太一・ヤマト以外の6人も究極体進化が可能になった)。
またこの設定がある為、大輔達02組や外国の選ばれし子供達等々は、アーマー進化かジョグレス進化を介さない限りは、パートナーデジモンを成熟期までしか進化させられずにいる。
最終回でタグはアポカリモンに破壊され、紋章はデジタルワールドの修復に使用された為に、02では完全体進化に大幅に制限が付いてしまった(究極体へのワープ進化、ジョグレス進化はエネルギーが十分ならば可能な様子)。
進化時のBGMは「brave heart」(歌:宮崎歩)が使用される。
D-3
デジモンアドベンチャー02の選ばれし子供達が所持。
初代デジヴァイスの機能に加えて、デジメンタルによるアーマー進化、テイマー二人でのジョグレス進化、単独でのゲート展開が可能(ゲートにはテレビやパソコン等の媒介が必要だが、大輔達以外のD3所持者ではゲートを開けないという事が、02ドラマCD 2003年-春-では語られている)。
DIGIMON DETECT&DISCOVERの頭文字をとってD-3と言うほか、初代デジモン、デジモンペンデュラム、デジヴァイスの3つの機種の融合という意味を持つ。
暗黒の力で誕生した一乗寺賢のD-3がオリジナルのD-3であり、大輔達の物はそれを模した物。
賢・タケル・ヒカリは上記の初代版デジヴァイスが変化した事により入手した。
出所が出所なため、賢のD-3はデジヴァイスの聖なる力だけでなく闇の力を扱う機能もある。
またデジメンタルを保存するサポートアイテムとして「ディーターミナル」という端末が存在するが、こちらは元々は無線メール通信機としてお台場の子供達に配布されたものである。
アーマー進化には「Break Up!」(歌:宮崎歩)、ジョグレス進化には「Beat Hit!」(歌:宮崎歩)という2つの専用テーマが使用される。
通常進化は初期版デジヴァイスと同じ「brave heart」。
ディーアーク
デジモンテイマーズの選ばれし子供達が所持。
右側面がカードリーダーになっており、デジモンカードを読み込ませるすることでパートナーデジモンにカードの効果や能力を付加する「カードスラッシュ」機能が最大の特徴。
このカードスラッシュにより、上位レベルのデジモンの持つ強力な技も楽々発動できる為、強力なデジモンとの戦いでもテイマーの知恵次第でピンチを切り抜けやすくなった他、デジモン達が戦っている間、子供達は棒立ちしているだけというアニメシリーズで度々指摘された問題の回避にも繋がっている。
また、敵デジモンの解析機能、パートナーの位置表示(といっても方向程度のようだが)機能も搭載。
進化は従来同様にパートナーの気合によって行うこともあるが、「超進化プラグイン」等のカードを使用することでも可能。
完全体への進化は「ブルーカード」という特殊なカードを使用する。
究極体への進化はデジモン単体ではなくテイマー自身がデータに変換されデジモンと融合し進化する「マトリックスエボリューション」となる。
本編では「デジヴァイス」もしくは「アーク」と呼ばれている。
アニメシリーズで初めて、現実世界で所有していた道具が変化することで獲得する様子が描かれたデジヴァイスである(タカトとルキはカードゲーム用の、ジェンはパソコンゲーム用のカードリーダーから変化した)。
カードスラッシュは「Slash!!」(歌:太田美知彦)、通常進化は「EVO」(歌:WILD CHILD BOUND)、マトリックスエボリューションは「One Vision」(歌:谷本貴義)という3つの専用テーマがある。
作中で使用したカード
使用したカード | 効果 |
---|---|
ギルモンのメモ | ギルモンの実体化。 |
ブルーカード | デジモンの進化促進、カードリーダーをディーアークに変化などなど様々な特殊効果を発揮。 |
高速プラグインシリーズ | 対象デジモンの素早さを強化。 |
ヘヴィ・メタル | 攻撃力の強化。 |
デビルチップ | 対象デジモンの強化。 |
アウルヴァンディルの矢 | ヴァルキリモンの武器を装備。 |
じょうぶそうの実 | 本来のスタミナ増幅効果とは異なり、テリアモンをガルゴモンに進化させている。 |
ブーストチップ | 対象デジモンの強化。 |
トレーニングギプス | 本来はトレーニング用だが、ゴリモンに与えて動きを拘束した。 |
エイリアス! | コピーを作り出して攻撃を回避。 |
ユキアグモン | リトルブリザード(作中では「凍てつく風」表記)を発動。 |
スナイモン | シャドウ・シックルを発動。 |
白い羽 | 6枚の翼を生やして飛行能力を与える。 |
鋼のドリル | 腕にドリルを装備して穴を掘る。 |
パワーチャージャー | 対象デジモンの強化。 |
超進化プラグインS | 成熟期への進化に使用。 |
攻撃プラグインA / 強化プラグインW | 攻撃を強化。 |
メラモン | バーニングフィストを発動。 |
膨張する宇宙 | 体を膨らませる。 |
メタルガルルモン | コキュートスブレスを発動。 |
ブレイブシールド | ウォーグレイモンの盾を召喚する。 |
トールハンマー | ズドモンの持つハンマーを装備。 |
防御プラグインG | 本来は防御の強化だが、劇中では対象のデジモンを石化させて防御力を上げる効果になっている。 |
無効化プラグインP | 対象に掛けられた効果を無効化。 |
充填プラグインQ | 切れた弾丸をリロード。 |
運命のきらめき | 本来は完全体への進化を促進するカード。 |
キング・デヴァイス | サイバードラモンが巨大化。 |
クイーン・デヴァイス | アンティラモンを強化。 |
レディーデビモン | プワゾンを発動。 |
ユキダルモン | 絶対零度パンチを発動。 |
ナイト・デヴァイス | サイバードラモンの強化。 |
レッドカード | ブルーカードの色違いで、デジモンを消滅させるデ・リーパーゾーンでデジモン達を行動可能にする。 |
エアロウイング | 高速飛行能力を持つエアロブイドラモンの翼を授け、戦闘力も強化。 |
シェルモン | 手からハイドロプレッシャーを発射。 |
ディースキャナ
デジモンフロンティアの選ばれし子供達が所持しており、各子供達の携帯電話がディースキャナに変化したものである。
内部に十闘士のスピリットを格納可能であり、子供達の「デジコード」をスキャンしてスピリットと融合させデジモンへと進化する、「スピリットエボリューション」を行う事が可能。
また、物語中盤から拓也と輝二が複数のスピリットを同時に使用する「ダブルスピリットエボリューション」、「ハイパースピリットエボリューション」等の上位レベルへの進化が出来るようになったのにともない、2人のディースキャナのみ形状が変化している(メイン画像上部の、赤と黒が基調の物)。
スピリットエボリューション〜ダブルスピリットエボリューションは「With the Will」(歌:和田光司)、ハイパースピリットエボリューション〜エンシェントスピリットエボリューションは「The last element」(歌:アユミ)というテーマソングが使用される。
デジヴァイスic
デジモンセイバーズのテイマーが所持(メイン画像右側の、黒とオレンジを基調とした物)。
シリーズ史上初の『人間が創ったデジヴァイス』であり、量産されている機械なので所持に制限は無く、老若男女関わらず使用可能。勘違いされがちだが、究極体に進化するぐらいならバーストではなくとも、icで十分可能。
内部にデジモンを格納可能な端末で、「○○モン、リアライズ!」と呼ぶ事でパートナーデジモンを外に呼び出す事が可能となった。
「デジソウル」を込めることが全てであり、込める量によって進化段階が決まる(「デジソウルチャージ」で成熟期、「デジソウルフルチャージ」で完全体、「デジソウルチャージ・オーバードライブ」で究極体に進化する)。
ちなみに敵側のバイオデジモンも、専用のものを持っている。
進化テーマは一貫して「Believer」(歌:Ikuo)となっている。
デジヴァイスバースト
アニメ29話でデジヴァイスicが進化した形態(概要の画像の、上部左端の物)。
テイマーのデジソウルが一定以上まであれば、究極体をも超えた「バーストモード」に変化させることも可能。
クロスローダー
デジモンクロスウォーズのジェネラル及びハンター(XW3期)が所持する端末。
内部にデジモンを軍団レベルで格納可能で、内部でダメージを癒やすこともでき、呼び出す時は「リロード」と叫ぶ。
所持者はデジモン同士を合体させるデジクロスが使用可能であり、効果的な運用に当たってはジェネラルには部隊指揮官としての能力も求められる。
元々デジクロス自体が、敵であるスカルナイトモンが発見したシステムであり、それをバグラモンがシステムとして完成させた物である。つまりシリーズ唯一の敵が創ったデジヴァイスである。敵が使用するものは牙が生えた禍々しいデザインの「ダークネスローダー」であり、こちらはデジモンの意思を無視した「強制デジクロス」が可能。
第三期デジモンクロスウォーズ~時を駆ける少年ハンターたち~では、ラスボスであるクオーツモンに対抗するべく、時計屋のおやじ(正体はバグラモン)によって大量生産され、多くのデジモンハンターが所持している(1・2期とは違い、「ジェネラル」では無く「ハンター」と呼称されている)。
後述するように漫画版では、ウィザーモンが作成したクロスローダーが後にタイキの物になったり、アカリやゼンジロウの物にもなった。
アプリドライヴ
アプリモンスターズのアプリドライヴァーが所持している端末で、アプモンチップというアイテムでアプモンを呼び出す。
また、バディアプモンによってアプリドライヴのカバーカラーリングが異なる。
デジヴァイスでは珍しく喋るアイテムで、CVは高木渉。
なんとデジヴァイスシリーズでは初にして唯一の、ゲーム機能がないアイテム。
アプリドライヴDUO
アプリドライヴの進化版で、指紋認証スキャン機能が搭載。
タッチと共にアプリアライズする事で、アプリドライバーの生体(体力)パワーが加わり、全てのアプモンのステータス数値が1.5倍に強化。
またアプリドライヴでアプリアライズされた極アプモンは60秒の時間制限があったが、DUOでは無制限になっている。
当初はアニメ27話でアプリドライヴァーとなった大空勇仁&オフモンペアしか持っていなかったが、アニメ39話にて新海ハル達アプリドライヴァーも、アプリドライヴからアプリドライヴDUOに強化された。
掛け声は『○○注入!』と変更されており、バディの体力が低下すると本体がタッチを促し、アプリドライヴァーの生体パワーが加算される。
新型デジヴァイス
デジモンアドベンチャーシリーズの続編、劇場版『デジモンアドベンチャー LASTEVOLUTION絆』で使用されている、泉光子郎が設計・開発した新型のスマートフォン型デジヴァイス。
機能上は太一達の持つデジヴァイスと同じ仕様で、メッセージ機能や進化機能も充実しており、02組と同様にデジタルゲートをいつでも開けるように改良されている。
太一達と大輔達02組ではスマートフォンの裏デザインが違い、選ばれし子供達それぞれの紋章をイメージしたデザインに変更。
また当時のデジヴァイスは大事に仕舞われていることも、特集記事によって明記されている。
デジヴァイス:
デジモンアドベンチャーのリメイク作品『デジモンアドベンチャー:』で、選ばれし子供達が所持しているデジヴァイス。
初期型デジヴァイスの左右横にある丸長ボタン式とは違い、本作のデジヴァイスにはボタンの描写は無い。(玩具では丸画面に沿った左右がボタンになっている)
機能としては従来通り各々のパートナーデジモンを進化させられる。
進化する際は画面に紋章が表示されその色に合わせて画面の周りが発光する。その際、進化する形態によって発光のパターンが異なる。
他にはデジヴァイス同士や光子郞のタブレットからの通信、デジモン図鑑、石盤の文字の翻訳機能などがある。
また、アニメシリーズと連動して販売された歴代玩具版デジヴァイスの中でこのデジヴァイスのみ一般販売ではなくプレミアムバンダイ限定商品となっている
ゲーム内のデジヴァイスについて
デジモンワールド
初期型育成ギア デジタルモンスターをデジヴァイスとして使用。
秋山遼VSミレニアモンシリーズ
デジモンアドベンチャーシリーズのパラレルワールドの作品シリーズ。
このシリーズではデジヴァイスを使用している。
デジモンアドベンチャーアノードテイマー&カソードテイマー
異空間にアニメ初代の選ばれし子供たちが幽閉されたため、太一のアグモンが秋山遼に助けを求め、それを受けて遼がデジタルワールドに冒険に出るという流れから八神太一のデジヴァイスを借用。
秋山遼本人のものではないのでアニメのように自由な進化・退化は出来ないが、代わりに仲間デジモンを特定の組み合わせで戦わせた時に、攻撃演出として進化先デジモンが一時的に登場する『ヴァリアブル技』が使用可能という設定。
デジモンアドベンチャー02 タッグテイマーズ
アノードテイマー・カソードテイマーの続編。
アニメのデジモンアドベンチャー02のキャラクター・一乗寺賢と、主人公の秋山遼の二人が別々の世界を冒険していく
デジモンアドベンチャー02 ディーワンテイマーズ
四聖獣達の覇権争いを止めるためにデジタルワールドに呼び出された遼が、いくつもの大会を制覇していく。
またパラレルではあるが、一乗寺賢がデジモンカイザーになる決定的な出来事が描かれている。
デジモンテイマーズブレイブテイマー
当初はデジヴァイスを所持していないのだが、窮地に陥った松田啓人の救援に行った際に、彼からギルモンとディーアークを借り受けることとなる。
デジモンストーリー
テイマーユニオンに所属するテイマーでデジヴァイスicが使用されている。
またクエストでセイバーズメンバーも登場する。
デジモンストーリーサンバースト・ムーンライト
「ライトファング」・「ナイトクロウ」のテイマーユニオンに所属しており、デジヴァイスバーストを使用している。
また、ランク昇格試験等にセイバーズメンバーと漫画 デジモンネクストのメンバーが登場する。
デジモンストーリーロストエボリューション
テイマーユニオンが大分前に消滅した世界観で、デジヴァイスバーストを使用している。
破壊された進化ツリーに化石をはめる事で、進化ツリーを戻しデジモン達を進化させていく。
このゲームではセイバーズメンバーとの関連性は無い。
デジモンワールド リ:デジタイズ
スマートフォン端末型デジヴァイス。
この世界におけるデジモンは、現実と同様にデジタルモンスターというアプリゲームとして浸透している。
デジモンワールド-next0rder-
初期型育成ギアのデジタルモンスターをデジヴァイスとして使用、主人公が1つのギアで究極体を2体育成してる事から、デジタルモンスター20thだと思われる。
デジモンストーリーサイバースルゥース / デジモンストーリーサイバースルゥースハッカーズメモリー
[pixivimage:49682193s]
正式名称・「デジタル・デジュリスタンダード・デヴァイス」。
電脳空間「EDEN」へ接続する際に使う端末で、一般的にはスマートフォン型。主人公はゴーグル型を使用している。
一般流通しているが基本的にデジモンを扱う機能は無く、それ用のアプリケーションをインストールされることで「デジモンを扱うデバイス」としてのデジヴァイスが完成する。
EDENへはこのデジヴァイス端末を専用の接続ブース「EDENスポット」やPCに接続することでアクセスすることができる。
漫画版のデジヴァイスについて
デジモンアドベンチャーVテイマー01
「デジヴァイス01」と呼ばれる。
タイチやネオ等のテイマーが所持しており、腕時計の様に腕に装着して使用する。
ネットオーシャンの守護者ホエーモンが管理している「世界を救うワクチンのための支援プログラム」であり、基本的には進化に関わらないアイテム。
その代わり、デジモンのステータススキャンや入力されたコマンド等のアップリンクといった、データの送受信が主な機能となっている。
二つ所持すればデジモンを合体・分離する「ジョグレス」と「パーティション」が行える。
デジモンネクスト
初期はデジモンミニがデジヴァイス化したデジヴァイスicを使用していたが、終盤にツルギ達が対神器を会得しデジモンツインに変化する。このデジモンツインはユグドラシルが暴走した時に抑止力となる「調停者」の力を封印した神器であり、この力の影響でライズグレイモンはビクトリーグレイモンに、マッハガオガモンはズィードガルルモンに進化した。また、デジモンツインを合体させ、テイマーたちの思いを込める事で時空を超える「ツインチャージ」が使用できる。
なお、デジモンツイン自体は元々はデジヴァイスではなく、育成ギアの一環として発売された玩具である。
デジヴァイスX
携帯ゲーム機「ペンデュラムエックス」の付属漫画、デジモンクロニクルに登場するX抗体専用のカード型デヴァイス端末。
現代世界ベルサンディターミナルを冒険する堂本コータ&ドルモンペアと、過去世界ウルドターミナルを冒険する武者ユージ&リュウダモンペアが、このデジヴァイスXを使用している。
デジモンカードでは「デジヴァイスX」と明記されている。
また海外版では機能は同じだが、二つ折り携帯式の「D-CYBER」に型が変更されている。
漫画 デジモンクロスウォーズ
デジモンクロスウォーズのコミカライズ版。
クロスローダーをデジヴァイスとして使用しているが、アニメと漫画では製作者の経緯等が違っている。
デジモンワールド リ:デジタイズ エンコード
原作であるゲーム版と同様。