概要
一文字隼人が変身する2人目の仮面ライダーであり、通称・力の2号。
余談だが日本で一番最初に変身ポーズを決めたヒーローでもある。
フリーのカメラマンで格闘技の達人だったのだが、その能力をショッカーに見込まれ第2の仮面ライダーに改造されてしまった。だが脳改造寸前に仮面ライダー1号によって救出され、ショッカー打倒を決意した。
原作漫画版やそれをモチーフとした『仮面ライダーTheFirst』、ケイブンシャ『新仮面ライダー大百科』内の細井雄二によるコミカライズなどでは、ショッカーライダーにされた後に本郷と闘い正義の心を取り戻している。
基本的なスペックは1号と同じだが、1号の改造設計図に改良が加えられており、1号より新型タイプになる。
また、改造された一文字が格闘能力や筋力面で本郷を上回っていたため、本郷の時より強化された人工筋肉を移植されていて、その分1号よりは機械的な改造箇所が若干少なくはなっている。
ザンジオーとの戦いの後に日本を離れたあと、地獄大使の海底基地建造を食い止める際に帰国した際には、新1号と同じ色の仮面、かつ手袋とブーツの色が赤い新2号にモデルチェンジする。
その後の作品では、1号との差別化のため、マスクの色が違うことも多い(『仮面ライダーV3』では、1号がダークグリーンに(ただし劇場版では2号がダークグリーン)、『仮面ライダーX』劇場版ではダークグリーン(TV版では1号が登場しないからかライトグリーン)、映像作品では『仮面ライダーストロンガー』から『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』までと漫画『仮面ライダーSPIRITS』ではブラック)。
平成作品ではオールライダー対大ショッカー、『レッツゴー仮面ライダー』、『仮面ライダー大戦』及び前日譚である『烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武』、『スーパーヒーロー大戦GP』(まあ、本作は「初代」最終回のすぐ後から始まるのでこればかりは仕方ないが)では1号と同じライトグリーンだったが、『MOVIE大戦MEGAMAX』、『スーパーヒーロー大戦』に登場した際にはブラックだった。
2号になってからライダーキックが絶対的な必殺技として定着したほか、ゾル大佐の変身態である黄金狼男をライダーパンチで葬ったことから、平成ライダーゲスト時や平成に入ってからのゲーム作品では、ライダーパンチが必殺技であることも多い。水木一郎の楽曲「11ライダー大賛歌」でも「俺は2号だ2号ライダー 手加減しないぞこのパワー 木端微塵にライダーパンチ」と謳われている。
”ライダー卍キック””ライダー2段返し””大車輪投げ”も2号オリジナルの技である。
1号とスペックが同じである為、ライダーキックやライダーきりもみシュートと言った技も使用可能である。
一方で、1号とは明確に異なる機能として仮面ライダーストロンガーよりも先に電撃を発する能力が備えられているようであり、エイキング戦では高圧電流を逆に流し返したり、指先から電撃を放って沼に潜んだヒルゲリラを感電させた「ライダー放電」がそれである。
本来は本郷猛=仮面ライダー1号を演じる藤岡弘が撮影中に大ケガを負ったために登場した予定外のキャラクターであったが、後に藤岡が復帰したことで『ダブルライダー』という構図が実現することとなった。
この「ダブルライダー」の構図は平成ライダーにおいてもしばしば踏襲されており、仮面ライダーWに至っては『2人で1人の仮面ライダー』である。
ちなみにライダー2号演じる佐々木剛は当初大型二輪の免許を持っていなかったため、それまでの”バイク走行時の風をベルトに受けて変身する”というライダーの変身プロセスが使えなくなってしまい、苦肉の策として考案されたのが変身ポーズである。これは当時の子供達の間で大流行したため、その後のライダー変身の基本となった。
なお、変身音は1号ライダーと酷似したものだが、『仮面ライダー(新)』客演時には全く違う効果音になっている。
『S.I.CHERO SAGA』と『新仮面ライダーSPIRITS』においては、一文字が2号ライダーになったいきさつが語られており、どちらのストーリーでも、原作のショッカーライダー編を意識したエピソードが語られ、かつベルトの風車は本郷により改造されたことになっている(前者では、起動したところで1号と交戦し、ベルトに改造を受ける。後者では、2人で旧2号と同型のショッカーライダーを相手にしてベルトを破壊されたのち、本郷が改修したことになっている)。
ちなみにゲームソフトメーカーバンプレスト作品『ガイアセイバー』では、彼が意外な姿で大活躍する。
またゲーム仮面ライダー正義の系譜では、一度ゲームをクリアすると1号の姿を新1号か旧1号(桜島1号)かの選択で姿が新2号か旧2号に変わる。
「仮面ライダーSPIRITS」において
漫画「仮面ライダーSPIRITS」における、敵怪人との短いやりとりが非常に人気が高い。
「ほほう……いい性能だな、キサマの作戦目的とIDは!?」
「正義。 仮面ライダー2号」
リメイク
身長 | 182cm |
---|---|
体重 | 71kg |
パンチ力 | 3.5t |
キック力 | 10t |
ジャンプ力 | ひと跳び15.00m |
走力 | 100mを5.2秒 |
映画『仮面ライダーTheFirst』では、ショッカーのエリート改造人間でありながら、記憶と正義を愛する心を取り戻して脱走した本郷猛=ホッパーを暗殺するための改造人間として登場した。
デザインは旧1号をベースにした本郷と対照的に、ライトグリーンのマスクにグリーンのグローブ・ブーツになっている。
ガンバライジング
1号と共に1弾から参戦していたがこちらは高レア収録ではなく低レアでの参戦となった。その後も低レア続きと何かと不遇であったが、ナイスドライブ4、6弾のトリプライドキャンペーンでの待望の高レア収録でよくやく日の目を見ることができた。
バトライド・ウォー創生
プレイアブルキャラとして参戦(新2号)。「力の2号」の名前通り、豪快で強力な技を持つ。技の発動時にタイミングを合わせ追加入力すれば威力が強化されるという特徴がある。
ネット版レッツゴー仮面ライダー
牡羊型A型のキミは仮面ライダー2号だ!
劇中ではイメチェンという事で黄色のマフラーに変えるも、ショッカーライダーに間違われ、戦闘員一家にサインをねだられていた。ちなみに本物のショッカーライダーはグローブとブーツまで黄色である。気づけよ戦闘員…。(まぁ、マフラーが赤いショッカーライダーもいるので仕方ない気もするけど。)
君だけの運命のライダーを探せではソウルフレンドが仮面ライダーダークキバ(蝙蝠男からの連想か?)、デビルライダーが仮面ライダードレイク(同じトンボモチーフで役者が同じV3がリメイク版においては当初は敵だったからだろうか。)、恋人にはW(2号はWのオマージュ元の一人なので納得のいく人選ではある。)、結婚には仮面ライダーライア(2号が戦った怪人にエイキングいたからだろうか。また、リメイク版はライアと同じ高野八誠氏が演じている。)が挙げられている。
ライダーレボリューション
初代とTHEFIRSTがプレイアブルキャラとして登場。
FIRST側の時系列は一文字が余命幾ばくもないと明言されているためNEXTの戦いを経た2号と推測される。FIRSTシリーズには『仮面ライダー』の名称が登場しないため、蜘蛛男に仮面ライダーかと疑われた際にはそのコードネームは悪くないかもとむしろ気に入っている。また、この時に何故か蜘蛛男に本郷猛だと疑われていた。(一応蜘蛛男は2号編の劇場版に出ていたりするので知らないはずは無いのだが…。しかし、本人の発言から彼は仮面ライダー旧1号に敗れたライダー怪人その人だとわかるために2号を知らなくても仕方がない気はするが。)眼魔ウルティマ戦では傷を負った原典の仮面ライダー1号とバトンタッチをする形で掛け合いが行われており、この時1号は自分達とそっくりな彼の姿に驚いていた。ちなみにFIRST版を演じているのはオリジナルキャストの高野八誠氏だが、残念ながら他の高野氏が出演した作品に登場したライダー達との掛け合いはない。
ぱちんこ仮面ライダー轟音
自らの力の限界を悟った本郷猛が新生ショッカー出現に備えて制作していたライダーベルトを力堂シュンが装着して変身した2代目2号が登場。
マシンは旧サイクロン号で、デザインは新2号をベースに仮面ライダーTHEFIRSTの2号よりも原典の面影を大幅に残す形でリ・デザインされている。
この時点での一文字隼人の動向は不明である。
ちなみに、変身者である力堂シュンは「力」の2号と一文字「隼」人の捩りである。
声優
メイン
- 佐々木剛
- 藤本たかひろ
- 『仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』以降の一部映像作品
- 『オール仮面ライダー ライダージェネレーション』以降のゲーム作品
その他
ソースがあるもののみ記載。
- 小野寺丈:『まんがビデオ 仮面ライダー』
- 山崎たくみ:PS版『仮面ライダーV3』
- 小山剛志:『MASKED RIDER LIVE&SHOW ~十年祭~』
- 大川透:ネット版『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
- 穴井勇輝:『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』
- 神谷浩史:『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』
- 河本邦弘:『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
関連項目
グランゼル:中の人繋がり。宇宙鉄人キョーダインに登場するキャラクター。
仮面ライダーゼロツー:後にモチーフになった仮面ライダー。