腐りきったこの世に悪も善もない!強いものが生き、勝ち残った者こそが善なのだ!!(10号誕生!仮面ライダー全員集合!!)
概要
演:中屋敷哲也
『仮面ライダーZX』に登場する悪の組織バダンの幹部・三影英介が変身する改造人間。荒ぶる虎をモチーフにしており、全身重火器の塊となっている。特に背中の巨大な主砲は目を引く。
バダンに洗脳されているのか、はたまた根っからのバダン信者なのかはともかく、バダンに忠誠を誓う勇猛なる怪人。村雨良とはバダン時代仲が良かったが、彼が記憶を取り戻してからは抹殺を試みている。
バダンの時空破断計画を阻止するために駆け付けたZXを迎え撃つが、ZXからは「お前とは戦いたくない!」「悪に力を貸すな!」と告げられる。しかし三影はそれを一蹴して砲撃を始め、ZXは戸惑いながらも戦いを挑む。膨大な火力でZXを圧倒するが、0,7秒の隙を見抜かれて衝撃集中爆弾・マイクロチェーン・ZXキックの連続の前に敗れ去った。
多媒体での活躍
仮面ライダーSPIRITS
漫画作品『仮面ライダーSPIRITS』にも、当然登場。最初は生身の人間(インターポールの捜査官)の状態で登場するが、仮面ライダーストロンガーに殺された村雨の脳髄を持ち帰ったことで功績が認められ、改造人間手術を受ける。
第2部ではZXやコマンドロイド部隊と共に世界中の空軍基地に対してテロを敢行、全世界の対空防御を叩き潰す。続いてガモン共和国で破壊活動を行うが、仮面ライダー1号・仮面ライダー2号のダブルライダーキックからZXをかばい瀕死の重傷を負う。
蘇生手術を受けて更に強力なサイボーグとなったタイガーロイドは、ZX抹殺の命を受け離反したヤマアラシロイド共々ZXを粉砕すべく東京に出現。しかし暗闇大使の時空魔法陣の出現を見て退却する。再び本拠地・大要塞サザングロスへと帰還したタイガーロイドは、勝手に付いてきた新宿のヒデ共々サザングロスの警備を任され、仮面ライダー侵入の期に乗じて脱走を試みた科学者たちを処刑する(このシーンはTV版のオマージュ)。
やがてバダンは「黒いピラミッド」を出現させて日本各地を襲う準備を開始する。これが最後のチャンスと見計らった三影は村雨の実家がある湘南へと向かい、村雨にバダンに帰るように告げる。だが、正義の心を取り戻した村雨にとって、バダンは敵でこそあれ帰る場所などではなかった。村雨を見限った三影は、白虎の姿へと変わり全身から大砲を出現させてZXを襲う。激闘の末にZXはタイガーロイドの弾幕を掻い潜って一撃を食らわせるが、ヒデの乱入により戦いは膠着。本部からの指令もあって、三影は仕方なくUFOに乗って基地へと帰還する。
第3部では三影とヒデはGOD機関の統率を任され、山口へと向かう。秋芳洞でSPIRITS第6分隊を叩きのめした三影は、第6分隊を追ってきたXライダーを全身から放射するレーザーで迎え撃つ。その体は白い鎧に包まれ、ZXの装甲と酷似したモノへと変貌を遂げていた。結局ライダーたちによってキングダークが破壊されたことで計画はとん挫するのだが、三影は新たな「ツクヨミ」の器として選ばれることとなるのだった…。
山田ゴロ版
時空魔法陣で昔の科学者や芸術家を生き返らせる為にバダンに参加して改造されたが、真の目的を知ったことで魔方陣を自爆させようとする。ZXと戦ってその実力を認めた後に自爆キーを渡して暗闇大使に粛清された。
『仮面ライダーSD』
あおきけい氏の『マイティライダーズ』ではロイド軍団最強の怪人。一斉射撃でライダーを攻めるが、暗闇大使に猫可愛がりされているのが災いして敗れる。
『HEROSAGA MASKED RIDER DEN-O ロスト・トレイン』
消滅した昭和10人ライダーの代わりに1984年頃にやってきた平成1期ライダーと会い見える。ディケイドを裏切り者のZXだと勘違いしている暗闇大使に対して、「ZXがあんなピンクの姿のはずがない」とツッコミを入れる。これにはディケイドもブチギレ、ピンクではなくマゼンタだと訂正を求めた。
結局、バダンに仇なすものという事実には変わらない為、戦闘に突入、0.7秒間隔で放たれるタイガーボンバーで10人ライダーを寄せ付けなかった。ファイズとカブトが加速能力で接近を試みるが、タイガーロイド討伐に名乗りを挙げた電王に背後に回り込まれ、ネックハンギングを食らってそのまま泡を吹いて死んだ。
一人称は「ワシ」と原作からかけ離れたキャラクター付けとなっているが、気にしたら負け。
実写作品
平成作品「仮面ライダーディケイド」関連で、復活。デザインはかなりチャーミングなものになっており、平成リメイクの獣系怪人はだいたいそんな感じになっている。
『スーパーヒーロー大戦』では、大ショッカーの一員として登場している。
泉比奈を殺そうとコマサンダーと共に戦闘員を率いて襲い掛かるが、ドラム缶を投げつけられて怯んだすきを突かれ仮面ライダーディエンドにコマサンダーもろとも粉砕された。
また、『オーズ 電王 オールライダー レッツゴー仮面ライダー』でも、ショッカーの幹部怪人として登場していた。
『仮面ライダー大戦』では、ヤマアラシロイド共々バダンの幹部怪人として登場。再生怪人や幹部軍団を率いて超能力を持つ少年・シュウを追い求め、沢芽市を襲撃する。必殺技は背中の大砲を一斉掃射するタイガーボンバー。
ディケイドの提案により平成ライダーたちは力を合わせてバダンを倒そうと目論むが、その計画を叩き潰すべく仮面ライダーたちを襲う。最後は仮面ライダーファイズアクセルフォームのクリムゾンスマッシュを受けて部下のコンバットロイド共々絶命した。
メインの戦いであるバダン要塞戦ではすでに落命している、という点ではTVスペシャルを髣髴とさせる。
声を演じた稲田徹氏は、本作では仮面ライダーJの声も担当している。この映画では藤岡弘、本人が本郷猛役で登場しているので、新旧の仮面ライダー1号の中の人が共演したこととなる。
『仮面戦隊ゴライダー』ではトーテマが作り出した怪人の一体として登場。
ヤマアラシロイドやモグラロイドと共に出現し、孤立した仮面ライダーエグゼイドレベル3と交戦。
3体でエグゼイドを苦しめるが、アナザーアギト、バロン、マリカが駆け付け、バロンのバナナスパーキング版の「スピアビクトリー」で爆散した。
その後は、6人を下したトーテマによって多数の怪人たちと共に生み出され、疲弊するアナザーアギト、マリカ、バロン、レーザーを追い詰めていく。
関連項目
ロケットタイガー:こちらも虎×重火器繋がりの戦隊怪人。品田冬樹氏によるタイガーロイドの造形を評価した出渕裕氏が任せられると思って描いた。