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ユースタス・キッドの編集履歴

2023-01-29 20:03:05 バージョン

ユースタス・キッド

ゆーすたすきっど

ユースタス・キッド(EUSTASS KID)とは、少年漫画『ONEPIECE』に登場する大海賊である。

“新世界”で会おうぜ


始まるんだよォ!!! 誰も見たことのねェ“新しい時代”が!!!


死ぬか生きるか!!! そんな覚悟もねェ奴らが!!! この海に来るんじゃねェよ!!!


※この記事は単行本未収録のネタバレ情報を含みます。

概要

キッド海賊団船長。南の海出身の海賊で、シャボンディ諸島に集まったルーキー海賊・11人の超新星の一角。2年後は最悪の世代と呼ばれている。


凶悪性の高さゆえに、初登場時は主人公のモンキー・D・ルフィを抑え超新星の中で最高額の賞金首であった。また、頂上戦争後に一度ルフィに懸賞金額を越えられるも2年の間に再び逆転し、以後麦わらの一味が復活し、ドレスローザで事件が起きるまで超新星の先頭を走り続けていた。


現在はワノ国にて同じ最悪の世代トラファルガー・ローとともに四皇の一角であったビッグ・マムを打ち破ったことで、新たに四皇となったルフィと同額の30億ベリーの懸賞金を掛けられている。


プロフィール

本名ユースタス・キッド
異名“キャプテン”キッド
年齢21歳→23歳
身長205cm
懸賞金3億1500万ベリー→4億7000万ベリー→30億ベリー(四皇ビッグ・マム打倒後)
肩書き最悪の世代
所属キッド海賊団船長
所属船ヴィクトリアパンク号
悪魔の実ジキジキの実超人系
覇気覇王色武装色見聞色
出身地南の海 世界政府非加盟国
誕生日1月10日(キッド=1,10から)
星座やぎ座
血液型F型(現実におけるB型)
趣味音楽鑑賞、武器集め
好きな食べ物ロールキャベツ
嫌いな食べ物カレーうどん
イメージ国スコットランド
イメージ職業武器商人
イメージ花チューリップ
イメージ動物闘牛
初登場単行本51巻 第498話『11人の超新星』
WT10023位(86454票)
CV浪川大輔

人物

容姿・名前

眉毛の無い目付きが鋭い凶悪な人相を持つ男。

パンク系アーティストのような派手な風貌で、逆立たせた赤い髪にゴーグルを着用し、初登場時は素肌に分厚いトゲの意匠がある赤いファーが付いた派手な茶色のコートを羽織っていた。

2年後の新世界編からは髪が伸びて赤一色のファーコートを羽織っている。

赤髪海賊団との抗争で失った左腕が能力で作った義手になっており、顔から腰にかけて大きな傷痕が見られるなど、新世界での冒険や四皇達との戦いの壮絶さが窺える見た目となっている。


名前の由来は、実在の海賊『ウィリアム・キッド』と同じく実在の海賊で僧侶でもあった『ユースタス』。


ユースタス・キッドが本名であるが、他船長のルフィローと異なり、そのような形で呼ばれることは滅多にない。

作中では「ユースタス・“キャプテン”キッド」と呼ばれたり表記されることが特に多く、略しても「“キャプテン”キッド」または「キッド」と呼ばれている。

手配書の名前も「EUSTASS・“CAPTAIN”KID」となっている。

似たような最悪の世代のキャラとして、カポネ・“ギャング”ベッジもいる。


性格

最悪の世代の中で最も血の気が多く短気、凶暴で好戦的、そして悪辣とした性格の持ち主。


海賊王”を目標に掲げており、シャボンディ諸島に到達するまでの航路では、その夢を嗤ったものを皆殺しにしてきた。

敵対者に対しては一切容赦せず、相手が戦意を失おうとも徹底的に叩き潰す。周囲を顧みずに暴れるため、民間人にも多大な被害を与えており、懸賞金の高さはそういった凶悪性の表れでもある。

海賊としてのプライドも高く、下手に見られる事を極度に嫌い、たとえどんなに小さくくだらない事でも自分が負けているという事実は許せず全力で張り合うというどこか子供っぽい一面も持つ。


粗暴な言動が目立つ一方で、ヒューマンオークションとそれを楽しむ天竜人の構図を見て、欲をかいた権力者の純真に比べたら 世の悪党の方がいくらか人道的だ クズが世界を支配するからクズが生まれる こんな事もわからねェかとシニカルに語る一面も持つ。

毒ガスといった殺戮兵器についても、「興味はないが知っておいて損はない」という姿勢。


また、キラーをはじめとするキッド海賊団のクルーには強い仲間意識を持っており、彼らを傷付けられたりバカにされたりすると、自分がその仕打ちを受けたかのように激情し、状況を無視して相手に襲い掛かることもある。


世代

同世代の海賊、特に“麦わらのルフィ”に強い興味を抱いており、ルフィの言動を目の当たりにした時や、二年ぶりに姿を見せたルフィに対して楽しそうな反応を示していた。ただし、あくまで同世代のライバルとして注目しているだけで、基本的に海で遭遇すれば容赦なく叩き潰す気でいる。ワノ国にてルフィと再会してからは(状況が状況なので)一応真っ向から対立してはいないが、お互いの海賊としてのプライドの高さや考え方の違いから性格的には水と油であり、顔を合わせれば子供のような口論や小競り合いが絶えない。

ルフィからは「ギザ男」と呼ばれ、一方のキッドは「バカザル」と呼んでいる。ルフィの言動がロジャーよりの気質だとすれば、宛らキッドはシキなどのそれに近い印象。


短気な性格ゆえに、人をからかうのを無上の楽しみとするスクラッチメン・アプーとはそりが合わず、過去に二度戦闘になりかけており、そのたびにキラーをはじめとするクルー達に制止されている。

ワノ国編第三幕では海賊同盟の一件からアプーとの対立はいよいよ決定的且つ不可避なものとなり、アプーの姿を見かけた瞬間にいきなり全力で攻撃を仕掛けるほどにまで溝は深まっている。


キラーとの関係

ルフィとゾロのようにキッド海賊団の戦闘員キラーとは対等の関係にあるようで、キラーもキッドのことは呼び捨てで呼ぶ。

キラーとは幼馴染でもあり(幼いころ、シルトン・ドルヤナイカちゃんという同じ女の子が好きだった)、呼び捨てなのは子供の頃からの付き合いであるためだと思われる。

また、二人揃ってカレーうどんが嫌いな理由は、「カレーうどんの汁で汚れたドルヤナイカちゃんを二人で笑ってしまい、ボコボコに殴られた挙句、フラれてしまった」という苦い思い出からとのこと。


戦闘能力

悪魔の実

時間をかけりゃ水滴でも石を削る

ノーダメージ? そんな物体はこの世に存在しねェんだよ!!

welcome to the jungle

悪魔の実ジキジキの実超人系
能力磁気であらゆる金属を自在に操ることができる
覚醒対象に磁力を付与できる

磁気を操ることができる悪魔の実の能力者。

自分を中心に強力な磁気を発生させ、周囲に存在する金属類を引き寄せることができる。

かき集めた金属類を思うままに組み合わせ、巨大な腕や全身を包む鎧のようにして操ることがキッドの基本的な戦闘スタイル。金属の持つ強度や質量がそのまま自身の戦闘力に反映されるため、単純な攻撃力や防御力は通常時と比べて大きく強化される。


大砲など普通の人間では容易に持ち歩けないような質量を誇る代物でも容易に引き寄せることが可能で、敵の持つ金属の武器や防具はキッドの元に集められるため「自己強化」と「敵戦力の弱体化」を同時に行うことができる。


金属の材質があれば自身の武器を生成するだけでなく他者を閉じ込める檻なども作成可能。

また、磁力で引き寄せた金属が相手の攻撃でバラバラになっても所詮は物質なので、金属がボロボロになったり能力を封じられない限りは何度でも作り直すことができる。


キッド自身の能力の影響範囲内であれば、「自分『に』引き寄せる」だけでなく「自分『を』引き寄せる」ことも可能。自分の指定した物体に磁気を掛けることで、その物体が存在する地点にどこからでも飛び移れる。距離についても海戦中に船から船へ飛び移る程度ならば全く問題なく、敵の本拠地や軍艦などを直接強襲する作戦などで非常に有用。


磁気は何も「引き寄せる」だけではなく、反発作用によって「引き離す」ことも可能である。この性質を応用し、集めた金属塊を弾丸や砲弾のように射出する遠距離攻撃も可能。また、突然能力を解除する事で今まで形を成していた金属塊を丸ごと崩落させることもできる。


能力の数少ない弱点としては先述の通り戦闘スタイルが周囲の金属の数によって左右されるため、金属が少ない環境では攻撃、技の規模が縮小してしまうことが挙げられる。また、仮にそのような環境で戦うことが分かっている場合でも、あらゆる場所から金属を掻き集める時間が必要になることも短所になると言える。


覚醒

付与

具体的な経緯は不明だが能力は覚醒の段階に至っており、対峙した相手や周囲の物に磁力を付与することができる。使用すれば本来磁力がない木製の物や人間など金属ではない物体にも磁力をかけられるようになり、戦術の幅を広げられる。

ただし、強力な技である故に体力の消耗が激しく多用はできない。


基礎戦闘力

四皇“ビッグ・マム”が腕試しで放った攻撃“震御雷(フルゴラ)”を受けて吹き飛ばされても難なく立ち上がる程の凄まじいタフさを持っている。

左腕の義手は自身の能力を利用して作られているため、海楼石などで能力そのものを封じられるとその形を維持できなくなり、本来の隻腕に戻る。ただし、片腕でもルフィに匹敵するほどの馬鹿力を誇り、決して能力だけに任せて勝ち上がってきたわけではない(そもそも能力による使用幅と力は、能力者の力量と技術に比例している傾向がある)。どれだけ叩きのめされても決して折れない不屈の精神も含め、最悪の世代の一角として世間に恐れられるだけの実力と気迫は本物である。


覇気

新世界に進出してからは、武装色・見聞色の覇気を体得している。また、ワノ国編でカイドウが発したセリフにより「覇王色の覇気」の覚醒者であることが明らかになっているが、キッドが戦闘の際に覇王色を使用した描写は現時点ではなく、まだ制御できていない可能性がある。


体質

ルフィと同様に大量に飯を喰らって風船のように膨らみ、一気に消化吸収して萎んでいくという不思議な力(?)を発揮した事がある。


技名は「磁気(パンク)○○」と付くことが多く、趣味の音楽鑑賞にちなんでかパンクロックなどのロックミュージック関連に由来している技が多い。


  • 反発(リペル)

飛んで来る砲弾などの金属の塊を反発させる。

銃や大砲による攻撃を無効化し、即座に反撃できる。

またロケットパンチのような応用も可能。


  • 磁気魔人(パンクロットン)

“磁気魔人”!!!

磁気によって周囲の金属類を引き寄せ、全身に纏う事で自分専用の鎧として武装する。

巨大なガントレットを用いて攻撃し、資材の量や質に応じて更に巨大化・強化させることも可能。

相手の武器を奪って自身を強化するキッドの技の総結集とも言える大技で、アニメでは派手なCG演出が用いられた。

元ネタはミュージシャンのジョニー・ロットン


  • 磁気弦(パンクギブソン)

磁気で集めた金属類を巨大な腕の形に形成し相手に叩きつける。金属の量が多いほど攻撃の規模も拡大し、最大の規模になれば8m程の巨大である四皇ビッグ・マムをダメージを与えられずとも抑えつけることができる。

技名が初めて明かされたのはワノ国編でのアプー戦。

初披露時のシャボンディ諸島(超新星集結)編(2008年)からそれまで(2020年)の約12年間は、技名も能力名も明かされることはなかった。この期間に含まれる劇場版の『STAMPEDE』(2019年)でも、やはり技名を呼ばずに使用していた。

元ネタは大手ギターメーカー


  • 磁気万力(パンクヴァイス)

磁気魔人の形態で相手を左右から挟んで押し潰す。腕部以外が非武装の状態でも使用可能。

元ネタは材料を挟み付けて固定する工具「万力(バイス)」。


  • 破壊弦(スラムギブソン)

磁気魔人の形態で相手にバックドロップを決める。

元ネタはギターをパーカッションのように叩いて演奏するスラム奏法。


  • 磁気(パンク)ピストルズ

磁気で集めた槍を相手に撃ち込む連射攻撃。

元ネタはパンクロックバンドのセックスピストルズ


  • 付与(アサイン)

覚醒能力の技で相手や周囲の物に磁力を与える。

1つの対象のみに磁力を与えて後述の技に繋げられる他、2つの対象に使用する際はS極N極をそれぞれ刻印して指定し吸着させ、相手の動きを封じることもできる。その吸着はビッグ・マムの怪力を以てしても引き剥がすことはできなかった。


  • 磁気激突(パンククラッシュ)

付与で磁石人間にした相手に周囲の金属類を集中的に吸引させ押し潰す技。下手をすれば自身も金属に巻き込まれかねないため、自身が避難できる状況かつ勝負所でしか使用しない模様。

ビッグ・マムに対して使用。大きな鉄骨を大量に使用してビッグ・マムに全て激突させ鉄骨の山の下敷きにしてみせた。

元ネタはパンクロックバンドのザ・クラッシュ


  • 磁気大魔牛(パンクコルナ・ディオ)

磁気で集めた金属類を巨大な闘牛の姿に形成し相手に突進する大技。その全容はビッグ・マムよりもかなり巨大であり、ふっ飛ばして彼女に大打撃を与えた。

元ネタはハンドサインのコルナとミュージシャンのロニー・ジェイムス・ディオ


  • 電磁砲(ダムド・パンク)

Eustass Kid

磁気で集めた金属類でレールガンを製造し、左腕に装填して砲撃する大技。キッド曰く「とっておきの一撃」であり、その破壊力は圧倒的な防御力を誇るビッグ・マムもすぐには跳ね返せないほど絶大で、敵に対し地面に向かって撃ち込めば、はるか地中の底まで押し込んでいく。

砲撃は一回限りではなく追撃することが可能で、一発目は耐えていたビッグ・マムも追撃を受けた際には耐えきれなかった。

元ネタはパンクロックバンドのダムドとテクノ・デュオのダフト・パンク


活躍

過去

南の海の世界政府非加盟国で生まれたキッドは、島にある4つの街の4つの不良グループの内の1つのボスとして過ごす。抗争が絶えない日々を過ごしていたが、ある日親友のヴィクトリア・S・ドルヤナイカが島全体を王のように取りしきっていたギャングに殺害される事件が発生。

この事件を機にキッドはそれぞれ他の不良グループのボスだったキラー(幼なじみ)、ヒートワイヤーと共に不良グループを束ねてギャングを討伐。そして「こんな狭い世界に居たくない」と感じたキッドは悪友となったキラーたちを引き連れて海賊となった。


偉大なる航路突入後も民間人に被害を出しながら悪名を轟かせ、4年前の時点では既に名が世界中に知られる存在となった。実際、ポートガス・D・エースワノ国の鬼ヶ島でヤマトに若い海賊について聞かれた際には南の海賊代表としてキッドの名を挙げていた。


第1部 サバイバルの海 超新星編

シャボンディ諸島頂上戦争

オークションハウスにてモンキー・D・ルフィ天竜人を殴り飛ばす様を見て「イカれている」と称し、冥王シルバーズ・レイリーの覇王色の覇気にも耐える。

その後、ルフィやトラファルガー・ローと一時的に共闘して、海軍本部の包囲網を突破。

その後、マリンフォード頂上戦争を見届け、白ひげ亡き後の新たな海賊時代の到来に歓喜していた。


新世界突入直後に、新世界を離脱しようとしていた海賊団一つを壊滅させている。


第2部 最後の海 新世界

パンクハザードゾウ

赤髪海賊団との抗争を経た後に、ビッグ・マム海賊団傘下の船を襲って沈没させ、万国に踏み込んで大幹部である将星の一人(誰かは不明)を手負いにして奪うべきもの(恐らくロード歴史の本文の写し)を奪い去るなど、四皇やその海賊団を相手にひるむことなく海賊活動を行っていた。それゆえ2年後も、新世界を引っかき回す強豪海賊として名が知れ渡っていた。


しかし、そんな彼も四皇のレベルを肌で感じて限界を悟ったのか、麦わらの一味の新世界突入と同時期に、自分と同じ最悪の世代と呼ばれる、スクラッチメン・アプーバジル・ホーキンス海賊同盟を結ぶことを画策する。

一時は話し合いすらままならない雰囲気だったが、相棒キラーの説得もあり同盟は無事締結される。四皇の一角”赤髪のシャンクス”を目標に定め、いざ行動に移ろうとしたところ、空島からの投身自殺を図った”百獣のカイドウ”に遭遇してしまった。


その際に元よりカイドウの傘下であったアプーの裏切りに合い、その場で百獣海賊団の傘下に入るよう迫られる。逃走成功率0%、服従生存率40%という占いの結果に従い即座に傘下入りを決めたホーキンスとは違い、キッドとキラーは立ち向かいその場で動けなくなるまで戦い続けた。その態度をカイドウは気に入り、彼らを服従させようとワノ国へ連れて帰る。

センシティブな作品


ワノ国

第一幕~第二幕

心を折り服従させる目的で兎丼にある囚人採掘場に収監されて労働を強いられていたところ、同じくカイドウに敗れ囚人採掘場に送られてきたモンキー・D・ルフィと再会する。

彼ら二人は海楼石の手錠をつけたまま互いに競争して労働をし、百獣海賊団ドボンに難癖を付けられたときは逆に互いに協力して彼を倒す。その痛快な様から彼ら二人は囚人の星と呼ばれて同じ囚人から慕われていった。


それから少ししてキッドは一度は脱獄に成功するものの黒炭オロチから与えられた任務を果たせず連行されていた罪人“人斬り鎌ぞう”の正体に気付き、海楼石の錠をつけたまま彼を助け出そうとしてしまったため返り討ちに合い再び捕らえられてしまう。

それからは百獣海賊団の大看板であるクイーンによって見せしめのため鎌ぞうと共に水責めに合っていたが、兎丼に現れたシャーロット・リンリンが大暴れしたことで囚人採掘場が崩壊し解放される。


その後、兎丼を制圧したルフィから共にカイドウと戦う事を提案されるが、同盟はもはや信じられないという理由からこれを拒否して鎌ぞうと共に仲間達の奪還のために動き出した。


行こうぜキラー 仲間達を取り戻しに!!!

。

「(おれ達はおれ達の道を行く!!!)」


第三幕

金色神楽当日、仲間達とは無事合流できたらしく、ルフィ達に先にカイドウの首を取らせまいと参戦。鬼ヶ島に到着してからは、錦えもんの計らいで百獣海賊団船員の服装にしてもらった状態で潜入するも、その道中ルフィとゾロを苦戦させているアプーの姿を目撃し、自分達を罠に嵌めた彼に対する怒りが再燃。キラーの制止を振り切ってアプーに急襲を仕掛け、「お前は率先しておれ達の『同盟』に乗ってきた すぐに気づくべきだった…!! お前がすでにカイドウの『情報屋』だった事に!!!」と言い放つも、アプーからは「おれ達が手を組んだ程度で…!! 『四皇』を一角でも潰せたと思うか? 現実に気づけ!!! そもそも海賊の同盟がハッピーエンドを迎える事はねェんだ!!!」と返され反撃を受けた。

騒ぎに乗じてその場から離れた後、キラーと城中を駆け巡りながら、敵から奪うなどして周囲の金属類を大量に搔き集めていき、遂に鬼ヶ島の頂上に到達。同じく到達したルフィやゾロ、ローも合わせた5人で、遂にカイドウとビッグ・マムの2人を相手に挑みかかる。

One Piece 1001 Yonkos vs Superno

四皇2人相手に善戦する5人だったが、ルフィの戦闘不能及びゾロの大ダメージを契機に戦況が不利に傾く。キッドとキラーはビッグ・マムを請け負い、場内へと突入。ビッグ・マムと対峙する最中、ゾロをサンジの下へ送り届けたトラファルガー・ローから同盟を持ちかけられる。

そんな中、ホーキンスの能力で彼が受けるダメージをキッド自身に肩代わりさせられてしまい思うように動けなくなってしまった上でビッグ・マムの攻撃を受けたりと次第に劣勢となってしまう。

しかし、ホーキンスの能力の欠点とキッドの底力を信じ抜いたキラーの一撃で解放され、再び調子を取り戻す。一時はビッグ・マムの「威国」を受けて絶体絶命になるも、ローの覚醒した能力によるとっておき「KROOM」で窮地を脱すると同時に彼女にかなりの深手を負わせ、キッドは直前に覚醒した能力による「磁力付与(アサイン)」で「磁石人間」にした後に放つ大技・磁気激突(パンククラッシュ)を決めて見せる。


磁気万力(パンクヴァイス)とは比べ物にならない攻撃範囲と圧力で一時は勝利を確信するも、ビッグ・マムはそれでも倒れる事はなかった。

そればかりか、怒りと執念、更には「ライフオアおしるこ」と魂への言葉(ソウル・ポーカス)を放っては周囲の人間達の魂を奪いながら立ち上がり、キッドが使用した鉄骨に奪った魂を宿らせて反撃に転じられ、ビッグ・マムは寿命1年分と引き換えに更なるパワーアップまで果たしてしまった事で三度、絶体絶命の状況となってしまう。それでもキッドはローと共に諦めずに立ち向かい「刺し違えても倒す」と言う覚悟と信念を再度抱き挑んでいく。


再び立ち上がったビッグ・マムに追い込まれるものの、ローとの絶妙なコンビネーションで諦める事無く立ち向かう。ローは彼女に袋叩きにされても穿刺波動(パンクチャーヴィレ)を放ってビッグ・マムにダメージを与えつつ鬼ヶ島からワノ国本土まで続く大穴を開通させ、キッドは渾身の一撃である電磁砲(ダムドパンク)をビッグ・マムに与えとうとう勝利に王手をかける。尚も抵抗するビッグ・マムに止めを刺すため、ローが能力の覚醒によって使用した凪(サイレント)で魂への言葉(ソウル・ポーカス)を完璧に封じ、キッドは電磁砲(ダムドパンク)の追撃を決めてビッグ・マムを鬼ヶ島からワノ国本土まで突き落とす役割を果たした。


キッドはローと共に長く四皇の座に君臨し続けたビッグ・マムを遂に討ち倒し、四皇の座から引きずり降ろす悲願を達成した


戦いが終結した後は、ルフィとロー揃って懸賞金30億ベリーと言う破格の金額をかけられ、ルフィと違い四皇には選ばれてこそいないものの、その名声と四皇を打倒した話は世界中を駆け巡る事となった。

因みにルフィがお祭りを楽しんでいた際に「てめェをここで消せば!!!」と襲撃をかけようとしたのはルフィが自分を差し置いて四皇に名を連ねた件に依るもので、「このおれが四皇だ!」と続いたと思われる。

(ルフィにはいいようにあしらわれた挙句に半ば乗せられる形で参加する事になった。)

ルフィ達(と読者)はキッドから教えられるカタチで3船長の懸賞金の更新や新しい四皇について知ることとなった。


ワノ国出航の日、記録指針が指す次の進路をルフィとのくじ引き勝負に勝利して東(真ん中の進路)に定める。また、ルフィが四皇になったことは素直ではないが認めているようで、前触れもなく突如四皇になったバギーに対して苛立ちを見せていた。

出航直前にはローから抜けがけはつまらないという理由でロード歴史の本文の写しを渡され、その際にキラーとの会話で「火ノ傷の男」という謎の人物の存在について言葉を発した。


エッグヘッド

記録指針の指針に従って航海した結果、巨人族の総本山エルバフに到達した。


余談

  • 髪型

特徴的な髪型について、SBSで「チューリップですか?菊ですか?」と問われた原作者「菊」と答えている。(もちろん作者も意味も分からずに回答しているので、いつもの悪乗りである。)


  • キャラクターデザイン

初登場時の顔立ちや髪型、能力の描写からモデルはデーモン閣下や「AKIRA」の島鉄雄ではないかと考察されている。


  • 声優

CVを担当した浪川氏はキッドを「今まで演じたキャラの中でもトップレベルで凶暴な奴」、「赤髪ワイルドで強くて優しくてよく叫ぶ」と評している。

「とにかく低い声」とディレクションを受けており、声優仲間からは浪川だと気付かれないことも多いが、声優冥利に尽きると語っている。


  • 3船長

pixivではモンキー・D・ルフィトラファルガー・ローと共に描かれるイラストが多く、「3船長」と表記されている。


  • 悪魔の実

永らく名称が不明であり、読者からは「ジキジキの実」「ジバジバの実」と予想されていたが、SBSにて「ジキジキの実」と判明した。

作者曰く「言ってませんでしたっけ?」と完全に言及を忘れていたらしい。

そして作中で初めてジキジキの実の名前が登場したのはビッグ・マムに磁気激突を放った後である。


原作の作者が熱心なポケモンGOプレイヤーであるためか、ワノ国編にてキッドが能力を使用して金属類をかき集めたコマには時折メルタンが紛れ込んでいるパンダマンの如くしれっと紛れ込んでいる姿は一部で話題になり、ほとんどポケモンを知らない読者がメルタンのモンコレだけ購入してみるなど、ちょっとした経済的影響も見せている。


  • 盗ませた?

前述の「将星を手負いにして奪うべきものを奪った」とあるが、別の場面ではロードポーネグリフを見た時に「将星に盗ませたアレか」と言っているため、既にロード歴史の本文の写しを1枚保有していると思われる。


関連イラスト

2年前

キッドせんちょうユースタス・キッド

2年後

3船長

3バカセンシティブな作品


関連タグ

ONEPIECE

海賊 11人の超新星 最悪の世代 キャプテン

赤髪 隻腕 戦闘狂 負けず嫌い

能力者 超人系 ジキジキの実


キッド海賊団

キラー ヒート ワイヤー


海賊同盟

バジル・ホーキンス スクラッチメン・アプー


3船長

モンキー・D・ルフィ トラファルガー・ロー


シャンクス…本編外で対峙した四皇。キッドも彼と同じ赤髪だが、この対戦でキッドは左目に傷を負い左腕を失うことになり、奇しくも文面での外見的特徴がより似通うこととなった。

カイドウ…本編外でローやルフィより先んじて対戦した四皇。同盟者のホーキンスやアプーが寝返る中(後者に関しては元々傘下であったようだが)、抵抗を続けていた模様。なお、両者の中の人同士は長年共演が多い。

シャーロット・リンリン…ワノ国編で対戦した四皇。ローと連携して撃破した。


中の人繋がり

藤木源之助シグルイ)…中の人だけでなく、左腕を失った隻腕、負けず嫌い繋がりでもある。


能力繋がり

マグニートーX-MEN)…よく似た能力を持つキャラクター。

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