追加よろしくお願いいたします。
スパイダーマン
本作の主人公。「あなたの親愛なる隣人」。本名はピーター・パーカー。
プロフィールは前述した通り。
物語の中盤からクローンにヒーロー役を取って変わられたり、殺されてしまっている(だが、復活したり、別の人物が後継者になった)悲劇の主人公。
恐らくアメコミヒーローの中でもトップクラスに口数が多く、戦闘中はほぼずっと軽口を叩いている。
バリエーション
以下の他にも、スパイダーハルク、スパイダーモンキー、カウボーイ・スパイダーマン等かなりのキャラクターが存在する。全網羅してある訳ではないが、スパイダーバースも参考にしていただきたい。
シンビオート・スパイダーマン
またはブラック・スパイダーマン。中の人は同じ。
スパイダーマンが宇宙空間に行った際に発見し持ち帰った黒のスーツ。
ウェブシューターがなくても糸が出せたり全ての超能力が増幅されたりと良いこと尽くしだが、着ている間は何故か攻撃的になり、粗暴な性格へと変わってしまう。
それもそのはず、このスーツの正体は宿主と共生する宇宙寄生生物――シンビオートで、宿主を凶暴化させてしまう性質を持っていたのである。この事実が発覚した直後、ファンタスティックフォーの力を借りて除去に成功したが、シンビオートは後にエディ・ブロックへ転移し、べノムと化した。弱点は超音波と炎。これも、ベノムに引き継がれる。
映画版ではサム・ライミ版の『3』に登場した。
アイアン・スパイダー
アイアンマンが作ってくれたコスチューム。『シビル・ウォー』で初登場。
背中に三本のアームがあり、スパイダーマンの能力を強化してくれるいいことずくめのスーツ。
アイアンマンことトニー・スタークはタダでこれを作ってくれたが、それには相応の理由があった。
後に、ある事件の中でオダブツとなった。
MCUでトニー・スタークがスパイダースーツの提供者となっているのは、このスーツの設定を踏襲しているためと思われる。同シリーズのスーツは、見た目こそオーソドックスなスパイダーマンスーツだが、様々な機能やガジェット、サポートAIまで備えた超ハイテクスーツである。また、『スパイダーマン:ホームカミング』のクライマックスや『インフィニティー・ウォー』では、アイアン・スパイダースーツが正式に登場した(背中のアームが4本であるなどの差異はあるが)。
ちなみに、アイアン・スパイダー・ハルクバスターも存在する。
スカーレット・スパイダー
スパイダーマンのクローン。
詳しくはスカーレット・スパイダーを参照。
世界のスパイダーマン
画像はインド版。インドのウルトラマンと仲が良い。
ゾンビスパイダーマン
MARVELヒーローがマーベルゾンビーズ世界のスパイダーマン。
ハルクからアイアンマンまでゾンビ。人類オワタ。
スパイダーハム
ブタの世界のスパイダーマン。本名はピーター・ポーカー。
アルティメットスパイダーマン
主にアニメ版タイトルの事を指す。
同名タイトルのアメコミもある。アルティメット版ニック・フューリーと同じ異世界のスパイダーマンであり、ニック同様これまた黒人、更には公式2代目との事。
『ホームカミング』においても、自身は登場しなかったが、彼の叔父が登場しており、存在が示唆された。
スパイダーグウェン
グウェンを主人公とした新シリーズ。該当記事を参照。
エゼキエル
本名はエゼキエル・シムズ。
アイアンモンガー2ことエゼキエル・ステインとは別人物。
スパイダーマンと同じような能力を持つ謎の多い社長ヒーローであり、古代の蜘蛛神の力に引き寄せられるヴィランたちの存在を教える等、陰ながらピーターをサポートする。
シルク
本名はシンディ・ムーン。
韓国系アメリカ人。
ピーターを噛んだ蜘蛛と同じ個体に噛まれたことで誕生したスーパーヒロイン。該当記事を参照。
スパイダーマン2099
東映版スパイダーマン
本名は山城拓也。
日本の東映がMARVELのスパイダーマンの版権を買い、特撮番組版として作られた和製スパイダーマン。地獄からの使者や、キノコ狩りの男等でも知られている。該当記事を参照。
ヴィラン
グリーン・ゴブリン
スパイダーマンにとって最大の宿敵。本名はノーマン・オズボーン。
開発した血清によって肉体を強化するが、副作用で精神が蝕まれた事で史上最強の犯罪者になれると考え始めてしまう。軍用強化スーツを纏い、数々の武装品を駆使してスパイダーマンを苦しめる。これらは主に、ノーマンが社長を務めていたオズコープ社の産物である。
どのストーリーにおいても、スパイダーマンと最も深い関わりを持つ。作中でもっとも有名かつ代表的なヴィランと言えるだろう。ノーマンの死後は息子のハリー・オズボーン(後述)が二代目ゴブリンとなる。
映画版には、サム・ライミ版の『1』に登場。本作のノーマンは息子想いで、息子の親友であるピーターの事も同じくらい大切に想う優しい人物として描かれていたが、軍に提供する身体能力増強薬の結果を急かされ、自らの身体で人体実験をしてしまう。その結果、肉体強化には成功したものの、副作用で誕生した凶悪な別人格に身体を乗っ取られた事でグリーン・ゴブリンとなり悪事を働くようになる。最期はスパイダーマンとの戦闘中にノーマンの人格に戻ったフリをして彼を油断させ、騙し討ちしようとしたが、失敗して自らが命を落としてしまう。その後、『3』では“スパイダーマンがノーマンを殺した”と誤解し、復讐心に取り憑かれた息子のハリーが身体能力増強薬とバトルスーツを改良して自ら服用。理性を保ったままニュー・ゴブリンになってしまう。しかし、自分が誤解していただけだと気づいてからは改心し、スパイダーマンと共に戦う事を決意。その際、ヴェノムに襲われて死亡。こうして、グリーン・ゴブリンとスパイダーマンとの因縁は続いた。
『アメイジング・スパイダーマン』では、『2』より登場。エレクトロやライノといった新たに登場するヴィラン達の黒幕として現れる。ノーマンではなくハリーが初代となっている。自身の病を治す為にスパイダーマンの血液が必要だと知ったハリーは血液を手に入れる為、スパイダーマンに交渉するが、輸血は危険だと判断したスパイダーマンに拒否されてしまう。その後、オズコープ社を追放されたハリーは会社を襲撃して、危険を顧みずに蜘蛛の毒素を体内に打ち込んでしまう。その結果、狂気に染まったハリーは、グリーン・ゴブリンとなってしまう。そして自分がこうなったのはスパイダーマンのせいだと思い込んだゴブリンはスパイダーマンの最愛の恋人であるグウェンが死亡するきっかけを作ってしまう。最後はスパイダーマンとの戦闘中に意識を失い、気絶。後日、刑務所に収監された。
MCU版の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」では、サム・ライミ版の世界からやって来たノーマンがグリーン・ゴブリンとしてまさかの再登場を果たした。MCU世界のピーターの前に最大の敵として立ちはだかる。最後はピーターが開発した治療薬によって、ゴブリンの人格は完全に消え失せ、本来のノーマンに戻る事が出来た。
ホブゴブリン
グリーン・ゴブリンのアジトを発見し、装備一式を手に入れた人物がこう呼ばれ、中の人も複数存在する。ノーマンの後を受け継いだハリーのことをこう称することもあるが、別物である。また、作品によってはグリーン・ゴブリンよりも早く登場していることがある。
ドクター・オクトパス
スパイダーマンが最初に闘った永遠の敵。本名はオットー・オクタビアス。
事故によってアームと肉体が融合してしまった悲劇の天才科学者。背中に4本のロボットアーム(というより触手)が装着されており、ビルを自在に登ったり、怪力を発揮したりする。マザコンで坊ちゃん刈りでブリーフパンツ。初期アニメ作品の日本語吹き替え版では、彼をモデルとしたキャラクターが「タコはち」というしょうもない名前で呼ばれていた。
原作では邪悪な存在だが、ヴィランとして登場したサム・ライミ版『2』では、温厚で優しく愛妻家な一面のある科学者だった。しかし実験を行なっている最中、背中に装着していた人工知能を搭載したアームの制御チップが破損してしまった事で、暴走した凶悪な人工知能に意識を支配されてしまった悲劇のキャラクターとして描かれている。最期はアームに逆らって意識を取り戻し、開発した核融合装置と共に川に沈んで命を落とした。『アメイジング・スパイダーマン2』では彼の使用するロボットアームがオズコープ社の秘密ラボラトリーに展示されているのが描かれており、続編で登場する予定があったものと思われる(もっとも、お蔵入りとなってしまったが……)。MCU版『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ではサム・ライミ版の世界で誕生したドクター・オクトパスが再登場。物語中盤でピーターが作った新しい制御チップによってアームの人工知能から解放され、本来のオットーに戻り、その後はスパイダーマンの味方として活躍を果たした。
リザード(リザードマン)
名前の通りのトカゲ人間。本名はカート・コナーズ。
映画版では、『アメイジング・スパイダーマン』にて登場。全ての人が平等な弱者のいない世界を目指して、異種間遺伝子交配の研究をしていた科学者だった。そんな中、彼はピーターと共に作った100%安全とはいえない薬を上司に結果を急かされた事で、右腕の無い自らの身体に服用してしまう。その結果右腕は再生したものの、全身がトカゲの様な姿に変貌してリザードとなってしまう。更に薬の影響で狂気に染まったコナーズは、“トカゲの体は人間よりも優れている”という偏った考えを持ち始め、ニューヨークに薬をばら撒こうと計画する。最後は間一髪の所でスパイダーマンに計画を阻止され、自らは元の姿に戻った後改心する。その後、騒動を起こした罪で逮捕された。
MCU版『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では『アメイジング・スパイダーマン』の世界で誕生したリザードが再登場。元の世界に帰る為、他のヴィラン達と共にスパイダーマンに戦いを挑む。最後はピーターが作った治療薬によって、本来のコナーズの姿に戻る事が出来た。
エレクトロ
スパイダーマンの古い敵。本名はマックス・ディロン。
もとは電力会社の架線作業員だったが、雷に打たれたことで電気人間と化した。1分で1000ボルトの電気を作り出せる。作品によってはパーカーの同級生として登場し、彼以上に冴えない、完全なるいじめられっ子だったりする(映画版でもこちらの設定が一部採用されている)。
映画版では、『アメイジング・スパイダーマン2』にて「史上最強の敵」という触れ込みで登場。本作では冴えない青年として描かれる。オズコープで優秀な電気技師として真面目に働いていたが、地味な風貌とコミュ障な性格のせいで周囲からは全く評価されずに酷い扱いを受ける毎日を送っていた。しかし、実際はピーターから「最高に優しい人」、グウェンからは「紳士」と言われる程、優しい人物だった。また、スパイダーマンに命を救われた際に「君が必要だ」と言われたのがきっかけで彼の熱狂的なファンにもなっていた。そんな中、誕生日に上司からたった一人命じれられた残業をしている時、生物発電に使われていた電気ウナギの水槽に落下して、彼らと同様の体質を手に入れたエレクトロとなってしまう。その後、変化した自身の姿に戸惑い、スパイダーマンに助けを求めるが、周囲の市民達から罵詈雑言を受けた事、そしてスパイダーマンの制止を無視した警官に銃で撃たれた事で、“スパイダーマンがヒーローとしての売名行為に自分を利用した”と誤解して不信感を抱き暴走を始めてしまう。最期はスパイダーマンとの戦闘中、身体中に大量の電気を流し込まれ、過充電で爆死した。
MCU版『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では『アメイジング・スパイダーマン2』の世界で誕生したエレクトロが再登場。アークリアクターを駆使して、スパイダーマンに戦いを挑む。最後はピーターが作ったデバイスで身体の電気を全て吸い取られた事で本来のマックスに戻る事が出来た。
ライノ
サイを模したチタニウム製スーツを着た超人。
映画版では、『アメイジング・スパイダーマン2』に登場する。
ミステリオ
特撮技術を使い悪事を働く異色の悪役。本名はクエンティン・べック。
詳しくはミステリオ(スパイダーマン)を参照。
映画版では、MCU版『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に登場。自分のせいで命を落としたにもかかわらず、スパイダーマンが自分を殺したと世間の人達にフェイク映像で嘘をつき、尚且つスパイダーマンの正体がピーターである事をバラしてしまう。
サンドマン
体を砂状に分解できるようになった元チンピラ。本名はフリント・マルコだが出生名はウィリアム・ベイカー。
映画版には、サム・ライミ版『3』で登場。愛する娘の医療費を手に入れる為に強盗に加担して車を奪おうとした際、ピーターの祖父であるベンおじさんを誤って殺害してしまう。その後は刑務所に投獄されたものの脱獄をして、警察から逃亡している時、素粒子分解装置の実験に巻き込まれた事で体の分子が砂となり、サンドマンとなってしまう。その能力を使って現金輸送車を襲撃し、金を手に入れようとしたが、スパイダーマンに阻止される。その後もブラック・スパイダーマンに突然襲われ、死にかけた事をきっかけに、スパイダーマンに対して強い怒りを覚える。最後はスパイダーマンとの戦闘に敗北した後、ピーターに真実を伝え、砂となって何処かへと消えていった。
MCU版『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、サム・ライミ版の世界で誕生したサンドマンが再登場。物語の序盤から中盤までは比較的スパイダーマンに協力的な姿勢をみせていたが、予想外の出来事が次々と起こるMCUの世界に不信感を抱き、ここにいても自分にはメリットが無いと判断してからは元の世界に帰る為、スパイダーマンと対立する。最後はスパイダーマンが作ったデバイスによって砂の力を失い、本来のフリントに戻る事が出来た。
ヴァルチャー
本名はエイドリアン・トゥームス。
翼の生えた飛行スーツを着たハゲ親父。一時期若返った事もあるが、現在は戻っている。
サム・ライミ版の映画で企画として存在していた『4』では、よりにもよってピーターの実父という設定で、リザードと共に登場する予定になっていたらしい。そして、MCU版『スパイダーマン:ホームカミング』にて、ついに実写映画シリーズ初登場を果たす。演じるのはかつてバットマンやバードマンを演じたマイケル・キートン(鳥繋がり)。本作ではとある人物と深い繋がりのあるキャラクターとなっている。また、原作に比べやや若い。さらに、スーツ・レディことはAIのカレンを演じたのは、2003年のアン・リー版のハルクにてベティ・ロス役を演じたジェニファー・コネリーであり、さらにジェニファーはヴィジョン中の人の婚約者である。また、他にもカメオ出演等が多い。
スコーピオン
本名はマック・ガーガン。
ジェイムソンが対スパイダーマン用に誕生させた改造人間。しかし、当の本人はジェイムソンに恨みを抱いている。一時は三代目ヴェノムになっていたが、最近になってまた元に戻っている。
映画版ではMCU版『スパイダーマン:ホームカミング』で初登場。本作では改造人間ではなく普通の犯罪者という扱いになっている。
スクリューボール
名声のために自分の犯罪をネットで実況する女性パフォーマー。
キングピン
本名はウィルソン・フィスク。暗黒街の帝王で、デアデビルの宿敵。
グスタフ・フィアーズ
映画『アメイジング・スパイダーマン』シリーズで登場した謎の男。
ミスターネガティブ
本名マーティン・リー。二重人格。普段は善良な慈善家だが、実はチャイナタウンで活動するギャング「デーモン」のボス。(詳しくはミスターネガティブを参照。)
ウェブマン
スパイダーマンを模した悪の戦士。
クレイブン•ザ•ハンター
狩りの達人。スパイダーマンを狩るために敵対する。
カメレオン
クレイブンの弟。変装の名人。
コリーン
カメレオンの仲間。メイおばさんを騙したことがある。
ガジェッター
ノートン教授に馬鹿にされ、彼が発明した小さくなる光線銃(正式な名前は忘れたので不明)を盗んだ悪人。
スタントマン/トライアングル
ビヨンド・ビリーフショーの会社からダイヤモンドと壺を盗んだ悪人。
サイドワインダー
ロデオ・ショーに乗り込んでゴールド・スパースを盗もうとしていた極悪人。
シンビオート関連
上述したシンビオート・スパイダーマンから生まれた、スパイダーマンの能力をコピーしたヴィランが複数存在する。
ヴェノム(ベノム)
スパイダーマンの宿敵であり天敵。シンビオートから生まれた初のヴィランで、いわば第2のスパイダーマン。
怪力や超能力といった特殊能力はスパイダーマンを上回るが、超音波と高熱に弱い性質もシンビオートそのままであるため、総合的には互角と言ったところ。ヴェノムのシンビオートは何人もの手に渡っており、現在はピーターの親友であるフラッシュ・トンプソンが宿主となっている。中の人によっては、ダークヒーローどころではなく単なるチンピラと化すこともある。
基本的に、単なるヴィランというよりはダークヒーローに近い。スパイダーマンを激しく敵視してはいるもののそれ以外の悪事にはあまり興味を示さないどころか、たまに人助けをしたり、スパイダーマンと手を組んだりする。ちなみに、VENOMには「毒」の他に「毒舌」「恨み」という意味もある。
サム・ライミ版『3』では、シンビオート・コスチュームの状態から登場し、シリーズ史上最悪の敵としてピーターの前に立ちはだかる。原作と違って凶暴性と残虐性だけが見られる。どちらかというとカーネイジに近いキャラクターとなっていた。
また、主人公として登場するスピンオフ映画の企画が進行している。(2018年に公開された『ヴェノム』の形に落ち着くまで、紆余曲折があった。詳しくは該当記事や下の項を参照。)
アンチヴェノム
もう一人のヴェノム。本名はエディ・ブロック。
エディは自らが癌に侵された時にエイリアン(シンビオート)・コスチュームと決別したが、あるキャラクターに投与された対ヴェノム抗体によって命をとりとめ、さらにはわずかに体内に残存していたシンビオートが変異を起こして、新たな共生体へと変貌を遂げた。これがアンチヴェノムである。そして、シンビオートとアンチヴェノムは、その名のとおり互いに強い拒絶反応を起こす。そのため、現行のエディがオリジナルのヴェノムに戻る事はもう無いかと思われる。シンビオートとの決別によってエディはスパイダーマンへの憎悪を失っており、敵対関係にはない。
カーネイジ
名前の意味は大虐殺。本名はクレタス・キャサディ。
ヴェノムに続く、第3のスパイダーマン。ダークヒーロー的な立ち位置にあるヴェノムと違って、凶悪かつ冷徹な悪役。
クレタスは人間全てが死ねばいいなどと考えている凶悪な殺人鬼で、かつて、投獄されたエディと同室になっていた。その後、エディはシンビオート・コスチュームを手に入れてヴェノムとなり脱走したのだが、実はこのとき、シンビオートの一部が監獄に残存しており、これがクレタスと合体。カーネイジとなった。
ヴェノムとは、熱と超音波を弱点とするなどの点で共通している。相違点は快楽で殺人を侵す凶暴性と、その力の強大さ。超能力と怪力においては、スパイダーマンはおろかヴェノムすらをも上回っている。彼の出現に際して、スパイダーマンとヴェノムが手を組んだほどだったが、結局2人の力をもってしても、投獄するのがやっとであった。その後は、凶悪な悪役としての立ち位置を確立し、暴れてはスパイダーマンとヴェノムのコンビに倒されるという流れを何度か繰り返している。
『アメイジング・スパイダーマン2』のゲーム版にラスボスとして登場した他、ソニーの独自ユニバースであるスパイダーマン・ユニバースの『ヴェノム』の続編にて登場。
トキシン
カーネイジから生み出された共生体。本名はパトリック・モリガン。職業は警察官。
カーネイジに殺害を目論まれるも、ヴェノムによって阻まれる(命名もヴェノムによる)。しかしパワーはカーネイジをも上回り、かつ警察官に寄生したため、恐れをなしたヴェノムとカーネイジに殺されかけた(スパイダーマンとブラックキャットに救われる)。
正義感の強さから、パトリックはシンビオートの精神的支配を逃れ、共生体の力を正義に使うべくトキシンとして生きることになる。最近では、パトリックが死亡し、ヴェノムの力を失ったエディが宿主となったこともある。
スコーン
カーネイジから生み出された共生体。本名はタニス・ニーヴス。職業は精神科医。
担当していたシュリークの護送に同行していた際にドッペルゲンガーの襲撃を受け、味方である護送部隊の誤射により右腕を失う悲劇に見舞われている。
そんな中、事業家のマイケル・ホールが開発した高性能な技手を得るが、それにはあのカーネイジのシンビオートの一部が組み込まれており(宿主だったクレタスも、下半身をサイボーグ化する形で生きながらえていた)、目覚めたシンビオートに取り込まれたタニスは一時的にカーネイジとなり、
やがてシンビオートは元の宿主であるキャサディへと戻ったが、この際に新たな分裂体がタニスに産み付けられていた。タニスは自らこの分裂体を切り離し、一時的にシュリークの手に渡る事になったが、最終的には分裂体を受け入れる道を選び、その結果誕生したのがスコーンである。
その後、タニスは分裂体の支配に飲まれる事はなく、トキシンと同様にヒーローとして活動する事になった。
その他のキャラクター
家族・友人・知人
ベン・パーカー
パーカーの伯父で、通称“ベン伯父さん”。両親のいない彼を育ててくれた。
ピーターに訪れた変化をどことなく感じ取っており、彼に、大きな力に関する金言を残す。その役柄上、序盤で退場するものの、殆どのシリーズに登場する(MCU版の第1作目『スパイダーマン:ホームカミング』では、ピーターが登場した時点で既に故人となっているようで、間接的にその存在が仄めかされる程度で一切登場していない)。
彼の死がきっかけとなり、スパイダーマンはヒーローとなったことを考えると、本作のキーパーソンとも呼べる人物である。
メイ・パーカー
ピーターの伯母。通称“メイ伯母さん”。ドクター・オクトパスと結婚しかけた事もあった。スパイダーマンの弱点として度々狙われる。
メディアによって様々な描写がされており、高齢のおばあちゃんだったり、キャリアウーマンだったりと様々だが、特にMCU版での若々しいキャスティングには度肝を抜かれたファンも多い。
リチャード・パーカー
ピーターの父親。
メアリー・パーカー
ピーターの母親。
メリー・ジェーン・ワトソン
通称MJ。ピーターの恋人。後に結婚する…が、最近の設定では現実が改変された結果、結婚した事実がなかったことになった。
サム・ライミ版映画シリーズのメインヒロイン。『アメイジング・スパイダーマン』には登場していない。MCU版では“MJ”のニックネームで呼ばれるミシェル・ジョーンズが彼女に相当する役割を担う。
ハリー・オズボーン
ピーターの親友。初代グリーンゴブリンの息子で、その後二代目ゴブリンとなる。数年前に死亡した……が、これまた現実が改変された結果、生き返った(生き続けていた事にされた)。
サム・ライミ版では、『1』のラストで、ノーマンの遺体を運んできたスパイダーマンを目撃し、彼が父を殺したのだと信じて憎悪に燃える。『2』のクライマックスでその正体を知ってしまい、『3』ではとうとうニュー・ゴブリンと化してピーターと衝突する。
『アメイジング・スパイダーマン』シリーズでは第2作から登場する。父から遺伝性の難病を受け継いでおり、亡くなった彼に代わってオズコープ社の社長となった負担も加わって追い詰められていく。ついには、父の遺言などから、スパイダーマンの血液を手に入れることで命が助かると信じ込み、グリーン・ゴブリンとなって彼に襲い掛かる。
グウェン・ステイシー
ヒロインの一人で、スパイダーマンことピーター・パーカーが人生で最も愛した女性。
さらに詳しいデータは個別記事にて。
フラッシュ・トンプソン
ピーターの高校時代のクラスメイトで、フットボール部のスター選手。本名はユージン・トンプソン。フラッシュはあだ名。
いわばジャイアン的ポジションのキャラで、初期はよくピーターをいじめていたが、その後は良き友人となる。グリーンゴブリン(ノーマン)に植物人間にされたり、イラク戦争に従軍中に司令官をかばって両足を失ったりと結構ハードな人生を送ってきた。4代目ヴェノム(エージェント・ヴェノム)として活動していたが人工のアンチ・ヴェノム血清を浴びたことでエージェント・アンチ・ヴェノムになったがグリーンゴブリンによって殺害された。
映画では全シリーズに登場。
サム・ライミ版では『1』に登場した。(『3』にもカメオ出演している。)
原作よりもさらに冴えない感じに描かれているピーターをクラスメイトといじめていた。蜘蛛の力を得たピーターと喧嘩になり、こてんぱんにやられてしまった。
『アメイジング・スパイダーマン』では原作同様ピーターをいじめていたが、ピーターがスパイダーマンに覚醒した後にやりこめられてからは考えを改め、彼を苛めることはしなくなった。ベン伯父さんが死んだ際には彼を気遣う発言もしている。
MCU版でも登場。スポーツマンではない点を除けば概ね原作に準拠した設定となっているが、演者の関係上、本作では白人ではなくグアテマラ系の人物となっているほか、いじめは暴力では行わないなど、若干の差異がある。
エリザベス・“リズ”・アレン
ピーターの二人目の彼女。
後にハリー・オズボーンと結婚してハリーの会社の経営担当となった。彼の死後は、事実上の社長となっている。ハリーとの間にノーミーと言う息子を授かる。
映画版では、MCU版である『ホームカミング』で実質的なメインヒロインとして登場する。
ブラックキャット
某掃除人ではない。本名:フェリシア・ハーディ。元怪盗。
超能力を持っていない普通の人間だったが、やがて周囲に不幸をもたらすという超能力を得る。シリーズ後半になるとこれは失われ、猫の身体能力・感覚・爪などの、オーソドックスな超能力を代わりに手に入れた。そして最近になってそれも失い普通の人間に戻り、以降はハイテクアイテムでカバーしている。作品によっては、キャプテン・アメリカと同様にスーパーソルジャーの能力を与えられたりしている。
怪盗として活動していたが、スパイダーマンと接触すると、自分と同じく孤独な存在である彼にシンパシーを抱き、やがて恋仲へと発展する。しかし、周囲に不幸をもたらす自らの力や、世間に正体を明かそうとするスパイダーマンの行動などが原因で破局と復縁を繰り返すことになる。結局、スパイダーマンがMJと結ばれた辺りで破局は決定的になった。その後、スパイダーマンに嫌がらせのようなことも行っていたが、しばらくすると落ち着き、以降は親友としての関係に落ち着いている。
DCコミックにも似たようなのが登場するが別人。アメコミでは猫と言えば女なのだ。
サム・ライミ版『4』に登場予定だった。オーディションの結果、後に『ダークナイト・ライジング』でキャットウーマンを演じることになるアン・ハサウェイの起用が決定していた。もともとは製作会社であるソニーピクチャーズが出したがっていたキャラで、サム・ライミの方は一貫して拒否しており、この衝突が基になって『4』の製作は打ち切りとなった、という経緯が映画ファンの間では通説となっていたが、後にライミはこれを否定している。
その後、『アメイジング・スパイダーマン2』にて登場。オズコープ社の重役の1人で、ノーマンの死後、社長となったハリーを秘書となって支えている。もしかしたら続編でブラックキャットとしての姿を見せる予定だったのかもしれないが、今となっては不明である。(下にある『シルバー&ブラック(原題)』の企画は、この計画のリベンジである可能性が高い。)
そんな彼女だったが、『スパイダーマン:ホームカミング』の成功を受けて計画が始まったソニーの独自のユニバースであるスパイダーマン・ユニバースにおいて、ベノムが主役の『ヴェノム(原題)』に続く第2弾として、ブラックキャットに加え、シルバーセーブル(スパイダーマンとは時に味方、時に敵になる女傭兵)を主役に据えた『シルバー&ブラック』の公開(2019年2月にアメリカで公開)が発表されていたが2つの独立した単独映画として作り直す予定だったが、テレビシリーズとして制作されることになった。
ちなみに本名が本名なのでマヴカプではこちらさんと対戦して勝利すると、気まずいコメントをしている。
デイリー・ビューグル新聞社
J・ジョナ・ジェイムソン
デイリー・ビューグル新聞社主および編集長。
粗暴で単純な性格で、スパイダーマンをこき下ろす記事を書くことにこだわる頑固親父。実は、覆面強盗に妻を殺されたという重い過去を持っており、どんな人間であっても覆面をして正体を隠している人間を信用できないでいる。彼がスパイダーマンを敵視するのはそのためでもある。一見すると無能なギャグキャラクターだが、言い換えれば反骨精神にあふれており、基本的には有能で頼れる上司。また、たとえスパイダーマンをこき下ろすためであってもゴシップの完全捏造だけは絶対にしない、ジャーナリスト魂を持った男でもある。そして、スパイダーマンがボランティアでニューヨークのために戦う点に関しては高く評価しているものの、前歴から無闇に疑っていることに加え、捻くれた性根と嫉妬がない交ぜになっているためどうしても素直に称賛できないでいる。
サム・ライミ版映画シリーズでは凄まじい原作再現度で登場しファンを沸かせた。しかし、スパイダーマンが芸能活動をしていない上に妻も健在なため、原作よりはスパイダーマンのことを素直に評価していたりする。
『アメイジング・スパイダーマン』シリーズでは第2作に名前のみ登場。ピーターの撮影した写真を買い取っているらしいが、彼曰く「60年代の相場」とかなりの安値で買い上げている模様(一度、ピーターももう少し高値で買い上げるようメールで直訴したのだが断られた)。
MCU版では第2作の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』から登場。サム・ライミ版と同じ役者が演じている事で話題となった。(一応別人という設定)サム・ライミ版の時以上にスパイダーマンのバッシングをしている。しかし、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では「スパイダーマンの存在があらゆるヴィランを引き寄せる」という騒動の核心を突いた発言をして、ピーターの最後の決断に影響を与えたりと、間接的ではあるが役に立つ時もある。
ジョー・ロバートソン
デイリー・ビューグル新聞の編集人。上司のジェイムソンと違ってスパイダーマンの支持者。
ロビー・ロバートソン
デイリービューグル社の編集長。JJ・ジェイムソンの部下。
モーティマー
デイリービューグル社のカメラマン、JJ・ジェイムソンの甥でピーター・パーカーのライバル。ジェイムソンのことは、ジョナおじさんと呼んでいる。
ベティ・ブラント
ジェイムソンの秘書。ピーターが最初に付き合った女性。
パーカー・インダストリーズ
『スーペリア・スパイダーマン』時にピーター・パーカー、いや正確には肉体が入れ替ったDrオクトパスが設立した会社。元に戻ったピーターによって運営継続されている。
アナ・マリア・マルコーニ
ピーターの肉体と入れ替わったDrオクトパスが付き合っていた恋人女性!
遺伝子工学に精通した天才科学者、小柄で幼く見える容姿は小人症によるものである。
実はスーペリア・スパイダーマンの正体を、自分の恋人だった男性がピーターと入れ替わりをしたオクトパスであったことを知っている。ピーターが元に戻った後もインダストリーズの科学者として彼と暮らしている!
ゲストキャラクター
ブラッド・デイヴィス
エンパイアステート大学のクォーターバック。
『ファー・フロム・ホーム』でも登場。
詳細はリンク先参照。
その他のMARVELヒーロー
後述のヒーローの他にもファンタスティックフォーやアベンジャーズとも交流が深い。
デアデビル
盲目のヒーロー。
ピーター=スパイダーマンとは公私に渡る友人で、アニメ版では彼の弁護を担当したこともあった。
パニッシャー
ご存知、マーベルの私刑執行人。元々は「アメイジング・スパイダーマン」誌でゲストヴィランとしてデビュー。その後、独り立ちした。
モービウス
吸血鬼として生まれ変わった医師。パニッシャー同様、ゲストヴィランとしてデビューし、後にヒーローとして独立した。
スリンガーズ
プロディジー、リコシェ、ダスク、ホーネットといった、四人のスーパーヒーローたち。
スパイダーマンがある事件の容疑者にされ、懸賞金までかけられたために動けなくなった際、ピーターがメリージェーンと協力して作った新しいヒーローたち。スパイダーマンの面影は全くないため、周囲は皆彼がスパイダーマン=ピーターとは気づかなかった。事件解決後は姿を消したが、別人たちがそのコスチュームを受け継いでいる。詳細は当該記事を参照。