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バグナラクの編集履歴

2024-02-04 11:39:04 バージョン

バグナラク

ばぐならく

特撮テレビドラマ『王様戦隊キングオージャー』に登場する敵勢力「地帝国バグナラク」の通称。

2000年の眠りを経て、バグナラクは地の底から蘇る

――チキューに伝わる予言より――


人類を殺せっ、己が死すとも殺せ……!」──デズナラク8世(第3話)

「100人死んでも、101人殺せば……問題なし!」──宰相カメジム(同上)


概要

本作の敵対勢力である地底の帝国。正式名は「地帝国バグナラク」。

物語の舞台であるチキューの5大国家と相対する敵性国家であり、地底に住まう異形の民の国。


国のシンボルマークは「BUGNARAKU」のスペルを逆三角形にまとめて図案化したモノで、巻き取られたジッパー(あるいは節足動物の体節)に見えなくも無い。

そのせいか、構成員には共通して身体のどこかしらに、ジッパーを思わせる意匠が施されている。


遥か2000年前に5人の英雄とシュゴッドとの戦いに敗れて息を潜めていたが、現代になって「世界をひっくり返す宝」=秘宝である伝説のシュゴッド(しかし、『真の秘宝』と形容できるシュゴッドが登場する)。を手中に収めるべく自国の力を強大化させ再び地上侵攻を開始、人間を皆殺しにして自国と人間の勢力図を塗り替えようと目論む。

そのような歴史的経緯から、名称の通り、地下の奥深くが彼等の支配領域となっており、松明の明かりだけと鬱々とした場所となっている。


かつては一枚岩ではなく内戦が起きた時代もあったが、現在は統治者であるデズナラク8世恐怖政治により、人類に対しての憎悪や怨念が並大抵のものではなく、場合によっては自らの命も惜しまない狂気的な人物が重用され上層部を占めている。ただ過去には人類と愛し合い家庭を持った例もあるため、先天的に邪悪な気質を持った種族ではない。


上記の思想に加え歴代の敵対陣営としては異質な点が多く、基本的に行動の大半が戦闘員による局地的なゲリラ襲撃のみ、首領自らが戦線に出る場面が多い。今週の怪人枠である怪ジームのほとんどは行動隊長としてではなく、使い捨て前提の尖兵か軍事兵器として投入される等々、その活動方針は組織とより軍隊のそれに近い(「侵略軍」の意味合いでは確かに1つの「国家」なのだろう)。


そして冒頭の台詞通り、大戦末期に陥る「己の命より敵の殲滅」思想が蔓延っており、成果を得られずに逃げ帰ったは、「半端者」として生き恥晒しの烙印を押され蔑まれるようになる。


初期の幹部がトップと最側近の2名のみの侘しい組織内情なのは、ラクレス・ハスティー率いるシュゴッダムが、事実上の第三勢力と化しているしわ寄せと思われる。

向こうからも下手すると暴力装置担当として体よく利用されている節すらあるが、逆に彼等もラクレスの目立つ横暴を囮として秘密裏に計画を進める等、悪い意味でWin-Winの関係を自然と構築していた。


劇中でも見ての通り、昆虫人間そのものの外見をした異形の種族だが、サル目ヒト科人類と交わって子を儲けるのは一応可能。

ただし、こうした異種族間での婚姻を扱う他作品の例に漏れず、人間との間に子を儲ける行為はバグナラクと人類共通の禁忌かつ大罪とされている。


外見とは裏腹に、実は人間との遺伝子はかなり近い

実はこれは太古の時代、人類と戦う為にシュゴッドソウルを喰らい力を身に着けた者達の末裔であり、今でも仲間同士で喰らい合う弱肉強食の社会となっていた。また人類サイドも「身を守りたい」と考えていたシュゴッド達と共闘するきっかけになった。これこそがバグナラクと人類の戦いの歴史であったのだ。尚、自分達の強化の為に各所から多くのシュゴッドをかき集めていたようである。

デズナラク亡き後は彼に代わって王位に就いたジェラミー・ブラシエリの大願『人とバグナラクの共存を成就したい意志を5国の王達に認められ、狭間の国バグナラクとしてチキュー6つ目の国となった。


尚、第47話で明かされた事実によると、彼らの祖先は元々チキューとは別惑星人の住人だった事が、ダグデドの口から語られている


構成員

統括者

デズナラク8世(声:志村知幸
蟲の帝王
バグナラクを統括する“奈落王“。自国の勢力図を書き換えるべく、チキューの秘宝を狙う。実はカメジムに利用されており、最期はジェラミーにバグナラクを託し消滅。

首脳部

宰相カメジム(声:三木眞一郎
本の蟲宰相
デズナラク8世に支える“宰相“。昆虫型機械生命体の研究者だが、その正体は2000年に渡る戦いの黒幕第26話ゴッドキングオージャーの神の一刀で倒されたはずだったが……。
ダイゴーグ(声:高口公介
新ショーグン=サン
かつてデズナラク8世を勝利に導いた“一撃将軍”。既に故人だったが、シュゴッダムの技術で復活。第23話キングコーカサスカブトの一撃で殉職

戦力

怪ジーム
団子の地虫
様々な昆虫の特性「BNA」が備わった怪人。能力や武装で、各国を奈落に落とそうと暴れ回る。

兵士

サナギム
蟲の戦闘兵
サナギの特性を備えた、バグナラクの戦闘兵。

国民

ネフィラ・イドモナラク・ネ(声:井上喜久子
悲劇の母親
ジェラミー・ブラシエリの母親で蜘蛛の姿をした女性。切られずの糸の通り名を持ちかつてのバグナラクの戦いで一撃将軍ダイゴーグと渡り合った程の実力の持ち主。
タランチュラアビス(画像右下)
新たなる出発
ゴッドタランチュラに似ている黒いシュゴッド。何百年もの間、デズナラク8世の庇護で生き延びていた。

先代統括者(と推測される者)

謎の人物
デズナラク8世が王になる前の王。

余談


関連タグ

王様戦隊キングオージャー 軍事政権

チキュー シュゴッダム ンコソパ イシャバーナ ゴッカン トウフ ハーカバーカ



スーパー戦隊の敵陣営


























以下、重大なネタバレが含まれます!


前述の「遥か2000年前に5人の英雄とシュゴッドとの戦いに敗れた」とする伝説は誰もが疑わぬ事実と思われていた。

……だが、第24話にて「2000年前に人類を侵略したのは本当にバグナラクなのか?」との衝撃の謎が明かされた(本当に侵略行為に及んだのか判らない上に、伝説でも倒された理由は語られていない)。

ならば誰が人類を侵略したのかについてはデズナラク8世達も知らず、本当に先祖が行ったのかも判らない。にもかかわらず人類は伝説を鵜呑みにし、現在のバグナラクの子孫に身に覚えのない罪の烙印を打って奈落の底に追いやられた現状から、人類に対して復讐心を抱くに至ったとされる。


そして、第26話で実は2000年以上前に人類とバグナラクの間に憎しみを植え付けたのは、カメジムである実態が判明した上、その背後には更なる黒幕がいた真実も2年後に判明している。



第31話最終盤、黒幕の八つ当たりでキングオージャーの6人は、チキューに似て非なる惑星・地球に放逐されてしまう。続く第32話でジェラミーは、地球で出会った獣電戦隊キョウリュウジャーイアン・ヨークランドが発見した石碑のある箇所=地球から飛び立つゴッドコーカサスカブトを見て「2000年以上昔にこの地球から来た人間が、チキューの人間の始祖ではないか?」との仮説を立てた。

仮にジェラミーの考えが真実であった場合、バグナラクの民の正体もまた元地球人である可能性が高い。チキューに生きたバグナラクの民の祖先は、かつての人類としての姿を捨ててまで、シュゴットソウルを取り込み力を求めた結果だろうか。

あるいは、地球人が来訪する以前のチキューの原住民族とも考えられ、そうなるとバグナラクの民の祖先が人として姿を捨ててまで、シュゴットソウルを取り込み力を求めた経緯は


そして『第47話』にて、ダグデドがある真実を口にした。

それはグローディ・ロイコディウムによってバグナラクの民の母星が滅ぼされた、生き残ったバグナラクの民をチキューに連れ込み、同じくチキューに亡命したチキュー人の始祖を鉢合わせ、互いに争わせるように仕向けたのだった。

バグナラクの民とチキュー人の始祖の入植した時期の詳細こそ不明瞭だが、結果的に宇蟲王の被害者同士で争わせる悪趣味に付き合わされてしまっていた。


尚、第40話にてシュゴッド自体が黒幕によって生み出された事実が判明しており、バグナラク誕生もカメジムの実態を踏まえれば、チキューの人々の進化すらも彼らも弄ばれた扱いになる。

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