ネフェルタリ・ビビ
ねふぇるたりびび
「何がいけないの!?人が死ななきゃいいと思って何が悪いの!!?」
「船でちゃんと学んだのよ!!!諦めの悪さなら!!!」
「今降っている雨は…!!昔の様にまた降ります」
「悪夢は全て…終わりましたから…………!!!」
「今まで本当にありがとう!!!冒険はまだしたいけど私はやっぱりこの国を愛してるから!!!!」
「いつかまた会えたら!!!もう一度仲間と呼んでくれますか!!!?」
「彼は海賊王になる男よ」
※この記事は単行本・アニメ未収録の重大なネタバレを含みます。 |
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概要
“偉大なる航路”前半の海に位置する砂漠の国「アラバスタ王国」王女で、国王ネフェルタリ・コブラの一人娘。
同国を主軸に展開された長編『アラバスタ編』でバロックワークスのミス・ウェンズデーとしてカルーと共に物語に初登場し、正体発覚以降はアラバスタ編のメインヒロインとしての活躍。モンキー・D・ルフィ率いる麦わらの一味と共にアラバスタにたどり着くまでにいくつかの島を冒険し、多くの戦いを共に切り抜けてきたことから、今は乗船していないものの一味の船員からは仲間と認識されている。
一味と別れて以降も表紙絵連載や各長編間の世界情勢回などで僅かではあるが登場し、新世界編の世界会議にて本編に本格的に再登場。同じくルフィに救われた各国の姫たちと邂逅し交友を育んだ。
プロフィール
本名 | ネフェルタリ・ビビ |
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コードネーム | ミス・ウェンズデー(BW潜入時) |
年齢 | 16歳→18歳 |
身長 | 169cm |
肩書き | アラバスタ王国 王女 |
所属 | 元麦わらの一味、元砂砂団副リーダー |
所属船 | 元ゴーリング・メリー号 |
武器 | 孔雀(クジャッキー)スラッシャー |
出身地 | 偉大なる航路 サンディ島 アラバスタ王国 |
誕生日 | 2月2日(BB=2,2) |
星座 | みずがめ座 |
血液型 | F型(現実におけるB型) |
好きな食べ物 | カレー、プリン、ムルキーヤ |
嫌いな食べ物 | スルメ |
イメージ動物 | ハト |
イメージナンバー | 5.5 |
イメージカラー | 白(金) |
家族 | ネフェルタリ・コブラ(父)、ネフェルタリ・ティティ(母) |
初登場 | 単行本12巻 第103話『クジラ』 |
WT100 | 21位(90645票) |
CV | 渡辺美佐 |
人物
容姿
ややウェーブのかかった青髪のロングヘアーと、整ったプロポーションが魅力の美少女。
作中に登場する美女たちの例に漏れず、発育の良い胸元に引き締まったウエスト、スラッとした美脚の持ち主で、ナミと同様に座る際の足を組む色っぽい仕草が本編はもちろん扉絵や公式イラストなどでも確認できる。
BW(ミス・ウェンズデー)時代
髪を筒型の髪留めで束ねてポニーテールのオールバックにしており、衣装は左右の胸、腹部から波紋状の柄の入ったキャミソールの上に襟と袖にファーのあしらわれたジャケット、美しい太ももが際立つ白いホットパンツに編み上げブーツという構成。髪型に加え、ミス・ウェンズデーを演じている際は蠱惑的な言動を用いていたこともあり、実年齢よりもだいぶ高く見える。
露出した太もも同様に目を引くキャミソールは、武器である“孔雀(クジャッキー)スラッシャー”を納める鞘も兼ねているのだが、それが左右の胸の円の中心に内装されており、使用する際にはそこから「ビーッ」と音を立てて、指輪に糸で繋がれた刃を取り出している。また、この円模様の体をくねらせて踊ることで、相手に目眩を起こさせる効果もある。
アニメ版では流石にセンシティブすぎると判断されてか、キャミソールの柄は斜めに走る波線状の縞模様に、孔雀スラッシャーも指輪の方から糸を伸ばすスタイルになり、ダンスも香水によるフレーバー効果による立ちくらみにする…などなど、数多くの変更が為されることになった。
(…しかし一部のゲーム作品では原作準拠の衣装とムーブが実装されてたりする。)
一味との冒険にて
ミス・バレンタインに髪留めを壊されてからは、前髪を中分けにしているが、後の幼少期から直近までの回想シーンから、こちらが普段のヘアスタイルのようである。
麦わらの一味の船に乗り込んでからは、ウェンズデー時の奇抜な衣装から一転し、ナミと同じような現代風のカジュアルファッションで落ち着いた。冒険中は熱帯雨林の広がるリトルガーデンや、冬島のドラム王国、そして故郷でもある砂漠の島アラバスタと、その気候に合わせて様々な衣装を身に纏っている。
ただし、武器を使用するために上述のキャミソールをインナーとして着込んでおり、ブラウスなど胸元を開けて抜刀(?)する場面も描かれている。…本格的にBWとの戦いが激化する中、シリアスな表情で両乳首から糸を引っ張る彼女の姿は中々シュールである。
王族復帰後
内紛が収まり、再び王女として演説の席に立つために纏った正装。中分けの前髪はそのままに、うしろ髪をハーフアップのように軽く結び、荘厳かつ非常に神秘的な古代エジプト風の美しい衣装を身に纏い、王女としての風格を感じさせる。コブラもその姿に在りし日の妻を重ねていた。
麦わらの一味に別れを告げた際の姿でもあり、彼女の涙ながらの演説と、一味が(海軍の目もあり)無言のまま左腕に描いた仲間の印を掲げるシーンとともに強く印象に残っているファンも多い。
海賊スタイル
ビビが「海賊女王になる」といって再び国を飛び出してしまう…というイガラムの夢の中に登場した姿。オリジナルのシンボルの入った海賊帽にコートを纏い、拳銃を握りながらニッとたくましい笑みを浮かべるという、これまでとはまた一味違う可愛らしいスタイルが描かれた。
性格
基本は暴力や争いによる「死」を嫌い、平和を愛する心優しい活発な少女である。
反面、王族らしく祖国を思う気持ちは父同様非常に厚く、幼い頃から芯の強さも併せ持っている。
幼少のみぎりに父に連れられて「世界会議」に同行した際にワポルから嫌がらせで殴られた際、怒るイガラムを制して「いいの こちらこそぶつかってごめんなさい」と泣き出すのを我慢して謝罪。各国の王達が集結している場では、ささいな争いでさえ「戦争の引き金」になると10歳で知っていたのだ。この事態を収めるという度量と思慮深さを見せており、ワポルに同行していたドルトンに大きな感銘を与えたほどである。
また、時に大胆で行動的な一面もあり、王下七武海の一人(当時)であるサー・クロコダイルが率いる秘密犯罪会社バロックワークスの暗躍が行われていると知った際には、世界的な大物相手であろうと動じずに部下のイガラムやお供のカルー共々バロックワークスに潜入し自ら内偵を行った。
また、ついつい口外してはならない機密事項(バロックワークスのボスの正体など)をポロっと言ってしまったり、大事な情報よりもどうでもいい情報を先に言ってしまったりと少々ウッカリ屋さんな所がある。
なおミス・ウェンズデーの頃は性格がまるで違うがあれはおそらく演技。そう考えると実は戦闘能力も合わせて見ればなかなかにハイスペックな少女。
ただ、一から十まで演技に徹せられる訳ではないらしく、一味加入前からミスター・ブシドーという風変わりな呼び名やキレのいい突っ込みなど、従来の大胆ながら悪人とは言い難い一面をのぞかせていた。
(それでも、自分以上にマヌケな相方や鳥と組みながら、工作員としてしれっと潜入活動を続けていた辺り、油断ならない御方である。)
アニメ版のオリジナルエピソードでは、原作本編では一度も会話シーンがなかったエースと対話する場面がある。
ルフィが船長としてしっかりやれているのか心配しているのではないかとエースを気にかけており、「(ルフィ達と)ずっと一緒にいるうちにだんだん分かってきたの…」とルフィの事を話した。その事についてエースからも礼を言われており、翌朝砂嵐で野宿のテントが襲われた時は真っ先にエースがビビの所に駆け寄るなど、原作本編ではなかった交友シーンが描かれていた。
普段は穏やかな言葉使いであるが一度激情に駆られると言葉使いが荒くなり、劇中では敵対者に対して……
「消えるのは貴方達よ!」
「あなたには死んでほしいから……!!Mr.0!!!」
「殺してやる…」
(わかってるんだ!!お前を殺さなきゃ何も終わらない事くらい……!)
と、悪役顔負けの殺意が込められた言葉を吐き出す一面もあり、麦わらの一味内ではサンジと並んで――――を超えてワンピース内での女性キャラではトップクラスの荒々しい言葉使いの持ち主でもあり、実際作中では(別の言動に対してだが)ミス・オールサンデーから、「お姫様がそんなはしたない言葉を口にするものじゃないわ」、クロコダイルからは「口の悪ィ王女だな」と指摘されている。
一味に対しては基本的に「さん」付けで呼び、 ゾロに対しては賞金稼ぎ時代に敵対していた名残りで「Mrブシドー」と、チョッパーは苗字の一部を取って「トニー君」と呼んでいる。
人間関係
母は既に逝去しており、父であるコブラ王や大臣のイガラム、その他多くの忠臣たちから愛情深く育てられた。コブラにとっては愛する妃の忘れ形見で、尚且つ容貌もよく似たビビを非常に溺愛しており、幼少期は一人で出かける娘を心配し泥棒のような変装をしてコッソリついていったりしていた。
イガラムも、彼女の身に何かあれば一大事だと同じ変装でついていき、王とバッタリ出くわすこともあった。後にイガラムはビビと共にBWに潜入、彼女のペアより1階級上の幹部Mr.8として活動していた。麦わらの一味と協力関係を結んでからは、BWの追手を撹乱するためビビになりすまし(女装して)別の航路で本国へ戻ろうとするが、行動を先読みした副社長ミス・オールサンデーに船ごと爆破され消息を絶つ。それでも無事に本国へ帰還し、現在は再び大臣として邁進している。
超カルガモのカルーは、幼少期からBW潜入、麦わらの一味との冒険に至るまでビビと行動を共にした相棒であり、その機動力や配下の超カルガモ部隊でサポートした…が、彼女の指示と見当違いな行動を取ったり、ルフィたちに非常食や大物を釣るためのエサにされたりとボケ役に回る場面も多かった。
元反乱軍リーダーのコーザはビビと幼なじみ。
幼少期、干ばつで苦しむ村人達を想いコーザが宮殿に乗り込んで来た。泣いてるコーザを見てビビは「なによっ泣き虫!!」と口にして「何だチビお前……!!」と返答、初対面で喧嘩となった。
後に“砂砂団のリーダー”の座をかけて再びタイマン勝負を繰り広げて和解し、ビビは副リーダーとなり、以降は良き友人として接していた。現在も顔に残る大きな傷は、誘拐犯から彼女を守ろうとした際に相手のナイフで斬りつけられて負ったもの。
事件後は青年になるまで父トトと共に砂漠の中心にあるユバでオアシス建設に勤しんでいたが、クロコダイルが国取り計画のために行ったプロパガンダに焚き付けられ、反コブラ派の主導者として内乱を招いてしまう。麦わらの一味の活躍でクロコダイルのこれまでの悪事が明るみに出てからは同志たちと同じく矛を収め王家と和解。現在は環境大臣として国務に携わっている。
BW時代にビビ、イガラムそれぞれのペアを務めていたMr.9、ミス・マンデーは、召喚されたMr.5ペアの口からその素性が明かされたが、Mr.9は「長くペアを組んだよしみだ」ミス・マンデーは「どうせなら友達の盾になってブチのめされたい」と彼らを相手に玉砕覚悟で挑みかかった。
第2部で開催された世界会議では、2年前に麦わらの一味として邂逅したサクラ王国国王のドルトンやDr.くれはと再会、当時の思い出話に花を咲かせた。また、リュウグウ王国のしらほしやドレスローザのレベッカとも、同じくルフィたちに国を救われたことや、また年代も近いこともありすぐに打ち解け、友情を育んだ。
コーザから「また海賊気分が蘇ったんだろ?」と言われたり、ペルに「ビビ様には海賊経験が…」と口にするなど、彼女の経歴を知る人々からはしっかりと麦わらの一味の一人として認識されている。
戦闘能力
バロックワークスに潜入してフロンティアエージェントにまでなった(最低でもビリオンズ以上の実力)だけあって、それなりの戦闘力の持ち主。普通の戦闘員十数人程度なら倒す力量を持つなど16歳の少女とは思えない実力者である。
武器による近接戦を仕掛ける戦闘スタイル。
主要人物ながら戦闘スタイルに特徴は少ないが、これは初期設定の名残と思われる(後述)。
アクセサリーのような刃物を糸につけた孔雀(クジャッキー)スラッシャーを小指につけて回転させ、敵を斬る。…余談だが、この武器は服の乳首部分に内蔵していた。
また、発展形として小さな刃をロープのように連ねたような武器孔雀一連(クジャッキーストリング)スラッシャーを使って戦う。せいぜいナイフ程度のリーチしかない通常版と違いこちらはリーチが非常に長く、離れた場所から爆弾の導火線を切断する場面などで活かされた。まともに喰らった敵が吹っ飛ばされるなど威力も高い。
技
ぐるぐるの模様の服を着た状態で踊り、相手はぐるぐる状態の服を見てめまいを起こして動きを奪われる。「ワンピースパーティー」ではこの技について触れられビビは涙ながらに「人にはふれられたくない過去があるの…」と返している。実際、本編でも1度見せた後、麦わら一味と別れるまで使用せず、使うか否か逡巡する描写すらなかった(トレジャーバトルでは必殺技として採用されてしまったが)。
「ワンピースパーティー」ではその後、3巻11話にてピンチの際に恥ずかしがりながら強化版「超絶魅惑の狂々(くるくる)メマ~~イダンス」を披露している。ロロノア・ゾロ曰く「2年間でものすごくパワーアップさせている」、ペルは状況を理解できず唖然としていた。
ちなみにゾロの迷子が酷くなったのはこの技を喰らったからなのでは?とネタにされている。ゾロの迷子ネタ自体はそれ以前からあったものの、シモツキ村に帰れなくなるという例は別にゾロじゃなくても起こり得る問題である事、シロップ村の例に関しても目的地には到着しているので割と常識の範疇ではあった。
なおアニメ版では、画面酔いを防ぐためか、アラバスタ名物の香水を使用した「魅惑の香水ダンス」になっていた。
過去
幼少時より王女として、父や周りの人々から愛情深く大切に育てられ、幼いながらも非常に強い祖国愛と芯の強さを身に着けて育つ。
そして5年程前、わずか13歳ながらアラバスタ王国を脅かす秘密結社バロックワークスの活動を知ると、10代ながらも組織への潜入を決意。
活躍
第1部 サバイバルの海 超新星編
アラバスタ編
- 双子岬~リトルガーデン
初登場(103話)には偉大なる航路の入り口双子岬で、ミス・ウェンズデーというコードネームを名乗っていた。
麦わらの一味と意気投合したアイランドクジラのラブーンとその世話をしているクロッカスの前に当時の相棒のMr.9と現れ、自分達の住処であるウィスキーピークの食料にしようとラブーンの体内で暴れ回ったが、ルフィ達により撃退される。
その際、偉大なる航路での航海に必要なログ・ポースを失ってしまい、一味に頼み込んで住処のウィスキーピークまで送ってもらう。
そのウィスキーピークでは、自分達を送ってくれた一味を歓待するふりをして、仲間のバロックワークス達(兼賞金稼ぎ)島民全員と襲って懸賞金を得ようとしたが失敗。
更に、そこにビビの正体を突き止めて抹殺に現れたMr.5とミス・バレンタインのペアが現れ、ビビは命を狙う側から一転して狙われる側となった(110話での出来事)。
絶体絶命となったビビだったが、Mr.9やミス・マンデーが体を張って時間を稼いだ事や、同じくバロックワークスに潜入していた部下のイガラムが一味にビビの護衛を依頼したお陰で一味が助太刀に現れ、Mr.5ペアに殺される事無く島を脱出することが出来た。
出航直後、ミス・オールサンデーが船に現れ臨戦態勢になる。しかし特に危害を加えられることはなく、何故かアラバスタの手前にある何も無い島への永久指針を渡されるが、赤の他人に進路を勝手に決められることを良しとしないルフィによって破壊され、一行は次の島であるリトルガーデンに向かうことになった。
リトルガーデン到着後はルフィ、カルーと共に上陸して島を冒険。その際、100年の決闘を続ける巨人族ドリーと出会い、交流を深めるが島に追いついていたMr.5の罠によってドリーは重症を負い、何も知らないもう1人の巨人族ブロギーに敗北することになってしまう。
その後、ビビはMr.5ペアに捕縛され、今回の騒動の黒幕であるMr.3の能力で完全な蝋になってしまうも、ルフィ、ウソップ、カルーの奮闘によって解放され、ナミと共にミス・バレンタインを撃破した。
そして一人別行動をとっていたサンジが敵を騙してアラバスタへの永久指針を入手したことで船を出せるようになり、島をも飲み込む巨大な鯉「島喰い」も二人の巨人が仕留めたことで無事にリトルガーデンを出航した。
- ドラム王国
リトルガーデン出航直後、高熱を発症したナミの治療の為に立ち寄った冬島でとある海賊の襲撃を受け海賊を嫌忌していた島民達に上陸を拒否され、それでも必死に嘆願するも銃撃され負傷してしまう。
それを見て我慢の限界を迎え臨戦態勢になるルフィと仲間達を必死に押さえ付けて、更にルフィに対して船長失格と叱責し、「無茶をすれば全てが片づくとは限らない」と諭す。ビビの覚悟を見たルフィは非を認めビビと共に頭を下げて敬語で懇願した。
基本的に無作法でケンカっ早いルフィがここまでへりくだるのは珍しく、ここでの出来事が後々のルフィの行動理念に大きな影響を与える事になる(女ヶ島等)。
上陸後、ビビはナミをルフィとサンジに任せウソップとドルトンと共に行動。元国王ワポルとの戦闘には参加しなかったが、決着後にはトニートニー・チョッパーの乗船を歓迎した。
- アラバスタ
遂にたどり着いたアラバスタでは一連の騒動の黒幕である王下七武海のサー・クロコダイルの思惑を阻止すべく、一味を連れて行動。途中、自身の考えの甘さを突いてきたルフィと喧嘩になるも、自分一人だけでなく仲間全員の命を懸けろという言葉の前に作中で初めて涙を流した。
レインベースでの騒動を経た後はルフィ以外の一味と共に首都アルバーナに向かい、バロックワークスのオフィサーエージェントの相手を一味に託す。その後、反乱軍と国王軍の衝突の阻止に失敗してしまうも、クロコダイルが仕掛けた広場を吹き飛ばす爆弾を処理するためにオフィサーエージェント達を相手に勝利を掴んだ一味の仲間たちと共に尽力。ビビは爆弾が仕掛けられている場所を特定し、爆弾を広場に撃ち込む役割を担っていたMr.7ペアを撃破。時限式であると判明した爆弾はペルの捨て身の行動によって遥か上空で爆発し、クロコダイルはルフィが決死の猛攻を仕掛けたことで撃破され、ビビの呼び掛けに応えるように雨が降り始めたことで戦いは終わりを告げた。
3日後、ルフィが目覚めて宴を行った麦わらの一味はアラバスタ出航を決断。ビビは一味から仲間入りを打診されたが、大好きな王国に残りたいという理由から同行は断り、別れを告げた。その際、船にいる一味全員から左腕の仲間の印を見せられたことに再び涙を流し、自身もカルーと共に左腕を空に向けて伸ばした。
ウォーターセブン編~頂上戦争編
アラバスタでルフィ達と別れた後は、世界情勢の回や扉絵などで度々登場し、自然体な表情を見せている。
敵であったニコ・ロビンが麦わらの一味に加わったことを知った際も、ネフェルタリ・コブラやイガラムらが訝しむ中、「考えるだけムダ!…ただし彼らのやる事は全て…信じられる」と一切動じることはなかった。
頂上戦争決着から3週間が経過した後、再びルフィがマリンフォードに乗り込んだことが掲載された新聞を読んだ際にはルフィが腕に刻んだ「3D2Y」の文字にはすぐ気づいたものの、シャボンディ諸島で起きた事を知らないビビがその意味を紐解くことは出来なかった。
第2部 最後の海 新世界編
ホールケーキアイランド編
冒頭に登場。世界会議に、老いによる体力低下からか病気がちになった父ネフェルタリ・コブラと共に向かう。
コブラからは自分が死ぬ前にだれかと結婚してきちんと跡を継いでもらいたいと思われているが、自由を愛する元海賊の彼女は今のところ結婚する気は無い様子だった。
世界会議
- 開幕前
聖地マリージョアへ向かう道中、ルフィが主犯扱いの「ビッグ・マム暗殺未遂事件」が掲載された新聞を読み、驚いていた。
パンゲア城内にある社交の広場に到着すると、ドレスローザから来た侍女レベッカやリュウグウ王国から来たしらほし姫といった、自身と同じくルフィに助けられた同年代の者たちと意気投合し、友達になる。しらほし姫には「ビビちゃん様」、アニメ版ではレベッカに「ビビさん」と呼ばれた。
また、悪ブラックドラム王国を建国し世界会議に出席することとなったワポルに絡まれたり、サクラ王国の新王ドルトンやその付添いであるDr.くれはがワポルを黙らせたりといった軽い揉め事も起きたが、それも含めて社交の広場にて「麦わらの一味に縁のある者たちの同窓会」のような風情を味わう。
その後、チャルロス聖がロブ・ルッチたちCP‐0を連れてしらほしを捕まえようとした際には天竜人の横暴に激怒。「理屈が通らない!」とルッチ達に抗議した。
- 世界会議4日目
しらほしが会議期間中に再びチャルロスに狙われると予想したビビは、ガープに護衛を依頼するためにポンドラに向かうが、再び現れたルッチに阻まれ、そのまま来賓室に囚われてしまう。しかし、虚の玉座の部屋でのある出来事を目撃したことでマリージョアから脱出しようとしたワポルが来賓室に現れたことで、彼に便乗してCP‐0の監視から逃げ出すことに成功する。
- 閉幕後
会議が閉幕した後は、ワポルと共にエイギス王国の船に密航することで赤い港から脱出。船内にてワポルが自身を匿ってもらうためにモルガンズに連絡をとったことで、彼と共に世界経済新聞社の本社に乗り込むことになる。
その後、世界経済新聞にはモルガンズによって父コブラの死亡記事と自身の失踪事件が記載された。
こうしてビビは世界政府の魔の手から逃げ切ることに成功したが、今後、ネフェルタリ家がDの一族であることを知った「世界の王」から身柄を狙われることになった。
余談
- タグ検索
タグとしては「ビビ」の方が登録が多いと思われるが、同名のキャラクターも多い為、フルネームや作品名タグと併記しての検索を推奨する。
- 元々は脇役の予定だった
『エピソードオブアラバスタ』パンフレットや『ONE PIECE 総集編 THE 21ST LOG』での尾田栄一郎氏の言葉によれば、当初は敵組織の単なる一悪役”ミス・ウェンズデー”としてゲストの悪役キャラとして登場するだけの予定だった。
ところがあるとき、髪を下ろしたミス・ウェンズデーを描いてみたら「王女っぽくなった」。
ということで、少し先に構想していたアラバスタ編について、この子がその国の王女だったら―――という想定から今のアラバスタ編が構成された。「そんなわけで今でもファンに愛されているキャラクターネフェルタリ・ビビが生まれました」。
- アニメ版での扱い
麦わらの一味との同行時はビビ単独のアイキャッチが使用されていた。
アニオリでは基本的に回想のみの登場が多いが『ワンピース時代劇』ではジパング城のお姫様として登場。漢字表記では「美々(びび)」と書かれている。TVシリーズのOPにおいては登場していた時期に使用されていた第2期OP「Bilieve」にミス・ウェンズデー時代の姿が一瞬描かれているのみ、アラバスタ編終盤から使用された第3期OP「ヒカリへ…」では既にニコ・ロビン加入後を意識した映像になっていたためOP映像には殆ど登場していない。ただしED映像には登場しているものがあり第7期ED「GLORY-君がいるから-」は完全にビビがメインで登場しているED映像のためファン必見。
劇場版ONEPIECEで本格的に登場したのはアラバスタ編の総集編作品である『エピソードオブアラバスタ』のみ。劇場版では一味と同行していた時期のストーリーでも基本的にパラレル扱いであり登場しない。
- スピンオフでの扱い
本作のコミックスの100巻目が2021年9月3日に発売される事を記念し、ジャンプ本誌2021年39号にニセコイの作者である古味直志氏により214~216話をカバーした「ビビの冒険」が掲載された。
ワンピースパーティーでは第4話「黄金を探せ」でゲストで登場して以降、その後も度々準レギュラー的に登場している。なお、この作品ではシーザーやローといった本編で一度も対面していないキャラとの絡みが見られる。
関連タグ
モンキー・D・ルフィ ロロノア・ゾロ(Mr.ブシドー) ナミ ウソップ サンジ トニートニー・チョッパー
イガラム(Mr.8/イガラッポイ) チャカ ペル テラコッタ トト コーザ
サー・クロコダイル(Mr.0) ニコ・ロビン(ミス・オールサンデー)
ゴロー…うっかり温泉島の開拓者でトトの弟。地下トンネルがアラバスタと偶然繋がったことで、ビビは家族たちと温泉番頭のいる「うっかり湯」へ出かけている。
ドルトン、くれは、ワポル…ドラム王国(現・サクラ王国)で出会った人々。当時は身分を隠して接していたが、ドルトンは過去の世界会議で会った記憶を思い出していた。第2部で新たに開催された世界会議で再会し(ワポル以外とは)ルフィやチョッパーの話で当時を懐かしんだ。
しらほし、レベッカ…世界会議で知り合った年代が同じ各国の王族関係者の女性たち。いずれも麦わらの一味に国を救ってもらったことから感情を通わせる友人となった。