基礎データ
概要
はどうポケモン・ルカリオがメガシンカした姿。
世界で初めて確認された(メガストーンによる)メガシンカポケモンと伝えられている。
メガシンカしたことにより体は一回り大きくなり(たかさ1.2m→1.3m、おもさ54.0kg→57.5kg)、外から流入したメガシンカエネルギーと体内の波動パワーが混じり合った影響で、ルカリオ時にもあった金属質の黒い部分が流れる模様となって身体の随所を走るようになった。
特に力の集中する、長くなった頭部の黒い帯状の器官や、トゲが追加された両手両足の先端はより強固となって赤く変色。胴体部分の黄色い体毛も増量された逆立つものとなり、尻尾も腰回りの毛に覆われて見えなくなっている(中にメガシンカ前と同じ尻尾が埋もれているだけで尻尾から毛が生えている訳ではない)。
冷静沈着なメガシンカ前から一転、爆発的に高まった闘争本能によって体中の全神経が外敵への戦いにのみ向かうようになり、その衝動を制御出来ない未熟者は非情な戦いをする狂暴な存在へと変わるという。
ストーリーの流れの関係上、『ポケットモンスター X・Y』では主人公が最初に戦わせることとなるメガシンカポケモンでもある。
この件に関しては使い手のジムリーダー「コルニ」の記事を参照。
対戦での性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ルカリオ | 70 | 110 | 70 | 115 | 70 | 90 | 525 |
メガルカリオ | 70 | 145 | 88 | 140 | 70 | 112 | 625 |
通常からの上昇値 | 0 | +35 | +18 | +25 | 0 | +22 | +100 |
主に攻撃を中心に、特攻・素早さがこれに付随する形で強化される。
これによりメガシンカ前と違い物理寄りの能力に変化したものの、メガシンカ前同様微々たる差であるため、引続き物理・特殊・両刀どの型でも十分戦える。
超激戦区である素早さ90族から素でラティオスを抜ける112族になったのも大きい。
6世代ではメガシンカ前の素早さが初手に適用されるためガルーラ(メガガルーラ)対策として登用してもそのまま返り討ちという状況も珍しくなかったが、7世代では仕様変更の恩恵を大きく受け初手から112で動くことが出来るようになった。
防御もある程度上昇しているが、特防に関してはそのままなのが気掛かりなところ。
攻撃数値は他のメガシンカかくとう勢と比べると控え目であるが、代わりに特性が「てきおうりょく」に変化する。
ルカリオはかくとう/はがねの複合であるため、対応技は結構広い。
物理技は「インファイト」・「とびひざげり」・「コメットパンチ」・「アイアンテール」、特殊技は「はどうだん」・「きあいだま」・「ラスターカノン」と高威力技が揃っているのも大きい。
先制技だけでも「バレットパンチ」・「しんくうは」が対象となるので物理と特殊のどちらでも先制技にも困らない。メガシンカ直後の素早さ補助にも役に立つ。
また、「つるぎのまい」・「わるだくみ」のおかげでさらに火力を跳ね上げられる。
要するに受けに回ると非常に厄介な火力を備えているのである。しっかり積めばポリゴン2の物理耐久やラッキーの特殊耐久をもってしてもひとたまりもない。
良く組まれるポケモンとしてはカバルドン、カイリュー、ミミッキュ、ランドロス・ボルトロス(れいじゅうフォルム)、カプ・コケコなど
特に前者2匹を組合わせた通称「カバルカイリュー」と呼ばれる並びが主に6世代で名を轟かせた。
攻撃範囲、耐性面で相性が良いことから裏選出用としてメガリザードンがX・Y問わず控えていることも多い。
欠点はメガシンカポケモンにしては低めの耐久、特にやはりメガシンカ前と全く変わらない特殊耐久。弱点の特殊攻撃を受けるとコロッと落ちてしまう為、この点は用心したいところ。
物理耐久は前述通り上がるので不一致弱点位なら耐えたりする場面もあるがメガボーマンダクラスの火力だと等倍すてみタックルで一撃で倒されるので過信は出来ない。
また素早さにもやや難がある。メガルカリオの112という数値は確かに高いのであるが上にはさらに上が多く存在し、前述したメガボーマンダもそうだが、カプ・コケコ、アーゴヨン、ゲッコウガ、メガゲンガーといずれも強豪が揃ってしまってるのが難点。
勿論メガルカリオの耐久では等倍、および弱点技は受け切れずそのまま上より撃墜ということも決して珍しくない。ルカリオ自身素早さ関連で汎用性を損なわないような有用な積み技を習得しないのも痛い。
こだわりスカーフや特性「かそく」等の要素による奇襲にも弱く、特に「しんそく」、「バレットパンチ」を無効化するこだわりスカーフ持ちカプ・テテフにはほぼ手も足も出ない。
...といったように、控えめな耐久からなる脆さによる運用の難しさがメガルカリオを扱う上での大きな課題となるだろう。
幸い火力面においては積めば半減だろうが後出しから出て来るポケモンを返り討ちに出来る程の火力を持ち合わせるため上手く立ち回り、状況を噛み合わせることがとにかく大事。
外伝作品
ポケとる
スキルは上下5マスをポケモン・オジャマ問わず全て消すというもの。
ルカリオ自体がエキストラステージの2つ目(メインステージでSランクを12個)でゲットできる他、メガストーンもポケモンを45体捕獲(こちらはメイン・エキストラ関係なし、ただし捕獲数=ポケモンのナンバー数(?)でもあるので例えばウインクをしているものや被り物をつけているピカチュウなどは対象外)すれば手に入れられるので比較的序盤から使えるポケモンである。
しかし、強力ではあるものの消し方が消し方であるが故にやってることが実質盤面リセットみたいなものなので、効果発動後のコンボには余り期待しない方が良い(繋がるケースもある)。
ポケモンGO
ビジュアル・性能の両面で元々人気の高いポケモンであったが、意外なことにメガシンカ実装後も中々ゲーム内に実装されてこなかった。
しかし、「GO FET 2024 グローバル」終了後の2024年7月27日開催のレイドデイにて登場することが示唆された(参考)。
通常のルカリオの時点でかなり強力な性能を誇っていただけに、メガシンカの獲得でどこまでその力が伸びるのかが注目されている。
アニメでの登場
サトシの旅シリーズ
コルニのメガルカリオ
ゲーム版同様メガシンカするルカリオを切札としており、サトシが公式戦で初めて戦ったメガシンカポケモンである。
サトシのメガルカリオ
新無印編で、「ポケモンワールドチャンピオンシップス」のハイパークラス入りしたサトシが、さらなる強さを求めコルニとコンコンブルの導きの元、ルカリオのメガシンカを習得。サトシの手持ち初のメガシンカポケモンである。
詳細はサトシのルカリオにて。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
ルカリオの最後の切りふだ「メガシンカ変身」を使用することで変身する。発動時に「波導最大!!」と叫ぶことからも分かるように、この状態では蓄積ダメージ・ストック差・参加プレイヤー数に関わらず波導の影響が常に最大となる。そのため攻撃力、吹き飛ばし力の補正は蓄積ダメージのみで最大となる190%時よりも大きいので、ガンガン攻めて相手を吹っ飛ばすべし。ただし、スーパーアーマー状態となるだけで無敵にはならないので注意。
「変身系切りふだ」廃止に伴い、メガルカリオの姿となって『大乱闘スマッシュブラザーズX』の最後の切りふだ「はどうのあらし」を放つという仕様に変更された。威力についてだが、こちらも「波導最大!!」とい言うものの、元々の蓄積ダメージなどによる波導補正が影響することとなり、メガシンカによって波導補正が最大となるわけではないので注意。
関連イラスト
関連タグ
0447.リオル→0448.ルカリオ(メガルカリオ)→0449.ヒポポタス(オス / メス)