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恐竜超世界2の編集履歴

2024-12-07 16:09:44 バージョン

恐竜超世界2

きょうりゅうちょうせかいつー

『恐竜超世界2』は、2023年3月21日~26日の2回シリーズにわたりNHKスペシャル枠で放送されたドキュメンタリー番組である。

概要

2019年7月7日14日の2回シリーズにわたりNHKスペシャル枠で放送されたドキュメンタリー番組である『恐竜超世界』の続編とも言える新作である。


マイププエルタサウルススピノサウルスカルノタウルスバハダサウルスティラノサウルスアンキロサウルスなどが登場するとみられる。


ナレーションは上白石萌音氏が続投する。また新たに稲垣来泉を主演に迎え、田中直樹優香らが出演するドラマパートも挿入されることが明らかになっている。


また3/26放送の後編は同じく自然番組である『ダーウィンが来た!』ともコラボし、「隕石衝突!どうする恐竜?と銘打った回を同日19:30より放送する。


(番組作りも商売である以上、色々、仕方ない面もあるのだが)はっきりと確定していない学説や研究者の見解を映像化などの「勇み足」的なもの、学説にもないオリジナルアレンジ要素、あまり自然界にありそうにない状況やオーバーな表現も多いので、科学番組と娯楽番組の折半とみるべきだろう。


ただし、新生代の恐竜など諸説あり確定していないという補足も組まれている場面もある。



また、ドラマパートは明らかに要らないとの声も散見された。娯楽要素の1つならしょうがないのだが。


しかしCG映像は圧巻のクオリティーであり海外からも高い評価を得る。特に今回は長年映像化が少なかった南半球の恐竜を取り扱っているのが大きく、ステゴウロスなど新種恐竜も登場している。


登場人物

  • ハルカ

演:稲垣来泉

本作の主人公。恐竜大好き少女で、ひょんなことから恐竜達の進化と絶滅の謎を探る不思議な体験をすることになる。


  • ヒロシ

演:田中直樹

ハルカの父親。娘の恐竜好きには肯定的で、よく自作のジオラマや模型を作ってあげている。


  • ユカリ

演:優香

ハルカの母親。翻訳家の仕事をしているが、現在2人目の子供を妊娠して休職中。

娘の恐竜好きには、視野を狭めてしまうのではとやや否定的な面もあったが、我が子の事をしっかり思いやる優しい人物である。


  • 大林先生

演:原沙知絵

女性の古生物学者。ラジオでの質問コーナーを通して、ハルカと親しくなる。


  • ユウ

ハルカの弟。


ストーリー

前編:「巨大恐竜の王国 ゴンドワナ大陸」

恐竜時代、南半球に存在したゴンドワナ大陸。後に、南米アフリカ南極などに分裂した巨大大陸だ。近年、南半球での調査が進む中、恐竜学の常識を揺るがす発見が相次いでいる。全長40mにもなる超巨大種や鬼のような角を生やした大型肉食恐竜など、巨大な恐竜たちが続々と見つかっているのだ。なぜ、恐竜たちは巨大化の道を歩んだのか?恐竜大好き少女「ハルカ」が体験する不思議なドラマを交え、ゴンドワナの恐竜の謎に迫る。


後編:「恐竜絶滅の“新たなシナリオ”」

恐竜は、6600万年前の隕石衝突による地球規模の森林火災、その後の寒冷化などにさらされ、一気に絶滅したというのが現在の定説。ところが今、かつて多様な巨大恐竜が生きていたゴンドワナ大陸の一部、現在の南半球の各地で、隕石衝突後も恐竜が生き残っていた可能性を示す証拠が見つかり始めている。長ければ数十万年もの間、世代交代を繰り返し命をつないでいたという。研究者たちが思い描く恐竜絶滅の新たなシナリオに迫る。


登場する恐竜及び古生物

前・後編ともに、主な舞台は白亜紀後期(6600万年前)の南米(白亜紀中期の約1億年前の恐竜達も紹介)。


南半球の恐竜

今回の主役恐竜。全長約35mにもなる巨大な体をしたティタノサウルス類に属する竜脚類の一種。

劇中ではキリンのような長い舌で植物を食べていたが、竜脚類の舌がこのような構造をしていた可能性は低いと思われる(キリンと違い何度も生え変わる小さな歯をもっていたため、もっぱらこの歯で枝葉を千切って咀嚼せずにひたすら大量に呑み込んでいく食事方法だったとされる)。

    • ビッグ

前編における主人公。群れのリーダー格で、顔の右半面に肉食恐竜につけられた傷跡が残っている。孵化した幼体たちを守ろうとスカイの群れと死闘を繰り広げた末に、スカイ共々崖から転落死した。アフリカゾウなどの現生動物を見ても明らかなように、大型個体はその体躯そのものが圧倒的武器であり、容易に捕食動物達を退散させられたと思われるが、つっこんではいけない。

    • レッド、ハナ

後編における主人公たち。レッドは赤みを帯びた体色の雄で、ハナは同い年の雌。

隕石衝突時の大火災の際は、まだ亜成体だったことから洞窟に逃げ込めたことで難を逃れた。その後は南極へと渡り、番となって子孫を残すとともに、衝突の冬を生き延びて無事成長を果たした。


前編におけるもう一つの主役恐竜。化石から推測されるメガラプトル科の狩りの様式(獲物となる小型動物を腕で捕らえて抱えるように持ち上げ、自身の前肢の力だけでなく獲物の自重も利用して獲物を引き裂く)と明らかに異なった動きをしているが、やはりつっこんではいけない。その爪の動きにとある恐竜に既視感を覚えるファンもいたという。

    • スカイ

5頭からなる群れのリーダー格で、一際大きな体をしている。プエルタサウルスの繁殖地を襲うが、異変に気が付いたビッグとの死闘の末、崖から落ちてビッグの下敷きになるという最期を遂げた。前述のように例え頂点捕食者の肉食恐竜といえども大型の獲物、それも自分の何倍もある体躯を相手に正面から戦うのは、あまり現実的ではなく、普通は逃走する(現在のライオンブチハイエナがアフリカゾウを恐れ、正面衝突を選ばないのと同じ)。




北半球の恐竜


オープニングのみの登場


骨格・化石のみの登場


本編以外の恐竜


ダーウィンが来た!コラボ「隕石衝突!どうする恐竜?」

(過去作からの流用ではあるが、念のため記載。)


その他

  • オープニングの看板・ビジョン映像をよく見ると、ダーウィンが来た!に登場するヒゲじい及び番組内アニメ『マヌ~ルのゆうべ』に登場するマヌ子ママらの看板や同番組の映像が使用されていたりする。

  • 実は製作当初はプエルタサウルスとマイプの話ではなくギガノトサウルスアルゼンチノサウルスが主人公となる予定だったが、『恐竜博2023』とのタイアップを兼ねたためこの案は没になった…という推察がある。ただ公式から真相についての言及はないのでそれを待つばかりとなる点には注意されたい。またパタゴティタンを除きパタゴニアの極限竜脚類はどれも化石が断片的である以上プエルタサウルスこそアルゼンチノサウルスの代役は務まるかも知れないが、史実においてマイプの時代ではカルカロドントサウルスのなかまは衰退気味だったそうなので生息時代が異なるマイプがギガノトサウルスの代役になるかも微妙なところ。

  • なお現時点で公式から続編もとい完全新作映像の発表はないが、続編はジュラ紀のモリソン層を舞台としたものになるという噂話がある。というのも放送後記のnoteには筆者が好きな恐竜として挙げられたアロサウルスを紹介する時に製作中(着彩以外は粗方完成した状態)のアロサウルスのモデルが掲載されていた。さらに2024年4月に再構成版がダーウィンが来た!で放送された時にオープニングで有名なティラノサウルスなどが発見されたのは北半球だと説明されたが、よく見るとステゴサウルスの姿があり、しかも明らかに恐竜VSほ乳類』の時から刷新されたモデルだったからだ。(同作のステゴサウルスは灰色ベースだったが、同番組内で地味な先行お披露目となったのは体は緑で首がピンクの配色のものだ。なおこの回は南半球の恐竜がテーマだったためステゴサウルスはここしか登場していないながら続編はやはりモリソン層の再現を行うという噂話は広まったためこれする可能性は高くなったが、これはあくまで噂話であり同年8月のプエルタサウルスを中心に展開された同番組内の再構成版においても発表されていないため鵜呑みにしないことを推奨する。)
    • 1つの可能性として、NHKは近年、日本の恐竜研究とその関連した逸話を定期的に取り上げる傾向にあるため日本で初めての恐竜全身骨格の逸話を取り上げ、そこからモリソン層の世界を再現するという考察はあるのだがまずは公式の発表を待たれる必要がある。

関連タグ

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