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概要

下僕氏の描くブイズを中心とした漫画である。
かなりハードな人間社会に近い世界観の中で生きるポケモンのみの世界で、新央共和国にある退廃したブイズが集まるアパートと、その周辺で起こる事件や日常を描く。
作者はアニマル連邦のファンであり、そのためかテンポが近い。

全てマウスで作画しているとのこと

2020年8月17日に連載開始、2021年9月26日の第50話でメインストーリーの最終回を迎えた。その後はペースを落としてはいるものの、不定期に連載している。

登場人物

アパートの住人のブイズ

伊部

(20歳→24歳)
イーブイ♂。名前の部分は大輔。美術工藝高校では不良(留置所拘束歴あり)であり、二浪して新央大学の学生になった。専攻は近現代歴史学。個性的なアパートの住民たちに押されツッコミ役になっている。音威子府出身。
第50話にて大学院生となった。
案外ビビりでタイプ的にはさほど苦手ではない幽霊に相当おびえていた(…がその結果訪れた新央最凶と言われる心霊スポットにて幽霊相手(ゆうれい)に持ってきていた除霊グッズが効果てきめんだった。…だがその後逃げようとした時に転んでしまいもりのようかんをほぼ事故とはいえ全焼させてしまっている)。

清水

(35歳→39歳)
シャワーズ♂。本人曰く「アル中寸前」の酒飲み。函館出身。
船乗りの一族で自分も船乗りになるためにかなり幼いころにシャワーズに進化したが、ほどなくして青函トンネルが開通したせいか身を持ち崩したと思われる。泳げない。下の名前は「慶太」。

笹木

(24歳→28歳)
サンダース♀。イーブイと同じ大学の大学院生。海に向かった際の事件により、かみなりのいしが手に当たりそのままサンダースとなった(裁判の判例が貴重なため、その事件のことで毎年3〜4回は法学部からインタビューされている)。明るい性格の常識人だが一言余計なことを言い放ってしまった結果、大変なことになることも。
サンダースに進化した際、自分のしっぽを剥製にしてストラップにしていた結果警察から取り調べを受けたことがある。
下の名前は「奈穂」。

佐藤

(51歳→55歳)
ブースター♂。元ソ連軍として日本内戦に参加後、反共レジスタンスを経て現在はパチプロを自称している。従軍年金を貰っているが、現在もPTSDに苦しむ。日本内戦時は仙台で対日戦に参加していた描写がある。
彼がイーブイに退化メイクする話がだめブイズの第一話である。

(19歳→23歳)
色違いのロシア系エーフィ♀。ロシア語名はポローシナ。おバカ。
高卒後アイドルを目指して上京するが、まったく売れていない。
だが、インドで神とあがめられたことがある。
国からも一目置かれるほどの強力な超能力を使えるが、コントロールができない。その超能力のせいで1回ロシアンマフィアに誘拐された。
下の名前は「千沙」。初期段階では♂になる予定だった。

木村

(37歳→41歳)
ブラッキー♂。ブイズが暮らす大正8年建築のアパートの大家。ミリオタでいつも夜間はプラモデル作成やエアガンを分解したりするのが好き。夜行性で、昼は寝ている。
高校入学も3日で中退、引きこもりの夜型生活となるがその結果かブラッキーに進化。
その際に文学に触れ学問に目覚め北海道大学に合格。だが両親(父ニンフィア、母ブースター)亡き以降アパートを継ぎ、それ以降はアパート内の均衡を保つために毎日奮闘中。一見常識人だがどこか抜けている。

竹内

(31歳→35歳)
リーフィア♂。ヤク中。共和国内では大麻は一定の範囲で許容されてるが、オーバーするのが大家さんの悩みの種。LSD、コカインには手を出すがヘロインは絶対にやらない。タネマシンガンで誕生してしまった望まれなかった子供(?)の植物が国中で大繁殖している。富田に惚れていたようだが……。

瀬川

(29歳→33歳)
グレイシア♀。名前の部分は香苗江(かなえ)。ギャンブル中毒で、ヤクザマフィアにも平気で勝負を仕掛ける。で、勝つ。そのためか逆恨みで作中三度ほど命を狙われている(そのうち1回は他の住民も巻き込みかけた…がたまたま掃除しようと一直線になっていた窓を開けていたため助かっている)。かつて銃を携行していた事からするとそういう存在でありイカサマもしていたようだが、ここ10年はイカサマなしで戦っていた。
三度目の際に銃を避けきれず右耳を負傷、自らの老いを感じ、かつての仲間から受け取った銃を廃棄、最後の一局で勝利して博奕から足を洗う事となった。
一生分は貯金がある意外としっかり者な一面も。
ファンアートでこの人そっくりに描かれた事も。
『だめブイズ』の中でトップクラスに人気のキャラクターである。

渡辺

(41歳→45歳)
ニンフィア♂。「わたべ」と読む。ケーブルテレビ局勤務。うつ病オーバードーズ気味。下の名前は「豊彦」。
心を読める力があるが、それゆえに面倒くさい人となっている。
5年前に妻(色違いのサンダース・渡辺は「サンちゃん」と呼んでいた)をスキルス性の癌で失い数年後、自殺未遂。その際に三途の川で妻と出会い、妻の愛情によりニンフィアに進化した。
妻の死までは小樽に勤務していた。
この渡辺の過去が判明する回は『だめブイズ』史上トップクラスの鬱回でもあるが同時に屈指の涙腺崩壊回でもあり評価は高い。

アパートの住人のブイズ以外

山岡

ニャオニクス♂。伊部の通う大学の副手。「ゐる」とか「やうに」とか特徴的な台詞を使う。乱れた国の現状を嘆くが…。その後もたまに登場している。

伊部の両親

父がブラッキー(色違い)、母がエーフィ。息子のために野菜と一緒に送って来たのは……

中井 佳汰

色違いのマグマラシの医師。北海道大学の医学部主席で卒業したが、患者や市民の健康に気を使わない生き方について悩んでいる。木村の後輩。

山本

ゲンガー
大島会系玄華組の組長。ポンコツな部下にいつも振り回されている。

三宅

コジョンド
玄華組のヤクザ。瀬川にギャンブルで負けた腹いせに命を狙ったが失敗(1回目は直接、2回目は仲間と共謀してやった)。30話の時点でブイズを除けば登場回数が一番多い。49話、53話、54話にも登場。
なお他の組員にロコン(火売)、オオタチ(崔)、キテルグマ(田口)、ウパー(小野寺)、ミツハニーその他がいる。

ニャース♂。香港マフィアの一員。瀬川の暗殺をジュナイパーに依頼したが失敗し自分が負傷。30話でもそのままの姿で登場。

キョンパン。現在判明している香港マフィアの中でも中華人民共和国側の出身者であり、一人っ子政策により戸籍がない黒孩子(ヘイハイズ)。ウヒヒヒと笑う。

ラヴレンチー

フローゼルウラジオストク出身のロシアンマフィア幹部。すぐキレる。ウイスキーっぽい飲み物をもっているが実は……。南の超能力を利用しようと彼女を誘拐した張本人。

ウラジミール

ツンベアー。国防省に潜伏しているロシアンマフィア。南の情報をラヴレンチーに伝えたがその結果……。ウマ娘大好き。

柏木・松岡

佐藤の戦友。おそらくは戦死したと思われる。柏木はジグザグマ、松岡は不明。

小木

片目が白内障のライチュウ。かつての瀬川の仲間。
香港マフィアの一員であるドラパルトの手により銀行強盗と言う名の鉄砲玉(と言うかある種の八百長)にされ、瀬川と二度目の再会。瀬川の手引きにより、司法取引という形でアメリカ合衆国へと亡命した。

久下

渡辺の後輩のアナウンサーのニャオハ。金欠病かと思いきや、いわゆるパチンカスだった。

伊部の同期生のロコン。大学時代からの親友で、伊部と同じく大学院に進学している。

岡田

何話か出ていた民警ラビフット。民警(ロシアやソ連ではミリツィアと呼ばれる)警察組織の一員。新央共和国がソ連領だったことから、その系統の組織が残ってるとのこと。(恐らく)伊部や瀬川に木村、渡辺や笹木を超える『だめブイズ』の中でもトップクラスで常識人。
笹木のしっぽ製ストラップの件で事情聴取した時や、清水のハロウィンの体を張りまくったリアルすぎる仮装を厳重注意した時、また上記の小木が起こした銀行強盗事件などに登場している(銀行強盗事件の時は香港マフィアと繋がっている特務(恐らく岡田はその事を知らない)が特殊部隊を使って小木を射殺しようとした際には「まずは説得でしょう」と難色を示していた)。
長らくにわたって名前が分かっていなかったが2022年の大晦日に投稿された「細かすぎて伝わらないだめブイズモノマネ選手権2」で清水の下の名前と一緒に判明した。
名前の由来はサッカーの元日本監督から。

富田

色違いのブラッキー♀。元アパートの住人。ブラッキーになったのは夜必死に勉強した結果であり看護師になると共にアパートを去った。一見まともに見えたがとんでもない酒乱で、竹内を先に金を払った上でビール瓶で殴り飛ばすなどやっぱりだめブイズだった。作者曰く28か29歳くらいとのこと。

伝説ポケモン・アカーンコ

謎に満ちたポケモン?この世界で実在するのかどうかすら不明。漫画内でぬいぐるみなどの形で登場する。おそらくマリモをモチーフにしており、おなかに「阿寒湖」と書かれている。

歴史

だめブイズ舞台設定(ライトユーザー向け)


太平洋戦争が史実より長引きシンオウ地方がすべてソ連領となり、日本本土も富士山~糸魚川近辺で東西に分割されていた。日本国(西日本)と日本人民共和国(北日本)は1982年から1987年に亘る東西陣営の代理戦争がおこなわれ、ソ連からの義勇軍として佐藤、伊部の父親も参戦している。戦況は終始日本国を中心とした多国籍軍が有利なままで進行し、日本人民共和国は滅亡寸前だった。「これ以上連合軍が北上すれば核攻撃を行う」とのソ連の発表以降連合軍は撤退したものの、北日本には瓦礫と化した都市しか残らなかった。また、現在でも旧国境だった静岡、長野には多くの地雷が埋まったままである。

5年後のソ連崩壊に伴い日本の本州は再統一され、シンオウ地方が独立。
沖縄及び小笠原諸島は史実通りアメリカ合衆国領土を経て日本に返還されたが、沖縄は1996年、小笠原は2008年と史実よりはかなり遅かった。奄美大島がどうなったかは不明。
また朝鮮半島では北朝鮮が統一国家を築きその後民主化、韓国は済州島に追いやられている状態であり、中国は国共内戦により南北(おおむね長江が国境)に分割されている。

新央共和国

日本語、ロシア語に加え、アイヌ語も公用語となっている。
貨幣は新央ルーブルで、1新央ルーブル≒1.36円。
※舞台は「新央」共和国だが、シンオウ地方の公式の当て字は「神奥」なので注意。
米軍主導のGHQの支配下になかった歴史的経緯から、漢字は旧字体を使っており、作中でも垣間見ることができる。

作者曰く世界観は日独がアメリカを支配するドラマ「高い城の男」、ナチスドイツに支配された日本が舞台のアニメ映画版「人狼」、首藤剛志氏のポケモンの没プロットを参考にしたとのこと。

関連タグ

ポケモン漫画 ブイズ
アニマル連邦
退廃的 架空戦記 ほのぼのダーク

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