「仮面ライダーは『怪人になりそこなった者』に過ぎない!」
「仮面ライダーとは、悪と同じモノでおじゃる!
仮面ライダーの力の源、それを『クロス・オブ・ファイア』という…
炎の十字架、悪から生まれたという罪の証!」
演:田口トモロヲ
概要
本編終了後の平成ライダー集合企画であるウィザード特別編(第52・53話)にて登場した人物。
かつてライダーたちに倒された怪人たちが暮らす魔宝石の世界を統べる存在。
人間形態では尊大になったりオカマになったり幼稚になったりと、全く性格や衣装に一貫性が無いのが特徴(魔宝石の世界は時空が入り乱れており、家の門から一歩踏み出しただけで何もない荒野に出たりするのでその象徴ともいえる)。
その正体はかつて罪を犯し魔宝石に封印された強力な魔法使いであり、指輪も使わずに「サンダー」を使ってライダー達を撃退するなど高い戦闘能力を持つ他、ウィザードライバーなしにライダーリングのライダーを召喚する力を持つ。
自ら掘り出したライダーリングを使って召喚した平成ライダーたち、さらには侵入者であるウィザードの力を奪い、同じく外に出たいと願う少年・ハルトを利用して外の世界に脱出し、復讐を目論んでいた。
ライダー達のエネルギーを石柱に送っている最中に自分の目的を探っていたビーストの力も奪うべく、側近の怪人たちを差し向けて倒した(※死んだわけではなく、元の時間軸に戻っただけの模様)。
召喚したライダーたちを「リングの持ち主に従うだけの存在」「怪人のなり損ない」「正義の為に戦う存在なのに怪人になろうとしている子供を救おうとしている」と散々に見下していたが、召喚された仮面ライダー達は突如反抗を始める。
電王「あぁ…?何言ってんだ?バカかお前。俺達はリングの力で子供たちに従ったんじゃねえ。弱い者を守っただけだ!」
ディケイド/士「ある人が言った。俺達は、正義の為に戦うんじゃない。俺達は、人間の自由のために戦うんだと」
…と仮面ライダー達から戦う本当の理由を告げられ怪人たちを呼び出して交戦、だが怪人たちはことごとく撃破される。
「最強の兵器」としてハイドラグーン、ティーレックス・ドーパント、巨大グリード暴走態、キャンサー・ノヴァを呼び出して襲い掛かるがファイナルフォームライド(クウガ&アギト)巨大戦力(デンライナー、キャッスルドランetc)や飛行可能形態(オールドラゴン、プトティラコンボetc)を駆使したライダーたちにあっという間に殲滅され、やむを得ず怪人態(メイン画像参照)に変身し平成ライダーたちに挑みかかる。
「ライダーの力は怪人を生み出すのと同じ力」(「元は私の力」とまで言うほどの傲慢さまで見せた)と全てのライダーのクロス・オブ・ファイア(以下COFと表記)を吸収し優位に立つが、少年の願いに応えて現れた仮面ライダー鎧武の攻撃を受け、総てのCOFを解放してしまう。
最後はCOFを取り戻し最強フォームとなった平成ライダーたちの15大ライダーキックを受け、更にウィザードと鎧武の斬撃を胸に受けて倒された。
鎧武の事を全く知らなかったようで、基本フォームである彼にすらまともに対応できなかった為、これが最大の敗因になったと言える。(メタ的には番組が始まっていなかった為だろう)。
使用したCOFはマジックハンドスイッチ、ネットスイッチ、ライダーキック。この他にもバリアや電撃、高速移動、手からのエネルギー、火炎弾を使用している。
『仮面ライダー』の概念については年々形骸化が進んでいたが、この男との対決により『仮面ライダー』が『仮面ライダー』たる所以が確固として成立したと言って良いだろう。
「何が違うって言うんだ?私と、お前たちと……同じ石から生まれた……」
アマダムは散り際にこう言っていたが、「同じ石」とは言うまでもなく仮面ライダーシリーズの原作者石ノ森章太郎先生のこと。
平成ライダーの歴史もまた、「アマダム」と言う一つの石から始まり、怪人名もその石の名前から来ている為、それらに引っ掛けたネタでもあるのだろう。
姿
人間態時に着ていた衣装は、平成ライダーシリーズの映画に登場した強敵たちの衣装。下記は衣装の一覧。
余談
『スーパーヒーロージェネレーション』ではキャンサー・ノヴァとスコーピオン・ノヴァを復活させてヒーローたちと刃を交えた。ちなみにクウガは出ていない。
関連タグ
アナザーライダー:真逆に『仮面ライダーになりそこなった怪人』を象徴する存在。
JUDO:アマダムはある意味ウィザードの世界におけるJUDOの端末の様なものと言える。
フィーニス:同じく仮面ライダーの力は悪の力であると主張した敵。