概要
蛙(カエル)之形を含んだ女の子。
カエルは小型の種類が多く、水辺でしか生きられない為、生活水を多く使用する人類と生息圏が重なっている生物である。
尾が無い為、他の両生類より人間に近い姿で、古くから神話や民話に登場し、擬人化されてきた。
大きな口に、顔の上にある離れた目、膨れた腹などから中年男や中年女とされ、ひょうきんな性格や醜い姿とされる事も多い。
中世ヨーロッパでは、耳下腺に幻覚毒を持つヒキガエルが魔女の眷属といわれ、ヤドクガエルの様に猛毒を持つ種類もいるため、恐ろしい存在とされる事もある。
エジプト神話のヘケトや、カナダインディアンの信仰するズェラロンズの様にカエルの女神もおり、日本では平安時代から鎌倉時代にかけて描かれた『鳥獣戯画』で擬人化が為されていた。
さらに蛙の化身が嫁に来る異類婚姻譚、『蛙女房』という民話も伝わっている。
近代の創作では緑肌で長舌を持つ、カエルを思わせる面構えの少女として描かれる場合が多い。
中には半水棲である事からスク水姿や、蝦蟇を使役すると言われる事から忍者とされることもある。
また幼いときはオタマジャクシ娘となることも。